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Seductive Madam(z) -rush- |
其の参 そして今に至る。 少年にとっては漸く待ちに待ったその時が訪れたわけだが、何故か素直に喜ぶことが出来なかった。 澄江の様子がいつもと違ったからだ。 おかしいのだ。 いつもはあたかも聖母のような優しい面持ちで射精の面倒を見てくれる澄江だが、今の澄江の雰囲気はどうにもいつもと違うように思えてならない。 なんだろう?今の澄江は…そうだ。 言うなれば獣が獲物を追い詰めた時のような、目の前の獲物をこれからどう料理してやろうかと舌舐めずりでもするかのようなそんな雰囲気だったのだ。 意地悪そうな笑みを浮かべた澄江が、足元の少年に視線を落とす。 それは全てにおいて優位に立ったものだけに許される蔑みの視線だった。 「あらあら、僕ったら。こんなにおばさんの足を汚してくれちゃって…」 含み笑って、ゆっくりと少年の股間から足を離していく澄江。 ニチャリと音を立て、少年のペニスと澄江の足裏との間に白い粘液が糸を引く。 紛れもなくそれはたった今少年が噴射した……いや澄江に強引に噴射させられた精液だ。 「!…ご、ご…ごめんな…さぃ…」 別に澄江に怒られたというわけではないのだが、少年は思わず謝罪の言葉を口にする。 そのくらい今の澄江には妖しいオーラが立ち込めていた。 「くすくす…気持ち良かったの、僕?おばさんの足が」 「え?…あ、う、うん…あの、その…き、気持ち良かった…です」 少年は澄江の顔から視線を外し、さも恥ずかしげに小さな声で答える。 その返答に澄江は目を細める。 口元に薄っすらと浮かべた笑みは、まるでサキュバスのそれのように挑戦的かつ淫猥的だ。 「そう…それじゃあ、今日のおちんちんのお世話はもう終わりでいいよね?僕」 「え!?……」 思わず素っ頓狂な声を上げる少年。 それはそうだろう。少年にしてみればこれからがやっと本番。 澄江の手によって至福の時間が与えられると思っていたのだから。 「どうしたの?僕。おばさんに何か言いたいことでもあるのかしら?」 「え?…そ、それは…その…ぼ、僕は…その…」 無論、言いたいことはある。あるに決まってる。 いつものように澄江の手で自分のペニスを弄ってもらいたい。そして何度も何度も射精させてもらいたい。 けれどいつもと異なる澄江のどことなく冷たい視線に、喉まで出かかったその言葉を少年は言い淀む。 「僕は?…僕は、どうしたの?」 「ぼ、ぼ、僕は…あ、あの…ぼ、僕は…」 「うん、僕はどうしたの?何が言いたいのかな?ん?」 「そ、その…ぼ、ぼ、僕は…そ、その…僕は、あの…その……え?…あ!…はっ、はうぅっっ!」 突然少年の口から短い悲鳴が零れた。 なぜなら澄江が再び少年の股間にポンと足を乗せ、すっかり萎んでしまったペニスをクニクニと弄び始めたからだ。 射精したばかりの敏感なペニスに、ピリピリとした鋭い刺激が走る。 「ひっ!や、や、止めてっ!お、おばさん、足を動かさないでっ!」 澄江の足首を両手で押さえながら腰をモジモジと震わせ、少年は澄江に許しを請う。 けれど澄江は含み笑いながらさも楽しげに少年のペニスを足で撫でさすり続けたままだ。 「ん…だって、僕ったら中々話そうとしてくれないんだもの。こうすればまたお話してくれるかなって」 「あっ!ひっ!はぅぅ〜け、けっ、けど…けどぉ…あ、あ、あん!」 「う〜ん、まだ話してくる気にならないの僕?