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m C 's Moonlight |
「祐一と香奈子〜二人オナニー」 作:m C
この前の続きです。 僕と同じように、メイドの香奈子さん役を演じている人も「香奈子」という名前なので大変です。 現実とお話が区別できなくなって、本当に香奈子さんが僕にしてくれてるみたいな気がして、 あ・・・、思い出したらまた・・・。 な、なんでもないです。 (うーん。今日もいい天気だわ) 下着泥棒を捕まえた翌々日の朝。香奈子は庭の掃除をしている。 自分の下着を狙っていたのが祐一だったのには驚いたが、香奈子は約束通り、そのことを誰にも話していない。もちろんその後の淫らないたずらのことも自分の胸ひとつに収めている。 祐一の方も悪い癖は止めたようだ。さすがに昨日などは、顔を合わせるたびに前夜のことを思い出して顔を赤くしたものの、「あのこと」をあえて口に出さない香奈子を見ているうちに安心したようだ。用事があれば話しかけるし、きちんと返事もする。 祐一がなるべく今まで通りに振舞おうとしているのが香奈子にはよく分かった。 (どうやら丸く収まったみたい。良かった) 犯人が分かったことより、香奈子にはそれが嬉しかった。 (ただ・・・) あの約束だけが気にかかる。 (まさか、ぼっちゃま・・・) 香奈子の顔が不安に曇ったとき、玄関の分厚い扉が開いた。 軽い足音と共に少年が飛び出してくる。 きれいに刈られた艶のある髪。快活で大きな瞳。きめの細かい肌。祐一だ。 ようやく馴染んできた中学の制服に身を包んだ祐一は、掃除をしている香奈子にいつも通りの挨拶をした。ちょうど妙なことを考えていたせいで香奈子の方がやや口ごもってしまった。 「香奈子さん。ご苦労様」 「あ、ぼっちゃま・・・」 「どうしたの?」 「いえ、なんでもありません。もう学校へ行かれる時間でしたか」 「うん」 祐一はニッコリと笑った。美少年にふさわしい明るい笑顔に、香奈子の不安も消えた。 「行ってらっしゃいませ、ぼっちゃま」 「うん。行ってきます」 乗り込んだ送迎用の車から手を振り、今日も祐一は元気に学校へ行った。 「そうね。考えすぎだわ」 (一人でオナニーしては駄目、したくなったら私の部屋へ来なさい、なんて・・・) いくら根が素直な祐一でも、あんな非常識な約束は守らないだろう。 それでいいんだ、と思う香奈子だった。 しかし。 (もし、来たら・・・一昨日みたいな格好で可愛くおねだりされたら、私・・・) パジャマの前をはだけた祐一。香奈子のスキャンティから固く反り返った肉棒をはみ出させて、恥ずかしそうに腰を振る・・・。 そんなことを想像して、どうしようもなく胸が高鳴ってしまうのを止められない自分もそこにあった。 (いけない・・・いけないことなのに) 「あら。ぼっちゃま」 夜。一日の仕事を終え、あとは夜直に任せた香奈子が自室に戻ると、部屋の前に祐一がいた。 (来た。ぼっちゃまが来た・・・やっぱり) 祐一は胸に大きな本を抱えて扉に寄りかかっていたが、廊下の角を曲がって香奈子が現われるとぴょんと嬉しそうに身体を伸ばした。 「香奈子さんっ」 その声で心臓がドキンと鳴った。それでも平静を保って笑いかける。 「ど、どうなさったのですか?」 (駄目です・・・あの約束は忘れてください) 喉まで出かかった言葉を飲み込む。 「香奈子さん。お仕事は終わったの?」 「はい。もうおしまいですよ」 「じゃあ、僕と遊んでくれる?お父さんが新しい図鑑を買ってくれたんだ。飛行機の本だよ」 祐一は真新しい本の表紙を香奈子に見せびらかして嬉しそうだ。 (あ・・・そうだったわ) 祐一はもともと香奈子になついている。こうして遊びに来るのも初めてではない。 (ぼっちゃまは寂しいのだわ。勉強とお稽古ごとに追われて、友達という友達もいないのだから) 「いいですよ。さあ、中へどうぞ。お茶を用意しますね」 「お邪魔しまーす」 ドアを開き、香奈子は祐一を迎え入れた。 (ばか。私、何を考えてるの。大人の私がしっかりしなきゃ) 一瞬でも淫らなことを考えてしまった自分が情けない。 「はいどうぞ、アップルティーですよ。私は着替えてきますね」 「え、着替えるの?」 メイドに与えられた私室は決して広いものではないが、住込みで働いている香奈子にとってはこの屋敷が自分の家も同然だ。食事や休憩はメイド達の控え室で取るようになっているので、自室は寝るためだけにあるようなものだった。この間取りでも全く不便はない。 キッチン兼居間のテーブルに着かせた祐一に紅茶を出しておいて、香奈子は寝室の方で仕事着であるメイド服から私服に着替えようとした。ところがそれと聞いて祐一は少し寂しそうな声をあげた。 「どうしました?」 「そ、そのままでいいよ。僕は気にしないし」 「でも、いつもぼっちゃまが遊びにいらっしゃるときは着替えてますよね?」 「そうだけど」 「?」 香奈子が不思議そうに首を傾げる。祐一は横を向いて顔を逸らした。 「か、香奈子さんのメイドさん姿、好きだから」 そして、顔を隠すように紅茶をすすった。 (あら。照れてるのかしら) シックな色遣いのワンピースに控えめなフリルのついたエプロンという組み合わせの嶋田屋敷のメイド服は、香奈子も可愛いデザインだと思う。好きと言われれば悪い気はしない。 「うふふ。ぼっちゃまがそうおっしゃるなら、香奈子はこのままでもいいですよ」 「うん・・・」 祐一はうなずいて、少し赤くなった。 「どうしました?」 「な、なんでもないよ。じゃあ本を見ようよ。僕もまだなんだ。あの・・・最初は香奈子さんと一緒に見ようと思って」 「まあ。それは嬉しいですね」 心からそう言って、香奈子も祐一の図鑑を読み始めた。 「水上飛行機って面白いね。変な形」 祐一が指さしたのは、舟のような胴体をした飛行機だ。翼の下には大きなフロートを吊り下げている。 「そうですね。でもこうした飛行機のおかげで、滑走路を作れないような小さな島にも舟より速く飛んで行けるんですよ」 「そうか。無人島の海岸にこんな風に飛んで行けたら楽しそうだね。ビーチパラソルとスイカ積んで」 図鑑の写真でも、水上飛行機はどこか南の島の沖合いに着水する場面のようだ。祐一は遠くに写る砂浜とヤシの木から優雅なバカンスを連想したらしい。 「あら。ぼっちゃまは足が届かない所でも泳げますか?」 「あう・・・少しなら大丈夫だよ。・・・じゃあ香奈子さんは?浮き輪はいらないの?」 「浮き輪なんて。私は海の近くの出身ですから。高校の時は遠泳大会だってあったんですよ。今でもたぶん3kmくらいは平気で泳げます」 「すごいなあ。香奈子さんって何でもできるんだね」 「うふふ。そんなこと」 香奈子が笑いかけると、祐一は赤くなった顔をそらして途切れ途切れに尋ねてきた。 「あの。そういえば、」 「はい?」 「か、か、香奈子さんはどんな水着を着るの?」 「はい?どうしてそんなことを聞くのですか?」 「べ、別に・・・なんとなく」 もじもじする祐一。その様子に、香奈子はぴんと来た。 (ああぼっちゃま・・・やっぱり) 祐一は香奈子の身体のことを考えている。香奈子の泳いでいる姿・・・というより、水着姿を頭に思い描いているに違いない。 (どうしよう) ここであまり刺激しては、また一昨日のような展開になってしまうかもしれない。香奈子は迷った。 (一昨日のように・・・ぼっちゃまはオナニーを・・・いけない) そう思った瞬間、言葉が勝手に出た。 「そうですね・・・このお屋敷で働かせて頂くようになってからは海にも行っていませんから、もしも泳ぎに行くなら新しい水着が欲しいですね」 「え、どんなの?」 祐一の目が期待に見開かれた。 (私、何を言っているの) 戸惑う香奈子の心の中、もう一人の自分が口を操る。 「せっかくなので思いっきり大胆なのはどうでしょう」 (駄目・・・そんな話をしたら、ぼっちゃまが) 「例えばですね・・・脇が紐になっている真っ赤なビキニとか」 「あ・・・」 祐一はそれを聞いて香奈子の大きな胸をちらっと見た。そしてそれをごまかすように下を向いてしまった。 祐一が今、何を考えているか。香奈子はそれが分かっていても口を止められない。 「それとも背中の大きく開いたハイレグのワンピースとか。私に似合いますか?」 「う、うん。いいんじゃない?」 つっかえがちに言って、祐一は紅茶を飲んだ。 「どうしました?ぼっちゃま」 「べ、別に。なんでもないよ」 困った顔をして腰をもぞもぞと動かした。きっとテーブルの下ではズボンの前が反応を始めてしまっているのだろう。 (ああ、また。そんな風に腰を振っておねだりして・・・) 「お顔が赤いですよ。もし熱でもあったら・・・」 香奈子は椅子を鳴らして立ち上がり、向かいに座っている祐一の脇に立つ。そして腰をかがめて少年の額に手を当てた。 (また。身体が勝手に・・・) 「あっ、香奈子さん。大丈夫だから」 純情な祐一はクラスメイトの女の子とデートをしたこともなければ、手を握ったこともない。それを美しいメイドに触られ、額は余計に熱くなっている。 (こ、これはただ、ぼっちゃまを心配しているだけ) そんな風に言い訳をして、香奈子はもう一方の手で頭を撫でる。すぐ近くに立っているので、祐一は香奈子の香りを強く意識しているはずだ。 (別に、一昨日のことを連想させるつもりなんてなくて) しかし、その通りだった。香奈子の手の感触と香りで、祐一の脳裏に洗濯物置き場での痴態が鮮やかによみがえる。 一昨日の記憶と今日の期待に、若い肉棒は素直に反応してしまう。ぴったりのサイズのズボンが窮屈だ。 「あ・・・うう」 祐一は椅子にかけ直す振りをしながら前かがみになった。精一杯の抵抗だ。 もちろん香奈子はそれを見逃さない。 「どうしました、ご気分でも悪いのですか?熱もあるようですし」 (そうだわ。ここでそうだと言ってもらって、お部屋に帰せば) しかし、口はそういう言い方をしなかった。 「・・・それとも、エッチなこと考えているんですか?」 「えっ?」 (ああ、また私・・・) 「だって、こんなに熱くなって。水着の話を持ち出して、香奈子のいやらしいポーズでも想像しているのではないですか?」 「し、知らないよそんなこと・・・」 香奈子に嫌われたくない一心で、祐一はぶんぶんと頭を振る。 「そうですか。ということは本当に熱があるのですね。お部屋に帰ってお休みになった方がよろしいのでは?」 「そ、それは・・・」 香奈子は簡単に王手をかけた。 ここでうなずけば、祐一はいやらしい想像をしたことを否定できる代わりに、もう自分の部屋に帰らなければならない。その方が賢いと理屈では分かっていても、固く高まった童貞ペニスを持て余す祐一にそれができるわけがない。 もしかしたら一昨日のようなことをしてもらえるかもしれないのに、部屋に帰ってオナニーするという選択肢を選べるわけがない。 もう祐一には、香奈子の肢体を想像したことを認めるしかないのだった。 