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Senior Mania -stepmother-

其の捌

そして今、みきは自分の部屋に戻ってきた。
けれどどうしたことだろう?入り口を見つめたまま中々部屋に入ろうとはしない。
いや、入れなかったのだ。
これほどの緊張はいつぶりだろうか、足が竦む、手が震える。
「ふぅ……いつまでもこんな処に立っていても仕方がないわね……よし」
覚悟を決め、みきはいよいよ部屋に入った。
「わたる?ママ、戻ったわよ。わたる…いないの?わたる?」
そう声を掛けたのだが、まるで誰もいないかのように辺りはシンと静まり返っている。
わたるは部屋に戻っていないのだろうか?みきの表情に失望の色が浮かんだ。
「はは……やっぱり…ね……そう…うまくいかない…わよね……はは、あはははは…」
みきの乾いた笑いだけが静かな部屋に響く……その時だった。
「……マ、ママ?…」
「!…わ、わたる?ど、どこ?…わたる、どこにいるの?」
確かにいま聞こえたのは愛する義理の息子・わたるの声だ。
しかしその姿はどこにも見えない。
あたりを見回すみき、すると…
「こ、ここだよ……お、お風呂…」
「え?お風呂?脱衣所いるの?…ママ、入るわよ?いいわね?」
「…う、うん…」
そして急ぎ脱衣所の扉を開けると…その瞬間、言葉を失ってしまうみきだった。
「!!!……わ…わ、わたる?…」
わたるは確かにそこにいた。
しかしその姿はどうだ、なんとわたるは全裸だったのだ。
きっと顔から火が出るほど恥ずかしいのだろう。
顔を真っ赤に、いや全身さえもピンク色に染めて、一人全裸で立ち尽くしていたのだ。
「わ、わたる……ど、どうしたの?は、裸ん坊で…」
いや、みきにはその理由を知っている。
しかし、敢えてわたるに答えの分かっている質問を投げかける。
「あ、あ、あの…ぼ、ぼ、僕…」
当然、その生まれたままの姿をみきに見られてしまうことなどわたるも承知の上だろう。
けれどいざ実際にみきを目の前にして、余りの羞恥に全身が震える、声が掠れ、目には涙が滲んでくる。
「あ、あの……マ、ママ…ぼ、僕…」
しかし、わたるはその羞恥に臆することなく、若干腰は引き気味ではあったけれど股間を手で覆い隠すことなどせずに全てを曝け出したまま勇気を出してみきに答えるのだった。
「ぼ、ぼ、僕……マ、ママと……ぼ、僕…マ、ママと……お、お風呂に入りたくて……は、裸で……ま、待ってたんだ…」
途切れ途切れに何とか最後まで語り終えると、みきが何と答えるのか不安だったのだろう、ギュッと目を瞑ってしまうわたる。
みきは、そんなわたるを如何にも母親らしい優しい眼差しで見つめていた。
股間には女将に聞いた通り10センチも無い小さな包茎が自己主張するようにピンと健気に勃起している。
あまりの初々しさに思わず駆け寄って、頬ずりしてしまいそうだ。
そんな思いを押し隠し、それどころかわたるの勃起など気にも留めない素振りでみきは静かに答えた。
「……えぇ、勿論、いいわよ。じゃあ、ママと一緒にお風呂に入りましょうか」
「え?!いっ、いいの?!」
みきの答えにパッと目を見開き、とても信じられないものでも見たかのような表情になるわたる。
その表情の変わり様に思わずみきは苦笑いだ。
「勿論よ。さっきも……一緒に入ろうってママの方から誘ったでしょ?」
「あ、う、うん…さ、さっきは…ごめん…なさい…………た、ただ…ママは…い、今、お風呂に入ってきたばかりだから…」