仕方ないなぁ、それじゃあもう少し強い刺激で…ほぉ〜ら、こうしてっと」 「あひぃっ!!」 先ほどよりも更に甲高い悲鳴が少年の口から漏れる。 股間を見れば、澄江の足の親指と人指し指が少年の包皮の先端を器用に摘み上げクイッと上に引っ張り上げていた。 まるで沢山の水を入れた水風船の口を摘みあげた時のように、少年の包茎ペニスがビヨ〜ンと伸びる。 それを左右にプルプルと振りながら、意地悪そうな笑みを浮かべる澄江だ。 「くすっ…これで少しはこのおチビさんも大きくなるかしらね?…ふふふ…さあ、どう僕?これでおばさんに話してくれる気になったかなぁ?」 「いっ、痛っ!や、や、止めて、お、おばさん…そ、それ痛いっ!痛いからぁ!…お、お願い、叔母さん、は、離して…離してよぉ!」 「あら?話すのは僕が先でしょう?って…ふふふ…下手な駄洒落ね、ゴメンゴメン。けど、僕?おばさんに何か言いたいことがあるんでしょう?」 「そ、それは…その…」 「まだ話してくれないの?それじゃあっと…もっともっと引っ張り上げちゃおうかなぁ?」 言いながら澄江は、更に足を上に上げる素振りを見せる。 「うぁっ!そ、そ、そんなに引っ張らないでぇっ…わ、分った、分ったからぁ!…い、言いますからぁっ!」 これ以上ペニスを引っ張り上げられたら堪らない。 観念した少年は、澄江の視線から逃れるようにあらぬ方を見つつ蚊の鳴くような声で呟き始めた。 「あ、あ…あの…ぼ、僕…も、もっと澄江さんに…し、して欲しくて…」 「して欲しい?何を?」 「そ、それは、その…す、澄江さんに…も、もっと触って欲しい…」 「触るって…どこを?」 「そ、そ、それは…ぼ、僕の…僕の…ア、アソコ…です…」 「アソコ?アソコって、どこのこと?」 「え?…そっ…そ、それは…その…」 澄江のぶしつけな質問に、顔を真っ赤に染める少年。 分らないわけないじゃないかと思いつつも、いつもと異なる妖しいオーラを纏った澄江にそんなことは言える訳もない。 結局素直に答えるしかない少年だった。 「そ、それ…は…ぼ、僕の…僕の…お、お…おちん…ちん…です」 「おちんちん?…って、コレのこと?…僕はこんなのをおばさんに触って欲しいの?」 足の指で摘みあげた包茎を、ぞんざいにクイックイッと引っ張る澄江。 「はうっ、はぅぅっっ!…そ、そ、そ、そうですぅ…そ、それを…触って欲しいんですぅ!」 「どうして?」 「そ、そんなぁ…」 いつも優しくしてくれる澄江なのに、何故今日はこんなに冷たいのだろう。 自分が何か澄江を怒らせるようなことをしてしまったのだろうか? 悲しい気持が込み上げてくる。思わず涙を零してしまいそうだ。 「ん?なんで?…なんで僕は、おばさんにこんなモノを触って欲しいのかなぁ?…ふふふ…」 包茎を摘みあげたままプルプルと足を振り、さも愉快そうに含み笑う澄江。 苦痛なのか快感なのか、少年の股間にジワジワと疼くような奇妙な感覚が広がっていく。 「そ、そ、それはぁ…あぅ…そ、それはぁ…ま、また…」 「また?…また、何なの?僕?」 「ま、また…また、す、澄江さんにぃ…」 「また私に?…なに?」 「はぅぅっ…ま、またぁ…また…あ、あの…ぼ、僕…しゃ…」 「しゃ?」 「しゃ、しゃ…射精させてもらいたいんですぅっ!!」 股間の疼きに耐えかねついに胸の内を白状する少年。 澄江の口元に淫靡な笑みがニヤリと浮かんだ。 勿論、澄江は少年の気持ちなど百も承知だった。 平気で立て続けに3、4回は精を吹き上げる貪欲なペニスだ。 たった一回の射精で満足できるわけがない。 