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Senior Mania -foster mother-

其の肆

「あぁ、美味しかった。どうだったわたるちゃん、ここのお寿司中々美味しいでしょう?」
「は、はい。ぼ、僕、こ、こんな美味しいお寿司、生まれて初めて頂きました!あ、ありがとうございます。お、奥様」
「ああ、本当に美味かったな。前の大将が代替わりして客が離れることを心配していたがこの分なら大丈夫そうだな」
「ええ、そうですね」
「わたる」
「は、はい、なんですか社長」
不意に真剣な表情をした老人に、思わず姿勢を正したわたるだ。
「この寿司屋は昔からの馴染みでな。つい最近大将が代替わりしたのだよ」
「は、はい」
「代替わりというのは恐らくお前が考えているよりも大変なことでな。それまでの客を捕まえておくには実は先代と全く同じものを提供するだけでは駄目なんだ」
「え?な、何故ですか?」
今のわたるには少々難しい話のようだ。
老人は出来る限り解かりやすくと言葉を選びながら説明を続けた。
「人と言うのは案外勝手なものでな。全く同じものならば自分と付き合いが長いものの方がよく思えてしまうものなのだよ。自分が慣れ親しんだものの方がな」
「あ、なるほど……安心感とか信頼感からですね」
「ほぉ察しがいいな。その通りだ。だから次の世代を担うものは先代を超えることが必要となる。少し超えて初めて先代と肩を並べることが出来るんだ」
「な、なるほど…………あ、そ、そうか……僕も…」
「そういうことだ。だから私の後を継ぐお前は私を少し超える必要がある。私以上の業績を残そうとするならば、更なる高みを目指す必要があるのだ。分かるなわたる」
「は、はい……む、難しいですけど、ぼ、僕、頑張ります。誠心誠意、頑張らせてもらいます!」
その言葉にニコリと老人は微笑んだ。
「ま、私もおいそれとは超えられるつもりはないがな。わははは…」
「はい、英才教育はここまでにして……あなた、お風呂が沸いていますよ。どうなさいます?」
「あぁ、入らせてもらうよ……いや…」
「どうなさいました?」
「なぁ、わたる。『社長』と『社員』もいいが、少しは『祖父』と『孫』の付き合いもさせてくれないか」
「え?……と、言いますと?」
「私と一緒に風呂に入ってはくれないか?」
「あらいいですねぇ。ね?わたるちゃん、そうしたら?うちのお風呂ね、私たちが言うのもなんだけど広くてとても気持ちいいお風呂ですよ」
「あ、は、はい。喜んでご一緒させていただきます、社長。あ……この場合は、おじぃ様、でしょうか?」
「わははは……どちらでもよい。それでは風呂に入ろうか」
「はい!」
わたるが元気よくそう答えた時、老人と志乃の視線が絡みあった。
そして二人は、わたるに気が付かれぬよう互いに小さく頷くのだった。

暫くの間、風呂に浸かりながら老人は唯一の孫との会話を楽しんでいた。
施設のこと、通っていた学校のこと、好きなもの、嫌いなものなど実に他愛無いことばかりだったが、その光景は紛れもなく祖父と孫のそれに違いなかった。
わたるにとっても実に楽しい時間が過ぎていた。
仕事の話はまだまだ難しいが、男としての祖父の武勇伝は面白い話ばかりだった。
が、そんな楽しい時間は、またしても刺激的な時間に一瞬で塗り替えられてしまうのだ。
「失礼しま〜す。お背中を流しに参りました」
そう言いながら服を着たままの志乃が風呂場に入ってきたのだ。
その姿を見た瞬間、思わずザボッと口の辺りまでお湯に潜り込んでしまったわたるだった。
(な、何で?何で奥様が…)
「おお、ありがとう。それでは私からお願いしようかな」
(え?え?!……ええっ?!)
わたるは驚きを隠せなかった。
老人はそう志乃に声をかけると、素っ裸のまま股間も隠すことなく志乃に向かって歩いて行ったからだ。
志乃にしても、その老人の姿を平然と見つめている。
これはわたるにはとても信じられないことだった。
(しゃ、社長も、お、奥様も恥ずかしくないの?だ、だって、だって……オ、オチンチン丸出しなのに…)
そんなことを考えながら体格の良い老人の背を見つめるわたる。
やがて老人は志乃の傍に辿り着くと、志乃に背を向けて仁王立ちをした。
わたるから見ると老人は真横を向いていることになる。
(な?!なんだ、あれ?!)
