home>story>

Scanty Master -seaside memory-

其の陸

「ウフフ…フフフフ…」
その肢体を惜しげも無く晒し、妖しげな微笑を浮かべるエロスの女神だ。ブラジャーからこぼれそうな程大きなオッパイがプルンと揺れる。ブラジャーとパンティだけしか身につけていないにも関わらず、みゆきさんは全く恥ずかしがっていない。凛として立ち、僕を真っ直ぐ見つめてるんだ。
「フフ…まったく坊ちゃんたら…私にこんな格好をさせるなんて…いけない坊や…」
「う…うぁ…」
「あら?な〜に、坊ちゃん?興奮しすぎちゃって、声も出せないんですか?…フフフ…ほら、しっかりしてください。ちゃんと見てくれなくちゃ…エッチな坊やのために、こ〜んな恥ずかしい格好してるんですからね…どう?満足ですかぁ?坊ちゃん…」
「う…う…ん…」
「フフ…でも…」
「…?…」
みゆきさんが、チラッと僕に視線を送ってきた。それは淫らな、それでいてどこか優しい感じのする眼差しだった。
「…でも、坊ちゃんは…まだ続けて欲しいんですよね…」
みゆきさんの言葉に、僕は何度も何度も首を縦に振っていた。それが叶うのなら、土下座だってしてもいいとさえ思ったほどだ。
「おませな子…いけない子ね…坊ちゃん…」
みゆきさんの瞳が少し潤んでいるように見えた。もしかしたらこの時、大人のみゆきさんも、この秘密の遊びに興奮していたのかも知れない。もっともその時の僕には、とてもそんなことを考えている余裕は無かったんだけど。
「ねぇ、坊ちゃん?…コレ…外して欲しい?」
言いながらみゆきさんは、ブラジャーのストラップを、指でクイッと引っ張った。
「…う…うん…」
「どうしても?」
「う…うん…」
「クスッ…ホントにエッチねぇ…坊ちゃんは。それじゃあ…そのエッチな坊ちゃんに、ブラジャー、外してもらおうかな?」
「え!」
自分の耳を疑う僕。ブラジャーを外すなんて、もちろん僕はしたことが無い。してみたいことはしてみたいけど、同時にちょっと怖い気もする。複雑な心境だった。
「嫌ですか?坊ちゃん。嫌なら別にいいですけど…でも、エッチなお遊びは、これでお終いになっちゃいますよ…フフ…どうします?…ねぇ、坊ちゃん」
「あ…あの…」
僕の返事を待たず、みゆきさんが僕に近寄ってきた。相変わらず妖しい微笑を浮かばせながら。そして、セミヌードの女神は僕の横に腰掛けたんだ。僕は緊張して、股間を両手で押さえたままプルプルと小刻みに震えてた。
「あら?…あらあら、こんなに震えて…そんなに怖がらないでください、坊ちゃん。別に噛付いたりしませんからね…ウフフ…ねぇ、坊ちゃん?…」
「は、はい…」
「ブラジャー、外さなくてもいいの?…この中、見たくありませんか?…」
「…み、み、見たい…けど…」
「フフ…素直ですね…いい子よ、坊ちゃん…」
僕の頭を撫でる、みゆきさんだ。僕は、すっかり子供扱いされていた。
「私はいいですよ、見せてあげても…でも、それにはブラジャーを外してくれないと…ね?坊ちゃん…さあ、勇気を出して…手を伸ばして…ほら、そんなところを隠しているくらいなら、ブラジャーを外した方がいいんじゃないですか?…フフフ…どうせ、坊ちゃんが、チンポをおっ勃ててることぐらい解ってるんですから…フフフフフ…」
みゆきさんは僕の両手首を掴んで、強引に股間から引き剥がした。無様にテントを張っている股間が露になる。赤面する僕。でも、みゆきさんの攻撃はこれで終らなかったんだ。
「あっ!み、みゆきさん…な、何を…」
なんとみゆきさんたら、脚を揃えて座っている僕の膝の上に、跨るようにして向い合せに座ってきたんだ。驚いたなんてもんじゃない。まさに密着状態だ。みゆきさんの女性の香りが漂ってくる。膝には、みゆきさんのお尻の柔らかい感触が伝わってくる。そして何よりも、目の前10センチほどのところにある、ブラジャーに窮屈そうに納まったオッパイに、僕の視線は独占されてしまった。僕のアソコにまたズキっと痛みが走る。