それが分っているから、いつも澄江は何度も何度も少年が根をあげるまで幼い包茎を射精させてあげていたのだ。 けれどどうしたことだろう?この時澄江は何故かもったいぶりたかった。少年を焦らしたかった。 いや、ハッキリと言えば、少しばかり少年を虐めたくなってしまっていたのだ。 詩織と電話で話した妄想…隣の少年を部屋に呼び込み、床に寝転ばせその顔に跨って幼いペニスを弄ぶという加虐。 そして現実に今、目の前にいる少年の下半身を丸出しにさせ、男の子にとって何より大切なペニスを足で弄ぶという加虐。 そんな非日常的な行為が、澄江の心の奥に潜む少々歪んだ邪な欲望を呼び起こしてしまったのかもしれない。 少年の切羽詰まった表情を見ていると何やら股間がジンジンと疼く。 もっとこの子を焦らしてやりたい。もっともっと困らせてやりたい。 そんな倒錯的な思いが澄江の興奮を掻き立てる。 「射精?ふ〜ん、射精ねぇ…けど、僕はもう射精しちゃったでしょ?ほぉら…おばさんの足こぉ〜んなにベタベタよ」 「あうっ!!あうぅぅぅぅっ!」 摘みあげた包茎を一旦解放し、再びスッポリと覆い隠すように踏みつけるとまるで煙草を揉み消すようにグリグリと踏みにじる澄江。 苦痛なのか快楽なのか顔を歪める少年の耳に確かにヌチャッヌチャッっと湿った音が聞こえてくる。 「ね?ほらこんなに一杯……ねぇ、僕?こんなにみっとも無いくらい沢山お漏らししたのに、まだ射精したいって言うの?」 「うくっ…は、はいぃ…も、もっと…もっと射精したいんですぅ…」 「やれやれ、いくら射精したい盛りだとはいえ…やーねぇ僕ったら。よくそんな恥ずかしいこと、おばさんにおねだり出来るわね」 「え?だ、だって…い、いつも…」 そうだ、これはいつもと同じお願いのはず。 いや、そもそも澄江がこの家に招き入れてくれた時は、こんな会話すら必要としないはずなのだ。 少年の相手をする時、確かに澄江は少々恩着せがましくさも仕方なさそうな態度で少年の包茎を摘みあげる。 けれど、それでも… 『あらあら、またこんなに膨らまして…しょうのないおちんちんねぇ』 『まだ勃起するの?呆れた。ホント節操の無いちんちんなんだから』 『やれやれ、まぁいいわ…ほら、もう一度おちんちんをお出しなさい』 などと言いつつ、呆れながらも何度も何度も少年に至福の時を与えてくれたのだ。 なのに… 「ん…そうね。確かにいつもはおばさん、僕のおちんちんをお手々で可愛がってあげてるけど…僕がお願いするから仕方なく、ね」 「……は、はぃ……」 「さもないと、僕がまたオイタをしちゃうかもしれないし…でしょ?」 「お、おい…た?…」 「僕のおちんちんがパンパンになって、エッチな気持ちが抑えられなくなって…またパンティ泥棒なんてしたら困るものね」 「あ、う…うぅ…」 「だからおばさんが仕方なく僕のおちんちんをあやしてあげてるんでしょ?違う?」 「……う、うぅ…は、はい…そ、そぉ…ですぅ…」 澄江が声をかける度、みるみるうちに少年の姿が小さくなっていく。 かつての悪さを取り沙汰され、正に穴があったら入りたいといった心境だろう。 そんな少年の姿もいまや澄江にとっては興奮を煽る材料に過ぎない。 もっと少年を辱めたい。もっと虐めてやりたい。 澄江の瞳が淫靡に輝く。 「けどねぇ…おばさん、少しガッカリしちゃったのよね」 「え?…が、がっかり?…って?」 