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Seductive Madam(z) -peeped-

其の弐

【昨日・覗2日目−発見後】
(!!!…あ、あの子…あの子ったらまた…)
瞬間、詩織はまるで凍り付いてしまったかのように全身を硬直させた。しかし、それとは裏腹にまるで火をともされたように身体全体が熱くなっていくのを実感していた。
とりわけ下半身に、ジンジンと疼くような怪しい火照りを感じながら。
(ボ…ボク…また…またのなの?…また、私の着替えを覗こうとしているの?…昨日…見てたんでしょ?…私の着替え、こっそり覗いてたんでしょ?…なのに…なんで今日も…)
明らかに人の頭だと分かるあの丸い黒い影。そして不自然に皺のよったカーテン。確かにあの窓には少年がいる。
そうはっきりと認識すると、詩織の興奮のボルテージがぐんぐんと上がっていった。
先ほどからぐっしょりと濡れている詩織の股間からさらに多くの愛液が滴り落ちてくる。
(昨日さんざん見たくせに…そのうえどうせ…どうせまた、してたんでしょ?…分かってるんだから…私の着替えを覗いて…自分でしてたんでしょ?…そうでしょ?…オナニーしてたんでしょ?)
少年のオナニーなどと考えれば、詩織の股間の火照りがさらに激しくなる。詩織の女の部分が切ないほどズキズキと疼きだす。
(どうせ一度や二度じゃないよね?…雑誌とかじゃない生の女の着替えを覗いたんだから…何度もしたんだよね?…すっごく興奮しちゃって…何回も何回も…おちんちんが勃たなくなるまでオナニーしたんだよね?…)
詩織の脳裏に、かつて見た少年の自慰姿が浮かんだ。
すでに詩織は冷静に物事を考えられなくなっていた。道徳観念のようなものも、詩織からはすっかりなくなってしまっていた。そして…
(そんなに?…そんなに私の裸を見てみたいの?…ボクはまだ子供なんだよ?…なのに…フン!しょうのない子。まったく生意気なんだから…わかった。いいよ、そんなに見たいんなら勝手に見てれば?!)
詩織の中で何かが弾けた。
おそらくは『自棄になった』という表現が最も近いのだろうが、その後の詩織は、まるで何かに取り付かれたかのようであった。
まず詩織は、部屋の明かりのスイッチを押した。これで窓の外からもこの部屋の様子が良く見通せるようになったに違いない。
次に詩織は、少年のギラギラとした視線の差し込む窓を一べつすると、不意にクルッと背を向け窓とは反対の位置にある姿見に自分の身体を映し出した。
鏡に映る自分の顔は若干紅潮している。これから自分のすることに少なからず興奮している様子が良くわかる。
そして詩織は「ふぅ」と軽く深呼吸をすると、ブラウスのボタンに手をかけ、まるでそうすることが自然なことであるかのように一つ一つゆっくりと外し始めたのだ。
(フン!どーってことない…私は全然悪くないんだから…だって…だって私は、ただ自分の家で着替えをしているだけなんだから…)
自分は悪くはない。先ほどと同様、自分にそう言い聞かせながら、詩織はブラウスのボタンを外していく。まるで衣服を脱ぐことが、やり場のない怒りを抑える手段でもあるかのように。
(どうせ…どうせ昨日見られたんだから…このくらい…いまさらどーってことない…)
やがてブラウスのボタンを全て外し終えた詩織は、特に悩むでもなくあっさりとブラウスを脱ぎすてた。
そして躊躇することなく、スカートのジッパーを下げ、ホックをはずす。音もなくスルッと詩織の太腿をすべるように落ちていくスカート。
自分自身が呆気にとられるほど、詩織はいとも簡単にランジェリー姿となっていた。
(あぁ…なんで私がこんな…もう!スケベ小僧め!…キミのせいだからね…でも…でもどう?これで満足でしょ?!…お子様には十分すぎるよね…私の…大人の女のセミヌードなんて…)
詩織は艶やかな輝きを放つシルクのキャミソールを身に着けていた。そしてその下には、それとお揃いのブラジャーとパンティ。どれも詩織の取って置きの高級ランジェリーだ。
ふくよかな32歳の女体に纏わりつくセクシーな生成色の薄布たち。