「あ、あ、あ、あの…ど、ど、ど、どう…したの?…み、みゆきさん…」
「フフ…この態勢なら、坊ちゃんがブラジャーを外しやすいと思って…さあ、坊ちゃん私の身体に手を回してください…ほら、こうすれば…ね?…」
みゆきさんは僕の両手を取り、自分の背中の方に誘導した。まるで、僕がみゆきさんを抱きしめているような格好になった。大人の女性を抱きしめるなんて、そんな大それたことは生まれて初めてだ。僕は緊張して、身体を硬直させてしまった。
「そう、その辺にブラジャーのホックが…そう、それです。両手で…摘んで…そうそう上手じゃないですか、坊ちゃん…フフ…どうやら坊ちゃんにはエッチの才能があるみたいですね…アハハハハ…」
みゆきさんに言われるがままに緊張で震える手を不器用に動かして、僕はブラジャーのホックをなんとかを外すことができた。額に汗が流れる。もう、必死だったんだ。
「ありがとう、坊ちゃん。ブラジャー…外れましたね…ウフ…ウフフフフ…」
両手でブラジャーを押さえながら、色っぽくそして少しいやらしく笑ったみゆきさんだ。僕の目は緩んだブラジャーに釘付けになった。みゆきさんのオッパイを、もうすぐ見ることができるんだ。エッチな期待に、胸とアソコを一杯に膨らませる僕。
「さてと…それじゃあ…フフ…見せてあげましょうね…可愛い覗き坊や…フフフフ…」
みゆきさんは、ブラジャーを押さえる手をゆっくりと下に下ろしていった。ブラジャーの緩みが大きくなる。やがてそれは、スルスルとみゆきさんの腕を滑るようにして落ちていったんだ。
「!!!」
僕は声を失った。だって、あの、みゆきさんの大きなオッパイが、僕の目の前に現れたんだもの。いまや、オッパイの頂点に備わった茶褐色の乳首までもが丸見えになっているんだよ。僕で無くたって、思わず息を飲んで見入ってしまうに決まってる。
「あらあら…また、黙り込んじゃって…フフ…どうです?坊ちゃん…オッパイを見て…フフフ…エッチ坊やに気に入ってもらえるといいですけど…フフフ…」
「う、うん…うん…うん…」
馬鹿みたいに頷き続ける僕。僕は、瞬きをすることさえ忘れて、みゆきさんのオッパイを見つめてた。メロンほどの大きさの2つの形の良い乳房。その存在を主張するかのようにツンと上を向いた小豆大の茶褐色の乳首。そのどれもが素敵すぎて、目を背けることができなかったんだ。
(あ…あぁ…オッパイ…みゆきさんの…オッパイだ…あぁ…さ、触ってみたいよぉ…)
その時、僕の考えを見透かしたように、みゆきさんが言った。
「フフフ…坊ちゃん?…少しだけなら…触ってもいいですよ」
「え!ホ、ホント!」
「あら、そんなに喜んで…フフ…いやらしい子…でもいいですよ、坊ちゃんなら。だって、坊ちゃんて、とっても可愛いんですもの…」
「あ、ありがとう!みゆきさん!」
「…けど…ちょっとだけですよ、坊ちゃん…ウフフ…さあ、どうぞ…」
僕は、恐る恐るみゆきさんの胸に右手を伸ばしていった。手が震えて、息が荒くなる。僕は軽く深呼吸をした後で、いよいよ目前のビーナスのオッパイに触れてみたんだ。
(や、柔らかい…)
大きなオッパイを、下から持ち上げるようにして触ってみると、まるで、手に吸付いてくるような感触だったんだ。そのあまりの柔らかさに僕は感動してしまった。
(き、気持ちいい…オッパイって…こんなに触りごこちがいいものなんだ…そう言えば去年の夏のまなみさんのも…結局、手では触れなかったけど…)
生まれて初めて、自分の手で触る大人の女性のオッパイ。しばらくの間、僕はそれを触ることに没頭してしまっていた。
(さ、先っぽ…触ってもいいかな?…)
みゆきさんの顔を覗うと、みゆきさんはまるで、母親のように優しい瞳で僕を見つめている。その瞳に安心して、僕はそ〜っとみゆきさんの乳首に人差し指を重ねていった。その刹那…。
「…あ…ふぅ…」
ピクッと身を震わせたみゆきさんの口から、なんともセクシーな溜息が洩れたんだ。
「ご、ご、ごめんなさい!」
その溜息に驚いた僕は、急いで指を離して謝った。乱暴な触り方をして、みゆきさんが痛がったと思ったんだ。