「今言った通り、仕方なくとはいえおちんちんを手で擦ってあげるなんて…そんなスケベなことをしてあげていたのは、僕のためを思ってのことだったの」 「は、はい…」 「僕もおちんちんをピクピクさせて喜んでくれてたし、まぁ少しくらいスケベなことでも我慢しようかなって。けど…」 「けど?…な、なんですか?澄江さん」 話しの意図が掴めず、澄江の表情を窺う少年。 澄江は肩を落とし、わざとらしいほど落胆した素振りを見せながらそんな少年に憐れみの表情を向けるとズバリと言い放った。 「けど、まさか…まさか僕がこんな変態さんだなんて思っていなかったんだもの」 「え?!へ、へ、変態…さん?…ぼ、僕が?…そ、そんな、僕が、どうして?…あ、痛っ!」 澄江の言葉に思わず身体を起こそうとした少年だったが、不意に股間に走った痛みに耐えかね再び仰向けに寝転がる。 それもそのはず、少年の包茎ペニスが再び澄江の足の指に摘みあげられ、先ほどよりも強く長く上方に引っ張り上げられていたからだ。 「落ち着きなさい、僕」 「あぐぅ…は、はぃぃ…うぐ、ぐぅぅ…ふぅぅ…」 少年が身動きを放棄したことを確認すると、ほんの少し爪先を下げてペニスの皮の伸びを緩める澄江。 けれどもしっかりと足指に包皮を摘んだまま、今度はプルプルっと小刻みにそれを揺すり始める。 「変態さんって言われたの納得できないようね僕。それじゃあちょっと話を変えてっと…あのさ、僕?コレってなぁに?」 「え?…コレ?…コレって?…」 「コ・レ」 「あぅっ!あ、はぁぁん!…そ、そ、それはぁ!」 一瞬質問の意味が分らなかった少年だったが、澄江の爪先に与えられる振動が大きくなったことで、澄江がペニスの事を言っているのだと気が付いた。 「コレよ、コレ。僕のぉ…この足と足の間のぶ・ら・ぶ・ら。おばさんに教えて頂戴、僕」 「あ・あ・あ・あうぅぅ」 「喘いでないで、早く教えて、僕。さもないとぉ…おばさん、足で引っこ抜いちゃうぞぉ」 澄江の足がクイッと跳ねる。 ビヨ〜ンと伸びるペニスの包皮が、少年に鳴き声を上げさせる。 「ぞ、ぞ、ぞれはぁ…ぢ、ぢ、ぢん、ぢんぢん…ちっ、ちんちんですぅ!…ぼ、僕の、ちんちんですぅ!」 「ふ〜ん、そう。コレは僕のチンポなのね。じゃあ次の質問。それの使い方、おばさんに教えてくれない?」 「うっく…え?…つっ、使い…方?…」 「そう、チンポの使い方よ。知ってるでしょ、僕は。毎日毎日マス掻きしてるくらいだもんね。マス掻きしたくておばさんのパンティ盗んじゃうくらいのマス掻き小僧だもんね…フフフ…」 「そんな、ひ、酷いよぉ…」 「フフフ…言い過ぎちゃった?ごめんね、僕。ほら、チンポの使い方教えて頂戴?それとも僕はまだまだ子供だから知らないのかな?チンポの使い方なんて」 「え?…そ、そん…なこと…あ!あうぅ…」 「ん?もしかして僕、チンポってオシッコするためだけにぶら下ってると思ってるの?あぁ、そっかそっか…ふふふ…そんなことないよね。楽しい楽しいマス掻きにはかかせないものね、このちっちゃいぶらぶらは」 「あ、う…くぅ…」 「ほら、僕答えて。チンポは何をするためにぶら下ってるの?それともやっぱり僕のはマス掻き専用チンポなのかな?」 「あ、あの…それは…セ…セッ…うぅぅ…」 「セ?」 「その…セ、セックス…ですぅ」 澄江の不躾な質問に全身を朱に染めて恐る恐る答える少年。 一方澄江は、その少年の態度に満足げな含み笑いを零す。 (フフフ…冴子に聞いていた通りね。このてのことを聞くとこんなに恥ずかしがるんだ男の子って…フフフ…可愛いの) 以前友人の冴子から、甥っ子にペニスの使い方やセックスの仕方を質問した時、茹でダコのように赤くなって恥ずかしがった、という話しを聞いた。 