姿見を見れば、興奮のために若干ピンク色に染まった肌が、匂い立たんばかりに妖艶なものとして映し出されている。自分の身体ながらとてもエロティックな感じがする。
(や、やだ…わ、私、こんなにエッチな身体してたっけ…ちょっと刺激が強すぎるかなぁ?…こんなの見たら、あの子鼻血でも出しちゃうんじゃない?…)
そんなことを思いつつも、さすがに詩織も次の行動には中々移れなかった。
鏡の中のキャミソール姿の自分を見つめたまま、じっと立ち尽くす詩織。詩織の鼓動だけが徐々に徐々に早くなっていく。
(こ、このままじゃ…下着姿で、ぼーっと立ってるだけなんて変だよね…や、やだ…あの子に…あのスケベ小僧に変に思われちゃう…よ、よ〜し…)
意を決すると、詩織はいよいよ例の窓の方を振り向いた。
そしていかにも自然な素振りで隣の家の窓に視線を送る。するとやはり、いまだそこにあの丸い影が浮かんでいた。
(あ…あぁ…や、やっぱり…やっぱり見てるんだ、ボク…わ、私の…下着姿を…こんなエッチな姿を…ボクはやっぱりそこで見てるんだ…)
自棄になり本人も驚くほど簡単にセミヌードになってしまった詩織だったが、改めて窓に少年の影を見つけた瞬間、恥ずかしいという感情が思い出したように沸き起こってきた。
と同時に、下半身を悩ませている切ない疼きが、さらに激しさを増していくことも実感していた。
(あぁ…や、やだ…熱い…ア、アソコ…アソコが熱い…な、なんで?…ボクに見られてるから?…私のこんなエッチな姿を、あの子に見られてるから?…あ、あぁ…私…腰が…なんだか…フラフラしちゃう…)
まるで夢遊病者のように、意味もなく部屋の中を歩き始める詩織。
そうしてる間も、隣りの少年はきっと瞬きもせず、詩織の一挙手一投足に注目しているに違いない。きっと激しい興奮を感じながら。きっと幼いペニスを目一杯勃起させながら。
そんなことを考えれば、さらに詩織の下半身はジンジンと熱く激しく疼いていく。
(ボ、ボクゥ…ボク、見てるの?…私の身体、今見てるの?…も、もう!…ホ、ホントにエッチなんだからぁ…いけない子なんだからぁ…わ、私は…着替えをしてるだけなのに…か、勝手に、覗きをするなんてぇ…)
目的もなく、ランジェリー姿のままただ部屋の中を歩き回る人妻。冷静に考えればそれ自体とても不自然なことなのだが、この期に及んでなお自分の行動を正当化しようとする詩織だ。
(いけない子…しょうのない子…そこで、私を見てるのぉ?…わ、私、こんな姿なのに…裸同然のこんなエッチな姿なのにぃ…ダメじゃないの、子供の癖に覗きなんて…坊やには刺激が強すぎるでしょ?…)
刺激が強すぎるのは、むしろ詩織の方だった。自分の半裸を少年に覗かれている。その事実が、詩織の興奮をさらに煽っていく。
無論、詩織の秘所はおびただしい愛液でグッショリと濡れそぼっている。
少年に気づく前から濡らしてしまってはいたが、半裸となり少年の視線を受けている今、まるで泉から水が湧き出るように止め処なく愛液が溢れてきてしまうのだ。
それほど詩織の興奮の度合いは激しいものだった。
(あ…ど、どうしよう?…こ、こんなこと…いけないことなのに…で、でも…あ、暑い…なに?…こ、この部屋、ちょっと暑すぎない?…)
詩織は、確かに全身を薄っすらと汗ばませていた。とはいえそれは、詩織が思うように部屋内の温度が高いせいではない。
只ならぬ激しい興奮が、詩織の体温を急速に上昇させた結果だったのだ。
しかし、詩織はあくまでも部屋の温度が高いせいだと思っていた。いや、思いたかった。これからの自分の行動に、何か理由がほしかったのだ。
(そ、そう…だよね…こ、こんなに暑いんだから…汗をかいちゃうくらい暑いんだから…も、もう少しくらい…うん、そうだよね…もう少しくらい…ぬ、脱いでも…いいよね?…)
自分の都合のいいように思考をめぐらせた後、しおりは再び窓に背を向け、姿見に自分の姿を映し出した。
先ほどよりもずっと紅みを帯びた肌の色合い。更にエロティックさが増したような気がする。
このうえキャミソールまで脱いでしまったら、あの少年はいったいどう思い、どう感じるのだろうか?
