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Share MILF -島原 吉野-

其の弐

「シェアミルフのサービス内容は様々ですが一言で言ってしまえば、それは……そうですね、教育と言えるかもしれません」
「きょ、教……育…」
教育……なるほど漠然とした単語ではあるが、今までの話からそれが何を意味するかは容易に想像がつく。
「はい、お子様達への……性教育です」
「せ、性教…育……」
またも予想通りの高尾の言葉だったが、面と向かって改めて言われるとやはり少々気恥ずかしい。
吉野の顔に赤みがさした。
「はい性教育です。近頃は国語、算数のような通常教科には力を入れますが音楽や体育等は疎かにする傾向があるようで……それが、保健体育となれば尚更のことなのです。中には上の学年になっても赤ちゃんがどうして生まれるかさえ知らなかった子もいるんですよ」
「そ、そうなんです……か…」
うちの子の場合は?と少々心配になる。
けれどだからと言ってまさかそれを自分が?……いや、そもそもそれが出来ないからこそここを訪ねたのだ。
「はい。そのうえ今どきの子は友達同士でそのような話も中々できないようで……まぁ、何でもかんでも駄目だ駄目だと言われてしまう時代ですので、セックスに関する話などきっとしてはいけないことのように思っているのかもしれませんね。一昔前なら親御さんからその手の話もされていたようですが、正直、身近な家族だからこそ言い難い、聞き難いことでもありますよね。とはいえ放っておける話でもない、と……それでお子様のことを心配される親御さんが私共に一通りの教育をして欲しいと依頼をくださるのです」
「そ、そうです……よね?……そ、そ、そうです……そ、そうなん…です…」
藁をも掴む心境とは、きっとこのこういうことなのだろう。
まさに地獄に仏を見たかのように高尾の言葉に吉野の目が輝いた。
その吉野の期待を込めた瞳に、高尾はまるで『分かっていますよ』とでも言うようにゆっくりと一度頷いた。
「さてシェアミルフのサービス内容ですが……それは二つに大別できます」
「二つに?……そ、それは?…」
「はい。座学と実技です」
「ぁ…………」
その言葉の意味することをつい想像してしまった吉野だった。
「まず座学ですが……これは、先程お伝えしたような赤ちゃんがなぜ生まれるのかも知らないようなまったく性知識を持たないお子様達が対象となります」
「性知識のない……」
「はい。性知識のないお子様達に、男性・女性の体の違いから男性の精通・女性の初潮、そして性交から出産などを説明させていただくのです」
「な……なる……ほど…」
「時には……実際に実物を見てもらって知識を深めていただくこともございます」
「じ、実物……を?…」
高尾の言葉がよくわからず首を傾げる吉野。
高尾は努めて冷静に自分の言葉の意味するところを説明した。
「つまり……私共がモデルとなって実際に男性と女性の身体の違いを確認していただくのです」
「も、モデル?……って……え!………えぇっ!……そ、それって、つ、つまり……は、裸を?!」
その内容に思わず素っ頓狂な声を上げてしまった吉野だ。
しかし高尾の様子は変わらない、あくまでも落ち着いた冷静な態度だ。
「はい、そうです。男性との違い……胸や股間の辺りを実際に見せて教育するのです。言葉や図を使っていくら熱心に説明してもやはり何も知らないお子様たちはピンとこないようで……けれど百聞は一見に如かずの言葉通り、実物をお見せするとお子様たちは皆、理解が早いのです」
「そ、そ、そんな……ことまで……」
高尾の言葉に驚きを隠せない吉野だ。