「あら?…いいんですよ、坊ちゃん、そんなに謝らないでください…」
「で、でも…今、みゆきさん痛かったんじゃ…」
「え?…クスッ…クスクスクス…いやな坊ちゃん…」
「?…」
僕は、訝しげにみゆきさんを見た。みゆきさんはと言えば、呆れたといった目を僕に向けている。僕は何がなんだか解らなかった。
「フフ…坊ちゃんたら…可愛いのねぇ…本当にそう思ったんですかぁ?クスクス…」
「ち、違うの?…」
「ココはね、坊ちゃん…フフ…坊ちゃんのチンポと同じなんですよ」
「え?」
「だからぁ…坊ちゃんに触られて…ちょっと気持ち良かったんです…。もう、坊ちゃんたら、いやな子ね…私にこんなことを言わせるなんて…」
「…ご、ごめんなさい…」
僕はドキドキした。ちょっと恥ずかしそうな顔をしたみゆきさんがとっても可愛らしく思えたから。それに、僕の指がみゆきさんを気持ち良くさせたなんて…とても信じられなかったんだ。
「クスッ…別に謝ること無いのに…ウフ…やっぱり可愛いのねぇ…好きよ、坊ちゃん…でも…もうオッパイの悪戯はやめましょうね…」
そう言いながらみゆきさんは、スッ立ち上がり、僕から離れてしまった。僕の膝に、あの紅いブラジャーを残したまま。僕は、すがるような視線をみゆきさんに向けた。
「え…そ、そんな…」
「ん?まだオッパイを触りたいんですか?困った坊ちゃん…本当にエッチなんだから…でも駄目ですよ。もう、終りです。元々、こんなエッチなこと、坊ちゃんみたいな子供は、してはいけないんですからね…」
いまや紅いTバック・パンティただ1枚の姿になったビーナスが、そのナイスバディを晒したまま、呆れ口調で僕を咎める。悪戯をして叱られた時の子供の様に、僕はただ頷くしかなかった。
「う…うん…」
「あらあら、そんなにガッカリしないで…オッパイは終りでも、まだ覗きごっこは続いてるんですから…それとも…もう私の裸なんて、見ていてもつまらないですか?」
「そ、そんなことない!」
「ウフ…でしょう?…エッチな坊ちゃんのことですものね…さてと…ねぇ?坊ちゃん…最後の…コレ…どうしましょうか?…ウフ…ウフフフフ…」・
みゆきさんは、紅いTバックの横の部分を摘み上げた後、手を離した。部屋の中にパチンと音が響く。魔法をかけられた様に、僕の視線はみゆきさんのパンティに吸寄せられた。
(パ、パンティ…み、みゆきさんが…パ、パンティ…脱いでくれる?!)
「ゴクッ!」
みゆきさんに聞こえるほどの音を立て、唾を飲み込んだ僕だ。
「ウフフ…坊ちゃんは…ココ…見たことあるの?女の…ウフフフ…」
みゆきさんの表情が、とってもエッチなそれになった。僕をからかうように、パンティの端を摘み上げては離す動作を繰り返すみゆきさんだ。
「な、無いです!い、一度も無いですぅ!」
大声で僕は叫んでいた。もしかしたらみゆきさんが、女性のアソコを見せてくれるかもしれない。そう思ったら、いても立ってもいられない気持ちになったんだ。
「お、お願い!みゆきさん…つ、続けて。お、お願いしますぅ!」
「フフ…どうしよっかなぁ?…ウフ…ウフフフフ…」
僕を焦らすみゆきさんの顔に、また意地悪な笑みが浮かんだ。瞳が妖しくキラキラと輝いてる。
「でもねぇ…さすがに私も、パンティを脱ぐのは恥ずかしいんですよねぇ…」
「お、お願いします!み、見せて、みゆきさん!」
恥ずかしげも無く、エッチなお願いをする僕。まだ見たことの無い女性のアソコが、僕の理性をすっかり奪い取っていた。今にして思えば、恥ずかしい限りだ。
「フフ…ねぇ、坊ちゃん?…どこを?…ウフフ…どこをそんなに見たいんですかぁ?」
「!…そ、それは…」
瞳をさらに妖しく輝かせたみゆきさんの意地悪な言葉に、僕は口を閉ざされた。そんなこと…そんな恥ずかしいこと言えるわけ無いじゃないか。自分の…男のアソコのことだって僕は恥ずかしくて口には出せないんだから。
「ねぇ、坊ちゃん…クスッ…黙ってちゃ、解りませんよぉ…ウフフ…どこですかぁ?…エッチなエッチな坊ちゃんがぁ…フフフ…そんなに見たいのはどこなのかなぁ?…」