「そうね、だけど……あのね、実はママ、お風呂の後、マッサージを受けてきたの。それで少し汗をかいちゃったから、もう一度お風呂に入りたいなって…だから丁度よかったわ」
「そ、そ、そ、そうなん…だ…」
みきから視線を外し、あらぬ方を見ながら白々しく答えるわたる。
惚けるのが下手な子だな、と再びクスリと苦笑いを零したみきだ。
「さぁ、それじゃあママも浴衣を脱いじゃうわね」
「!!!……ゴクッ!!」
みきにも聞こえるほどの音を立て唾を飲み込むわたる。
目を大きく見開き、みきの一挙手一投足を見逃さぬよう瞬きもせず見つめいてる。
そんな発情した少年の視線を一心に受け止め、みきはシュルリと帯を解いた。
浴衣の前がはらりとはだけ、みきの胸の谷間や少々福与かなお腹、そしてあの漆黒の叢を透した紫色のパンティがわたるの目前に晒される。
「ぁ…ぅ…ぅぅ……マ…ママ……ママ…ァ……」
みきのその余りに妖艶な姿に悩殺されたわたるは、ポカンとだらしなく口を開き、ただただママという単語を繰り返し呟いた。
その股間では小さな包茎がピクリピクリと痙攣を起こしたかのように打ち震えている。
そんなわたるの姿に少々困ったような表情をしつつも優しく微笑んだみきだ。
「えっと浴衣はどこにおけば……あ、こっちね」
わたるの幼いながらも女を欲する熱い視線に恥ずかしくなったのか、それともわたる少々焦らしたくなったのか、クルリと背を向けてしまうみき。
そしていよいよ浴衣を両肩から抜くと、それは音もなくストンとみきの足元に滑り落ちた。
「マ、ママッ!」
そこに見えた光景に思わず小さな叫び声を上げたわたるだった。
紫のスキャンティ一枚となったみきの後ろ姿。
そう確かにみきはまだパンティを履いていたはずなのに、そこには全裸のみきが立っていたからだ。
いや違う、目を凝らしてよく見れば、みきの尻臀の上には紫色の細い紐が横一文字に伸び、その中心から縦に1本、さらに細い紐がみきの尻の割れ目に食い込んでいる。
『 施部屋 』 では、座っているみきを正面から見ていたため分からなかったが、みきのパンティはなんともセクシーなTバックスキャンティだったのだ。
「ゴクッ!……マ、ママの……ママの…お、お尻…」
大きく白くまさに突き立ての餅のように柔らかそうなみきの尻臀に視線どころか心まで奪われてしまうわたる。
みきはわたるの素直な呟きに思わず吹き出してしまいそうになるのを何とか堪え、ゆっくりとわたるの方に振り向いた。
「え?…あ、あら?……くすっ……やーね、わたるったら…」
そのわたるの姿に結局吹き出してしまったみきだった。
何故ならわたるが、まるで腰の曲がった老人のように不自然なほど大きく腰を引いてしまっていたからだ。
そんな見っともないへっぴり腰のくせに、いよいよ露わとなったみきの乳房にギラギラとした視線を這わすわたる。
目を潤ませ、息を弾ませ、半裸のみきを舐めるよう見つめている。
こんな幼い坊やでもやはり男の子なのね、と思いつつ、みきは何とも答えずらい質問をするのだった。
「どう、わたる?ママの裸は…思っていた通りだった?」
「……え?…ど、どど、どうって?……そ、そそ、そんな…ぼ、僕……マ、ママの裸…なんて…そ、そんな…」
いきなり急に何を聞いてくるのだと、慌てながら視線を泳がせるわたる。
みきはさらにわたるを挑発するかのように、乳房を両手で持ち上げユサユサと揺らしながら問いかける。
「ママももう年だからオッパイも少し垂れてきちゃったし……こんなママの裸でがっかりしちゃったかな?」
「そ、そそそ、そんなこと…ないよ……マ、ママ……き、綺麗だよ?…」
