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Senior Mania -foster mother- |
其の壱 檜の香りのする浴室で一人の男……すでに老人といっていいだろう年齢の男が椅子に座り背中を流してもらっていた。 老人の斜め後方に跪いて背を流すのは、男よりだいぶ若い恐らく30半ばくらいの女だ。 着物姿のその女は、濡れないようにと大きくまくり上げた裾を帯に挟み込んでいる。 透き通るように白い太腿はすっかり露わとなり、むっちりとした肉付きの良さを誇示していた。 視界の端に映る、その男ならば誰もが思わず唾を飲み込んでしまうような光景をぼんやりと見つめながら老人はポツリと呟いた。 「すまないな……」 「なんです急に?」 力無いその言葉に、女は老人の顔を覗き込む。 「いや……お前には苦労ばかりかけているな、と思ってな」 「え?……くす……何を言うのかと思えば……」 不意にそんなことを言われ、思わず呆れたような苦笑いともとれる笑みを浮かべた女だ。 あまりにらしくないことを言ってしまったか。 その笑みに答えるように老人も照れ隠しに微笑んだ。 「いや、本当にお前はよくやってくれている。仕事にかまけて家にいない私の留守をよく守ってくれている……本当に感謝しているんだよ」 「まったくどうしたんです今日は……そんなこと言われなくても分かっていますよ。夫婦なんだから」 「ああ……そうだな……」 二回り以上以上若い妻の言葉に励まされたかのように、老人は誰に話しかけるでもなく語り始めた。 「先妻と死に別れ、独り身になってただがむしゃらに仕事をしてきた。ただの大工だった私が知らないうちに社長などと呼ばれるようになっていた」 「あなた一代で築きあげた会社です。本当に立派ですわ」 「ただの小企業の社長だ。立派なことなどあるものか。けれど……にも拘らず、親戚筋からお前は陰口を言われてしまった」 「あなた、そんなこと……」 「いや、隠さなくともわかっているさ。こんな吹けば飛ぶような会社にも拘わらず、財産目当てで後妻の座に収まったなどと。あの馬鹿どもが」 「…………」 老人の言ったことは恐らく間違ってはいなかったのだろう。 言葉が見つからず、女はただ黙って耳を傾けることしかできなかった。 「がむしゃらに仕事に打ち込んできた私にとってお前は心のオアシスだった。社に戻った私に『お疲れ様』と言って暖かいお茶を出してくれた。あれほど安らぎを覚えたことはない」 「お茶汲み係がお茶をお出しするのは当たり前じゃないですか」 「いや、お茶だけではない……笑顔だ。いつもニコリと微笑んでくれたお前のあの笑顔で、仕事が上手くいかない時も、お客に無理難題を言われた時も、腐らず頑張ることが出来たんだ」 「褒めすぎですよ。まったく……本当にどうしたんですか今日は。ちょっとおかしいですよ『社長』」 「ああ、確かに今日の私はちょっとおかしいのかもしれない。だからもう少し話をさせてくれ」 やれやれと女は軽く溜息をつくと、再び背中を流す手を動かし始めた。 「前妻との間に産まれた一人息子を事故で無くしてしまった時、いつもお前は私の傍にいてくれた。いつしかお前は私にとって無くてはならない存在になっていた」 「あの人達が言うように……私はただ、弱気になっていたあなたを篭絡しようとしていたのかもしれませんよ?……うふふ……」 まるで女学生のような茶目っ気のある笑みを浮かべた女に、老人は優しく微笑みながら首を横に振った。 「お前はそんなことは考えてはいなかったさ。ただただ私の心配をしてくれていただけだった。だからこそいつもいつも傍に置いておきたくなったんだ」 「いつも自信たっぷりあなたが、あの時は本当に弱々しくて放っておけなかったから……さ、背中は終わりましたよ。