「あ、あの…そ、それ…は…」
「ん?どこですかぁ?…ウフ…ウフフフフ…」
「お、女の…人の…その…」
「女の?…女の…どこですかぁ?」
「ア…ア、アソコ…です…」
「女のアソコ?…う〜ん、それじゃあ、解りませんねぇ…クスクス…ねぇ、坊ちゃん?女のぉ…アソコってどこなんですかぁ?…クスクスクス…」
みゆきさんは、僕を困らせて、面白がってるみたいだった。酷いよ。みゆきさん、解ってるはずなのに。含み笑いをするみゆきさんは、まるで小悪魔みたいに思えた。
「そ、それは…オ…オ…オマ…」
「クスクスクス…オマ?…何ですかそれ?…クスクス…その後は?…ねぇ、坊ちゃん?オマ…その後は、なんて言うのかなぁ?…プッ…ククク…アハッ…アハハハハ…」
みゆきさんの含み笑いは、もう普通の笑い声になっていた。パンティ一枚の姿で、お腹を抱えて笑うエッチなビーナス。そんなみゆきさんを恨めしげに見上げる僕。
「…クスクス…あら?坊ちゃんたらそんなに恐い顔して…怒ったの?…ごめんなさい、坊ちゃん。坊ちゃんがあんまり真剣な顔をしてるから、つい可笑しくてね…クスッ…さてと…それじゃあ話しを戻して…ねぇ、坊ちゃん?…続きを聞かせてくださいね…確かぁ…オマ?…でしたっけ?…フフ…オマ…何ですかぁ?…クスクス…」
みゆきさんは僕に好奇の目を向ける。どうしても僕の口から、あの言葉を言わせたいみたいだった。言葉を口に出すことの恥ずかしさと、みゆきさんのアソコ見たさ。僕の心の中に葛藤が起きている。切羽った僕は、もう自棄になりそれを口に出そうとしたんだ。
「そ…それは…オ…オマ…」
「ん?…それは?…さあ、はっきりと…聞こえるように言ってくださいね、坊ちゃん」
「オ…オマン…オマン…コ…です…」
俯きながら、蚊の鳴くような小さな声で僕は言った。羞恥で全身を紅く染めながら。膝に置かれたみゆきさんのブラジャーを握り締める手がプルプルと小刻みに震えていた。
「プッ…ククク…アハッ、アハハハハ…やだぁ!坊ちゃんたら、オマンコだなんて」
僕の言葉を聞いたみゆきさんは、わざとらしく驚き、大声を出して笑い始めたんだ。
「オマンコ?…いやだわ坊ちゃんたら…オマンコって言ったの?…きゃ〜いやらしい…オマンコだなんて…恥ずかしくないんですかぁ?そんなこと言って…クスクス…」
「だ、だ、だって、み、みゆきさんが…」
「私が?…私が、何ですかぁ?坊ちゃん…私は、坊ちゃんが何を見たいのか教えてくださいって言っただけですよ…違います?…ウフッ…ウフフフフ…」
「う…うぅ…」
言葉に詰まる僕。確かに、みゆきさんの言ってることは正しいけど…でも、酷いよみゆきさん。僕をからかって楽しんでるんだもの。僕の困っている様子を、さも愉快そうに眺めているみゆきさんは、追い討ちをかけるように言葉を続ける。
「でも…ふ〜ん、そうだったんですかぁ…フフ…坊ちゃんは私にパンティを脱がせて、私のココを…ウフフ…オマンコを見たかったんですねぇ…クスッ…スケベ坊やねぇ…坊ちゃんはまだ中学生でしょう?子供の癖に、ホントおませなんだから…」
みゆきさんは、右手を自分の股間にあてがいながら、いやらしい輝きを帯びた瞳を僕に向ける。薄っすらと浮かぶ口元の笑みは、僕を軽蔑しているみたいに見えた。でも情けないことにこんな状況でも、僕の視線はみゆきさんの右手の部分に吸寄せられてしまう。真紅のパンティの中心を、ゆっくりと撫でるように動くみゆきさんの右手。そこに僕の目は釘付けになった。
「フフ…あらあら、坊ちゃんったら…そんなに一生懸命に覗いても、別にパンティの中は透けて見えたりしませんよ…フフフ…パンティを脱がないとね…ウフフフフ…」
紅いパンティのビーナスは、執拗に僕に意地悪を言う。悩ましいその肢体を見せ付けながら、僕を馬鹿にするようにからかってくるんだ。僕は、悔しくて悔しくて仕方がなかったけど、どうすることもできなかった。無様にそしてはち切れんばかりに膨らんだアソコを両手で押さえながら、ただじっと、セミヌードのビーナスの辱めに耐えるしかなかったんだ。その時、俯き小刻みに震えている僕の側に、みゆきさんが近寄ってきた。そして、また僕の隣に腰掛けると、僕の耳元で息を吹きかけるように、セクシーな声で囁いたんだ。