消え入りそうな小さな声で呟くようにそう答えるのがやっとのわたる。
その言葉を嬉しく感じながらもいつまでも惚け合っていも仕方がないと、さらにわたるを追及するみきだ。
「じゃあ、わたるの想像通りだったかな?ママの裸」
「そ、そんな…そ、想像なんて…して…ないよ…」
「ん?だって……ママの裸を想像していたから、オチンチン…そんなにピンピンにして待っていてくれたんでしょう?」
「!!!……そっ、それは…その…」
みきの言葉に、思い出したように慌てて股間を両手で覆い隠すわたる。
けれどみきは、大人の女の余裕だろうか、静かにわたるを諭すのだった。
「あら、今更隠さなくてもいいのよ?それに…そんなにへっぴり腰になる必要もないわ。しっかりとちゃんと背を伸ばして立ってごらん?ほら、手を退かして」
「あ、あ、あの……マ、ママ…そ、その…ご、ごめんな…さぃ…」
きっと叱られるとでも思ったのだろう、ばつが悪そうに上目使いでみきの表情を覗き込むわたるだ。
みきはそんなわたるを安心させるように、優しくゆっくりと語りかけた。
「何故謝るの?おちんちんをピンピンしたからってママ叱ったりしないわ。だって…おちんちんが勃起するのは当たり前でしょう?…ね?」
「…ぅ…ぅん…」
ゆっくりと両手を股間から離し、言いつけ通り身体を真っすぐ起こすわたる。
みきは満足げに微笑んだ。
「うん、いい子ね。それで……わたるはママの裸、気に入ってくれたかな?」
「……ぅ…ぅん……と、とっても……お、お、思ってた…と、通りだった…よ…」
そこで急に真剣な表情をしたみきだ。
部屋に戻った時の緊張感が蘇る、勃起を晒して立ち竦むわたるを見ていると何やら胸が張り裂けそうだ。
そんな思いを再び押し隠し、みきは声を震わせてわたるに問うた。
「じゃ、じゃあ……わ、わたるは……マ、ママのこと……ママのこと…好き?…かな?」
「……う、うん」
「え?」
呆気ないほど容易に答えたわたるに、思わずポカンとした表情をしてしまったみきだった。
「わ、わたる?……マ、ママのこと好き…なの?」
「ぇ?……うん。そ、それは勿論…」
信じられず再度確認するも、やはりわたるの回答はYESだ。
わたるの表情も、何を当たり前のことを聞いてるの?とキョトンとしたそれだった。
「そっか……よかった。ママね、ずっとわたるに嫌われていると思ってたから……本当に…本当によかった…ママ、嬉しいわ…」
緊張が途切れたのかガクッと肩を堕としたみき。
しかし、それでいて実に嬉しそうに心から安堵した表情でそう呟いた。
よく見れば、あの何事にも完璧なみきの目に涙が滲んでいるようにも見える。
「あ……ご、ごめんなさい……ぼ、僕が……僕が、そう…思わせちゃったんだよね?……ぼ、僕のせいで…ママを悩ませて…」
「ん……別にわたるのせいじゃ……けど…そうね、それじゃあついでに教えてくれるかな?わたるはママのこと避けてたでしょう?それは……何故なの?」
「そ、それは……」
みきもその理由は薄々分かっているつもりでいたが、やはりわたるの口から本当の気持ちを聞いておきたい。
わたるは言葉を詰まらせながらも、素直に今までの思いを伝えるのだった。
「マ、ママは本当に綺麗で…そ、そのうえ何でも出来て…す、凄く…凄く完璧で…ま、眩しいくらい完璧すぎて……な、なのに僕は…勉強だって運動だって…な、何もでき無くて……だ、だからこんな僕が…ママの側にいるのは…め、迷惑かも…」
「迷惑なわけないでしょう?」
わたるの言葉を黙って聞いていたみきだったが、最後の最後でわたるの言葉を掻き消すように口を挟んだ。