次は前を……」 老人の誉め言葉の数々に気恥ずかしさを感じたのか、女は話題を変えるかのようにそう言うと老人の前に回り込んだ。 そして片膝を付いて老人の首周りを洗い始めると、老人も素直に顔を上げて女が洗い易い姿勢を取る。 「お前と一緒になってもう10年にもなるか……私も歳をとったものだ……」 「何を言ってるんですか、あなたはまだまだお若いですよ。お仕事だって十分過ぎるほどに精を出されているじゃないですか」 「ああ、仕事ならまだまだやれるさ。あと20年だって大丈夫だ。その自信だってある」 「そうですとも。そうしててもらわなければ社員だって、私だって路頭に迷ってしまいます」 「ただ……社長としての仕事は問題なく務められるが……」 「?……なんです?」 不意に言葉を詰まらせた老人の顔を見れば、なにやら悲しげな表情をしている。 いや、悲し気というよりは何かを哀れんでいるといった雰囲気だ。 「会社の仕事は良いのだが……『夫としての務め』を果たせないのがお前に申し訳なくてな……」 「な、何を……何を言ってるんですか……もう、いやだわ……」 老人の言う意味を察した女は思わず顔を赤らめた。 「お前を抱いてやったのは一緒になって僅か数年のこと……もう長いことお前は……」 「も、もう、やめてください。怒りますよ、あなた……あっ!あ、あなた……」 不意に女は小さな悲鳴を上げた。 視線を下に移せば、その年齢にしてみれば不釣り合いなほど逞しい老人の左腕が着物の裾に差し込まれていた。 「それを思うとお前が不憫でな……」 着物の裾に差し入れた左手の指先にシャリシャリとした柔らかな陰毛の感触が伝わってくる。 女は、着物を着た多くの女がそうであるように下着を履いていなかった。 「あ、あなた……や、やめてください……ひっ!あひぃ……」 力無くそう言いながら女は老人の左手首を掴もうとしたが、それよりも一歩早く老人の太い人差し指が女の急所の一つである肉芽を捉えていた。 そして容赦なく、だけれども優しく柔らかく、その肉芽をこねくり回していく。 「あ、あ、あな……あなた……や、やめ……やめて……くださ……い…そ、そんな……い、いやぁん……」 「結婚した頃よりもむしろ今の方が、この熟れた身体を持て余しているのだろう?それを思うと本当に申し訳なくてな」 そう言いながらも的確に女の急所を愛撫していく老人だ。 女は悩ましい腰つきでその愛撫から逃れようとするが、老人の指先はそれを許さず、肉芽にまとわりつき、摩り、擦り立てていく。 「あ、あなた…ほ、本当に、もう…あ、あ、あん……や、やめ…………あ!あぁん!」 擦り立てるだけでは飽き足らず、ついに老人の親指と人差し指が女の肉芽を摘まみ上げた。 そして情け容赦なく摘まみ上げた肉芽をスリスリと擦り、捻じり、押し潰す。 「ひっ!ひっ!ひぃっ!そ、そんなとこ…あ、あ、あ……だ、ダメ!……あ、あなた…だ、だめぇっ!……」 「駄目なことなどあるものか。ほら、その証拠に……」 「あっ!あはぁ〜ん!」 老人は柔らかな肉芽を二本の指で摘まみ上げたまま、中指だけをさらに奥に進ませてついに女の蜜壺に潜り込ませた。 まだ第一関節までと浅く入れただけだが、まるで穴を広げるかのようにその指で円を描いていく。 「ほら、たったこれだけでもうこんなに濡れているじゃないか。」 「そ、そんなこと…」 女は、あまりの恥ずかしさに顔をそむけはしたものの、悔しいかな老人の言ったことは間違いではなかった。 老人の円を描く指先が徐々に徐々に濡れそぼっていく。 けしてただのお湯などではない。ヌラヌラと滑るその汁は紛れもなく女の蜜壺から溢れ出した愛液だ。 そしてそれを潤滑油に、老人はさらにさらに大きく深く指先を動かしていく。 