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Scanty Master -seaside memory-

其の壱

僕はいま電車に乗っている。行先は、僕の住む都心から電車で2時間ほど走ったところにある避暑地。そこには僕の叔母の家がある。夏休みに叔母の家に避暑をかねて遊びに行くことは、毎年の恒例になっているんだ。叔母の「まなみ」さんは僕のママの実の妹で、6つ年下の30歳。僕の自慢の叔母なんだ。何が自慢かって?その理由は2つある。一つはその容姿。物凄い、超のつくぐらいの美人で、しかも抜群のプロポーションの持ち主なんだ。もう一つは、彼女の職業。実は彼女、画家さんなんだ。それもその世界では結構名の通った女流画家で、個展なんかも何度も開いたことがある。一説には、彼女の描いた絵は一枚数十万の値がつくそうだ。だから、30歳にしてまるで別荘のような一戸建てに一人で住んでいるのも納得できるってものだ。毎年僕は、叔母の家に行くことを楽しみにしていた。海が近くにあるし、空気は綺麗だし、そして何よりも、美しい自慢の叔母に逢えることが子供の頃から嬉しくて嬉しくて仕方がなかったんだ。
(まなみさん…久しぶりだな…)
僕は叔母のことを「まなみさん」と呼ぶ。なんか「おばさん」って呼べないんだ。だってまなみさん、とっても若若しくて綺麗なんだもの。
(あっ…海だ…あれから1年か…早いな…)
遠くに見えた海に視線を移しながら、僕は去年の夏のことを思い浮かべていた。そう、僕がオナニーを覚えたあの夏の出来事のことを。

去年の夏、まだ小学生だった僕は、例年どおりまなみさんの家に遊びにきていた。そしていつもと同じように、まなみさんとママと3人で海へ遊びにいったんだけど、そのとき情けないことに僕は海で溺れかけてしまったんだ。僕は元々泳ぎは得意じゃなかったんだけどまなみさんに誉められたくて(いいところを見せたくて)調子に乗って全然足のつかない深いところまで泳いでいった。その時、張り切り過ぎたせいか急に足がつってしまったんだ。怖かった…僕は必死もがいたんだけど、足はつかないし、海の水は飲んじゃうし、ほんとに死ぬかと思ったほどだ。でもそんな僕をまなみさんが助けてくれたんだ。
「だ、だ、大丈夫?わたる。もう…びっくりさせないでよ…。急に見えなくなったと思ったら…」
まなみさんは慌てながら僕を抱き上げてくれた。必死にまなみさんにしがみついて、ようやく海の中から僕は顔を出すことができた。
「ぷはぁ…はぁはぁはぁ…うっぷ…はぁはぁ…」
「ほら、しっかりつかまって…大丈夫?」
「う…うん…だ、大丈夫…あ、ありがとう…まなみさん…」
「もう。心配させないでよ。びっくりするじゃない…」
「ご、ごめんなさい…うぷっ…はぁはぁ…」
「ほら、男の子でしょ。しかっりして…でも、わたる…恥ずかしいわよ…ここ、そんなに深いところじゃないのに溺れるなんて…」
「え?…」
そうなんだ、僕にとっては全然足のつかない深い場所だったんだけど、そこの深さは大体まなみさんの胸が隠れるぐらいの深さだった。当然まなみさんは、しっかりと地に足をつけて僕を抱え上げてくれている。
「わたるは本当に泳ぎが苦手なのね。男の子なのに恥ずかしいぞ…フフフ…どう?もう落ち着いたかな?」
「う…うん…」
「じゃあ、そろそろ戻ろうか…姉さんが心配するわ…ほら、しっかりとつかまって…」
「え…そ、そんな…恥ずかしいよ…こんな格好…」
まなみさんはまるで赤ん坊をダッコしているかのように、僕を抱上げたまま、ゆっくりと歩きだしたんだ。僕は周囲の人たちの視線が気になって、恥ずかしくて仕方がなかった。でもまなみさんは僕の言うことなんて耳も貸してくれない。
