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Seductive Madam(z) -rush-

其の弐

『ふ…ふぅん…で、でもぉ…わ、私、やっぱり…は、恥ずかしいよぉ…あ、あの子の…あふん…か、顔を跨いでるのにぃ…パ、パンティなんて、下ろせないよぉ…』
「でも、そうしないとその子満足できないわよ。それに勿論貴女だって…そうでしょ?詩織」
鼻にかかった吐息混じりの声で、甘えるようなそぶりを見せる詩織に澄江は落ち着いたトーンで淡々と語りかける。
それはまるで詩織に催眠術でもかけているかのようだ。もっともその術中に嵌っているのは詩織だけではなかったが。
『で、でもぉ…あふぅん…で、でもぉ…』
「やれやれ、仕方ない子ね…それじゃあ、いいわ、パンティは全部脱がなくても」
『い、いいのぉ?…パ、パンティは…脱がなくてもぉ…あ、あぁん…』
「えぇ、いいわ…いいから、そのまま、もう一度ゆっ〜くりとしゃがんでおあげなさい。パンティは履いたままでいいから…その代り…」
『そ、その…代わり?』
「その代り…今度はさっきよりももっとスカートを捲り上げておあげなさい。パンティに包まれたヒップが丸見えになるくらい…坊やによ〜く見える様にね」
『あぁん…う、うん…わ、わかった…いいよぉ…そ、それくらいならぁ…し、してあげるよぉ…』
「いい子ね詩織。センズリ坊やもきっと大喜びよ。パンティを丸出しにしたら…また焦らしながら、ゆっくりと坊やの顔にしゃがみこんでいくの」
『う、うん…あ、あ…うん…』
「ほら、もう貴女のパンティは坊やの目の前。股間に坊やの荒い息が吹きかかるくらいまで近づいて…きっと詩織のアソコの匂いまでわかるくらい…ん?…こら!」
その言葉に反応したのは詩織よりも足元のソレの方が早かった。ピクピク、ピクピクと足の下で震えるその様は滑稽なほどだ。
節操無くはしゃぐソレを、澄江はたしなめるように右足をグリっと回して踏み躙った。
『あぁん…に、匂いなんて…ア、アソコの匂いなんて…言わないでよぉ…はぁん…か、嗅がれちゃうの?…わ、私…あの子に?…そ、そんなぁ…』
「大丈夫。坊やは喜びこそすれ、嫌がる事は絶対ない。だって、憧れの詩織さんのアソコの匂いなのよ。きっとオチンポ震わせて喜ぶわ、ビクビクッってね」
『あ、あぁん…そ、そうなのぁ?…わ、私の、匂い…嫌じゃ…ないのぉ?…う、嬉しいのぉ?…あふぅうん…な、なら…いいけどぉ…』
「あ、でも、それで終わりじゃないのよ?貴女のしてあげることは。パンティ丸出しのヒップを坊やの顔に近づけたらね…」
『あぁん…え?…ま、まだ、何か…するのぉ?…あ、あふぅ…パ、パンティを近づけたらぁ?…はぁん…な、何するのぉ?…』
「そのままパンティに包まれたお尻でね…」
『お、お尻…で?…』
「ドシンって座っちゃうのよ。坊やのお顔にね」
『え?…え?え〜っ!…そ、そんな…そんなこと、む、無理!で、できないよぉ…だ、だってそれじゃあ…お尻…あの子の顔に触れちゃうじゃない…』
少年の顔の上にしゃがむ。それも薄いパンティを穿いただけの股間を押し付けて。これには流石に妄想の世界を飛んでいた詩織も驚きの声を上げた。
勿論、驚いたのは詩織ばかりではない。その意味で澄江の狙いはまさに的中だった。
(クスッ…クスクスクス…凄い暴れよう…あん、私の足まで上下に動いて…や〜ね、パンティで顔に座られるのってそんなに興奮するのかしら?困った変態さんだこと…でも…)
澄江は折檻でもするかのように、大はしゃぎする足元のソレを右足の親指と人差し指の間に挟み込みひねり上げた。
(でも…そのくらいでこんなに興奮してたら…もし、パンティを脱いでしまったら、一体どうなっちゃうのかしらね?コレは…クスクスクス…)