「あ、あ、あ、あなた……わ、悪ふざけは…止め…て…こ、こんな…こんなところで…あ、あぁん…」 「ふざけてなどいないさ。場所など構うものか。私は、普段、悶々としているお前を可愛がってやりたいんだよ」 「悶々とだなんて……そんなひどい…私そんなにふしだらな女じゃ……あ、あん!」 「ふしだらだっていいじゃないか。これほど熟れた身体だ。悶々として当然だろう?ほら、ここはどうだ?ほらっ!」 「ひぃっ!」 老人は、指先をさらに奥深くのめり込ませると不意にくっと鍵状に曲げた。 そこは女のもう一つの急所だった。 いとも簡単にGスポットを探り当てられた女は、膝立ちの姿勢すら困難になり濡れるのも構わず老人にしがみ付いた。 手を老人の首に回し、頭を老人の肩に乗せて、為すすべもなくびくびくと肉感的な腰を震わせる。 我慢したくともつい口から甘美の吐息が漏れていく。 「あ、あ、あ、あなた…そ、そこは…あ、あ、あん!」 「ふふふ……お前はクリトリスよりこっちのほうが好きだったな。ほら、もう1本」 「あひぃっ!」 老人は肉芽を弄んでいた人差し指まで膣内に潜り込ませると二本指で女のGスポットを掻きまわす。 交互に動かされる指先に引っ掻くように擦り立てられるように撫でまわされた蜜壺から、さらに多くの愛液がダラダラ、ダラダラと滴り落ちる。 腰がビクビクと痙攣する、膝がガクガクと打ち震える。 老人の耳に聞こえる悩ましい喘ぎ声が徐々に徐々に大きくなっていく。 「あ、あ、あなた……も、もう、許して……そ、そこばかり…い、いやん…そこばかり責めないでぇ!……あ、あはぁん!」 「馬鹿を言うな。こんなにお前が喜んでいるのに止めたりするはずがないだろう。ほら、こうしたらどうだ。ほら、ほら、ほら」 指先をさらに激しく動かすと同時に、掌を肉芽にあてがい擦り立てるようにする。 「あうっ!そ、それ……それ…いい……あ、あ、あなた……それ……す、すごい……あ、あ、あぁん!」 Gスポットとクリトリスを同時に責められた女は、もう観念したのか自分から腰を突き出し老人の手に擦り付けるように動かしていった。 「ふふふ……それでいいんだ。ほら、気持ちよくなりなさい。ほら、ほら、ほら」 「あ、あ、あぁぁん……あ、あなた…わ、私も…私もぉ…あ、あぁん…」 久しぶりの快楽に身を任せるのが怖くなり、何かしがみ付くものでも欲しくなったのだろうか? 快感に腰を打ち震わせながらも、女は左手で老人の股間をまさぐった。 まるでナマコのような大きな物体がそこにはあった。 それを鷲掴み、ただただ乱暴に扱きたてるようにする。 「……すまないな。約に立てずに……ほら、これで勘弁しておくれ」 「あひぃ!」 いくら擦り立てても、そのナマコは柔らかいまま姿形を変えることはなかった。 けれども、それが自分に快楽を与えてくれる老人への恩返しと言わんばかりに、強く、激しく、揉みしだくように手を躍らせる女だ。 「あぁ、気持ちいいよ。役に立たないモノでもお前にそうされるのはとても気持ちいい」 「あ、あ、あなたがぁ…あひぃ…あなたが、ぜ、全部…教えてくれたんですぅ…ひっ、ひぃ…あなたが全部ぅ…あ、あ、あぁ…」 女の言葉に気をよくしたのか老人の手の動きがさらに激しくなった。 「そうだ。私だ。お前に色々と教え込んだのは全て私なんだ」 「は、はぃ……あ、あなた…あぁ…あなたですぅ…あん!」 「お前に女の喜びを教えたのは誰だ!」 「あ、あなたですぅ」 「お前に男を喜ばせる方法を教えたのは!」 「あなたですぅ…て…手で喜ばせることも…あ、あん!…む、胸を使うことも…く、口だって…ぜ、全部、あ、あなたが…あなたがぁ!……あ、あぁ……」 「そうだ。私がお前に全てを教えたのだ。私が、私が!」 