「だめよ。痛いんでしょう?足。それに、わたるの下手糞な泳ぎ方じゃ、いつまでたっても岸につかないもの…いいから、しっかりと私にしがみついてなさい、ね?坊や」
「…」
僕は何も言い返すことができなかった。ただ黙っているしかなかったんだ。だって、溺れるなんてカッコ悪いところを見られた上に、助けてもらったんだもの。まるっきり子供扱いされていたことはとっても悔しかったけど…。それに、それとは別に実はもう一つ、僕が黙ってしまった理由がある。それは…。
(こ…これ…ま、まなみさんの…胸?…オ、オッパイ?…)
まなみさんにダッコされている僕の胸に、まなみさんの大きなオッパイが当たっていた。僕の胸とまなみさんのオッパイを遮るものは、薄いビキニのブラジャー1枚だけ。僕はそのあまりの柔らかさに声を失っていた。このとき、僕は生まれて初めて大人の女性の身体に興味をひかれたんだ。
(や…柔らかい…まなみさんの…オッパイ…なんて柔らかいんだ…)
それまで、僕は女性の身体なんていやらしい目で見たことなんてなかった。嘘じゃない、ホントなんだ。僕はそれまで別に女の人の身体なんて見たいとも思ったことがなかった。でもまなみさんのオッパイの感触を胸に感じているうちに、僕の心臓はすごくドキドキと高鳴ってきて、頭がボーっとしてきて…なぜか分からないんだけど、僕は無性にまなみさんのオッパイを触ってみたくなってしまったんだ。浜辺に近づくにつれ海は浅くなり、もう水着に包まれたまなみさんの胸はすっかり水の外に出ていた。
(この…水着の中…どうなってるんだろう?…まなみさんのオッパイ…見てみたい…)
魅惑の白い隆起を見つめながら、そんなことを考えているときだった。僕の身体に異変が起きたんだ。僕の…その…アソコが…だんだんと大きくなってきちゃったんだ。
(な…なんだ…これ…どうしたんだ…や、やば…まなみさんに知られちゃう…)
なぜアソコがそんな風になってしまうのか、僕はその時は全然知らなかった。ただ、何故か後ろめたいことをしているような気がして、絶対まなみさんに知られちゃいけないって思った。まなみさんに僕のアソコが触れないように不自然に腰を引きながら、僕は下におろしてもらうようにまなみさんに頼んだんだ。
「あ、あの…ま、まなみさん…僕…もう大丈夫だから、お、おろして…」
「何言ってるの…まだ、わたるには足がつかない深さよ」
「で、でも…」
「だめよ。それに、足だってまだ痛いんでしょ?」
「う、うん…」
「ウフフ…ダッコされているのが恥ずかしいの?そう言えば、姉さんが言ってたっけ…わたるは最近子供扱いされると、とっても怒るって…」
まなみさんは勘違いをしているようだった。確かに僕は、この頃から子供扱いされることをすごく嫌っていたんだけど…。
「そうよね…来年になればもう中学生だもんね、わたるは、フフ…どう?そろそろ彼女とかできたんじゃないの?…あれ?フフ…紅くなっちゃって…かわいいのね…」
僕の気も知らないで、まなみさんはそんなことを言っている。結局僕は子供扱いされているみたいだ。でもこの時僕はそんなことを気にしている余裕が全然なかった。股間の変化をまなみさんに知られはしないかと気が気じゃなかったんだ。でもこの後、僕はもっと、窮地に追いやられることになる。
「ふぅ〜ちょっと疲れたかな?…わたる、ちょっとこの上に座ってなさい。少し休みましょ…」
と言って、まなみさんが片膝を上げて、僕の両足の間に割り込ませてきたんだ。僕はまなみさんの膝に跨る姿勢となった。まなみさんは僕の腰に両腕を回して僕を支えながら、片足で起用にバランスをとって緩やかな波に身体をまかせている。
(あっ!…)
大きくなりかけたアソコに、まなみさんの太腿が押し付けられた。その瞬間…。
(あ…あぁ…な、なんだ…これ?…なんか…き、気持ち…いい!)