「フフ…ねぇ、坊ちゃん?…そんなに見たいですかぁ?…私のぉ…オ・マ・ン・コ…」
「え?…そ、その…」
「ん?見たいの?」
「…う…う…ん…」
「坊ちゃん、まだ、見たことないんですね…女の…」
「な、な、な、無い…よ…」
「そう…そうよね…まだ中学生ですものね…セックスしたこと無いのよね…可愛そうな童貞ちゃんね…だから毎日毎日、オナニーばっかりしてるんですものね…フフフ…」
「セ、セ、セックス?…」
セックスと聞いて、僕は狼狽してしまった。そりゃあ、女の人の裸にはとっても興味があって、オナニーだって数え切れないくらいしてる。もちろんセックスのことだって、ある程度の知識は持ってたんだ。でも、それは…セックスするなんて、まだまだ遠い未来のことだって僕は思ってた。だからその言葉を聞いて、ちょっと驚いてしまったんだ。みゆきさんは、そんな僕を優しい瞳で見つめていた。
「ねぇ、坊ちゃん?…私は…フフ…見せてもいいですけどぉ…」
「え!ホ、ホント!」
「あらあら…またそんなに目を輝かせて…クスッ…げんきんな坊ちゃんね…フフフ…」
「ご、ごめんなさい…」
「あら?謝ること無いですよぉ…フフ…童貞のオナニー小僧が私の家にも一人いますからね。そういう男の子の気持ち…解らないわけじゃないんですよ…」
みゆきさんは優しく微笑んでウィンクをした。僕の心臓がまたドキドキと高鳴り始める。
「だからぁ、今の坊ちゃんがエッチなことばかり考えてるって、解るんですよね、私。そうでしょ?坊ちゃん。頭の中、エッチなことばっかりなんですよね?」
「そ、そんなこと…」
「フフ…惚けなくてもいいのに…解ってますから…ウフフフフ…」
また、みゆきさんは(お見通しなんだぞ)の瞳だ。確かに、最近のっていうか、去年の夏から、僕の頭の中はエッチなことで一杯だった。オナニーばっかりしてることも当たってる。恥ずかしさに俯いた僕だ。
「フフ…可愛い…紅くなっちゃって…フフフフフ…」
「み、みゆきさん…」
「でもねぇ、坊ちゃん…やっぱり、パンティを脱ぐのは恥ずかしいなぁ…」
「え…そ、そんな…」
「坊ちゃんだって、人が見ているところでパンツ脱ぐのは恥ずかしいでしょう?…どうですか?人前でチンポだせます?」
そんなこと恥ずかしいに決まってる。でも、アソコを見られちゃったことは、何度かあるけど。みゆきさんだって、そのうちの一人だ。
「で、でも…その…ぼ、僕は…その…みゆきさんに…その…」
「ウフ…私に?…フフフ…ああ、そうでしたね…フフ…私は坊ちゃんのチンポ見たことありましたね。確かぁ…クスッ…まだ皮の被った…クスクスクス…」
僕のアソコを思い出したのか、みゆきさんは嘲るような微笑を浮かべた。酷いよ、何も笑うことなんか無いのに。
「ひ、酷いよ…」
「あら、ごめんなさい、坊ちゃん。何も馬鹿にしたわけじゃ…ただ、まだ可愛いらしいお子様チンポだったなぁって…オチンチンって言った方がいいのかな?…フフフ…」
「う…うぅ…」
「あっ!そうだ!」
「な、何?…」
みゆきさんが、突然大きな声を出したんだ。見れば、含み笑いをしているみゆきさんは、子供が悪戯でも思いついたような時の表情をしていた。ほんの数秒の間、何かを考え込むような仕草をした後、みゆきさんはその悪戯っぽい微笑を僕に向けてきた。
「フフ…そうよねぇ…。ねぇ?坊ちゃん」
「…は、はい…」
「よく考えてみればぁ…私だけっていうのは不公平ですよねぇ…」
「え?…な…何が?…」
「だからぁ…今、この部屋にいるのは、坊ちゃんと私だけですよね…そのうちの一人…私だけが、裸になってる…」
「あ、あ、あの…み、みゆき…さん?…」
僕には、何となくみゆきさんが言おうとしていることが予想できたんだ。みゆきさんの瞳は、いつしかまた女豹のそれになっている。僕の心に不安な気持ちが広がっていった。