「は、はいぃ…そ、そうですぅ…あなたです…あひぃ…ひっ!ひぃ…」 老人は指を深々と蜜壺に潜り込ませたまま、女の股間全体を揉み解すかのようにグリグリと手を動かしていく。 それに応えるかのように、女は一向に変化の無いナマコのような物体を握り、揉み、擦り立てる。 「あ、あ、あなた…わ、私…私、もう…あ、あ、あ、あぁぁん」 もうすでに絶頂が近いのだろう。女の腰の震えが一層激しくなった。 老人の目がまるで悪戯をする少年のような輝きを帯びていく。 「もう…なんだ?」 「あ、あ、も、もう…イッて…イッてしまいますぅ…あ、あ、あん!…」 「ん?何がイクんだ?ん?」 「そ、そんな…そ、それはぁ…」 「ほらほら、何がイッてしまうんだ?はっきり言いなさい」 いつもの仕事に臨んでいる時に見せる端正な強面な表情はどこにもない。 少々いやらしい、それでいてお気に入りのおもちゃで遊んでいるかのようなキラキラとした少年の瞳で老人は女に不躾な質問を繰り返す。 「そ、そんなこと…い、言えません…そ、そんないやらしいこと…あぁ…」 「ん?なぜ言えないんだ?ならば仕方がないな。もうこんな悪戯は止めてしまおうか」 「あ!そ、そんなっ!」 激しく震わせていた手の動きをピタリと止めてしまった老人だ。 そんな殺生な。 ここまでされてこんな中途半端なところで。 女は甘えるように、縋るようにクイクイと腰を動かし、老人の手に蜜壺を擦り付ける。 「あ、あなたぁ…お、お願いですぅ…私…私、もう少しでぇ…」 「もう少しで…イクのだろう?だから…どこがイクんだ?正直に応えたらイカせてやるぞ?」 「あ、あ、ひ、ひどい…ひどい人…あぁ…あ、あそこ…あそこです…あそこがイッちゃうんですぅ…あぁ…」 「あそこ?生娘でもあるまいに。そんな言い方で私が満足するとでも思っているのか?本当に止めてしまうぞ?」 言いながら深々と蜜壺に差し込んだ2本指をゆっくりと抜き出そうとする老人。 女は悩まし気に腰を揺すりながらついおねだりをしてしまう。 「あ!や、止めないで!……ご、後生ですから!…後生ですからそのまま…どうかそのままそこを…そこを抉(くじ)って下さいませっ!」 「いいとも。お前が望むならこのまま気を遣るまで抉(くじ)り倒してやろうとも。ただし、お前が私の思い通りに応えてくれればな。さぁ、どうする?どこがイッてしまうんだ?」 「あ、あぁ…ひどい人、ひどい人……私をこんなに辱めるなんてぇ…」 「ふむ。お前はやはり止めて欲しいようだな」 老人はヌチャリと卑猥な音を立てながら無情にも女の壺から指を一気に抜き去った。 「あ!や、やだ…お、お願いです、あなた!お、お願いですから抜かないでぇ!い、言います…言いますからぁ!」 老人はその言葉に満足げな笑みを浮かべながら、間髪入れずに太々とした2本の指をぬめぬめと濡れる女の蜜壺に再び潜り込ませた。 「はぅぅぅ!」 女の腰がビクンと跳ね上がる。 「ほれ、これが欲しいのだろう。私は約束を守る男だ。次はお前が約束を守る番だぞ。ほら、ほらっ!」 的確にGスポットを抉(くじ)る2本指。その隙間からピチャピチャと隠微な飛沫が舞う。 「は、はいぃ…あ、あひぃ!…わ、私の…私のぉ!…あっ!あぁ!」 「ほら、早くしないか。ほらほらほら」 「私の…私の…おっ…お、お、おま……おまんこですぅ!あっ!あ、あ、あぁっ!」 普段は端正な老人の顔に少々下品な笑みが浮かんだ。 「ほぉ、おまんこか。おまんこがイッてしまうのか。うん?」 「は、はいぃ…そ、そうですぅ!お、おまんこが…おまんこがイッてしまいそうなんですぅ!あ、あ、あはぁん!」 「いやらしい女だ、助平な女だ。そんなにおまんこがいいのか。ここが、おまんこがそんなにいいのか!」 「そ、そんなひどい…あ、あん!