先程のシェアワイフの説明の頃から高まり始めた胸の鼓動がさらにドキドキ、ドキドキと早くなる。
そんな吉野の様子を窺いながら少し吉野が落ち着いたところで高尾は説明を再開した。
「また性知識を授ける以外に心のケアを行う場合もございます」
「こ、心の……ケア……ですか?」
性教育とはさほど関係がないと思える言葉に、思わず鸚鵡返しをしてしまう吉野。
けれどもそれも高尾の想定内の反応だったのだろう。
会話を途切れさすことなく流暢に説明を続けていく。
「はい。まだ性知識が乏しく精通前のお子様によく見られる傾向なのですが……そういったお子様はよく一人で悩みを抱えてしまったりするのです」
「悩み、ですか?……そ、それは、どのような?」
「そうですね、例えば……ある日突然ペニスが変わるようになってしまった。けれど何故そうなるのか?どうしたら直せるのかが分からず悩んでしまう、とか…」
「ペ、ペニ……コ、コホン……あ、あそこが……か、変わる?…」
「勿論、ただの勃起現象です」
「あ、あぁ……そういうこと……ですか…」
「けれどそれすら知らない子もいて……一人クヨクヨ悩まず誰かに相談出来ればいいのでしょうが、中々人には言い辛いことですものね、自分のペニスの話など。それにそうなってしまった時のことはもっと…」
「あ……な、なるほど…」
ただでさえ性器の話など恥ずかしくて口に出せない子供達だ。
勃起してしまった時のことなどは、尚更、人には相談できはしないだろう。
どうせ人には言えないような恥ずかしいことをしていたか、考えていたに違いないのだから。
「他には夢精などもお子様が悩んでしまう要因の一つになります」
「む、夢精……」
「はい。射精や精液も知らないお子様がある日夢精により精通してしまった。そのような時に自分は病気なのではとお悩みになってっしまうんですね。まぁ、突然、自分のペニスから尿以外の見たことも無い液体が出てくるわけですから、お子様の気持ちも分からなくはありませんが…」
確かに何も知識が無ければ、自分の身体は異常かもしれないと思ってしまうのも無理はないかもしれない。
とは言え、突然血が溢れ出てくるよりはマシだろう、と、遥か遠い昔の自分の経験を思い出す吉野だった。
「また、そのような子達より少しは成長している子によく見られる現象が、自己嫌悪に陥ってしまう、というものです」
「じ、自己…嫌悪…ですか?…」
「はい、そうです。精通したお子様達は自然と自慰行為……つまりオナニーをするようになりますが、そのことに罪悪感や虚無感を感じてしまう子がいて…」
「……オ、オナ……」
高尾の口から明け透けに聞かされるセックス、ペニス、オナニーといったカタカナの単語が、もとより赤かった吉野の顔をさらに深い赤に染めていく。
そんな吉野の火照りをさらに強めようとするかのように高尾の話はさらに過激になっていく。
「精通し射精の快感を覚えたお子様達は暇さえあれば自慰ばかりするようになってしまいますので……まぁ、それも元気な証拠ですし一概に悪いというわけではないのですが、当の本人達はそのように思わないようなのです。もっとも毎日毎日飽きもせずお母様達の目を盗んで自慰ばかりしていれば少しくらいは後ろめたく感じてしまうのも仕方ないかもしれませんが……クス……あ、失礼しました。ですので、そのようなお子様達に自慰をすることは別に悪いことではなく、適度な回数ならばむしろ身体的にも精神的にも良いことだということを伝えて、心の負担を軽くしてあげるのです」
「な、な、なる……ほど…」
恥を忍んで言えば、これは女の吉野にも心当たりがあることだった。
仕事に、子育てにと、毎日が矢のように通り過ぎていく。
どうしてもその方面のことは疎かになってしまいがちだ。
最後に男に抱かれたのはいつのことだったろうか?
