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Senior Mania -stepmother-

其の陸

「ぁ…ぅ…ぅぅ…」
唇を噛み締めて、みきと老人の秘め事を凝視するわたる。
老人の言葉に固まってしまったわたるを流石に不憫に思ったのだろうか、女将が老人を窘める言葉を呟いた。
「まったく…本当に昔の男は助平な厭らしい言い方をするんだから。今度ちゃんと叱っておかないと、ね」
しかし女将が言うまでもなく、さすがにみきもその老人の下卑た言葉には反応したようだ。
『ぉ、ぉぉぅ……や、止めてよ…そ、そんな…言い方…しないで……ぉぉん……い、厭らしい…わね…』
だが……それ以降のみきと老人のやり取りは、わたるにとってさらにショッキングな情報をもたらしていくのだ。
『へっへっ……しかし、こりゃあ本当にいい道具でやんす。ほぉら、ちょっと掻き回すと襞々が指にニュルニュルと絡みついて、根本はキュウキュウと絞まって…中々お目にかかれない名器でやんすよ』
『ぉ、ぉ、ぉぉぅっ!……も、もう…い、いいから…そ、そんなこと……ぉ、ぉ……い、言わないで…』
『へっへっ……一体、何本くらい咥え込んだら、こんな名器になるんでやんす?優に百は咥えてやすよねぇ?…へっへっ、へっへっ…』
「ひゃ、百?!……」
その数に心臓が止まるかと思ったわたるだった。
まさか、あのみきが……どす黒く苦々しい感情が、腹の底から湧きあがってくる。
そのくせみきの秘処を目の当たりにして、包茎はこれ以上ないほど膨れ上がり、パンパンに張り詰めている。
だらだらと前触れを零し、ビクンビクンと興奮に震えながら。
『ぉ、ぉ、ぉぉん……そ、そんなに……そんなに…お、多くないわ…よぉ……ぉ、ぉぉ…』
「!…そ、そうだよ…マ、ママがそんな…」
みきの言葉に光明でも見たかのようにわたるの顔が明るくなる、しかし…
『し…しご……ぅ、ぅぅん……ご…5、60本…くらい…よぉ……ぉ、ぉぉん!…』
「!!!」
例え半数にしても、セックスのことばかり考えて夜な夜な自慰に明け暮れている童貞にとって、それは天文学的な数字だった。
わたるの顔から血の気が引いた。
そんなわたるの様子を窺っていた女将が、静かに呟く。
「当たり前ですよ?坊やのママなら…あんないい女なら、それくらい普通ですよ」
「そ、そ、そんな…マ、ママが…ママが…ぁぅぅ……」
きっとそうなのだろう。
僅か十数年生きただけの童貞の自分より、その3倍近くを生きている女将の言うことの方が正しいのだろう。
だけれども何故こんな悲しい気持ちになってしまうのか、わたるにもよくわからなかった。
みきは……自分の義母にすぎないのに。
いつしかわたるの目から涙が一筋零れた、その刹那…
「しっかりなさい!これは何なの!」
「ひっ!ひぎぃっ!」
再び股間の重苦しさに悲鳴を上げたわたる。
股間を見ればやはり、女将の右手がわたるの陰嚢を鷲掴み、捻り上げていた。
「金玉でしょ!?坊やは金玉ぶら下げた男の子なんでしょ!?こんなことくらいでメソメソしないの!!ほら、これが坊やのママよ。現実をしっかり見なさい!」
「ひ、ひぎっ!……わ、わがっだ…がら…手……は、はなじ…でぇ……ご、ごべんなざぃ……ゆ、ゆる…じてぇ…」
正直、何故自分がこんな目にあっているのかわたるには理解できていない。
自分はもの知らず過ぎるのだろうか?
みきのような女性なら誰もが男性5、60人と経験があるのだろうか?
それを悲しいと思うことは、そんなに悪いことなのだろうか?
そもそも何故悲しいと思ってしまうのだろうか?
そして何故、女将は自分をこんなにも叱るのだろうか?