わ、私を…私をこんな風にしたのは…あひぃ!…あ、あなたですのにぃ!…はぁはぁ…はひぃ!」 「なんだ私のせいにするのか?うん?お前のおまんこが淫乱なのはお前が助平だからだろう?違うのか?ほら違うのか!」 「あひぃ!ひっ!ひぃ…ああ、そ、そうです…私のおまんこは淫乱なんです…ああ、だだから…お、お願い…です…もっと……もっとぉ!」 「ふふ…よしよし、そんなにここが…おまんこがいいのならもっと弄ってあげような。それ、それそれそれっ!」 「あ、あ、あ、あ、あ…いっ!いい!おまんこイイですぅ!い、いいの!わ、私…おまんこが気もちいいのぉ!あ、あぁあぁ…」 ひとたび恥ずかしい4文字単語を口に出させられた女は、堰を切ったように何度も何度もその言葉を口にする。 それが楽しくて、それが嬉しくて、老人の手の動きはさらに激しくなっていく。 「ほら、どうだ?いいのか?おまんこがいいのか?どうなんだ?」 「い、い、いいっ!いいの!おまんこ、いいっ!おまんこ…ぎ、ぎ持ちいいのぉ!…あ、あ、あん!おまんこ…おまんこぎ持ちいぃっ!」 「そうかそうか、そんないいいか、もっと良くなっていいんだぞ、ふふ…ぎゅうぎゅうと私の指を締め付けてくるわ。はしたないまんこだ。淫乱なまんこだ。ほれほれほれっ!」 「ぎっ!ぎ持ちいいっ!おっ、おまんご…おまんごぉ…ぎ、ぎ持ちいいですぅ!あ、あなた…あなたぁ!わ、私、私もう…ひっ!ひぃっ!」 「うん?イクのか?おまんこがイッてしまうのか?」 「は、はぃぃ…イギますぅ…おまんご…おまんこイッてしまいますぅ!」 「そうかそうか…うん、いいぞ、それ、派手にイッて見せなさい。それそれ…イク時はちゃんとどこがいいのか言いながらイクんだぞ?分かったな」 「はい…は、はぃわがりまじだぁ…あ、あ、あ、…も、もうだめ…おまんこ、もうだめぇっ!」 半狂乱といっても良い女の反応に老人はご満悦だ。 そしていよいよ最後の仕上げと言わんばかりにその手の動きを加速させた。 掌でクリトリスを押しつぶすように擦り上げ、蜜壺に差し込んだ指先は高速にGスポットを掻きむしる。 それが女にとって止めとなった。 「ほら、イキなさい。もう我慢しなくていいんだぞ。ほら、ほらほらほらっ!」 「あ、あ、あ、あっ!イッ!イキますぅっ!お、おまんこ…おまんこ、イッちゃいますぅっ!あ、あ、あ、あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁん!……」 ガクンとひときわ激しく女の腰が跳ね上がった。 老人の指を食い千切ろうとするかの如く女の蜜壺の口が収縮する。 老人の首にしっかりとしがみ付きながら、まるでそれが快感に耐える手段でもあるかのように左手のナマコを思い切り握りつぶす。 「お、おぉ…ふふ、イッたのだな。おまんこがイッったのだな…ふふ、可愛い奴だ。本当にお前は可愛くて淫乱な女だ…ふふ…ふふふふふ…」 「はぁはぁ…はぁはぁはぁ…あん!あ、あぁんっ!」 しがみ付く女の髪を撫でながら、すっと蜜壺から指を抜き出す老人。 すると堰き止めるものがなくなった女の蜜壺からは、まるで噴水のようにプシャァっと愛液の飛沫が吹き出していた。 「そんなに怒るな。すまんすまん、私も少々調子に乗ってしまったようだ。許してくれ」 「もう、知りません!」 脱衣所で全裸のまま仁王立ちに立った老人の体を拭きながら、年甲斐も無く可愛らしい女の子のような仕草でプイっと顔を背けた女だ。 すっかり我に返ったのだろう。 その顔はあまりの恥ずかしさに真っ赤に染まっていた。 「お前があまりに可愛くてな。つい…だが…ふふふ…」 「なんですか?」 「いや…お前のあのような姿もたまにはいいものだと思ってな。