ハッとなってみきの表情を見れば、みきは少々怒っているような雰囲気だ。
「ご、ごめんな…さい…」
思わず謝ってしまうわたるに、みきはやれやれと二度三度首を横に振った。
「わたる?わたるはとんでもない勘違いをしているわ。ママはわたるのことを迷惑だなんて考えたことないし、それにママはそんな完璧な女じゃないの。けど……わたるがそう思ってしまったのはママのせいかも、ね?」
「え?」
みきは今度はどこか投げやりな乾いた笑みを浮かべている。
困惑した表情を見せるわたるにみきはポツリポツリと語り始めた。
「完璧か……ええ、そうね。だってママ、わたるにそう思ってもらえるように頑張ってたんだもの。わたるに立派なお義母さんだって思ってもらいたくて…ちょっと無理して頑張ってたんだもの」
「マ、ママ?…」
「見っともないところは見せちゃいけないって身なりから気にして……ふっ…本当はママね、すっごくだらしないのよ?一人で住んでいたころは、部屋の中ではいっつも下着姿でいたくらいなんだから…」
堰を切ったように自分語りを始めたみきに静かにわたるは耳を傾ける。
「仕事だって本当はそんなに好きじゃない。ママ、怠け者だもの。家でごろごろしてた方が楽だし、楽しいし…………だけど、そんな姿は見せちゃいけないって…母親になったんだから、もっと立派にならなくちゃって…だけど…」
「……ママ?」
「これじゃあ意味がないの。わたるのために頑張って、それでわたるが勘違いして側にいなくなっちゃうなんて……そんなの全く意味がない……あはっ…一体、何をしてたんだろうね、ママは…」
ここで何か言わなければ、寂しそうに笑うみきに何か声を掛けなければ。
女将の言葉が頭に浮かぶ。
『坊やも少しは男を見せなきゃ。ね?』
(うん、そうだよね。なんだ、結局、僕が悪いんじゃないか、僕が卑屈になってただけじゃないか……ママに…ママに無理をさせたのも、ママに寂しい思いをさせたのも、全部僕が悪いんじゃないか)
大人の女のみきにどんな言葉を掛けたらいいのかなんて所詮子供の自分にはわかりはしない。
だからせめて今思っていることをみきに伝えなければ、素直に真っすぐに伝えなければ、そんな思いだけがわたるを駆り立てた。
「マ、ママっ!」
「ん?」
「ぼ、ぼ、僕はママが…マ、ママが好き。綺麗なところも完璧なところも…実はだらしなかったところも怠け者だったところも、全部、全部…ママの全部が好き」
「わ、わた…る…」
「ごめんなさい!ぼ、僕のせいで…僕がウジウジと卑屈になってママを避けてたから…そ、そのせいでママを悲しませて…僕が…な、情けなかったせいで…」
「ううん…」
みきがわたるの言葉を制するように右手を軽く翳した。
その瞳は、まさに聖母のような慈愛に満ちたそれであった。
「そんなことないよ。わたるのせいなんかじゃない。なら、わたる?…これで仲直りしましょう」
「え…な、仲…直り?」
「そう仲直り…って言っても別に喧嘩をしていたわけじゃないけれど……今日からお互い遠慮なんかしないで思っていることを素直に伝えるようにしましょう、ってこと。ママも…もう無理して完璧なふりをするのは止めるわ」
「う、うん!」
嬉しさが込み上げて、思わず顔が笑顔になってしまう。
それはみきも同じようで、暫く二人は心から嬉しそうに微笑みながら見つめ合うのだった。
「ふふ…ママ、嬉しいわ。ただね、わたる?」
「な、なに?ママ?」
「わたるは自分のことを情けないって思ってるみたいだけど…そんなことないよ。わたるは自分で思うほど情けない子なんかじゃない。今だって…ママ、見直したんだから」
「え?見直…した?」