わたるはつい老人の股間を見てしまったのだ。
するとそこには赤黒いナマコのような物体がぶら下がっていた。
そのあまりの物々しさに思わず声を失ったわたるだ。
(あ、あれ、社長のオ、オチンチン……だよね?な、なんて大きい……ぼ、僕の3倍?い、いや4倍はあるぞ。僕のが大きくなった時よりも全然大きい…)
同じ年ごろの子のペニスならば見たことがあるが、初めて見る大人のペニスに何やら威圧感すら覚えたわたるだった。
「はい、それでは失礼します」
言いながら志乃は老人の背を流し始めた。
「どうです。孫とのお風呂は。楽しかったですか?」
「あぁ、わたるは色々と話してくれた。実に有意義な時間だったよ」
二人とも平然とそんな話をしている。
わたるにはやはり信じられない光景だ。
「わたるちゃんはどう?楽しかった」
「は、は、はい、僕も、社……い、いえ、お、おじぃ様のお話が楽しくて…」
「そうそれは良かったわねぇ……さてと、後ろはこれくらいでいいですね。あなた終わりましたよ。さ、前を…」
「うむ」
(えっ!えぇっ!!えぇっっ!!!)
更に更に驚きの表情を見せるわたる。
何しろ老人は今度は志乃の方を振り向くと、やはり股間を隠すこともせず再び仁王立ちになったからだ。
当然、志乃にもあの物々しいナマコが目に入っていることだろう。
にも拘わらず、二人とも実に自然に平然とその作業を続けているのだ。
志乃が手にした手拭を老人の身体に這い回らせる。
首、胸、脇、腹と徐々にその手が下がっていく。
(え?え?え?ま、まさか?……まさか奥様はオ、オ、オチンチンも洗ってしまうの?)
しかしその予想は外れた……今は。
志乃の手はその股間を通り過ぎ、老人の足を洗いだしたからだ。
そして一通り洗い終えると、志乃は風呂桶のお湯でジャブジャブと手拭を洗い始めた。
(ふぅ〜そ、そうだよね。いくらなんでも、オチンチンを奥様が洗うなんてことあるわけがないよね。はぁ〜ビックリし……………え?……そ、そんな……う、うそだ…えぇぇぇっ!)
またわたるの予想は外れてしまう。
手拭を洗い終えた志乃は老人の前に跪くと石鹸を取り両手でシュッシュッと擦り立てるようにして泡立たせた。
最初は手でも洗っているのかとわたるは思ったのだが、志乃はなんとその泡が沢山ついた両手を老人の股間の一物に差し向けていったのだ。
そしてそうするのが当然のように赤黒いナマコを手にする志乃。
左手でナマコを下から支えるように持ち、右手でずる剥けの赤黒い亀頭部分を包み円を描くように這い回らせる。
一通り亀頭を撫でまわすと次はカリ首だ。
右手の親指と人差し指をカリ首に巻き付け、志乃はクリクリとこね回すようにして洗っていく。
その光景にわたるは何やら眩暈がする思いだった。
(お、お、奥様が……奥様が……オ、チンチンを…オチンチンを洗ってる!……な、なんてことを……な、なんて……ことを…)
あまりの衝撃的な出来事に、わたるは二人から目を背けることが出来ずにいる。
志乃はカリ首を洗い終えると、今度は両手でそのナマコを持ち上げた。
そして裏筋の辺りに両の親指を擦り付けている。それはまるで指圧でもしているかのような手の動きだった。
それが終わると今度は男の急所、キンタマだ。
さも大事な宝物でも捧げ持つように両手に1つずつキンタマを手にする志乃。
そして柔々と優しく丁寧にマッサージするかのように揉み洗いし始める。
(あ、あんなの……あんなの見てたら、ぼ、僕、おかしくなちゃうよぉ……あ、痛っ!)