詩織の心の中で、なにか悪戯な感情が疼きはじめていた。
(別に悪いことをするわけじゃなし…そう、自分の家で着替えをするだけなんだから…別にキャミソールを脱ぐことくらい構わないよね…それに…どうせ、もう似たような格好なんだし…)
肌をもっと露にしたい、もっと見せ付ける興奮を強く感じたいという欲求をあくまでも認めようとはしない詩織は、キャミソールを脱ぐ理由をでっちあげ、自分自身に言い聞かせる。
そして鏡の中の自分に向かって何か決心したように一度軽く頷くと、詩織はキャミソールの肩紐をスッと両肩からはずし、両腕を抜き取った。
支えをなくしたキャミソールは、詩織の悩ましげな腰を、ふくよかな太腿をスルスルと通り過ぎていく。
やがてそのシルクの薄布は、先ほどのスカートと同じようにストンと詩織の足元に滑り落ちていた。
(あ、あぁ…ぬ、脱いじゃった…これで…これで私…ブラとパンティだけになっちゃった…しょ、しょうがないよね…だ、だって…あ、暑かったんだから…け、けど…なんか…すごいエッチ…)
姿見の自分をマジマジと見つめる詩織。
乳房が零れ落ちんばかりに小さくカットされたハーブカップのブラジャー。横の部分がほとんどひも状の股上の浅い小さなスキャンティ。
どちらもやっとのことで大切な部分だけを隠しているような、セクシーというよりは非常にエロティックなランジェリーだ。
その二つの小さな布切れを張り付かせた32歳の熟れた女体。まるで商売女のようなそのいでたちが、詩織の興奮を更に加速させていく。
(や、やだ…な、なんてエッチなの?…こ、こんなの…こんなの誰かにみ見られたら…って、べ、別に私は気にする必要はないけど…私から見せてるわけじゃないんだから…私は悪くないけど…)
自分のせいではない、自分は悪くはない。この言い訳だけが、意識が朦朧とするほどの興奮状態の詩織の唯一の支えとなっていた。
(…け、けど…けど、もし誰かがこんなエッチな格好見ていたら…こんなエッチな私を覗いている子がいたら…あ、あぁ…だ、大丈夫…なの?…こんなの見てて…大丈夫なの?…)
隣りの少年の視線をまるで気づいていないような素振り。それは、自分から進んで裸を見せているわけではないという詩織の意思の表れだった。
(そ、それも、覗いているのが…ま、まだ皮も剥けてないような子供だったら…毛も生えていないようなお子様だったら…例えば…そう、例えば隣りのボクみたいな…)
そこで詩織は窓の方を振り向いた。その瞬間、まるで詩織はカメラのフラッシュを浴びせかけられたような衝撃を受けた。
自分の露になった胸元に、そして股間に、少年の視線が突き刺さってくるようだ。
(隣りのボクみたいな…あ、あんなガキンチョだったら…大丈夫なの、ボク?…ボクみたいなお子様には目の毒でしょ?…私のこんな姿見て…頭ボーっとしてない?…鼻血出してない?…しっかり見てるの?…)
ジュンっと音をたてんばかりにあふれ出てくる詩織の愛液。スキャンティの股布はすでに濡れそぼり、すっかり色合いが変わっている。
その場で股間に指を這わせ、自慰を始めたい衝動をこらえ、詩織はまるで下着メーカーのファッションモデルのように部屋中を歩き回った。
たくましく想像を膨らませながら。
(で、でも…頭や鼻は大丈夫でも…あ、あそこは…おちんちんは大丈夫じゃないんじゃない?…どうせもう膨らませちゃってるんでしょ?…勃起してるんでしょ?…わかってるんだから、私…そんなことくらいわかってるんだから…)
パンティに包まれた大きめなお尻を窓の方に突き出し、姿見を見ながらFカップの巨乳を両手で寄せるような仕草をしてみる。
また逆に窓の方を振り向き、身体のラインを強調するようにおおきく伸びをしてみたりもする。
半裸の姿を臆面もなく晒し、淫らな程自由奔放に振舞う詩織だ。
(お見通しだって。ボク程度のお子様なら、すぐおちんちん勃てちゃうことくらい…ホントは…ここまで裸を見せる必要なんてないこともね…知ってるんだから…フン!ボクなんか、洗濯物のパンティで十分なんだもんねぇ?…)
以前の少年の姿が、詩織の脳裏に鮮明に浮かび上がる。