疑問が疑問を呼び頭が混乱してしまいそうだが、それを全て吹き飛ばすほどの股間の苦しみ。
それがあまりにも激しすぎて、とりあえず頭を下げ、許しを乞う。
「わかったら、ほら。ママをしっかりと見ていなさい。手はガラスに付いて。金玉とお尻を弄っていてあげるから、いいですね?」
「……はふぅ……は、はぃぃ…ぃひぃっ……」
途端に打って変わって柔々と睾丸を揉まれ、尻穴をツンツンと突かれ、むずむずとした怪しい気持ち良さが股間全体に広がり腰砕けになるわたる。
ガラスの向こうに視線を移せば、老人は相変わらず厭らしい笑みを浮かべながらみきに下卑た言葉を掛けている。
『へっへっ…そんなもんでやすかい?…にしても、こんな名器に肖れるなんて、羨ましい竿共でやんすねぇ…へっへっ…』
『お!…ぉ、ぉ、おぉ……そ、そんな、こ…と……ぉ、ぉぉん!…』
手首から先をクイクイと動かしつつ、事も無げに会話をする老人。
みきのおまんこが老人の愛撫によりグニュグニュと動き、元より卑猥なそれがさらに卑猥な形に曲がりひしゃぐ。
その度に、背を反らし天を仰いだみきの口から雌猫の唸り声が上がる。
「指をこう…中で動かして、指の腹でおまんこの上側を掻いているんですよ」
「え?」
わたるに老人の指の動きを教えるためなのだろうか。
わたるの目の前に揃えた人差し指と中指を差し出すとバタバタと交互に動かす仕草を見せた女将だ。
「しっかりと見て、覚えて……今度は坊やがママにしてあげたらどうですか?」
「そっ!そんなこと、できるわけ…」
「しっ!声が大きいですよ、坊や。ほら、ママはあんなに気持ちよさそうですよ。しっかり見ないと、ね」
女将の言う通り、老人の指が物凄い快楽を与えているのだろう。
いつしかM字に開かれたみきの両足はつま先立ちになっていた。
そしてあろうことか腰が宙に浮き始めたのだ。
『ぉ、ぉ、ぉ、ぉぉん!……ぁ、ぁ、ぉ、おんっ!……』
そして低音のくぐもった唸り声を上げながら、宙に浮かした腰が悩ましく蠢き始める。
時には左右に、時には上下に、そして時には円を描くように淫らに厭らしく動くその腰付きは、まるで踊っているかのようにも見えた。
『へっへっ…なんてぇ、腰使いだ。思った通り、やっぱり奥様は相当の床上手でやんすね。この名器にこんな腰の振り方されたら、どんな摩羅もあっという間に昇天しちまうんじゃありやせんかい?…へっへっ、へっへっ…』
『ぉ、ぉ、ぉ……そ、そんなことぉ……ん……こ、これくら…ぃ……ふ、普通…よぉ…んんっ!……』
『へっへっ…まぁ、そういうことにしておきやしょうか。で、奥様はどんな摩羅が好みなんでやんす?』
みきを淫らな雌に変えて調子にでも乗っているのか、いかにも好色そうな笑みを浮かべセクハラ紛いの質問を投げかける老人だ。
『ん、ん、ん……そ、そんなこと……ぉ、ぉん……い、言えないわ…よぉ……ぉ、ぉ、ぉぉん…』
『そんなこと言わねぇで教えておくんなせぇ。ほら、旅の恥は掻き捨てって言うじゃありやせんか。やっぱりぶっといでっかいのがお好きでやんすか?…へっへっ…』
なんてことを聞くんだ、と叫んでしまいそうになるが、まるでそれを察知したかのように女将の掌がキュッとわたるの金玉を締め上げる。
「はひぃっ!……はぁはぁはぁはぁ…」
途端に腰が砕けるわたるだった。
「静かに……ほら、金玉優しく揉んであげますから。それに…坊やだって、ママの好みを知りたいんじゃありませんか?」
「…はぅぅ…べ、別に…そ、そんなことぉ……ぅぅっ…」
知りたくない……はずなのに、そうと言えばそれはきっと嘘になるだろう。
みきの経験人数を知ったくらいで切なさに胸が締め付けられる思いなのに……苦々しいどす黒いあの感情が、どういうわけかわたるの興奮を煽るのだった。
『……ぉ、ぉぉん……ふ、太くて…』
「!」
タブレットから呻き声交じりにみきの呟きが聞こえてきた。
もう聞きたくない、見たくないと思いつつ、何故かわたるは静かに耳を傾け、ガラスの向こうのみきをジッと見つめた。
『太くて大きいチ、チンポに…ん…せ、責められて…もう許してって言っても…や、止めてくれなくてぇ……ぉぉん……な、何度も何度もイかされ続けるようなけ、経験もした…けどぉ…』