「ええ。ママもね、情けないなんて思ったことはないけど、確かにわたるは少し消極的だなぁとは感じてたかもしれない。でも…」
そこで何やら意味ありげな、少々意地悪そうな微笑みを浮かべたみきだ。
何事かとキョトンとするわたる。
すると、わたるの顔に向けられていたみきのその意地悪そうな視線が、徐々にゆっくりと下に降りて行ったのだ。
「まさかわたるが素っ裸でおちんちんを丸出しにしたままお風呂に誘ってくれるなんて…そんな大胆なこともできるんだなって、ママ、見直したのよ…ふふ…」
「あ!」
そうだった、少々真面目な話をしていてすっかり忘れてしまっていた。
今、自分は丸裸で股間を晒し、みきだってパンティ1枚でオッパイ丸出しというなんともエロティックな状況だったことを。
みきの視線は間違いなく、わたるの股間に震え立つ小さな勃起を捉えている。
思い出したように羞恥がこみ上げる。
「あ、ごっ!ご、ごご、ごめんなさい!!」
慌てて身体をくの字に曲げ、両手で股間を覆い隠したわたるだ。
一方みきは、これが大人の女の貫禄なのだろうか、オッパイも股間も微塵も隠すような素振りは見せず、慌てるわたるを微笑みながら見つめるのだった。
「あら、言ったでしょう?謝ることなんてないのよ。おちんちんは勃起するものなんだから…それにママの裸を見て勃起したのなら、ママ、嬉しいわよ?」
「え?……ほ、本当?」
「えぇ、本当よ。まぁ、そう言うとちょっと語弊があるかもしれないけど…おちんちんがそんなにピンピンになるくらい、ママの身体は素敵だなぁって思ってくれたんでしょう?悪い気がする女は少ないと思うけど…」
「そ、そうなの?…」
厭らしい目で見ていたというのに、それが嬉しいとは。
まだ童貞の幼いわたるには、みきの年頃の女性の心情を理解することは少々難しいことのようだ。
困惑気味な表情を見せるわたるをみきはクスクスと笑った。
「ふふふ…まぁ、分からなくてもいいわ。ただ、おちんちんを勃起させたからってママは少しも怒ったりしないってこと。それは覚えておいてね」
「う、うん…ありがとう、ママ」
「え?な〜に、お礼なんて。おかしな子ね…うふふふふ…」
「あ、いや、その…」
顔を赤く染めて俯いてしまったわたるに、みきはゆっくりと近づいた。
心が通い合ったのだ、今までのようなおかしな緊張感を感じることもない。
そしてわたると視線の高さを揃えるように少し身体を屈めるみき。
わたるは恥ずかし気に眩しそうにみきを見つめた。
けれどその視線がみきの瞳を見たのは一瞬のこと、すぐにそれはそこよりも少し下方…タップンタップンと揺れる双丘に移ろってしまう。
ガラス越しに見たそれとは違う、間近に見るみきの乳房のなんと迫力のあることか。
ただみきが息をするだけでプルンと揺れるいかにも柔らかそうな白いオッパイがわたるの目を虜にする。
けれどそれだけではない、さらにその下には漆黒の叢が薄っすらと透けて見える紫色のTバックパンティだ。
白いオッパイと紫色のパンティが織りなすエロティックなその光景に、みきにも聞こえるほどの音を立てゴクリと唾を飲み込むわたる。
股間では直立した包茎が、感動に震えるかの如くピクリピクリと痙攣している。
わたるの視線の在りかなど百も承知のみきはやれやれと苦笑いだ。
「くすっ…わたるは本当に気に入ってくれたみたいね。ママのオッパイ…いえ、気に入ったのはパンティかしらね…うふふ…」
「あ、え、い、いや、そ、そんなこと…」
あからさまに視線を反らし、真っ赤な顔で惚けた素振りをするその様も可愛らしい。
「あら、いいのにジッと見ていても。ママ、わたるに見られるの嬉しいわ。それに……」