詩織のパンティを穴が空くほど見つめていた少年の姿を。そして、その後の少年の姿も…
(ほら…どうせするんでしょ?…あの時みたいに…勃起したおちんちん…手でするんでしょ?…オナニーするんだよね?…そうでしょ?…ねぇ、オナニー小僧?…しないわけにはいかないよね?…パンティくらいでシコシコしてるんだから…)
数ヶ月前の少年の自慰姿を思い描く詩織。あの時の少年の行為。激しく動く右手。そして事が終わった後の、少年の息遣い。
それらを思い出すとまたいっそう詩織の股間が愛液でぐっしょりと濡れていく。
(どう?当然するよね、オナニー?…すっごい興奮してるんじゃない?もしかしたら触る前に射精しちゃったり?…フン!オナニー小僧め…こんなことくらいでそんなに興奮しないの。そんなことじゃあ、裸を見たら…え?…は、裸?…)
またしても姿見の前で詩織は立ち止まった。
姿見の中の詩織の表情は、思いつめたような、それでいて心ここにあらずといった不思議なものだった。
詩織は、姿見に映る自分の身体に纏わりつくエロティックなランジェリーを見つめていた。
(は、裸?…わ、私の?…は、裸って…こ、これも…ブラジャーやパンティ…脱いじゃうの?…え?…そ、そんなこと…そんなことしたら…おっぱいも…あ、あそこも見られちゃう)
自分の裸を…ブラジャーもパンティも取り去った自分の全裸を晒す。
そう思いついた時、詩織はジンジンと痺れにも似た疼きを女の中心の部分に感じ始めたのだ。さらに大量な愛液を当然のように溢れ出させながら。
(ここで?ブラジャーもパンティも脱いじゃうってって…な、何考えてるの!…そ、そんなこと…そんなことできるわけないでしょ!)
その時だった、詩織が何者かの声を聞いたのは。
もっともそれは音として詩織の耳に聞こえてきた声ではなく、詩織の頭の中に、脳に直接話しかけてきた言葉だったのだが。
『いいんじゃない』
(え?…いい?…いいって何?)
『だからぁ…いいんじゃない別に。見せてあげれば?』
(な、何言ってるの?!…あ、あなたいったい?…)
『え?…私…やだ、何言ってるの?…私は、貴女よ』
(え?…あなたが私って…何よそれ?)
『だから、私は詩織だって』
(そ、そんなわけないでしょ?詩織は私なんだから…)
『そう、貴女も詩織…けど私も詩織なの…っていうより、私のほうが本物の詩織に近いんじゃないかな?』
(な、何わけのわからないことを…)
『だからぁ…あのね、私は詩織の本能…簡単に本音って言ってもいいかな?…それに対して、貴女は詩織の建前なの…つまりは偽者なんだな』
(え?…わ、私のほうが…に、偽者?…)
なんのことはない。これは詩織の心の葛藤だった。
善と悪、理性と本能。あるいは本音と建前。今まさに、詩織自身の本音と建前が激しい争いを演じているのだ。
『早くぅ…脱いじゃえば?…ブラジャーもパンティも…』
(そ、そんなこと、出来るわけないでしょ!)
『なぜ?』
(な、なぜって…そ、そんなはしたないこと…)
『はしたない?…ふっ…はしたないって?…ふふ…ふふふふふ…』
(な、なにがおかしいの?)
『はしたないって…いまさらそんなこといっても…もう手遅れなんじゃない?…ふふふ…』
(え?…ど、どういう…)
『とぼけないの。偉そうなこと言ったって、とっくにはしたないことになってるでしょ?』
(な、何が…私のどこがはしたないって…)
『お・ま・ん・こ。おまんこビショビショにしてるじゃない。とってもはしたないことになってるじゃない。そんなおまんこして偉そうなこといってもカッコつかないよ?…ふふ…ふふふふふ…』
(!!!!!)
もちろんそんなことは先ほどから気がついていた。
しかも、さすがに少年の位置からはそこまでは見えないだろうが、姿見を見れば愛液で濡れたパンティの股布の部分が変色しているのは一目瞭然だ。
パンティ姿になってからは、濡れたパンティがお尻の割れ目に食い込み、実に気色の悪い感触に悩んでいたのも紛れもない事実だった。
『なんならパンティの中に手を突っ込んで、おまんこ触ってみればぁ?…手、びっしょり濡れちゃうから…』
(や、やめて!…そんなこと言わないでよ!)