そしてソレを指に挟み込んだまま、いよいよ澄江は右足を上下に動かし始めた。
足の親指と人差し指に擦りたてられるソレの先端からはタラタラと透明な液が零れ、澄江の足をヌラヌラと濡らしていく。
それが潤滑油となり澄江の足指はさらにスムーズに、滑らかにソレを摩擦する。
(はぐぅ…あうぅぅう…)
詩織でも澄江でもない何ものかの呻き声がどこかから漏れ聞こえてくる。しかし澄江も、もうそれをたしなめる様なことはしなかった。
澄江作『有閑マダム詩織の子供チンポ誘惑作戦』もそろそろ佳境なのだから。
『…はぅん!…ん?…え?…す、澄江…どうかした?…な、何か言った?…』
「なんでもないわよ。それよりも…貴女の台本はこれからクライマックスよ?わかってるかしら?」
『え?…う、うん…わ、私…パンティのまま、あの子の顔に座っちゃてるのよね?…そ、それから?…』
「そろそろ詩織も、少しはイイ思いをしてもいいと思うの」
『…イ、イイ思い?…』
「そう…今してることって詩織にとってもかなり刺激的な事でしょ?…スカート捲り上げて、パンティでその子の顔に跨って。それに…坊やの皮被りチンポは貴女の目の前」
意識合わせでもするかのように、ゆっくりと台本の状況を確認する澄江。その行為がさらに詩織の興奮を煽っていく。勿論、足元のソレも。
『そ、そうだよね…う、うん…す、凄い刺激的だよぉ…なんか…心臓がドキドキして…おかしくなっちゃうよぉ…あふぅん…』
「フフ…そうよね。けど…だけど心臓だけじゃないでしょ?おかしくなってるのは?」
『えぇ?…ど、どういう…意味ぃ?』
「そんな刺激的な状況で、貴女はもう………濡らしてる」
シュッと下から上に向かって勢いよく爪先を滑らせながら、澄江はピシャリと指摘した。爪先の刺激と『濡れる』という言葉…ビクンと足元が脈を打つ。
『!!!…そ、そ、それは…そ、そ、そんなこと…な、ないよぉ…そ、そんな…私、そんなに、はしたなくないよぉ!』
「言ったでしょ?今更、惚けないの。間違いなく貴女は濡らしちゃってる…もうパンティがグショグショになるくらい…パンティ越しでも坊やの顔が濡れちゃうくらいに」
『あ、あ、あ…そ、そんなぁ…わ、私…そ、そんな…ことぉ…あ、あ、あ…』
「私は咎めてるわけじゃないのよ?だってその状況なら…仕方がないことでしょ?当り前でしょ?濡れるのは」
『…そ、そうかな?…ね、ねぇ?す、澄江も?澄江も…そんなことしたら…その…濡れちゃう?』
「私?…そうね。私だって………濡れるわ」
その言葉に指で挟みあげているにも関わらず、ソレが暴れ馬のように無軌道に暴れ始めた。それをなだめる様に、澄江はゆっくりと優しく右足を上下に滑らせる。
『そ、そっか…澄江も…う、うん…きっと…あぁ…きっと、そうだよぉ…わ、私…濡らしちゃってる…アソコ…濡らしちゃってるよぉ…あぁん…ご、ごめんなさぁ…い…あふぅ…』
「別に謝ること無いわ。そうなって当然だもの…だから、そろそろ澄江もイイ思いをしてもいいんじゃないかなって」
『ど、どうするのぉ?…そ、そのイイ思いって…どうすればイイ思いが出来るのぉ…あ、ああん…』
「しちゃうのよ、オナニーを。その子の顔を使ってね」
『えぇ!』
「グッショリと濡れたパンティを坊やの顔にぐちゃぐちゃと擦りつけてあげなさい…人の顔ってかなり凹凸があるわ。鼻とか顎とか…その凸凹で貴女の気持ちいい処を刺激するの」
『あ、あ、あん!…そ、そ、そ、そんなことぉ…あぁ…あの子の…顔で?…パンティを…ふぅん…ア、アソコを擦りつけて…気持ち良くなっちゃって…いいのぉ?…あはぁん…』
「いいのよ、勿論。貴女はこれまで十分すぎるほどサービスしてあげてきたんだから…十分坊やのセンズリの役に立ってきたんだから…」