「え?な、なに?…」
「ママも……わたるのをじっくり見せてもらいたいし…ね?」
「え?!だ、だだ、駄目だよ、そ、そんなっ!」
みきが俯くようにしてわたるの股間を覗き込んだ。
不意打ちを食らったわたるは思わず股間を両手で隠すのだが…
「駄〜目、隠さないの。ほら、手を退けて…ママにわたるのおちんちん、良〜く見せて頂戴」
「だ、だって…そ、そんな……だ、駄目だよ…は、恥ずかしいよぉ…」
「あら、フリチンで待っていていくれたのはわたるでしょう?ママに見せてくれるつもりだったんでしょう?」
「そ、そういうわけじゃ……そ、それに…や、やっぱり…は、恥ずかしいよ…そ、そんなにじっくり見られたら…」
「何故?」
「だ、だって……ぼ、僕のは…そ、その…」
「ん?僕のは…何?」
「…ぅぅ…そ、その……ち…ち、小さいから…」
「えぇ?」
「そ、それに……ま、まだ…そ、その……む、剥け……剥けて……ない…から……だ、だから……は、恥ずかしいよぉ…」
ギュッと目を瞑って、自分のコンプレックスを告白したわたる。
わたるとしては、恥を忍んで白状したのだが、みきは……
「わたる……うふ…ふふふ……なぁんだ、そんなことを気にしてたの?わたるったら」
軽く笑い飛ばしたのだ。
「だ、だって……マ、ママだって…わ、笑ってる……」
「あ、違う違う、別にママ、わたるのおちんちんが小さくて包茎君だから笑ったわけじゃないのよ。つまらないことを気にしてるから…」
「つ、つまらないことなんかじゃ…」
口をほんの少し尖らせるわたるも可愛らしい。
みきはわたるの頭を右手で撫でながら宥めるように語りかけた。
「あ、ごめんごめん、そうよね。おちんちんが成長してくると男の子はみんな気にするものね。おちんちんの大きさとか形とか……ごめんなさい、ちょっとママ無神経だったわね」
「……ん…べ、別に…謝るほどのことじゃ…」
「ありがと。でもね、わたる。わたるは気にしてるのかも知れないけど、ママはわたるのおちんちん大好きよ」
「ぇ?」
「わたるはまだ成長期だからおちんちんも確かに小さいし皮もまだ剥けてない包茎坊やだけど、色は綺麗だし形もとっても良くて…ママ、わたるのおちんちん、とってもカッコいいと思うわ」
「マ、ママ…………そ、そそ、そう…かな?…」
現金なもので、みきに褒められて満足げな表情をするわたる。
みきは優しく微笑んだ。
「ええ、そうよ。それに…こんな小さい包茎ちんちんなのに元気良くピンピンにおっ勃てて……ああ、逞しくて、勇ましくて……可愛らしいわぁ…」
最後の形容詞が少しばかり気になったが、やはりみきにペニスを褒められるのは心地よい。
さらにペニスを見せつけでもするかのように、わたるは心なしか腰を突き出した。
「うん、カッコいいおちんちんだよ、わたるのは。ホント素敵だわ」
わたるの股間を覗き込みながらそう言うと、とうとうみきはわたるのペニスに右手を伸ばした。
「マ、ママっ!」
しかしそれは摘まんだり、握ったりしたというわけではない。
掌でそっと優しく睾丸もろとも掬いあげ、まるで宝物を人目から隠しでもするかのように、掌で勃起全体を覆い隠すように包み込んだのだ。
「ぁぅっ!!!」
すっぽりとみきの掌に収まる小さな小さなわたるのペニス。
下に向けられたみきの指先が、柔らかな陰嚢を擽る様にフニフニと弄ぶ。
初めて感じる女の掌の柔らかさ、そして包み込まれたことによる温かさ。
それら全てが童貞ペニスにとっては初めての経験だ。
そしてそれは、わたるがみきの掌の心地良さを感じたその刹那に起きたのだった。