勿論、普段はそんなことはおくびにも出さない吉野だが、時に思い出したように身体の疼きを抑制できない夜が来る。
そんな時は、つい自らを慰めてしまうのだ。
自分の手では飽き足らずそれ専用の道具をネット販売で購入してしまったのもほんの数ヶ月前のことだ。
その時のことを思い返すと、あまりの恥ずかしさに居たたまれなくなってしまう。
何故なら、人では絶対に不可能な電気的な振動に与えられる快感の虜となり、暫くの間その道具に慰められなければ夜も眠れない身体になってしまったほどだったのだから。
そんな自分が恥ずかしく、一人気まずい思いを抱いた吉野だった。
「これが……」
「……え?」
「……文字通りの性教育と性に関するカウンセリング。これがシェアミルフの一つ目のサービス……座学です」
「…あ……は、は、はい……わ、わかり……ました…」
高尾の言葉に、己の自慰生活に意識を飛ばしていた吉野は我に返る。
そんな吉野に構わず高尾の説明は続いた。
「次にもう一つのサービス内容……実技ですが、これはほとんどシェアワイフと同じ目的で行う場合と性教育の一環として行う場合がございます」
「シェ、シェアワイフと?……そ、それって…」
「はい。お子様の性欲処理です」
「……………………」
やはりあっけらかんとした高尾の説明に、吉野は返す言葉も見つからずただ顔を赤らめるばかりだ。
「少し大きいお子様の場合、シェアワイフとほぼ同じ目的で依頼されることがございます。お子様の性欲が強すぎて受験勉強が手につかないとか、中には睡眠不足など健康に影響が出ているような場合もあって……そういったお子様達の性欲処理を請け負わせていただくのです」
「……そ、そうなん……です…か…」
「まぁ、とはいえ、シェアミルフの場合ですとセックスではなく他の手段で処理してあげることが多いですが……」
「ほ、他の手段?…」
「手を使って、とかですね。対象となるお子様達はほとんどがまだセックス経験の無い童貞でいらっしゃるので、セックスのお相手というよりも自慰のお手伝いといった作業が多いのです」
「……ど、童貞…………そ、そ、そう……なん……です……ね…」
過激さが増す高尾の説明に、吉野は高尾の顔すら見れず俯きながらなんとか返事だけを絞り出す。
けれどここが肝心とばかりに高尾の説明はさらに続く。
「日々悶々としているお子様の悩みを解消し、勉強にスポーツに心置きなく撃ち込ませてやりたいという母親心。けれど、やはり大切なお子様の童貞を他所の女なんかに、という想いもあるのでしょう。童貞のまま性欲のみ発散させて欲しいというご要望は珍しくありません」
「な、なる……ほど……そ、そう……です……よね…」
この高尾の言葉は吉野には痛いほど共感できる内容だった。
誰が好き好んで大切な息子の大切な童貞を見ず知らずの女なんかに。
そんな思いは吉野の心の奥底にも確かにあったからだ。
「次に性教育の一環として行う場合ですが、これは対象者……お子様のレベルによって様々です」
「こ、子供の……レベル?…」
「はい、例えば……性知識も十分に備わっており心身ともに成長されているようなお子様の場合ですが……」
「え?で、でも、そんな子なら……せ、性教育なんて……」
確かに成長した子供に性教育などとは少々矛盾している。
けれど高尾は、懐疑的な表情の吉野を優しく諭すように薄っすらと微笑みながら首を横に振った。
「これは心身ともに成長はしたけれど童貞のまま成人を迎えてしまった、というようなお子様の話なんです」
「ど、童貞の……まま……」
「はい。そのようなお子様をお持ちのお母さまからは……今しがたの話とは逆に息子の童貞を卒業させてもらいたい、というご依頼があったりするのです」
「ど、童貞を……そ、卒業……」
「つまり私共がお子様の筆おろしをさせていただく、ということです。きっとシェアワイフを依頼される奥様と同じようなお気持ちに……どこの誰ともわからない素性の知れない他所の女よりは、とお思いになられるのでしょう」