『あぁ…そ、そうだよ…ねぇ?…あはぁん…私…パンチラも見せてあげたしぃ…そ、それに、オ、オッパイだってぇ…あぁん!…』
「そう、だからいいの。今度は貴女が楽しむ番。好きに擦りつけていいのアソコを。坊やの顔に。ほら、あれ…大工さんが鉋で材木を削る時みたいに。坊やの顔が材木で…鉋が…」
『わ、わ、私ぃ!…あ、あ、あぁ…わ、私のぉ…私のアソコが…か、鉋なのぉ!…あ、あ、あん、あん、あぁぁん!』
少々おかしな例えではあったが、澄江の口から語られる淫らなシチュエーションに詩織は今にも達してしまいそうな勢いだ。
そして、澄江の足元も…
(もう、いやねぇ…私の足をこんなに濡らして…あぁ…コレ、凄いビクビクしてる…あん…きっと、もう…駄目ね…)
澄江は足指で挟んでいたソレを解放すると、今度はその全体を覆い隠すように右足を乗せていった。
そしてまさに詩織に今話したように、鉋で材木を削る要領で右足をリズミカルにシュッシュ、シュッシュと滑らせ何度何度も往復させていく。
エンディングに向けラストスパートに入った澄江だった。
『あ、あん、あん、す、す、澄江ぇ…あ、あん…だ、だめ…だめだよぉ…そんなことしたら…あん、あん、わ、私…私の方が…あん、あん…も、もう…もう!』
「待ちなさい詩織、そこでちょっとその子の顔からアソコを離しなさい」
『えぇ?…そ、そんなぁ…あ、あん…む、無理だよぉ…も、もう少しで…』
「いいから離れなさい!坊やのオチンポは放っておくつもりなの?それならいつものオナニーと変わらないでしょ?」
『…あ…う、うん…わ、分かったよぉ…あん』
今一歩で絶頂というところでお預けを食った詩織は不服そうだ。が、勿論、澄江とて悪戯にそれを邪魔したわけではない。
「我慢我慢…さぁ、いよいよ最後よ。目の前で震えてる坊やのオチンポを摘みあげてやるのよ」
『あ、あの子の…お、おちん…ちん…』
「そう。詩織だって早く触ってみたかったでしょ。あ、あんまり乱暴にしたらだめよ?掌で握る必要もないから。坊やのチンポなんて親指と人差し指で摘みあげてあげればいいわ」
『?…ど、どうしてぇ?』
「ギュッて強く握ったら、きっとそれだけでイっちゃうから…子供のチンポなんてそんなものよ。だから、貴女だけ取り残されるのイヤでしょ?」
『う、うん…や、やだ…だ、だって、わ、私…私だって、もう…もう…』
「わかってる。だからそれ…坊やの皮かむりは2本の指で優しくクリクリするくらいにしておいて…さぁ、いよいよ詩織の番。今、坊やの目の前に貴女のパンティがあるわね?」
『う、うん、あるよぉ…さっき、まで…私のオナニーに使われてた、あの子の顔の前にぃ…はふ〜ん…』
「じゃあ、その坊やの目の前で…パンティの股布をクイッと引っ張ってパンティの中身を見せてあげなさい」
『え!…そ、そんなぁ…そんなことぉ…』
「言ったでしょ?性教育だって。坊やにパンティの中身をしっかりと見せて教えてあげなきゃ意味がないのよ?」
『せ、性教育?…ぼ、坊やに…あぁ…そ、そうしないと…あふん…い、意味が…無い?…』
「そう、意味がないの。だからしっかりパンティをずらして、坊やにはっきりと見せてあげるの。貴女の…オ・マ・ン・コをね!」
(ビックン!!…ビクビクビクビクッ)
その一言を聞くや否や足元のソレがさらに激しく踊り狂う。もうそのまま足で刺激を続け、終わらせてあげなければ収拾がつかなそうだ。
『う、うん…や、やるよぉ…わ、私…私…目の前で…あの子の目の前で…パ、パンティずらしてあげるのぉ…あぁ…オ、オマンコ見せてあげるのぉ!』
「偉いわ、詩織…それにそうすれば、貴女も自分で触りやすくなる。もういいのよあの子にしっかりと見せてあげた後なら、もう好きなように弄っていいの、オマンコを」
『う、うん…わ、私…も、もう…が、我慢できないもん…じ、自分で…さ、触っちゃうもん…あ、あ、あ…』