『へっへっ…やっぱり女衆は、みんなそういうのが好きなんでしょうねぇ……』
あのみきが責められ犯され続け、何度も何度もイかされる……童貞の自分には絶対にできない芸当。
みきのそんな姿を思い浮かべれば悔しくて悔しくて仕方がないはずなのに、何故か股間の包茎はビクンビクンと興奮に打ち震えてしまう。
自分はどこかおかしいのだろうか?そんな思いが過った時だった。
『ぉ、ぉん……そ、そうね……で、でもぉぉぉん……』
『なんでやんしょう?』
『ぉ、ぉ、ぉぉん…わ、私は……そ、そんな立派な…逞しいの…よりぃ……んんっ……も、もっと…み、未熟でぇ…可愛らしいの…が、す、好きよぉっ……んぁ…んんん…』
(え?…)
みきの言葉が耳に届いた瞬間、ポカンとした表情になるわたる。
殆どの女性はみな太く逞しいペニスが好みなんだろうと、童貞のわたるとて漠然と思っていたからだ。
その時女将が首を小さく左右に振り、やれやれといった素振りを見せたのだが、それにわたるは気付いていなかった。
『へっへっ…これは面白いことを言う奥様だ。そんなのが好きなんで?…デカ摩羅にひぃひぃ言わされるのは嫌いなんでやすかい?』
『ん、ん……そ、そういうわけじゃないけどぉ……た、確かにそういうのはぁ…ぁ、ぁ、ん…か、身体は満足するけど……お、終わった後……あ、味気なくて……ぅ、ぁぅぅん…』
『味気ねぇんでやんすかぃ?』
『ぇ、ぇぇ……ん、んっ……な、何ていうか……む、空しくなるのよぉ……ぁ、ぁ、ん……な、なんでこんな人と…って…』
『なるほどねぇ。せんずりを覚えたばかりの坊主共が抜いた後に罪悪感を感じた、なんてことを聞いたことがありやすが、それと似たようなもんなんでやすかねぇ』
『ぁぅ、んん……くすっ……そ、そう…かも…ねぇ……んっ……そ、そんなのよりもぉ…まだ経験が無くて…む、剥けてもいないち、小さいのをぉ……ぁ、ぅぅっ……お、大人にしてあげるのが…す、好きなのぉ……ぁはぁん…』
『そうなんでやすか。まぁ、男衆には初モノ好きが多いでやんすが……へっへっ……奥様もそうなんでやすねぇ』
『ふふっ……そ、そうかも…ねぇ……ぁん……』
『ですが、それじゃあ奥様は満足できねぇでやんしょう?…へっへっ…こんな名器で童貞小僧の初心な摩羅を咥え込んだら、数秒ともたねぇんじゃ?』
『ふふ……そうね……んっ……さ、先っぽ…入れただけで…イっちゃった子もいたわぁ……ぁ、ぁ、んっ……で、でもぉ……そ、そういう可愛らしのがぁ……私の中で男にぃ……そ、その…時ぃ……す、凄く…み、満たされる気がするのよぉ……ぁ、ぁぁん……』
(マ、ママにそ、そんな……)
まさかみきにそんな好みがあったなんて……みきの性癖に目を丸くするわたるだ。
自分のことを言われたとでも感じたのだろうか、股間の包茎がビクンビクンと喜んでいるかのように打ち震える。
『あ、あっという間に出しちゃうけどぉ……す、すぐに……また……ぁ、ぁん……また、ぼ、勃起して……な、何度も何度も…い、挑んでくるのぉ……そ、それを受け止めてあげるのがぁ……す、好きなのよぉ…』
『へっへっ…それじゃあ一体、何本の初モノチンポをこの道具で男にしてやったんでやんす?』
『ぉ、ぉ、ぉふぅっ……そ、それは多分……し…4、50本……くらい…かしらぁ……ぁ、ぁ、ぁはぁあんっ!』
(!!!……そ、そんなに…)
みきの身体で男になった童貞がそんなにいるなんて、丸くした目をさらに丸くしたわたるだ。
『こりゃあ驚いた。ここに入ったチンポの殆どじゃありやせんかい……へっへっ……やれやれ悪い奥様だ。いや……悪いのはこの壺の方でやんすかねぇ!』
『ぁうっ!あぐぅぅぅぅっっ!!』
老人が手首を捻るような仕草をしたとたん、みきの口から雌猫の唸り声が漏れた。
それと同時にみきの腰使いがさらに激しくなる。
「坊やのママ……そろそろイキそうね」
「え?」
みきの様子を窺っていた女将が静かに呟やいた。
首をいやいやと左右に振って、巨乳を見せつけるように背を反らし、腰を限界まで高く浮かせるみき。
それを支えるつま先がぷるぷる、ぷるぷると震えている。
なるほど、わたるの目にもみきのクライマックスが近いことが感じ取れた。