童貞のわたるには確かにあまりに刺激的すぎる光景だったかもしれない。
言ってみれば無修正のAVを見せつけられているようなものだったのだから。
気付けば、股間が痛みを覚えるほどに腫れあがっている。
まるで割れる寸前まで膨らませた風船のように、小さいながらもパンパンに勃起したわたるのペニス。
こんなにも激しく勃起したのは恐らくこれが初めてのことだろう。
当然のように皮の被ったペニスの先っぽに激しい痛みを感じる。
窮屈な皮を幼いペニスが必死に押し破ろうとしているのだろう、まるでミリミリと音がしているかのようだ。
(お、奥様にあんなことされたら……ぼ、僕ならもう3回くらい射精しちゃってるかもしれないぞ。で、でも社長は全然平気そうな顔だ……お、奥様だって背中を流しているときと全然様子が変わらない……な、なんで?)
わたるの言う通り、老人は平然と身動ぎ一つせずただ股間の一物を志乃に預けその様子を上から見下ろしている。
勿論あの巨大なナマコも、その形状になんら変化が見られない。
志乃にしても顔色一つ変えず、ただ淡々と老人の股間を弄(まさぐ)っている。
それがわたるには不思議に思えてならなかった。
(も、もしかしたら、世の夫婦ってみんなこういうものなのかな?…)
と、そんなことを考えてしまうほど、わたるの頭はパニック寸前だ。
やがて志乃は全ての工程を終えたようだ。
これが最後と言わんばかりに、左手は掬い上げるようにして持ったキンタマを揉みしだき、右手はまさにわたるがいつもコソコソと人目を忍んでしている手の動きでナマコ全体を扱き上げる。
このままあとほんの2、3分でもこの淫靡な光景を見せ続けられたら、もしかするとわたるは一切ペニスには刺激を与えていないにも関わらずたまらず射精していたかもしれない。
しかし、その心配は無かったようだ。
「はい、終わりましたよ、あなた」
「ああ、ありがとう」
(はぁはぁ、はぁはぁ……お、終わったの?……ふ、ふ、ふぅぅぅぅぅ〜…)
身を乗り出すようにしてその光景を見ていたわたるは深い深い溜息を吐き、精魂尽き果てたように浴槽に背を預けていった。
「さ、あなた石鹸も流し終えましたよ。お風呂に浸かってよく温まってくださいね」
「いや、今日はもう上がろう。つい楽しくてわたると長いこと話し込んでしまった。少々逆上せてしまったようだ」
「あら、それはいけませんわ。分かりました早くお上がりください」
「わたる、お先にな」
「は、はい……お、お話、ありがとうございました。社長」
老人はふっと微笑みを浮かべ脱衣所に消えていった。
志乃とたった二人風呂に取り残されたわたるは、これ以上ない気まずさを感じていた。
志乃はといえば、老人の身体を流した跡を綺麗に洗い流し風呂桶などを整えている。
もしかしたらこのまま立ち去ってくれるのかも……わたるは淡い期待を抱いた。
(ま、まさか奥様……僕の身体を洗うなんて言い出さないよね?あ、あれは、夫婦だからこそ……だよね?そうだよね?きっと後片付けをした後、奥様はこのまま出て行ってくれるんだよね?…)
が、そんな淡い期待は志乃の一言でいとも簡単に打ち砕かれてしまう。
「さ、わたるちゃん、次はわたるちゃんの番ですよ。こっちにいらっしゃい」
「!!!!!」
まるでベートーベンの運命でも流れ始めたかのような思いがしたわたるだった。
「あ、あ、あの……あの…お、お、奥様…」
「ん?どうしたのわたるちゃん、早く上がっていらっしゃい」
志乃は相変わらず優しく微笑んでいるのだが、今のわたるにとってはその微笑みはまるで魔女の微笑みのように思えた。
「あの……お、奥様……ぼ、僕、け、け、結構です…」
「え?結構?……結構って?」
「あ、あの……ぼ、僕、自分で洗えますから……そ、そんな奥様の手を煩わせるようなこと…」
「わたるちゃん?」
「は、はいっ!」
志乃の声のトーンが変わった。
今日初めて聞く低いトーンの声だ。
きっと奥様を怒せてしまったに違いない。
思わず背筋を正したわたるだった。
「手を煩わせるなんてそんなこと考えなくていいんですよ。これはおばさんの仕事なんですから」
「……で、でも…」
「わたちゃんはあの人の後を継ぐのでしょう?あの人よりも更に上を目指すんですよね??それなら、あの人と同じことが出来なくてどうするんですか。さっきあの人のこと見ていたでしょう?」