ふふ…」 目の前にいる女の先の痴態でも思い出しているのだろう、老人は含み笑っている。 「あなた!もう、そんなことを言う悪い人にはおしおきしますよっ!」 そう言って老人の正面に跪くと、女は躊躇なくパクリと巨大なナマコを咥え込んだ。 「おい、おい…勘弁してくれ」 「いいえ、許しまふぇん…はむっ…うむうむ…ちゅーっ」 「お、おぉ…凄い吸い込みだ…気持ちいいぞ…」 「はむぅ…は、はなたが…はなたがほひえてくれはんでふぅ…はむっ…はむはむはむ…ジュルーッ!」 「あぁ、そうだったな。お前の尺八は本当に良いものだ。なのに……すまないな」 「ふぇ?…ちゅぽっ…んく………ど、どうしたんです、あなた?」 不意に寂し気な声を出した老人だ。 女は口からナマコを吐き出すとタオルで丁寧にそれを拭いながら老人の顔を見上げてみる。 「お前がそんなに…そんなことまでしてくれているのに、私のこれは…」 「あ、あなた…」 男としてそれが役に立たなくなる気持ちは女には分かろうはずもない。 しかしその落胆がどれほどのものかは、普段威厳ある態度で振舞う老人の今のその弱々しい姿を見れば予想がつくというものだ。 「あなた…私は女ですからあなたのその気持ちは本当のところ分かっていないかもしれません。ですがもしそれが私のためを思ってのことなら、そんなに気落ちしないでください」 「だ、だが、お前…」 「私は…あなたには申し訳ないけれど、正直に言えばそのことはそんなに気にしていませんよ。あなたはあなたです。そして私はなにがあろうとあなたの妻なのです」 「…………」 この年になるまで…正確にはこの女と再婚するまでは数え切れぬ程女を抱いてきた老人だ。 30半ばの女の性欲の強さくらい百も承知している。 だからこそ、この女の健気な姿があまりにも愛おしく感じるのだ。 「ね?だから…もし私のことを考えてのことならばそんなに気にしないでください…あ、その代わり…たまにはさっきみたいに可愛がってくださいね…うふ……え?きゃっ!あ、あなた…」 あまりの愛くるしさに思わず女を抱きしめた老人だ。 「あ、あなた…」 「すまない、すまないな…私のこれさえまともならば、お前だってまだまだ十分子を産むことができる年齢だというのに…」 「え?子…供…」 子供という単語を聞き、女はあることに思い当たった。 「あなた…もしかして、またあの人達に…」 抱きしめる老人を引き剥がして、その顔を覗き込む。 すると老人は女には目を合わさず、少々ばつの悪そうな顔をした。 「やっぱり…そうなのですね。またあの人達に後継ぎのことを…もう、まったくあの人達ったら!」 還暦を過ぎ、普通ならば隠居の歳となった老人だ。当然、次期社長は誰かという話が持ち上がってくる。 後を任そうと思っていた一人息子は事故で他界してしまった。 そのことで老人の親戚筋達が、何かあればやいのやいのと突いてくるのだ。 女が財産目当てで後妻に収まったなどと心無いことを言うのもその親戚筋達だ。 「あ…こ、こほん…は、早く着替えを済ませましょう。こんな姿でいたら風邪をひいてしまいますよ」 心無い人達だとは言え、つい老人の親戚の悪口を言ってしまったことを気まずく思ったのか努めて明るい態度を取ろうとした女だった。 「…………」 しかし老人はといえば、目を瞑って何やら考え事でもしているかのそぶりだった。 「あ、あな…た?…どうしたんです?」 心配そうな女を安心させるかのようにゆっくりと老人が目を開く。 そして… 「志乃。お前に相談が…いや、頼みがあるのだが」 「え?…頼み?……な、なんでしょうか?…」 ほんの少しだけあまりよくないことが起こりそうな気がした志乃だった。 続 |
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