「どうしますか?ぼっちゃま」 横に立った香奈子は軽く腕組みをした。両側から腕に押され、中央に寄せられた乳房が持ち上がる。強調された谷間は、白いエプロン越しにもはっきり分かるボリュームだ。 香奈子としては、これは何気なくしたことだったが、思いがけず祐一にとどめを刺す結果になった。 「あ・・・」 我慢できず、祐一の目がチラリと横に動く。 香奈子はすぐにその視線に気付いた。間違いない、祐一はすぐ脇にいる自分のバストを見たのだ。 気付いた瞬間、香奈子の心もグラリと動いた。 (ぼっちゃま。いやらしいぼっちゃま・・・熱いザーメン、溜まっているのですね) 香奈子の理性が遠のき、もう一人の自分が支配力を増す。 「し、したよ。僕、エッチなこと想像したよ・・・ごめんなさいぃ・・・」 祐一はついに観念した。両ヒザの上に揃えた手をぎゅっと握る。告白してはみたものの、香奈子に嫌われるのが怖いのだろう。 「うふふ・・・ぼっちゃまは素直ですね。謝らなくても大丈夫、香奈子は別に怒っていませんよ」 理性の代わりに前に出た何かが、艶めかしい声を出した。 「ほんと?」 対する祐一は、心底ほっとした声だ。 だが香奈子は一度安心させておいて、それを裏切る。言葉で少年を責めた。 「ええ。ぼっちゃまがいやらしい子なのは、もう知っていますからね」 「そ、そんなあ」 「ほら・・・今だって、どこを見ているのですか?」 (いけない子・・・お仕置きしなくては) 強引に正当化し、指先で少年の輪郭をつうっとなぞる。女の子のようにすべすべしている。耳の後ろから頬を通り、顎へと降りていく。 「あ・・・ご、ごめんなさい・・・」 うまく盗み見ているつもりだったのだろうが、チラチラとせわしなく動く目は香奈子に丸分かりだ。祐一は慌てて香奈子の胸から目をそらした。 (何をどうお仕置きして欲しいのか、ちゃんと自分からお願いして・・・) もう一人の自分に理性を押しのけられた香奈子は、自分から少年を誘惑しておきながら、そのことにはもう何の疑問も感じていない。 引っ掛けた指で顎をくいっと持ち上げ、こちらを見させる。祐一は緊張に身体を震わせ、半泣きになった顔を羞恥に染めている。 「か・・・香奈子さぁん・・・ひどいよ・・・」 「なんでしょう?」 「だって・・・ぼく・・・してないのにぃ。ガマンしてるのにぃ」 「何をですか?」 ためらいながら言う祐一を、香奈子は助けない。 「だから、約束したから・・・」 「はい?」 わざと関心がないかのようにとぼける。 「だから・・・オ、オナニー・・・してもいい?」 祐一は降参した。香奈子に巧みに誘導され、恥ずかしい言葉を自ら口に出した。 「まあ、ぼっちゃまがそんなことを言うなんて。驚きました」 「・・・」 香奈子はわざとらしく目を大きく見開いて、からかうように言う。祐一の羞恥心を煽った。 それから一拍置いて、淫らに笑う。 「クスッ。もう我慢できないんですね。いいですよ、ではこちらへ」 香奈子が猫のように目を細めて先に立って歩くと、魅入られたように立ち上がった祐一はフラフラと歩いて寝室へついてきた。 もう祐一は香奈子に逆らえない。 (私、またぼっちゃまに・・・いたずらを・・・。ぼっちゃまがおねだりするからいけないんですよ・・・) 今からこの従順な美少年をめちゃめちゃにする。一昨日の件があるだけに内容も期待も具体的だ。その興奮に目がくらみそうになりながら、香奈子は無理矢理そんな理屈をつけた。 ゴクリと喉を鳴らした。祐一のベッドに座る音に紛れて。 |
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