「…………」
「またお子様が将来結婚した時に困らないよう、セックスの実技指導をしてもらいたいというご依頼もございました」
「……じ、実技……指導……セ、セックスの?……じ、実技指導を……」
ある程度成長した子供が自分の意志で性風俗に足を運ぶと言うのならば、理解は出来るし実例も知っている。
しかし、自分の息子の筆おろしやセックスの実技指導を依頼するとは……想像すら出来ない現実に、吉野は思わず口籠る。
「まぁ、とは言え確かにそんな大きなお子様への依頼は多くはありません。数件あった、というくらいです。やはり実技で一番多いのは……」
「……お、多い……のは?…」
「まだ幼いお子様への……自慰……オナニーの手ほどきでしょうか」
「オ、オナニーの……手ほ……どき……」
次から次へと飛び出す高尾の刺激的な話に、吉野の顔はもう滑稽なほど赤く染まりあがっている。
俯き加減でいかにも居心地が悪そうに身体をモジモジと震わせる吉野。
その吉野の様子も高尾には珍しくないことなのだろう。
やはり高尾は淡々とシェアミルフの説明を続けていった。
「はい、これは先程ご説明させていただいた座学の延長上の話になるのですが……はい、そうです。性知識が乏しいお子様達の、ですね。自分のペニスがいつしか硬く勃起するようになってしまった。けれどそれをどうしていいのか分からない。そんなお子様達にオナニーを教えてあげるのです」
「オ、オナニーを……」
「はい。ちゃんと正しいオナニーの方法を教えておかないと……中には勃起したペニスの疼きに耐えきれず、畳に擦り付けてペニスを傷つけてしまった、なんてお子様もいらっしゃるんですよ」
「ま、まぁ……た、畳に…」
女の吉野でさえ想像しただけで痛々しい。
思わず顔を顰めた吉野だ。
「そんなことが起きないよう私共がしっかりとオナニーを指導させていただくのです」
「な、なるほど……」
「後は、そうですね……ついでと言ってはお子様達に失礼かもしれませんが…」
「え?ついで?…」
「はい、オナニーの手ほどきをする際、必然的に私共はお子様のペニスを拝見することになりますので……そのチェックなどもさせていただきす」
「えぇ?!チェ、チェック?!……ペ、ペニ……あ、あそこの、ですか?……あ、あそこのチェックっていったい?」
子供のペニスのチェック……何のことなのか分からない吉野はつい驚きの声をあげてしまう。
しかしそんな吉野を制する様に静かに説明を加える高尾だ。
「申し訳ございません、チェックという言葉で驚かせてしまったようですね。チェックと言っても私共は泌尿器科のお医者様ではありませんので、ただペニスがちゃんと剥けるかどうかを確認させていただく、ということです」
「む、剥け……ぁ…」
「はい、そうです。シェアミルフの対象となるようなお子様達のペニスはまだまだ未成熟で……ほとんどが包茎なんですね。その包茎ペニスがしっかりと剥けるかどうかを確認させていただくのです」
相変わらずあからさまな高尾の発言に、吉野は気不味くて身がすくむ想いだ。
「ですが、これが意外とお母様達からは喜ばれるのです。精通を迎える年頃のお子様のペニスなど、もう親御さんは見たりしませんものね。いえ、見たくてもまず見ることなどできませんし、ましてやペニスを剥いてやるなど……」
「……そ、それは……そうでしょう……ね……」
それは当然だろう、まず子供の方が嫌がるはずだ。
思えば息子とお風呂に入ったのはいつ頃だっただろうか、もう何年も昔のことのように思う。
あの頃見た息子のペニス。
当然のように皮の被った、まだまだ小さい未成熟なペニス。
少しは成長しているのだろうか?吉野はついそんなことを考えてしまう。
「また、このことは……はい、包茎のことです。お子様達の悩みの一つになっていることも多々あるので……いえ、悩みというよりコンプレックスと言った方が正確かもしれませんが…」
「……た、確かに……気にしますよね…」
「え?」