「左手の人差し指と薬指でパックリ大きく開いてあげるの。そしてオマンコの中身をしーっかり見せてあげて…坊や、見てるわ。眼を皿のようにして貴女のオマンコを見つめてる」
『あ、あ、あ…み、見てる、僕?…わ、私の…オ、オマンコォ…あ、あ、あん』
「えぇ、見てるわ。だからもっと詳しく教えてあげて…中指でオマンコの穴の位置を教えてあげて…そしてラビアをかき分けて徐々に上に移動させる…」
『あ、あ、あ、あ、あん!』
詩織には既に澄江の言葉は届いていない。先ほどお預けをくらった絶頂。それにもう少しでに届く。もう少しで届くのだ。
パンティの中に突っ込んだ左手が、乱暴に激しく蠢く。息が上がる、喘ぎ声が短く途切れる。
『あ、あ、あ、もう…もう!』
「ええ、いいわ。ほら中指がお豆に触れた…さぁ、そこもしっかりと剥きあげて、坊やに見せておあげなさい、貴女のクリトリスを」
『あ、あ…み、見える?僕…わ、私の…ク、クリトリス…こ、これが…これが、クリトリスよぉ!…あ、あ、あ、あ』
「さぁ、いいわ。後はもう自分が気持よくなっていいの。剥きあげたクリトリスを中指でこね回してもいい。指をオマンコに突っ込んでもいい」
『う、うん、あ、あ、あん…う、うん…』
「ほら、坊やのオチンポもちゃんと擦ってあげて。すぐイっちゃうから、子供チンポなんてすぐイっちゃうから」
言いながら、一層早く、激しく、滑らかに右足を滑らせる澄江。足裏のソレはビクンビクンと大きく脈打ち、今にも破裂してしまいそうだ。
全ての終わりが近づいていた。やがて…
『あ、あ、あ、す、澄江…すみ…澄江ぇ…あ、あ、わ、私、私ぃ!』
「いいのよ、詩織。もういいの、思いっきりイっていいの。坊やのオチンポも、もうイっちゃう。簡単にイっちゃうから…貴女も遅れないで。さぁ…さぁ!」
『あ、あ、あ、だ、だめぇ…あ、あ、あ…イ、イク!…あ、あ、あ…イクイクッ…あ、あん!あ、あ、イクッ!あ、あぁ!………イッ!イックぅ!!!』
詩織の絶頂を示す甲高い声が聞こえた。それと同時に澄江は、火が付くのではないかと思えるほどの勢いで動かしていた右足をピタリ止めた。そしてスッとソレから足を離す。
『イックぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……』
詩織の最後の喘ぎ声が、尾を引くように長く長く続く。その声を聞ながら澄江は、足裏にピシャッ、ピシャッと飛沫が弾けるのを感じていた。

『……………………あ、あの…す、澄江?』
「…ん?……え?……あ!な、何?詩織?」
もうだいぶ息が整ったのだろう。暫く続いた無言状態を破ったのは詩織だった。
ある種の極みに到達し、すっかり呆けてしまっていた澄江は、ふいに呼びかけられ、ビクッと身を震わせた。
『あ、あの…その…わ、私…私ったら…そ、その…』
何を言っていいのか分からない様子の詩織。それもそうだろう、いくら仲の良い旧友が相手とはいえ、電話をしながら自慰に耽ってしまったのだ。
エクスタシーに達し我に返ってしまった今となっては、自分のしてしまった行為が、余りにも愚かではしたないものに思えてならない。
澄江はきっと怒っている。いや呆れてもう口も聞いてくれないのではないだろうか?そんな心配にかられ、恐る恐る声をかけた詩織だった。
が、詩織のそんな心配をよそに澄江は…
「えっと…うん…ま、まぁ、こんな感じで誘惑してやればいいのよ」
『…え?…あ、あの…』
「詩織くらい可愛ければ…まぁ、中学生相手に私たちの年で可愛いってのも変だけど…こんな感じで誘惑してあげれば、隣の坊やくらい簡単に堕ちるわよ」
『う、うん…あ、ありがと…あ、あの、澄江?…あ、あの…私…い、今、その…』
「ま、自分でいうのもなんだけど、結構、いいシナリオだったんじゃない?これも、詩織の迫真の演技のおかげね」