「……は……ぃ……み、見て……いまし……た…」
しょんぼりとするわたるに、志乃はやれやれと溜息交じりの苦笑いを浮かべた。
「うちの社長はね、お風呂ではおばさんに身体を洗わせるんですよ。わたるちゃんは次期社長なんですから、あの人と同じようにしてくれないと……ね?」
「あ……ぅ……は、はぃ……」
後継ぎ、次期社長……わたるにとっての最大目標であるこの単語を持ち出されるとわたるは従うしかなかった。
「さぁ、分かってくれたのなら、早くこっちにいらっしゃい」
「……は、は……は……ぃ」
万事休す。
観念したわたるはおずおずと志乃に向かって歩き始めた。
両手で股間の勃起をしっかりと隠しへっぴり腰で歩を進めるわたる。
まるで死刑宣告を受けた罪人のようにその足取りは重かった。
そんなわたるに志乃は追い打ちをかけるかの如くはっぱをかける。
「ほぉら、ぐずぐずしないのわたるちゃん。ほら、早く早く」
「は、はい…」
やがてわたるが何とか志乃の傍まで辿り着くと、志乃はそのわたるの肩を掴みくるっと背を向けさせた。
「ほら、いつまでも恥ずかしがっていないでシャンとして。はい、それじゃあっと……背中を流させてもらいますねぇ」
そういって、志乃は膝立ちのままわたるの背中を流し始めた。
老人は背が高いため志乃は立って洗わなくてはならなかったがわたるは小さい。
わたるの身長は、膝立ちした志乃と丁度同じくらいなのだ。
「身体細いのねぇ、わたるちゃんは。スポーツとかしていないんですか?」
「は、はい、特には…」
「そう。何か始めた方がいいかもしれませんね。もっと筋肉を付けないと……あ、でも……なんて綺麗な肌。透き通るように白くて。女のおばさんから見てもとても綺麗ですよ、わたるちゃん」
「そ、そんな……そんなこと……お、奥様の方がずっと……き、綺麗じゃないですか」
「え?私の?……って、私の肌を見たことあるんですか?わたるちゃんは」
(しまった。さっき見た太腿の白さがあまりに印象的でつい口走って……)
「あ、いえ、そ、その……お、奥様は、お、お、お顔とかとっても綺麗だし……き、き、き、きっとお肌もき、綺麗なんだろうなって……あの……そ、その…」
しどろもどろに言い訳を並べるわたる。
なんとも格好の悪い姿が自分でも嫌になる。
「あらそう?……ふふ……お世辞でも嬉しいですよ、わたるちゃん」
けれどどうやら志乃はあまり深くは追及してこないようだ。
わたるはホッと胸を撫でおろした。
「フン、フン、フン♪〜」
志乃は鼻歌交じりにわたるの背中に手拭を這い回らせている。
やはり老人に接する時よりは、志乃もリラックスしているようだ。
一方わたるにはそんな余裕など微塵も無かった。
(あぁ、し、静まれ!静まってよぉ……ど、ど、どうしよう……奥様はきっとこの後……ああ、どうしよう?どうしよう?…)
志乃は、社長と同じことが出来なくどうする、と言っていた。
それならば背を流し終えた後は……それを思うとわたるは胸が絶望感で一杯になる思いがした。
せめてなんとか股間の勃起くらい収まってくれと願うが、社長の一物を洗っていた志乃の手つきの悩ましさが忘れられずそれは一向に収まる気配がない。
「さ、背中は終わりましたよ、わたるちゃん、こっちを向いてくださいね」
それはわたるにとってまさに死刑宣告のような言葉だった。
「あ、あの……お、奥様……ま、前は……そ、その…」
「わたるちゃん?」
最後の抵抗を試みたものの、また例の低いトーンの志乃の声。
もはやわたるに為す術は無かった。
志乃の手がわたるの肩を掴みゆっくりとわたるを振り向かせていく。
股間を両手で隠したまま、わたるはされるがままについに志乃と向き合わされた。
「ほぉら、わたるちゃん。気をつけ、でしょ?」
「お、奥様ぁ…」
わたるは涙目になりながら縋るような視線を志乃に向ける。
しかし志乃の口から出てきた言葉は……
「さっき社長はそんな姿勢でしたか?ん?……はい、そこから手をどけて……ね?しっかり気をつけをしてくださいね」
「は……は、はぃ……」
もはやこれまで。わたるはゆっくりと両手を股間から放していった。
そしてついに、わたるの股間は志乃の目前にすっかりと晒されてしまったのだ。
「……………………」
(あ、あ、あ……み、見てる!……お、奥様が……ぼ、僕の、オ、オチンチンを……恥ずかしく勃起しちゃった僕のオチンチンを……お、奥様が見てる!)
