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BOKU 's Moonlight
「キャンパス」 作:ボク


■メインキャスト
ボク(英語スピーチクラブの部員、主人公)
沙織(英語スピーチクラブの女部長)
麗子(英語スピーチクラブの部員、沙織と同級)
夕香(英語スピーチクラブの部員、ボクと同級)
恵美(英語スピーチクラブの部員、ボクの後輩)

■もくじ
エピソード1:暴かれた破廉恥行為
エピソード2:部室でのお仕置き
エピソード3:屈辱のダッシュ
エピソード4:はじめての唇奉仕
エピソード5:恥辱のシェーヴ
エピソード6:後輩のイタズラ

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プロローグ

大学2年の時、思い出したら今でも赤面してしまうような、とても恥ずかしい出来事があった。ボクの選んだ学科は外国語系で、男子生徒よりも女子生徒のほうが多い環境だった。

4年間所属していた英語スピーチクラブも同様で、2年目は15名のメンバー中、男子はボクともう1人の先輩の2名だけ。しかもすでに4年生だったその先輩は就職活動に突入しており、実質的には男子部員はボクひとりだった。天国のような環境といえるのかもしれないが、肩身が狭かったというのもまた事実だ。

ボクは細面の色白で性格が柔和だったため、幸か不幸か、女性にとってはあまり異性を感じさせない存在であったようだ。昔から女の子とすぐに仲良くなれたので、自分以外が全て女性というこのクラブにもすぐに馴染んだ。

もちろん男として特定の彼女がほしいとは常に考えてはいたが、残念ながらいつも友達止まり。このクラブに入っても一向に彼女ができる気配はなく、とうとう女性経験もないまま20歳を迎えてしまった。


エピソード1:暴かれた破廉恥行為

2年目の夏休み、クラブにおけるスピーチコンテストの準備のため、部員はしばしば部室で原稿を書いた。ある日の午後、ボクはいつものように部室に出向いたが、その日はめずらしく誰も来ていなかった。

賑やかな中でスピーチ原稿を書くのも楽しいが、1人で静かに思考を巡らすのもたまには良いなと思い、ボクは早速、辞書などを机に広げて原稿の校正をはじめた。しかし1人になってみると、不思議と普段気にもとめないことに気をとられるものだ。

クラブの女子部員たちは、たった二人の男子部員にさほど警戒することもなく、ロッカーにはカギをかけずに私物を置いておくことが多かった。ボクが特に気になったのは、入部して以来の憧れの存在だった沙織部長とその友人の麗子先輩、親友関係でありながら密かに思いを寄せていた同年輩の夕香、それにボクを頼ってくれていた後輩の恵美のロッカーの中身だった。

「女性のロッカーを覗くなんて、そんな不道徳な行為は断じて良くない」と自分に言い聞かせ、原稿校正に神経を集中させようと必死に試みた。しかしボクの心の中の淫らな部分はどうしても収まりがつかず、「少しだけなら」という甘い誘惑に負け、気付いたときには麗子先輩のロッカーに手をかけていた。

日本人離れした美しさが魅力の彼女は、仕草や言葉遣いがとても上品で、長身でスタイルも抜群、サラリとしたロングヘアからは、いつも仄かなシャンプーの匂いを漂わせていた。彼女のロッカーには特に気を引くものはなかったが、その高貴な香りがロッカー内にも溢れており、その香りを嗅ぐだけで彼女に直接触れているような錯覚に陥ってしまった。

麗子先輩のロッカーを早々に閉じ、「もうやめよう」と自分に言い聞かせ机に戻りかけたが、その隣の沙織部長のロッカーを目にした途端、「もうちょっとだけ」という誘惑に駆られてしまった。

沙織部長は麗子先輩とは正反対のタイプで、ショートヘアでボーイッシュな女性だった。端正な目鼻立ちと常に前向きな性格が魅力で、キャンパスの人気者だ。ただ彼女の心を射止めていたのが、このクラブのもうひとりの男の先輩であったことは、ボクには悔しくて仕方がなかった。

沙織部長のロッカーの存在は非常に魅力的だったが、同時に犯してはならない領域のようにも感じた。それでも彼女がよく身につけていた黒のカーディガンを手にした時には、迷わず自分の顔をその中に埋ずめていた。

ボクは「変態じゃなかろうか」と我に返り、慌ててロッカーを閉じたのだが、ボクの足はすでに反対側にある後輩たちのロッカーの方に向いていた。

後輩の恵美は素直な性格で甘え上手なところがあり、軽くカールさせたブラウンの髪と、チャーミングな笑顔がかわいらしかった。ボクとの相性もなかなかで、「先輩以上の関係もあり得るのではないか」と思わせるそぶりも、たまに見せるのだった。