「あ、い、い、いえ……そ、そ、そんなことが……しゅしゅ、週刊誌にか、書いてあったな、と……」
「ええ、ですので包茎をしっかり剥き上げて心配することはないと安心させてあげるのです。また万一剥けなかったら……真性包茎だった場合は、それなりに適切な処置が必要になりますので……だからお子様のペニスの状態を報告することもシェアミルフのサービスの一つにさせていただいているのです」
「な、なるほど……そう、なんですね…」
高尾の話を聞くまであまり気にしたことは無かったが、確かに子供のペニスの確認は大切なことのように思う。
万一の場合は手術が必要となることを吉野も聞いたことがあったからだ。
「このようにシェアミルフのサービスは様々です。ですのでシェアミルフをご利用くださるお客様には、まず事前に事細かにお話を伺うことにしているんですよ」
「お話?」
「はい。お子様の性のレベルはどれくらいか?お母さま達の期待されるサービスはどの程度までか?そういったことを詳細にお伺いさせていただき、提供させていただくサービスに不足は勿論のこと、逆に過剰なことも無いよう配慮させていただくのです」
「……そ、そうなんです……ね…」
高尾の毅然とした態度に少々気遅れ気味に頷く吉野だった。
どうやらこれで高尾の話は一通り終わったようだ。
「では、駆け足ではありましたがこれで私共が提供する四つ目の時間帯のサービス、ナイトサービスの説明は終わりです。どうでしょう島原様?何かご不明な点はございますでしょうか?」
「い、いえ……よ、よく分かりました」
「それは良かった。島原様は本当にご理解が早くて助かります。それではどうでしょう?説明を聞いて……ナイトサービス、お受けになられますか?」
その一言に吉野はゴクリと唾を飲む。
けれど吉野気持ちはこのシェアメイドに訪れた時から、いやもっと言えばあの紹介状を貰い、手にした時から既に決まっているのだ。
だからしっかりと高尾の目を見据え……
「ぜ、ぜ、是非!……是非お願いします!」
はっきりとそう答えた吉野だった。
暫くの間、高尾はあたかも値踏みするような目で吉野の表情を窺っていた。
吉野もその高尾の視線から逃げることなくまるで挑むかのように見つめ返す。
応接室の空気がピンと張りつめたものに変わっていく、息苦しささえ感じるほどだ。
やがて……その張りつめた空気を解きほぐしでもするかのように高尾が優しく語り掛けた。
「かしこまりました。島原様も……切実なお悩みを抱えていらっしゃるようですね」
「!!!……ぅ……うぅ……」
高尾の一言に緊張の糸が切れたのだろうか、ホロリと一筋の涙を零した吉野だった。
「わ、私……し、心配で……心配で……でも、だ、誰に相談してよいかも分からなくて……そ、そんな時、こちらの話を聞いて……」
「はい。その切実なお気持ち、私共は理解しておりますよ。これまで何人ものお母様達からお悩みを打ち明けて頂きましたので……島原様もお子様のことでお悩みになられているのですよね」
「はい、はい……はい、そ、そうなんです……そうなんです」
「分かりました。それでは島原様にはシェアミルフをご利用いただくとして……先程、お話しした通り、これから詳しくお話を伺わせていただきます」
「……は、はぃ……」
「最初にお伝えさせていただきますが……」
「……な、なんでしょう?…」
「島原様のご事情をお聞きしていく中で、話し辛いことや不愉快なことも質問させていただくことになるかと思います。お腹立ちになられることもあるでしょうが、それもより良いサービスをご提供させて頂きたいと思ってのことですので、どうかご容赦くださいますよう」
高尾の言葉にピクリと身を震わせる吉野。
けれども、吉野とてとっくにその覚悟は出来ているつもりだ。
「……は、はぃ……だ、大丈夫です……な、なんなりと……お、お聞きくだ……さい…」
「ありがとうございます。それでは……」
こうして高尾は、吉野のが抱えている悩みを詳細に聞き出しはじめるのだった。