恐る恐る志乃の顔を窺うと、確かに志乃の視線はわたるのペニスに注がれていた。
まだ毛の生えるそぶりも見せない、当然のように皮の被ったわたるの包茎ペニス。
それは、まるで自己主張するかのように健気にピンッと元気よく真上を向いていた。
そしてほんの10センチほどしかないか細いその未熟な勃起を、志乃が静かに見つめているのだ。
(あ、あ、あ、見られてる……奥様に、僕の勃起したオチンチンを見られてるよぉ……は、恥ずかしい……恥ずかしいよぉ…)
そんなことを思えば、ピクピク、ピクピクと小さい包茎が痙攣するかのように打ち震えてしまう。
そんな包茎ペニスの様子を、今までと変わらない優しい表情で志乃はただ黙ってじっと見つめている。
10秒、20秒……その時間はわたるにとってあたかも拷問のように感じられた。
(あぁ、だ、だめ……お、怒られちゃう……オ、オチンチンをこんなに膨らませてたら……お、奥様に、嫌らしい子だって怒られちゃうよぉ…)
しかしその意に反し志乃は、しばらく勃起した包茎を見つめた後で……
「さ、それじゃあ首から洗いますね。はい、上を向いてわたるちゃん」
まるで何事もなかったかのようにわたるの身体を洗い始めたのだ。
(あ、あれ?……お、奥様……お、怒ってない……の?…)
志乃の様子は、先程から一切変わっていない。
ただただせっせとわたるの身体に手拭を這い回しているだけだ。
そういえばペニスをじっと見ている時も志乃の表情に変化は見られなかった。
もしかしたら志乃は、わたるのペニスなど気にも留めていないのかもしれない。
(よ、よかった……奥様、何も気にしていないみたいだ……けど……やっぱり奥様は僕のことなんてほんのお子様だって思ってるんだろうな…)
坊やと呼ばれた時のことを思い出す。
大人の女の志乃にとっては、子供扱いされている自分の勃起なんて全く眼中には無いことなのかもしれない。
それは少々癪に思えることだったが、嫌らしい子だと怒られるよりははるかにマシだろう。
ひとまずわたるは安堵した。
「フン、フン、フン♪〜」
相変わらず鼻歌交じりに作業を続ける志乃だ。
首、胸、脇、腹と老人の時と同じ順番で手際よくわたるの身体を洗い流していく。
その時……
「はぅぅぅっ!」
突然、小さな悲鳴を上げ、わたるは大きく腰を引いてしまっていた。
腹を洗っていた志乃の肘のあたりがわたるの小さな勃起を掠めたからだ。
「ほぉら、じっとして。もじもじしないのわたるちゃん」
「あ、痛っ!」
志乃にお尻をピシャリと叩かれたわたるだ。
「さっき社長は堂々と立っていたでしょう?わたるちゃんも次期社長を目指すならもっと堂々としていないと……ほら、そんなへっぴり腰をしていないでシャンとしてください、シャンと!」
「痛っ!は、は、はぃぃ……ご、ご、ごめんなさい……お、奥様ぁ…」
再び尻を叩かれ、わたるは幼い勃起を突き出すようにしてしっかりと気をつけの姿勢をとる。
「はい、よろしい……クスッ……さ、もう少しですからね。もうちょっと我慢してくださいね」
そして腹を洗い終えると次は足だ。
きっと志乃の中で身体を流す順番が決まっているのだろう。
やがて……
「さてと、これでいいかな?…………あとは……」
「!!!」
わたるにとってまた羞恥の時間が始まった。
膝立ちから踵を立てた正座に姿勢を変えた志乃は、やはり老人の時と同じように手拭を洗い終えたあと、石鹸を手に取りシュッシュッ、シュッシュッと泡立て始めたのだ。
そうしながらも志乃の視線はわたるの未熟な包茎をしっかりと捉えている。
(あぁ……ま、また、また……奥様が……僕のオ、オチンチンを……見てる……オチンチン、見られてるよぉ…)
志乃の視線を感じた幼い勃起が、ピクピク、ピクピクと痙攣する。
羞恥に打ち震えるその包茎を、志乃はじっくりと見据えたままさらに念入り石鹸を泡立てる。
相変わらず志乃は自然な微笑みを浮かべたままの今までと変わらない様子なのだが、わたるにはその志乃の姿がまるでどう料理してやろうかとペニスを品定めしているかのように思えてならなかった。
「わたるちゃん、ちょっと足を開いてくれますか?肩幅くらいに」
「はい?こ、こうですか?…」
志乃の意図は分からなかったが、とりあえず言う通りに足を開いたわたるだ。
「うん、ありがとう、それでいいですよ……それじゃあっと…」
「!!!」
石鹸の泡まみれの志乃の右手がわたるの股間に近づけられていく。
あまりの緊張と羞恥にわたるの包茎がさらに激しくビクビク、ビクビクと打ち震える。
(あ、あ、い、いよいよだ……奥様の手が僕のオチンチンに……ま、まずい……まずいよ……い、今、触られたら……あ、あんなことされたら……ぼ、僕……僕、きっと射精しちゃう!)