『だってホントのことだもん。ね?わかったでしょ?貴女は、本当はそこで裸になりたいの。ブラジャーもパンティも脱いで、あの子に自分の裸を見てもらいたいの』
(そ、そんなこと…)
『ほらぁ…グズグズしてると終わっちゃうよ?』
(え?終わる…終わるって…な、なにが?…)
『決まってるでしょ?あの子のオ・ナ・ニー。きっとすっごい興奮してるから…あの子、あっという間に射精しちゃうよ。いいの?それで…』
(そ、それは…それは勝手にボクがしてることで…ボクがオナニーして射精しようがしまいが…わ、私には、別に関係ないこと…)
『ま〜たそんなこと言って…興味あるくせに。あの子のこと…オナニーとか、おちんちんにも興味あるでしょ?この前のとき…おちんちん見せて〜なんて思いながら、貴女もオナニーしてたでしょ?昨日だって…』
(や、止めて!…ば、馬鹿なこと…)
『全然、馬鹿なことじゃないでしょ。ねぇ?ホントに気にならないの?』
(な、何が…)
『お・ち・ん・ち・ん…ねぇ?あの子のおちんちんどんなのだろうね?』
(べ、別に…そんなこと、気になんか…)
『あの子…どうせまだ剥けてない包茎クンだよね…もしかしたら毛も生えてないかも…それに…なんかすっごく小さそうじゃない?おちんちん…』
(そ、そんなこと…べ、別に、興味なんかないけど…そ、それくらいわかるよ。ボクを見れば…簡単に想像できるじゃない…あんな小さな子なんだから…)
『ふふ…そうだよね、あ〜んな小さな子なんだから、きっとおちんちんもまだ幼いんだよね。貴女の人差し指ぐらいかな?…そんな細くて小さい…皮被りの幼いおちんちん…』
(そ、それが…ボクの包茎のおちんちんが、いったい何だっていうの?)
『貴女の裸は、その可愛らし〜いおちんちんの役にたってるってこと』
(え?…)
『あの子、貴女の身体を見て、そんな可愛らしいのをおっ勃ててオナニーしてるんだよ。いじらしいと思わない?』
(そ、それは…)
『貴女のエッチな身体を見せられて、可愛いのをピンピンにしちゃって…一生懸命、シコシコシコシコしてるんだよ?…なんか、可哀想だと思わない?』
(…ボ、ボクが…私の身体を見て…勃起して…オナニーしてるの?…)
『そうだよ。詩織さ〜ん、もっともっと見せて〜って思いながら、皮を被った小さな小さなおちんちんを一生懸命擦ってるの…可愛いでしょ?可哀想でしょ?…ねぇ、そう思わない?』
(ボ、ボク…そうなんだ…私を見て…おちんちん膨らませて…皮も剥けてないくせに…私を見て…おませな子…しょうのない子…)
『いいじゃない?おませだって、エッチだって…ふふ…貴女をこんなに喜ばせてくれるんだからさ』
(そ、それは…)
『ほら!早くしないと、ホントにあの子オナニー終わっちゃうよ。早く見せてあげなよ。ほら、ブラジャーとって、パンティ下ろして…ほら…ほら!』
(え?…う、うん…)
それは詩織の本音が建前を打ち負かした瞬間だった。
考えてみれば、人の本音が建前よりも強力な力を持っていることは、当然といえば当然のことなのかもしれない。
本音に急かされ、詩織は、姿見に自分の姿を映し出した後、両腕を自分の背に移動させた。そして慣れた手つきでブラジャーのホックを外す。ブラジャーの紐が緩み、片方の紐は右肩を滑り落ちた。
ブラジャーが落ちないように手で支え、再び姿見を覗き込むと詩織はギュッと目をつぶりいよいよ両腕を下に下ろしていった。
同時に、ブラジャーが両腕をすべるようにスルスルと落ちていく。やがて落ちきったブラジャーから両腕を抜くと、詩織は右手にそれを掴んだ。
そして身体と水平になるように右手を徐々に上げ行き、肩の高さまで来たところですっと指を緩ませる。
ヒラヒラと幻想的にブラジャーが落ちていく。詩織は姿見の中に映るその様をじっと見つめていた。
鏡に映った自分の乳房を見つめながら、そっと両手で乳房を下から持ち上げてみる。誰かに自慢をしたりはしないが、自分でも大きく、張りのある、形の良い乳房だと思う。
この乳房を、あの少年は本当に気に入ってくれるだろうか?