『え?…』
「だって、私、なんか本当に詩織の目の前に隣の坊やがいるみたいに感じたもの。おかげでスラスラ台本が浮かんだわ」
『え、え、えっと…あ、アハ…アハハ…そ、そうかな?…そ、そんなに凄かった?…アハ、アハハ…』
「えぇ。だから…今みたいに誘ってやれば、詩織も満足する結果になるわ、きっと」
嘘も方便。澄江なりの詩織への気遣いだった。こんなことで大好きな詩織とギクシャクすることが嫌だったのだ。それに…
(それに…元々、私が仕向けたことだし…それも、詩織を出汁に使って…ごめんね、詩織。気まずい思いをさせて…)
そう思いながら足元を見る。色々とやりすぎたかな?と思わずペロッと舌を出した澄江だ。
詩織にしても、これは流石に澄江の演技だと見抜けてはいたが、今はその小芝居に合わせた方が気が楽だったのだろう。
『ア、アハ…あ、ありがと…わ、私…が、頑張ってみるね…じゃ、じゃあね』
「えぇ…っと、あぁ、もうこんな時間か。そ、それじゃあ…またね」
乾いた笑の詩織に、芝居がかった態度の澄江。結局そそくさと電話を終了してしまう、気まずい2人だった。

「ふぅ…全く、詩織にも困ったものね…」
やっとのことで長い長い電話を終えることができた。携帯をパタンと閉じ、軽く一息を吐く澄江。
後半は自分も楽しんでいたのにも関わらず、まるで詩織だけが悪いかのように恨み言を呟くと軽く目を閉じ再びソファに身を委ねようとする。
「…はぁ、はぁ…はぁ、はぁ…」
「ん?…あぁ、いけない…」
身体を横たえようとした澄江の耳に、どこからか息切れの声が聞こえてきた。
勿論、澄江はその声の主のことは百も承知だ。
横たわりかけた身体を起こしソファに座りなおすと、澄江は自分の足元に向かって努めて静かに穏やかに語りかけた。
「お待たせ。随分、長いこと待たせてしまったわね…ごめんなさいね、ボ・ク」
「はぁ、はぁ…はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「あら?どうしたの?…お返事が出来ないほど、待ちくたびれちゃったのかしらね?…クスッ、クスクスクスクス…」
さも愉快そうに眼を細め、口元に薄っすらと笑みを浮かべたまま足元を見降ろす澄江。
その滑稽な光景に思わず含み笑いが零れる。
そこには肩を大きく揺らしやっとのことで息をしている息も絶え絶えといった少年が一人横たわっていた。
無論それは澄江が先日より下半身の世話をしてあげているあの隣の中学生だ。
その少年が、澄江の足元で澄江に向けた両足を所謂M字開脚し仰向けに寝ころがっているのだ。
(にしても…クスッ…やれやれ、なんとまぁ、だらしのないこと…クスクスクス…)
澄江の失笑をかったのは、その姿勢もさることながら今の少年の出で立ちだった。
少年は、身に付けたTシャツを胸のあたりまでたくし上げそれを両手で押さえるようにしている。
足をM字開脚し羨ましいほど平坦な腹を見せ無防備に横たわるその姿は、あたかも主人に絶対服従を誓う犬のようでもある。
しかし何より滑稽なのは、その少年の下半身だろう。
なぜなら、今、少年はズボンどころかパンツさえも穿いていなかったのだから。
そのすっかり丸出しにしたフリチンの股間をあられもなくM字に開き、まるで捧げ物でもするかのように澄江に向かって突き出して寝そべっているのだ。
ただし、肝心の少年のペニスは澄江の視野には入っていない。
それもそのはず、少年の丸出しの股間の中心は澄江のしなやかな右足が乗せられ、すっぽりと覆い隠されてしまっているのだから。
「ねぇ、僕?なんで返事してくれないの?…もしかして、待たせすぎて怒っているのかしら?」
一向に返事をしない少年にそう言うと、ほんの少し右足に力を加える澄江。