志乃が老人の股間を弄(まさぐ)っていた時の様子が目に浮かんだ。
あんな風に容赦なくゴシゴシと扱かれたら、わたるの未熟な包茎などひとたまりもないだろう。
いや今のわたるのペニスなら、きっと扱くまでもなく志乃にそっと摘ままれただけでも簡単に精液を漏らしてしまうかもしれない。
(あ、あ、ま、まずいよ、だ、駄目だよ……お、お願いです……お、お、奥様……ゆ、許して…)
しかしまた志乃の低いトーンの声を聞かされると思うと、それが恐ろしくてその願いを声に出すことが出来ない。
怯えたように無様にひくつく包茎を志乃の目前に晒したまま、ただ為すがままにされるしかないわたるだった。
しかし……
(え?あれ?…………は、はぅ!)
意に反し、志乃の右手はわたるの包茎を捕らえはしなかった。
包茎を素通りし、そのまま股間の奥まで右手を伸ばしていく志乃。
そして薬指と人差し指でわたるの尻を割り開くと、中指でユルユルと尻の割れ目をなぞるように擦り立て始めたのだ。
「あ、あ、あ、あひぃ!」
「ほぉら、言ったでしょう?モジモジしないで、ちゃんとしっかり立ってください。ね?」
「は、は、はぃ……あひぃ……は、はいぃぃ…」
しかし尻の谷間を撫で回されれば、ジッとしていることなど到底できはしない。
腰をモジモジと動かし膝を震わせ、その擽ったさに耐えるわたるだ。
「うひっ!ひっ!ひぃっ!…」
志乃の中指がわたるの肛門を捕らえた。
そして捕らえた肛門の輪郭をなぞるように円を描きながら擦り立ててくる。
「あひっ……くひっ……うひぃ…」
喘ぎ声を漏らし、腰を震わせるわたる。
今まで受けたことない摩訶不思議な感触に、股間の包茎が今まで以上にプルプル、プルプルと震えだす。
志乃はもうわたるにお小言を言っても無駄だと思ったのか、何を言わずただその作業を続けている。
ピクピクと打ち震えるわたるの未熟な勃起を観察でもするかのようにジーッと見つめたままで。
「あひっ……あ、あん……お、奥様ぁ……も、もう…………え?……は?……あっ!あぐぅぅぅぅぅぅぅっっっ…」
擽ったさに耐えかねたわたるが、もう止めてと志乃にお願いしようとした時だった。
残念なことにわたるはその願いを口に出すことはできなかった。
何故なら一通り尻の谷間を撫で回した志乃の右手は既にわたるの尻には無く、今度はわたるの急所……キンタマをグワシと鷲掴みにしていたからだ。
そしてキンタマを引っ張り出すようにグワシグワシと少々乱暴に揉みしだいてくる。
男にしか分からないその股間のあまりの重苦しさに息を詰まらせたわたるだった。
「あぐぅ……うぐ!うぐぅ……ぐ、ぐるじ…………ああっ!あっあぐぅぅぅ…」
わたるの声など届いていないのか、志乃の右手は止まる気配はない。
プルプルと揺れる包茎を黙ってジッと見つめながら、ゴルフボールほどの小さな小さな陰嚢を右の掌で包み込み、ギュッギュッ、ギュッギュッと下方に引っ張り出そうとする。
「ぐ、ぐ、ぐる……じぃ……お、おぐ……ざま……ぁ…」
男の急所を責め立てられ続けるというのはこんなにも苦しいものだったのか。
ボール遊びをしている時に誤って股間にぶつけてしまうようなことはあった。