『さてと奥様、それじゃあ、そろそろ……ほら、指2本だと丁度奥様好みの初モノ摩羅と同じくらいの大きさでやんしょ?この名器には物足りないでしょうが、楽しんでおくんなせぇ、ほらっ!』
『ふぐぅぅぅぅっっっ……ぇ、ぇえっ、そ、そう……ちょ、丁度これくらいよぉ!……ど、童貞、坊やの……ほ、包茎チンポぉっ!……あぐっ!……はぐぅぅぅぅっ!』
みきの腰がさらに激しく舞った。
右に左に縦に横に、縦横無尽に悩ましく揺れ動く。
老人の指を咥え込んだ膣が淫らにひしゃげ、そこからグチャリグチャリと湿った音さえも聞こえてくる。
「マ、ママ!ママァっ!」
そのあまりに淫靡な光景に思わずガラスに付いた右手を、これ以上ないくらいパンパンに膨らんだ包茎に向かわせるわたる。
しかし、やはりそれは女将によって遮られてしまうのだ。
「こらっ、坊や。駄目だって言ったでしょう?ちゃんとママを見てなさい!悪い子ね!こんな厭らしい悪い子にはやっぱり…」
「!!!……うがっ!…うがぁぁぁぁっっっっ!!…」
わたるの右手を乱暴に払いのけ、再び睾丸を右手でギュッと鷲掴みグワシグワシと蹂躙する女将。
そして尻を撫でていた左手の中指を第二関節まで肛門に突き立て、グリグリと中を抉り出す。
蘇る睾丸の重苦しさ、そして今まで感じた事のない肛門への違和感。
それらが襲い掛かり、今までで一番大きな悲鳴を上げてしまったわたるだった。
「ほら、大人しくして!ママの最後をちゃんと見てなさい。きっと珍しいものが見られるから…」
「うがっ、がぁ……め、めずらじ…ぃ、もの?……ぁぐぅぅっ…」
女将の手が少し緩み少しばかり余裕ができたわたるは、再び視線をみきに移した。
勿論、女将の言いつけ通り両手をガラスに付けて。
『へっへっ…でやんしょ?ほら、奥様の大好きな童貞チンポが、奥様のまんこを犯してやすよ。ほらほらほらほら……』
『ぉ、ぉ、ぉ、おおん……ぅおぉぉん……いっ!いいっ!…ど、童貞チンポ……いっ、いいわぁ……ぁ、ぉ、おおんっ…』
『へっへっ…やっぱりすげぇや。襞が絡んでグイッと指を引き込んで、それでいて入口は食いちぎらんばかりに締め付けて……ん?……これこれは随分溜まってきたようでやんすねぇ』
みきを責めていた老人が、何かに気付いた素振りを見せた。
何事だろうと目を凝らすわたる。
「言ったでしょう?珍しいモノが見れるって。ほら坊や、しっかり見てなさい」
「ぁぅ……え?……はぁぅぅ……」
わたるの睾丸を揉みながら、尻を突きながら、静かに即す女将だ。
それに従い、苦痛なのか快楽なのかわけの分からない感覚に股間を委ねながら、わたるはみきを見守った。
『さて、奥様。これが止めでやんす。これで、存分に気をやっておくんなせぇ、ほぉらっ!』
『おおっ!おおぉぉんんっっ!……おおおおぉぉぉぉんんんんっっっっ!!』
老人は、みきに差し込んだ指を一しきりぐちゃぐちゃと音がするほど掻き回すと、次の瞬間には勢いよくみきの股間から指を引き抜いた。
そして間髪入れず揃えた指をクリトリスにあて、シャカシャカと小刻みに、リズミカルに擦り立てていく。
『おぉんっ!……いっ!いぐっ!いぐっ!いぐっ!いっぐぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!!!』
みきの高々と浮かせた腰がガクンとさらに高く跳ね上がる。
咆哮とも思える程の一際大きな唸り声を上げながら、ついにみきは二度目のオルガスムスを迎えたのだった。
「ママ…ママッ!ママァッ!!……ママ…が…イ、イッた?……マ、ママが…………え?…」
その時、わたるは信じられない光景を見た。
既にM字ではなく、アーチのような形となったみきの下半身。
その最も高いところにある中央…わたるが今日生まれて初めて見た女性自身の中心から、あたかも噴水のように水飛沫が舞上がったのだ。
『プシャッ!プシャァッーー!!プシャァァァァッッッッーー!!!』
まるでホースで水を撒いたかのように、ガクガクと痙攣するみきの股間の中心からおびただしい量の水飛沫が2度3度と吹き出される。
もしこれが屋外ならば虹がかかるのではないかと思える程、それはある種、幻想的な光景だった。