足下のソレがクニャリと変形する。それと同時に少年の苦しそうな声が聞こえてきた。
「あぅ!あぅぅ…あ、あ…や、止めて…す、澄江さん」
「あら?なんだ、喋れるじゃない、ボク…クスッ…そうか、こうするとおばさんとお話してくれるのね…クスクスクス…」
更に右足をくねらせながら、意地の悪い笑みを浮かべた澄江だった。

元々今日の先約は隣の少年だった。
あれ以来、澄江はおよそ一週間に一度くらいのペースで少年のペニスの面倒をみてあげていた。
特に曜日を決めいているわけではない。
たまたま少年と出会わせた際、少年の切羽詰まった様相と澄江の都合…部屋に澄江しかいない時…が重なった時、二人の秘密を共有するのだ。
勿論少年は毎日でも澄江の世話になりたがっていた。実際最初の頃、少年は不用意にも澄江の部屋の前で待ち伏せしたこともあった。
その際、澄江はきつく少年に言い聞かせている。
こんなことをすれば何れ誰かにばれてしまう。そうなったらもう射精の世話どころではなく、このマンションに住むことすらできなくなってしまうのだと。
美貌の人妻の手による目眩がするほど気持ちの良い射精。この味を知った幼い少年は、渋々ではあるものの素直に澄江の言いつけに従った。
もっとも澄江の言いつけをしっかり守れば、澄江がより多くお世話をしてくれることを少年は理解していた。
一度や二度射精したくらいでは満足せず貪欲に勃ち上がる少年の幼いペニス。
それを少しも嫌な顔をせず、むしろ赤ん坊が初めて立ちあがる様を見守るかのような慈愛に満ちた表情で、頑張れ頑張れと励ましながら摘みあげた幼棒を何度も何度も射精に導いてくれるのだ。
一週間も手淫を我慢すると、何やら股間が重たくて重たくて仕方がなくなってくる。
ズキズキと疼く股間は、些細なことで…例えばただミニスカートを履いた女性の太腿を見ただけでもピンピンに膨らんでしまう。
女教師の薄手の白いブラウスにブラジャーのストラップが透けて見えた時など、授業中であるにも関わらずズボンを突き破らんばかりに勃起し友人に気取られはしないかと冷や冷やしたものだ。
それは射精の快感を、とりわけ他者に…美しい人妻に与えられる射精の快感を知ったばかりの少年にとって、拷問のようなものだっただろう。
そんな切羽詰まった状態で澄江とバッタリと出会う。
少年は、澄江の姿を見るや否や瞬時に勃起させてしまい、思わず両手を股間にあてがい疼くペニスをギュッと握りしめる。
そして欲情に潤ませた瞳で澄江をジッと見つめ、藁をもつかむ心境で声も無く懇願する。それはもはや祈りに近い。
すると澄江は、肩を竦ませ困ったような表情で苦笑いをすると、すれ違いざま一言呟いてくれるのだ。
「明日、午前中に」と。
それはまさしく女神の福音。その言葉に少年の表情がパーッと明るくなる。
そんな現金な少年の様子をクスクスと笑いながら澄江がもう一言付け加える。今度はそっと少年の耳に口を近づけ、内緒話をするかのように小さな小さな声で。
「おちんちん、綺麗に洗っていらっしゃい」
それが昨日のこと。少年は期待に胸を膨らまし、そしてそれ以上に股間を膨らましながら澄江の家を訪ねた。
澄江が少年の休日である土曜を考慮し午前中と言った時は、大体10時くらいを指す。
澄江の夫はゴルフマニアで土曜の休日は早朝からいなくなることが多かった。
だから本当ならもっと早くに澄江の家を訪問することもできるのだが、あまりに早い時間から少年が出かけると母親に怪しまれはしないかと澄江が懸念した結果だった。
周りに誰もいないことを確認し、澄江の家の呼び鈴を鳴らす。
するとあたかも最初から少年を待ち構えていたかのようにスッと扉が開き、そのわずかな隙間に忍者のような素早い動きで少年は滑りこむ。
「お、お、おはよう…おはようございます。す、澄江さん」
「しっ!」