確かに苦痛ではあったが、そんなのは一瞬のこと。
こんなに長い時間、急所を痛め続けられた経験などわたるには無い。
あまりの苦痛に吐き気すら感じる。
先程までまるで踊るようにヒクついていた包茎も、今やすっかり大人しくなっていた。
「お、おぐ……ざまぁ……そ、それ……ぐ、ぐる…じぃ……も、もう……もう………が、がんべんじでぐだ…………あ?……え?……あっ!あふぅ!」
また新たな違和感を股間に覚えたわたるだ。
驚いて自分の股間を見下ろせば、わたるの包茎の根本に志乃の左手の親指と人差し指が巻き付いていた。
志乃の表情は変わらない。
相変わらず優しい自然な微笑みを浮かべたまま大人しくなった包茎をただただジッと見つめている。
(な、な、なに?……お、奥様……こ、今度は何を…)
急所の重苦しさと闘っているわたるの胸にさらなる不安が募っていく。
そして、次の瞬間……
「お、おぐ……ざま?………!!!……あっ!あひっ!あひぃぃぃぃぃっっっっっ!」
志乃は、唐突に左手の指のリングを包茎の根元から先っぽにかけてシュルッと勢いよく引き抜いたのだ。
ついに志乃の指がわたるの包茎を擦り立てた。
生まれて初めて他人に、それも志乃のような美しい大人の女性に自分のペニスを擦られた快感。
そのあまりの心地良さに、わたるは思わずビクンと腰を跳ね上げた。
未熟な包茎も、まるで陸に上げられた稚魚のようにピチピチ、ピチピチと元気よく跳ね回る。
志乃はといえば、そんなわたるの包茎をただただジッと見つめ続けている。
焦るわたる。
駄目だ、志乃の目の前で射精など、そんな恥ずかしいことは絶対出来るわけがない。
必死の思いでギュッと下腹に力を入れて射精を堪えようとするが、生まれて初めて女の指先に弄ばれた快感を抑え込むことは童貞のわたるには難しかった。
(あ、あ、あ……だ、駄目……ぼ、僕、しゃ、射精しちゃう!)
そうわたるが諦めかけた時だった。
「へ?……ふぅあ?!……は、はぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
志乃の右手が、今まで以上にきつく、激しく、まるで握り潰さんばかりにわたるのキュンと上がりはじめた小さなキンタマを締め上げたのだ。
「あぐぐ……あぐぅ……ふっ!ふぐぐぅぅぅ…」
あまりの股間の重苦しさに膝がほんの少し折れ、ガニ股の姿勢になってしまったわたる。
志乃に鷲掴まれたキンタマの少し上で勃起した包茎がピチピチと踊り、ピクピクと打ち震えている。
そのわたるの包茎の様子を、志乃はやはり観察するかのように静かにジッと見守っている。
「はぐぅぅ……うぐ……うふぅ……ふぅふぅ……はぅ……ぅぅ……はぁはぁ、はぁはぁ…」
数十秒の間、そうしていただろうか。
やがて、わたるの射精感も収まり、志乃に見守られている包茎も震えが止まったようだ。
どうやらわたるは射精をやり過ごすことが出来たらしい。
ほっとした表情で、再び気をつけの姿勢をとるわたるだ。
(はぁはぁ……はぁはぁ……よ、よかった……なんとか我慢することが出来たぞ…………え?…ま、まさか、お、奥様……ま、また?!)
