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ナツザキフクジュソウ

ナツザキフクジュソウ


キンポウゲ科 フクジュソウ属(アドニス属)
学名Adonis aestivalis L.
英名summer pheasan's-eye, summer adonis
和名ナツザキフクジュソウ(夏咲き福寿草)
別名 
花言葉優しくて悲しい思い出、消しがたい思い出、光輝を放つ生命ないし生涯
メモ

 属名は、ギリシア神話に登場する少年アドニスに由来します。神話の中で、アドニスはイノシシに刺されて命を落としますが、美の女神アフロディーテがアドニスの血からこの花を咲かせたと言われています。また、英名の「pheasan's-eye」は「キジの目」を意味し、花弁の基部が黒っぽくてキジの目のように見えることから付いた名前だそうです。
 ヨーロッパに分布しているそうです。

 開花期は、6〜9月頃だそうですが、11月中旬から咲き始めました。秋に開花するアキザキフクジュソウ(A. annua L.)によく似ているそうですが、アキザキフクジュソウでは萼片が花弁(暗紅色)に接触しないのに対して、ナツザキフクジュソウでは萼片が花弁(赤または朱紅色)に非常に接近しているそうです。この判断基準によると、写真の花はナツザキフクジュソウで間違いなさそうですが、アキザキフクジュソウの実物と比較してみないことには、正しい判断は出来そうにありません。ソ連(論文発表当時)の人が書いた、この2種を解剖学的に比較した論文があるようですが、入手できませんでした。

コメント

 播種は5月半ば過ぎ、発芽は播種からおよそ一ヶ月後、最初の開花は11月半ばです。今年の春に播種した種子の中では、播種から発芽までの日数が一番長かったです。現在、秋播きも試していますが、こちらも播種から発芽まで40日近くかかりました。それと、今頃になって春播きした鉢から新しい芽が出ているのですが( ̄▽ ̄;。よくよく考えると、春播きで発芽から開花に到ったのは写真の一株だけなので、本当は、秋播きに適した植物なのかもしれません(^^ゞ。夏に咲かないで秋に咲いたのも、播種時期が悪かったせいかもしれません。花芽分化に日長より栄養成長状態が関係しているのかな?と思いましたが、関連の文献等は見つかりませんでした。秋播きが成功したら、改めて結果の追加報告をしたいと思います。
 写真は、開花してから1週間後に撮影したものです。開花直後は、雌ずいの先端が黒っぽいのですが、日が経つにつれて、雌ずいが肥大・緑色になり、上の方の雌ずいの先端が開いて(?)青っぽくなってきました。花弁の赤と黒、花粉のオレンジ、雌ずいの緑と青と、意外とカラフルな花です。シナワスレナグサと同じく、T&Mの種子にしては安かった(1袋約180粒、税込み280円)ので、物は試しと買ったものですが、これはお買い得でした。ただ、葉っぱの独特な変なニオイが難点でしょうか。花びらは、時間によるのか、気温によるのか分かりませんが、開いたり閉じたりします。(2001.12.1.)

もう一言(2002.6.2.)
 秋播きした花が咲いたら結果を報告すると予告しつつサボっていました_(- -)_。秋播きは、昨年10月上旬播種、11月半ば発芽、最初の開花は4月上旬でした(無加温の温室で栽培)。昨年の春播きの株は、花芽がなかなか着かなかったせいか、その間にずいぶん草丈が伸長してしまいましたが、秋播きはそれに比べてずいぶん小さいうちに花を着けました。高さを測っていないので、どの程度かは比較できませんが(汗)。それと、新しい情報がありました。タキイ種苗の「園芸新知識 2002年4月号」の読者の投稿ページに、栽培上の生態について詳しい紹介がありました。要点をピックアップすると、「秋播き一年草で、春播きすると枯れる。」、「花芽は5℃以下の低温に当てないとできない。」、だそうです。昨年、春播きに成功したのは、運が良かったのですかね?(私の腕がいいなどとは、決して言えません( ̄▽ ̄ゞ)

 
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