口の前に人差し指をたてながら少年を睨む美貌の人妻。
「ご、ごめんな…さぃ」
声が大きすぎたか。少年はまるで怒られた子犬のように首をすくめる。
そんな少年の姿が微笑ましかったのだろう、打って変って優しい表情で微笑む澄江。
まさに女神の微笑か、少年はホーッと澄江の顔に見とれてしまう。
そんな少年の頭を優しく撫でながら澄江は部屋に招き入れた。
少年にとってこれから待ちに待った二人の秘密が始まるはずだった。そうそのはずだったのだ。
ところが残念なことにそこに邪魔が入ってしまう。澄江に電話がかかってきてしまったのだ。
「ん……詩織かぁ、困ったなぁ」
ばつが悪そうに少年にチラッと視線を送る澄江。
「あ、だ、大丈夫です。ど、どうぞ電話に出てください。僕、待ちますから」
「そう?けど、ちょっと長くなるかも…学生の時からの友達で…」
「だ、大丈夫ですよ」
「ん…そう?ありがと。ごめんね」
余りガツガツしていると澄江に思われたくなかったためそう答えた少年だったが、これは少年の考えが甘かった。
女性の長電話がどれほどのものか、少年は全く理解していなかったのだ。
自分なら友達との電話など2、3分。長くなっても10分話すかどうかだ。
だからいくら長くなると言っても、せいぜい10分から15分も待てば良いだろうとたかをくくっていた。
ところがその15分がたっても、30分になろうとしても電話は一向に終わる気配はない。少年は途方に暮れた。
そうしてる間にも、1週間射精を堪えた股間はビクンビクンと震えてしまう。間近で澄江を見ていればなおさらだ。
その日澄江は白いワンピースを着ていた。きっと部屋着なのだろう。わりとゆったりとしたタイプのものだが、それ故に腰のあたりのラインがクッキリと浮き出ている。
形の良いヒップのラインが手に取るように分かるのだ。
それだけでも少年の股間を疼かせるには十分だったのだが、さらに少年を困らせたのは電話する澄江の会話、澄江の発する言葉だった。
「覗き」などと聞こえてきた時、既に「え?」と耳を疑ったが、さらには「パンティ」「オナニー」ついには「おちんちん」などと言う単語が聞こえてきたのだ。
(な、な、何を話してるの…す、澄江さん…)
当惑した表情で澄江を見つめる少年。澄江の言葉に反応した股間がズキズキと疼き、両手をあてがい勃起を抑え込むように握りしめる。
そんなソワソワとした少年の様子に気づくと、さも呆れたと言った表情で澄江は軽く一つため息をついた。
(あらあら、もう膨らませちゃってるってわけね。この前は?と…あぁ、もう1週間前か。それじゃあもう我慢できるわけないわね。このお猿さんには…)
最近では澄江も、この年頃…射精したい盛りの少年の気持が少しはわかるようになっていた。
(それに…全く詩織ったら、こんな話になるなんて…僕、どう思ってるのかしら…)
詩織との会話の内容は、何やら怪しい内容になってきた。その内容的にどうしても卑猥な単語を口にしてしまう。
一旦、少年を家に帰そうかとも思ったが、今更それはさすがに可哀そうで出来はしない。
股間を押さえ前屈みになった少年の姿、瞳を潤ませて自分を見つめる切羽詰まった表情を見ていると、余りに不憫で仕方がない。
(仕方ない、か…)
そして澄江は電話をしながら身振り手振りで、時には声を出さずに口の形だけで、少年にズボンとパンツを下ろすよう命じたのだ。
少年は少々ためらう仕草を見せたが、一刻も早く面倒を見て貰いたい気持には逆らえない。
澄江が見つめる中、おずおおずと澄江の命に従った。
澄江の目を気にしながらいかにも子供らしい真っ白なブリーフを下ろすと、見覚えのある小さな包茎がプルンと勢いよく飛び出してくる。
あたかもばね仕掛けのようにプルプルと震える幼い包茎の先端をよく見れば、まるでお漏らしでもしてしまったかのように前触れでグッショリと濡れていた。