その言葉に偽りが無かったことが、澄江には面白くてならなかった。 「そうね、チンポってセックスするためにぶら下ってるのよね。僕だって分ってるじゃない」 「は…は…ぃ…」 「セックスっていうのは男と女が子供を作るためにすること。お父さんやお母さんがセックスしなかったら、僕だってここにはいない。それぐらい大事なこと」 「…そ、そうです…ね」 自分の父や母のセックスシーンなど想像したくもないが、澄江の言う『大事なこと』というのは納得できる。 けれど澄江は何故こんなことを言い出したのだろう。 そんな思いが顔に出ていたのかもしれない。澄江は的確にその疑問に答えた。 「フフ…おばさんが言いたいのは簡単なことよ僕。そんな大事なセックスに使うチンポっていうのは、と〜っても大切なモノだってこと。男にとっては勿論、女にとってもね」 「…は、はい…そうです…ね…」 「で、話しを戻すけど…チンポっていうのはそんな大切な処なのに…」 「え?…」 少年がビクッと身を震わせた。その瞬間、自分を見る澄江の目つきが険しくなったからだ。 何か嫌な予感がする。そしてその予感通り澄江の口から少年に向けて言葉の刃が放たれた。 「それなのに…どうして坊やはその大切なチンポをおばさんに踏み付けにされてアヘアヘ、アヘアヘ喜んでるのかなぁ?」 「そ、そ、そんなっ…」 少年の胸にグサリと澄江の言葉が突き刺さった。 言い返したいことは勿論ある。山ほどは無いが少しはある。 そもそも今日澄江の足で愛撫を受けることになったのは、澄江の長電話が原因だったのに。 本当は自分だって、いつも通り優しく澄江の手で射精させて貰いたかったのに。 けれど今の自分の無様な股間はどうだ。 澄江に足でペニスを甚振られ、まんまと射精し、さらにその名残の残るペニスをグチャグチャと足で踏みつけられ… こんな見っとも無い状況では、何も言い返すことなどできはしない。 「チンポはセックスに使うモノ。まぁ、どうせ使ったことがない坊やには分らないと思うけど…コ・レ」 「はぐっ!…うぅっ」 精液に汚れた包茎を、再び澄江の足の指が器用に引っ張り上げる。 足で摘みあげたそれを失望の目で見ながら、澄江はさもつまらなそうに、ぼやくように呟く。 「セックスっていうのはね、男性にとってある意味女性を征服すること。昔『男の武器』、なぁんてお笑いのギャグもあったけど…そう言う意味で、コレは正に女を征服する武器なのに…」 「あ・あ・あ…や、止め…す、澄江…さん…あふぅ…」 「それなのに…その男の武器を女のおばさんに足蹴にされて、弄ばれて、それでアヘアヘ喜んじゃうなんてね。はぁ〜坊やがこんな変態さんだったなんて、おばさん本当にガッカリだなぁ」 「ちっ…違…う…よ、ぼ、僕は喜んでなんか…あ、あぁ…あはぁ〜ん!」 「ほら、また喜んでる。まったく…おばさんは僕が二度とパンティなんて盗まないように、更生してもらおうと思ってスケベなことに付き合ってあげてたのになぁ」 「はぐぅ!」 可愛らしく身悶える少年の姿をさも愉快そうに見つめながら、興に乗って爪先を揺り動かす澄江。 爪先の動き一つで、少年を喘がせるこの行為が面白くて面白くてたまらなかったのだ。 少年が受けた印象通り、間違いなく今の澄江は普段の澄江ではなくなっていた。 けれど…… 「ち、違うっ…い、痛いん…ですぅ…や、止め…す、澄江さん…お、お願い…しま…すぅ…あぐぅ…う、く、くぅ…ひ、ひっく…」 一方、少年はもはやこの羞恥に限界を迎えたいた。 