その安堵もつかの間、またしても志乃の左手の指がわたるの包茎の根元に絡みついてきた。
そして……シュルッ…
「はぅっ!!はっ、はっふうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
その瞬間、収まりかけた射精感が再び蘇る。
一旦は大人しくなった小さな包茎もまた激しい稚魚のダンスを踊り出す。
上下に跳ね上がり、左右に震え、射精の準備を整えていく。
しかし……
「あぐっ!あぐぅぐぅぅぅぅぅ!」
またしても志乃の右手がキンタマを締め上げる。
今度はギュッギュッ、ギュッギュッと断続的に何度も何度も下に引っ張りだそうとするかのように。
やはり、しっかりとわたるの包茎を見つめ、その様子を窺うようにして。
「はぁはぁ、はぁはぁ、はぁはぁ、はぁはぁ…」
そしてまた数十秒。
先と同じく、なんとかわたるは射精を我慢することが出来た。
股間の包茎も震えが収まり、平静を取り戻している。
しかし我慢出来たとはいえ、思いのほか射精を堪えることは体力を使うことのようだ。
今やわたるは肩で息をしていた。
「はぁはぁ…はぁはぁ…………?!……あ、あぁ、も、もう……お、奥様……も、もう、勘弁…」
三度志乃の左手がわたるの包茎に絡みついた。
今度こそ、今度こそもう我慢できそうにない。
わたるは志乃に許しを請おうとしたのだが、勿論志乃は聞くそぶりなど見せなかった。
「ぼ、僕、僕、もう…」
しかし願いも空しく、無情にも志乃の指のリングはシュルリと勢いよく引き抜かれた。
「はぁうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ!」
三度女の指先に弄ばれた包茎は、わたるの意に反しまるで喜んでいるかのようにピチピチと跳ね回る。
今度こそもうだめだ。
激しい快感と共に、キンタマに装填された精液が一気に尿道を駆け上がらんとする……その瞬間。
「ふっ!ふぎぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっっ!」
志乃は今度は包茎の様子を窺おうとはしなかった。
指を引き抜くと同時に間髪入れず、すぐ包茎の根元に指を絡ませたのだ。
そしてこみ上げる精液を堰き止めるかのように指のリングで包茎の根元を握り潰さんばかりにギュッと締め上げた。
勿論、右手も忘れていない。
掌のキンタマを容赦なく握り込み、グイグイグイと下方に引き下げるように絞り込む。
「あぐぐぐぅぅぅぅ……うぐぅぅ…」
志乃の指先に擦られた包茎の先っぽに感じる快感と、根本とキンタマに感じる重苦しさ。
わたるは、立っていることさえ困難になり助けを求めるかのように思わず志乃に抱きついてしまった。
志乃の首に両手を回し、志乃の左肩に頭を乗せたわたる。
腰をビクビクと、膝をガクガクと震わせて、快感と苦痛に耐えていた。
志乃は、不意にわたるに抱きつかれたにも関わらず特に驚いた様子もない。
相変わらず優しい微笑みを浮かべたままわたるが落ち着くのをただ静かに待っていた。
やがて……
「あぐ……うぐぅぅ……うぅぅ……ふ、ふぅぅ……ふぅふぅ…………はぁはぁ……はぁはぁ……はぁはぁ…」
結局わたるは今度もなんとか射精を堪えることが出来た。
暫くの間、身動きすら出来なかったが、どうやら息も整ってきたようだ。
そして志乃は、あたかもわたるが落ち着くのを待っていたかのように、包茎の根元から左手を、キンタマから右手をゆっくりと離していった。
「はい、わたるちゃん。これで身体はぜ〜んぶ流し終えましたよ。わたるちゃん?ほぉら、しっかりしてくださいな」
言いながら、いまだ呆けているわたるのお尻の辺りをピシャリピシャリと軽く叩いた志乃だ。
「はぁはぁ……へ?……え?……あ?あ!あぁ!……ご、ご、ご、ごめんなさい、お、奥様!ごめんなさい!ぼ、ぼ、僕ったら、な、な、なんてことを…」
なんてことだまさか奥様に抱きついてしまうなんて。
我にに返った瞬間、飛び跳ねる様にして志乃から離れたわたるだった。
しかし、志乃はそんなことは一切気にしていないらしい。
まるで何事もなかったかのように淡々とわたるの身体の石鹸を洗い流している。
「さ、綺麗に石鹸を流しておきましょうね。うん、これでいいですね。はい、それじゃあ、わたるちゃん?ゆっくりと温まってきてくださいね」
そう言って風呂を後にする志乃。
一人取り残されたわたるは、精魂尽き果て、その場で尻餅をつくように座り込んでしまった。
M字に開かれた股間の中心では、今だ勃起し続ける小さな包茎がピクリピクリとただ静かにその身を震わせていた。