それを見た澄江は苦笑いしながらまた一つ溜息を吐く。
(やれやれ、もうそんなにして。相も変わらず堪え性の無いこと…もう何度も面倒みてあげてるっていうのにね。おちんちん全然成長しないだから…)
そして少年と共に二人掛けのソファに座ると、そっと小さな勃起に手を伸ばした澄江だった。
勿論、澄江がその気になれば、電話をしながらであろうとその幼い勃起から精液を絞り出すことなど造作もないことだろう。
詩織と馬鹿げた話をしながら、片手間に濡れた包茎を摘みあげユルユルと揉み込んでやれば、それだけでこの包茎は簡単に音を上げてしまう。
少年を満足させてやるには5、6回の射精が必用なことは解っている。
けれどそれでも、詩織との電話が終わるよりも早くコトは終わるだろう。
幸い床はフローリングだ。少年がいくら射精しようと拭き取ってしまえば二人の秘密の痕跡を残すようなことは無い。だが…
(さすがにそれは…ちょっと可哀そうだよね。僕だって、きっと楽しみにしてくれてたんだろうし…)
1週間もの長い間、自慰を控え射精を堪えた幼いペニス。
きっと澄江にしてもらうことを心から楽しみにしていたことだろう。
そんな意地らしい勃起を、そんな可愛らしい少年を、電話をしたまま片手間に射精させ家に追い返すなど澄江にはあまりに心苦しいことだった。
(電話が終わるまで少しだけ待っててね、僕。ほら、その間こうしてちょとだけ可愛がってあげるからね)
澄江は簡単に射精しないよう、まるで子猫の喉をあやすように人差し指1本で包茎の丁度亀頭の裏側辺りを擽り始めた。
「う、うぅぅぅぅ…」
ただそれだけのことでギュッと眼を閉じ、快感に腰を震わせる少年。そんな少年の反応が、澄江の口元に笑みを浮かばせた。
そして少年の耳に口を近づけ一言囁く。
「ごめんね、今はこれで勘弁して…声は出しちゃだめよ。少しの間、イイ子にしててね。後でちゃんと…してあげるから」
眼を閉じたままウンウンと何度も首を縦に振る少年。澄江の最後の言葉に興奮させられたのだろう。ペニスがヒクヒクと震え、澄江の指先を叩くように上下する。
「あらあら元気ねぇ…ウフフフフ…こっちもイイ子。あ、もし我慢できなかったらお漏らししちゃってもいいよ。怒ったりしないからね」
そして右手の指先で包茎をあやしながら、左手で携帯を持って詩織と会話をするという作業が始まった。
けれども澄江の思惑とは裏腹に、少年は射精することはなかった。
流石に指1本で擽られるだけでは射精するには刺激が足りな過ぎるのだろう。
また詩織との会話に熱が入り、澄江が包茎を愛でるのを時折忘れてしまうことも少年が我慢できた理由の1つかもしれない。
残酷な事に、それから30分程の間、少年はダラダラと前触れを垂れ流しながら真綿で首を絞められるようなじれったい快感に身悶えさせられることになる。
「ふぅ…痛たたた」
そうこうしている間、今度は澄江の方に問題が起きていた。
ずっと両手を上げていたため、手や腕がしびれて仕方が無くなってきてしまったのだ。
包茎を弄んでいた右手をプラプラと振る澄江。そんな澄江を複雑な表情で見つめる少年。
澄江に悪いと思いつつも、それでいてもっとペニスに触っていてもらいたい。そんな気持ちがありありと感じられる表情だった。
やれやれと苦笑いしつつも、少年の頭を撫でてやる。元より少年に辛い思いをさえているのは自分なのだ。
そして澄江は1つ提案をした。それこそが少年の包茎を足で可愛がるという方法だったのだ。
少年は最初戸惑った。澄江にしても少々変態的な行為であるとは感じていた。
けれども右手は痛くて使えない、少年は澄江にペニスに触れていて貰いたい。
その両方を満たすにはこれしかないと、最後には言葉も交わさずに意見を一致させた二人だった。