勢いよく吹き出された水飛沫はわたるが見守るガラスにまで到達し、ツーっと流れて落ちていく。
「これが潮吹きよ。女の潮吹き……深く、気持ちよくイくとね、こういう風におまんこから潮が吹き出すことがあるの……そう度々見れるものじゃないのよ」
「し、しお……ふき?……ママが?……ふ、深く?……き、気持ちよく?……イったの?……」
静かに解説する女将の言葉を繰り返しながら、惚けた様子のわたる。
そして、そんなわたるの股間に唐突に異変が起きた。
「……ぁ……あ?……あっ?!…だっ、駄目っ!…ぼ、僕…出ちゃ!…」
みきの痴態に極限まで膨らませられた包茎ペニスに突然限界が訪れた。
毎夜、女の裸を妄想しながら自慰ばかりしている童貞にとって、目の前の光景はあまりに猥褻で、淫猥で、卑猥過ぎたのだ。
触れてもいないはずなのに、金玉に装填された精液がいまにもペニスを駆け上がらんとする……その刹那。
「駄目よ」
わたるの様子を察した女将は、やはりそれを許さなかった。
それまで睾丸を鷲掴んでいた右手をさっと包茎の根元に移すと、精液を堰き止めるため親指と人差し指で思い切りギュッと根元を締め付けたのだ。
そして尻穴を弄っていた手を股間を通して前に進ませ、今度は左手で睾丸をグリっと握り締める。
「!…ひっ!!…ひぎぃぃぃぃっっっっ!!!」
あまりの苦しさに、わたるの口から断末魔の声が上がる。
「しっ!我慢しなさい!いい?少しの間、ジッとしてるの……駄目よ、こんなところでお漏らししたら。おばさん、本当に怒りますよ」
「うぎ……は、はぃぃ……ふぎぃ…」
女将の言う通り、しばらくの間、身動きをせずジッと射精を堪えているわたる。
すると女将が根本と睾丸を締め付けた効果が出たのだろう、なんとか射精感をやり過ごすことができたのだった。
「はぁはぁはぁはぁ、ふぅふぅふぅふぅ……も、もぅ……だ、大丈夫…ですから……は、離じてぇ……」
「えぇ、そうですね。包茎君のビクビクが収まりましたね。では離しますが……しっかりとチンポに力を入れて、お漏らししないように気をつけるんですよ、坊や」
「は、はぃぃ…」
やっとのことで股間の拘束を解かれたわたるは、はぁはぁと肩で息をしながら水飛沫滴るガラス越しに再びみきを見た。
するとみきはいつしか大の字にぐったりと寝そべっている。
胸も股間も丸出しのあられもない格好だが、どうやら性も根も尽き果ててしまったらしい。
いまだ整わぬ息に胸を上下させながら、そっと目を瞑り、ただただじっと静かに横になっている。
『どうでやしょう?奥様、今度は満足していただけやしたかい?』
きっと身体を拭うためだろう、新しいバスタオルをみきに手渡しながら仕事の出来具合を確認する老人だ。
『はぁはぁ、はぁはぁ……ぇ、ええ、十分…満足したわ……ありがとう、おじいさん……はぁはぁ、はぁはぁ……』
『へっへっ…こりゃあ、どうも。けれどお礼を言いたいのはむしろこちらでやんすよ。こんないい肌をした女の、こんな具合のいい道具を揉ませていただきやして……按摩冥利、いや男冥利につきるってもんでさぁ』
『また、そんな言い方して。本当に助平なおじいさんねぇ。だけど……ふふ……機会があったらまたお願いするわ。勿論……コッチの方もね』
なんとも悩ましい手つきでスッと自分の股間を撫でるみき。
決して見えてはいないはずなのにその言葉と気配で察したのだろう、相変わらず厭らしい笑みを浮かべながら満足げに頷いた老人だった。
『へっへっ…願ってもねぇ、そりゃあ、是非。さて……それではこれで下がらせていただきやすが、奥様はもうしばらく休んでくださっていてもいいでやんすよ』
『あら、いいの?』
『へぇ、この後、ここを使うものはいねぇんで。片付けも夜のうち旅館のものがしやすんで、ゆっくり休まれてから頃合いを見てお部屋にお戻りくだせぇ』
『そう…それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ。ありがとう……』
『それじゃあ、これで……失礼いたしやす。良い旅を』
そう言って、老人は来た時同様、そろりそろりとゆっくりと歩きながら『施部屋』を後にするのだった。