そんなことを考えているとき、またしても本音の声が詩織の頭に聞こえてきた。
『うん、それでいいよ。ほら、次はパンティだよ…早く…早く脱いで、窓の方を向いてあげなよ。あの子、もう発射しちゃうよ』
(………)
暫しの間、詩織はうつむき加減で何か物事を考えるような仕草をしていた。
が、再びキッと姿見の中の自分の瞳に視線を合わせると、うんと力強く頷き、詩織はクルッと姿見に背を向け窓側のほうに振り向いた。
そしてツカツカと、一切自分の身体を隠すことなく窓際まで歩み寄る詩織。
(ど、どう?…み、見える?…私のおっぱい、見えるかな?…ねぇ、ボク、オナニーしてる?ちゃんと私のこと考えてオナニーしてる?…あ、あぁ…おっぱいを見せてあげたんだから…ちゃんと私のこと考えておちんちん擦らなきゃダメだよ?…)
窓の外の景色を見るようなフリをして、胸を晒したままその場に立ち尽くしたのは、ほんの数秒のことだっただろう。
その後、詩織は大きく手を広げ窓の両端のカーテンに手をかけると、シャッっと勢いの良い音を立てながらカーテンを閉めた。
(ば〜か…もうダ〜メ…包茎のオナニー小僧には、これだけでも勿体無いくらいなんだから…あとは…あとは私の裸を思い出しながら、いくらでも好きなだけおちんちん擦りなさい。何回でも…おちんちんが満足するまでね…)
そうつぶやくと、詩織はずるずるとその場に崩れるようにしゃがみ込んでしまっていた。
下半身のあの疼くようなジンジンとした痺れのため、詩織は立っていることができなくなっていた。
特に何をしたわけではない、ただ衣服を脱いだだけなのだが、まるで百m走でもしたかのように、はぁはぁと息を切らせ肩で息をする詩織。
そんな詩織に、また本音の声が聞こえてきた。
『パンティ…脱がなかったね…』
(はぁはぁ…ご、ごめん…で、でも…わ、私…あれが…おっぱいが精一杯で…ごめんね…)
『ううん、謝ることないよ。あの子きっと喜んだよ。なんたって憧れの詩織さんのおっぱいが見れたんだから…』
(う、うん…はぁはぁはぁはぁ…)
『貴女も…そろそろ楽になったら?…』
(はぁはぁ…え?…はぁはぁ…)
『お・ま・ん・こ…楽にしてあげれば?…ほら、あの子に負けないぐらい、激しくオナニーしちゃえば?…』
(…はぁはぁ…はぁはぁ…)
既に、建前の詩織は本音の詩織に逆らう気力はなかった。
本音の詩織が言う通り、右手をパンティの中に差し込んでいく。気持ちの悪いくらいびしょ濡れの秘所がそこにあった。
ヌルヌルと濡れた大陰唇を割りぷっくりと膨らんだクリトリスに人差し指をあてがうと、頭の芯まで痺れてしまうような快感が詩織の全身を貫いた。
煩わしそうに急ぎパンティを脱ぎ去る詩織。
びっしょりと濡れた薄布を右太腿に巻きつかせると、いよいよ露となった秘所を両手で掻き分ける様に愛撫していく。
片方の手では2本の指を深々と膣にもぐりこませ、また片方の手では小豆代の赤褐色の肉芽をこねるように揉み込んでいく。
32歳の熟れた女体が、艶めかしく、いやらしく、くねり、もだえる。
やがてムンムンとした女のフェロモンを部屋一杯に撒き散らした一人の熟雌は、押し殺した様な喘ぎ声とともに、ガクガクと全身を痙攣させた後、ガックリと身体を静ませた。
仰向けのままピクリとも動かない詩織。静かな部屋に、ただはぁはぁと悩ましい息遣いだけが聞こえていた。

【今日・覗3日目】
そして、今日、詩織は再びその部屋にやってきたのだ。
「ふぅ〜…やっぱり今日も…しょうのない子。ホント、エッチなんだから…あぁ、困っちゃったな、もう…」
口で言うほど、詩織に困った様子は見受けられない。
それどころか、楽しげなそれでいてどこか淫靡な感じのする笑みが詩織の口元に浮かんでいる。
『今日こそ…全部見せてあげなくちゃね…あのおませな覗き小僧にね』
(わかってる。言われなくても見せてあげるって…しょうのないオナニー小僧の目の前で、今日はちゃ〜んとパンティを下ろしてあげるつもりだよ…)
『さっすが、詩織…って、ん?…あらあら…貴女のほうも、すっかり準備はいいみたいね…』
本音の詩織の言う通り、既に詩織の股間は、淫らな期待にグッショリと潤い始めていた。