普段聞いたことのない意地悪な澄江の言葉の数々。 そして執拗なまでの足によるペニスへの攻撃。 それらに耐えることが出来ず、とうとう少年の目から涙が零れ始めたのだ。 「ふぐっ、ぐ…ひっ、ひっく…くぅぅ…ひっく…」 「!…え?…え?!…あ、あら?…あらあら…ぼ、ぼ、僕ったら…な、泣いちゃったの?…」 その時だった。 少年の目に浮かんだ涙を見た瞬間、澄江はハッと我に返ったのだ。 『い、いけない…わ、私ったら、な、なんてことを…』 改めて眼下の光景を見つめ直し、思わず息を飲む澄江。 そこには、なんとも哀れな姿をした少年が横たわっていたからだ。 精液まみれの下半身を丸出しにし、その上ペニスを無様に踏みつけられ、シクシクと泣きじゃくる少年の姿が。 少年との妖しい非日常的な行為に逆上せた頭から、すっと波が引くように邪な熱が抜けていく。 『こ、こんなこと…わ、私が?…な、なんてことを…いくら詩織との電話でおかしな気持ちになってたからって、こんな幼い坊やに…あぁ、なんてことを!』 澄江の顔に戸惑いの色が浮かぶ。 けれど少年のペニスを踏み躙っているのは間違いなく自分の足であり、少年を泣かせたのも自分であることは疑いようもない。 『ど、ど、どうしよう?…どうすれば?…』 「す、す、澄江…さん…」 「!」 その時、少々パニックを起こし始めた澄江の耳に、いかにも弱々しいか細い声が聞こえた。 澄江は思わずビクリと身体を震わせる。 「な、な、なに?僕…あ、いえ…そ、その…ぼ、僕?…あ、あの…お、おばさん、ね…あの…」 少年の呼びかけにしどろもどろの澄江。 いつもの大人の女性らしい態度が嘘のようだ。 無理もない。若いころから優等生で通っていた澄江がこんなにも酷いことを、あまりにも淫らなことをまだあどけなさの残る少年にしてしまったのだから。 澄江は少年にどう声を掛けてよいのか、どう謝ればよいのか分らなくなっていたのだ。 けれど次の少年の言葉が、行動が、はからずしも澄江を救うことになる。 「あ、あの…す、澄江さん…ぼ、僕…ご、ご…ごめんな…さぃ…」 「え?なぁに、僕?」 少年のか細い声が良く聞きとれず、少しばかり澄江が身を乗り出した時だった。 「ん?僕、なんて言ったの?お、おばさん、よく聞こえなか…え?…きゃ、きゃぁっ!」 今まで床に無様に寝そべっていた少年が、突然勢いよく身体を起こしたのだ。 股間に乗せた足を払いのけられ、思わず小さな悲鳴を上げてしまう澄江。 「な、な、何?…ど、どうしたの?…ぼ、僕…」 そんな澄江をよそに少年は、澄江の足元に跪くといきなり深々と土下座をし始めていた。 「…あ、あの…ご、ごめんなさい…澄江さん…あ、あの…ち、違うんです…ぼ、僕…そ、その…違うんです。ごめんなさい、澄江さん、ぼ、僕、そ、そんなんじゃないんです…」 「ちょ、ちょ、ちょっと、お、落ち着いて、僕。ど、どうしたの急に?」 突然、堰を切ったように謝り始めた少年に澄江は戸惑った。 「ほ、ほら、少し落ち着きなさい、僕…ん?一体、どうしたの?」 「あ、あの…ご、ごめんなさい、澄江さん…ぼ、僕…僕、変態なんかじゃないんです…」 「…え?…へ、変態?…」 「そ、その…ち、違うんです…す、澄江さんの…澄江さんの足が、き、気持ち良くて…た、確かにイッちゃったけど…ち、違うんです、ほ、ホントに、僕は変態なんかじゃないんですぅ!」 「あ…」 涙ながらに澄江に訴えかける少年。 見れば小さな肩が、いや全身が何かに怯えでもしているかのようにプルプルと震えていた。 