ボクは恵美のロッカーに手をかけたが、残念ながらカギがかかっており、中をのぞき見ることはできなかった。ボクは欲求不満を感じながらも席に戻ったが、どうしても誰かのロッカーをもうひとつだけ開けてみたいという衝動が、すでに抑えられなくなっていた。

同級の夕香とはクラスメートということもあり、お互いかなり親しい友人関係だった。そしてボクは入学当初から、彼女の活発な性格とセミロングが似合うちょっと派手目の顔立ちに強く惹かれていた。同じクラブに入部して以来、何度か告白しようと思ったこともあった。

しかし大学1年の終わりに、彼女は同じクラスでボクの友人でもある男と良い関係になってしまい、ボクはなぜもっと早く思いを告げなかったのかと後悔していた。3人で遊ぶ時はいつも、なんとも言えないジレンマに陥るのだった。

そんな夕香のロッカーは開けたくはなかったのだが、その時のボクの複雑な心境は、密かに思いを寄せる彼女のプライヴェートを知りたいという強い願望に支配されていた。冷静に考えてみると一番見たかったのは、実は夕香のロッカーだったのかも知れない。

彼女はスイミング・サークルにも所属していて、その日も朝からサークル活動に参加していることをボクは知っていた。そしてサークル活動がある時はいつも、着替えた後のバッグは共同使用の更衣室のロッカーを避けて、スピーチ・クラブにある、この自分のロッカーにしまっていたのだった。

そのことに気付いた時、ボクの「見たい!」という願望はもはや押さえることができないほど強いものになっていた。次の瞬間ボクは、見慣れていた彼女の青いバッグをロッカーから取り出し、ためらいを感じながらもチャックを開けていた。

バッグには化粧道具やタオル、文庫本やヘッドホンステレオなどがびっしりとつまっていた。さらに下方を探るとビニール袋が入っており、その柔らかい感触からその中に彼女の着ていた服が入っているのが想像できた。ボクは時計をちらっと見て、まだサークル活動が終わるには早いことを確認すると、大胆にもビニール袋から手早く中身をひっぱり出した。

前にも見たことのある彼女のシャツやジーンズ、よく羽織っている薄手のセーター、それにキャミソールなどを手にとると、許されざる罪を犯している気分になった。「もうこのへんで終わりにしよう」と思い、ビニール袋に戻そうとした時、小さなポシェットが袋の中に残っていることに気付いた。なんとも言えない期待感に襲われたボクは、一瞬の躊躇の後このポシェットの中をまさぐり、その中から夕香が今朝まで身につけていた思われる下着を見つけ出したのだった。

この時の自分はどうかしていた。頭の中でアドレナリンが大爆発し、押さえることのできない強い性的欲望が沸き出した。憧れでもある夕香が身につけていた下着を手にしたまま、ボクはほとんど無意識のうちに、部屋の隅にある3人掛けのソファーベッドに座り込んだのだった。

妙な火照りを感じてジャケットを脱ぎ捨て、ためらいもなくズボンのベルトをはずし、ブリーフと一緒に太ももまで下げた。そして彼女の下着を手にとり膨らんだペニスに被せたのだ。「誰かが来るのではないか」という不安もあったが、「すぐに済ませれば間に合う」という気持ちには勝てず、夕香の下着を今度は顔に近づけ、がまんできずにとうとう自慰行為を始めてしまった。

大胆にもボクは、自分の部屋でするのと同じような姿勢でソファーベッドに仰向けになり、ズボンを脱ぎ捨てブリーフを足首まで下げて、上半身はTシャツ1枚で恍惚の世界に身を投じたのだった。

数分間の素晴らしい時間が過ぎた。そしてもう少しで頂点に達しようとしたその時、あろうことか部室の扉が勢い良く開け放たれのだ!そして次の瞬間、沙織部長と麗子先輩が部屋に入ってきたのだった。

同時に二人の先輩は、目の前に広がる異様な光景に「キャー!」という叫び声を上げ、麗子先輩は顔を手で覆いながら沙織部長の背後に隠れてしまい、沙織部長は唖然としてその場に立ちつくしていた。さらに二人の先輩の背後にはコンビニのビニールを下げた後輩の恵美が立っていて、ボクに対して「信じられない」というような目を向けていた。

瞬時に現実に引き戻されたボクは、取り返しのつかないことをしてしまったことを後悔すると同時に、ペニスをさっと手で隠しながら、もう一方の手でブリーフを引き上げようともがいた。ボクの大事な部分を彼女たちに見られることはかろうじて避けることができたが、ボクが今ここで何をしていたか、ということまでは隠すことはできなかった。

なんとか引き上げたブリーフとTシャツ姿という無様な格好で、ボクは机の上に散乱する夕香の私物と、ソファーベッドの上の下着を、すでに遅いと分かっていながら慌てて片づけはじめたのだった。