「ぼ、僕…」 さすがにそこまで言われれば、少年が何を謝っているのか澄江にも理解できる。 少年は澄江に変態だと言われたことを気に病んでいるのだ。 澄江の足で無様に射精してしまったことを謝っているのだ。 きっとそうでもしなければ、このまま澄江に嫌われてしまうとでも思っているのだろう。 「ん…えっと…」 澄江の心に罪悪感がキリキリと爪を立てる。 何故なら澄江は少年に謝ってもらう筋合いなどありもしないのだから。 ただ戯れに、からかい半分で変態と呼んだだけなのだから。 友人との会話に興奮した自分が、ただ面白がって少年を辱めただけなのだから。 それなのに、この少年は… それは澄江の心から、すっかりと邪な毒気が抜け落ちた瞬間だった。 「…そ、そう…ん…コ、コホン…ま、ま、まぁ、頭を上げなさい、僕…ほら、男の子がそんなにメソメソするんじゃないの」 つとめて優しい口調で少年に語りかける澄江。 少年のおかげですっかり冷静さを取り戻すことができたようだ。 「…ひっく…は、はぃ…」 両手を床についたままゆっくりと顔を上げる少年。 そしてうるうると潤ませた瞳で、澄江に縋るような視線を送る。 その姿はあたかも捨てられた子犬のようだ。 (ぼ、僕…僕ったら…あぁ、なんて可愛らしい坊やなの…) その瞳を見た瞬間、澄江の心に改めて少年を愛おしむ気持ちが湧きあがった。 「ふぅ…わかった…わかったから。もう泣くのはおよしなさい、僕。ほら、ちゃんと身体を起こして…僕は大人の男なんでしょう?」 「ひっく…ひく…え?…」 「いつも僕のママに言ってるじゃない。僕はもう大人だよって。大人の男ならそんな簡単に土下座なんかしたりしないわ」 「あ…は、はぃ…ご、ごめんなさい、澄江さん…」 そう言われながらも思わず謝罪の言葉を口にしてしまう少年。 澄江の口元に笑みが浮かぶ。 「ふふ…だからそんなに謝らないの。それに謝らなくちゃいけないのはおばさんの方だもの」 「…え?」 「ん…おばさんもね、ちょっと言い過ぎたわ。こんな可愛い坊やに向かって変態だなんてね…ごめんなさいね、僕」 「え、そ、そ、そんなこと…」 「もともとおばさんが僕を待たせてしまったがいけないのに…僕は大人しくしていてくれたものね。本当にごめんね、僕」 「い、いえ…ぼ、僕は…その…僕が、本当に待ててたら…あの…そんな、す、澄江さんは…わ、わ、悪く…無ぃ…です…」 不意に澄江に謝られた少年は、しどろもどろになりながら返事をする。 澄江の変化に少々驚いていたからだ。 さっきまで澄江が纏っていたあの妖しいオーラは、今はもう微塵も感じられない。 今目の前にいる澄江は、確かに少年の知るいつものあの優しい澄江に違いなかった。 「ふふ…ありがとう、僕。それじゃあ、おばさんのこと許してくれるかな?」 「も、も、勿論です。そ、それに、その…ぼ、僕が、その…澄江さんの足で…し、失敗しちゃったのは事実だし…ぼ、僕だって…」 「ん?…ああ、もういいのよ。ふふ…確かにちょっとビックリしちゃったけどね。まさか足で、なんて…ねぇ?」 「あ…ぅ…」 「だから、そんな顔しないの。それじゃあ、お互い様ってことで。ね?もう仲直りしよう、僕」 「は、はい!」 澄江の優しい言葉に満面の笑みを浮かべる少年。 (ごめんなさいね、僕…) そんな少年の表情を優しく見つめながらも、虐めてしまったことに少々後ろめたさを感じている澄江だった。 続 |
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