今まで感じたことの無い、くすぐったいような疼くような感覚が僕の股間に走ったんだ。
「これくらいで疲れるなんてね…私も年かな…アハハ…」
僕を太腿に跨らせたまま、まなみさんは話し続けている。揺ら揺らと波に揺られながら。僕は焦っていた。波が来る度に、僕のアソコに押し付けられた肉付きのよい太腿が悩ましく揺れる。まるで僕のアソコは、太腿でマッサージされているみたいだった。ぐりぐりと太腿が僕のアソコに押し当てられてくる。さっきからアソコに感じている快感がどんどん強くなってくる。僕の口から、思わず溜息が洩れる。
「うっ…く…あ…はぁ…」
「ん?何?どうしたの?わたる…まだ、落ち着かないの?」
「ち…違う…あ…はふぅ…」
「ん?どうしたの?…気分でも悪いの?お顔、紅いわよ」
まなみさんは首をかしげながら、訝しげに僕を見つめている。その間にも、僕のアソコは更に大きく、固くなってきた。これ以上膨らんだら、さすがにまなみさんにばれてしまうに違いない。
「ち、違うんだ、まなみさん…ぼ、僕…その…オ、オシッコ…したくて…だ、だから…もう離して…」
僕は嘘をついて、何とかまなみさんから逃れようとした。でもこれが裏目に出た。
「あら、大変。じゃあ急いで戻らなくちゃ。さあ、しっかり捕まって。ほら、手ばっかりじゃなくて、両足で私の脚を挟んで…そう、そうよ。さあ、急ぐわよ」
まなみさんたら、そう言って僕をまなみさんの身体にしがみつかせて、岸に向かって強引に泳ぐように歩き始めたんだ。僕は両腕をまなみさんの首に回し、両足でさっきまで跨っていた太腿を蟹バサミにしている。まるで猿の赤ん坊が母猿にしがみついているようだ。カッコ悪いけど、でもその時の僕にとって、そんなことはどうでもよかった。もっと大変な事が僕の身体に起きていたんだ。僕のアソコがどんどん、どんどん大きくなってきちゃったんだ。だって、まなみさん、僕がしがみついているにも関わらず、両足を物凄い勢いで動かすんだもの。さっき、波に揺られていた時の比じゃない。太腿がバシャバシャと動き、その振動が僕のアソコにダイレクトに伝わってくる。アソコは見る見るうちに固く大きくなっていく。そして、あの蕩けるような快感も。
「あん…はぁはぁ…あ…あぁ…は、はふぅ…」
僕は、何が自分の下半身に起きているのか解らなかった。ただ、気持ちいいんだ。言いようの無いくらいに。アソコがジンジンと痺れてくる。もう、まなみさんにアソコのことを隠す、なんて考えてる余裕が無かった。考えられなかったんだ。アソコに感じている疼きが頭の先まで伝わっていたんだ。息が乱れる。吐息が洩れる。
「あんあん…あぁ…あぁ…」
「我慢我慢。もう少しの辛抱だからね。坊や…」
まなみさんの声も聞きとれない。何かが変だ。おかしい。僕の腰のあたりから、僕の身体の中から何かがこみ上げてくる。生まれてから今まで一度も感じたことの無い感覚。もう少しで、もう少しで、僕のアソコに何かが起きそうだった。もう少し、まなみさんの太腿が僕のアソコを刺激していれば。でも…。
「はい、わたる。降りていいわよ。ここまで来れば、あなたも立てるでしょ」
まなみさんの動きがピタリと止まってしまったんだ。僕はもう少しこのままで…できればもう少し、太腿を動かしてもらいたいと思っていたんだけど。それぐらい凄い快感をアソコに感じていたから。あのまま、アソコをまなみさんの太腿に揉み込まれていたら、どうなってしまうのか体験してみたかったんだ。いつまでもなごり惜しそうにしがみついている僕を不思議に思ったのか、まなみさんが声をかけてきた。
「あら、どうしたの?いつまでも抱きついてるの、わたる?早く離れなさい」
「う…うん…」
「それとも…フフフ…私に、甘えていたいのかしら?ねぇ、わたる。クスッ…」
「そ、そんなこと!」
「あらあら、むきになっちゃって…クスクス…可愛いこと…。冗談よ。さあ、もう離れて…トイレに行きたいんでしょう?」
「う…うん…」
僕は渋々まなみさんの身体から離れたんだ。確かにそこは浅く、僕の足がつくところだった。水面はちょうど僕の胸辺りだ。まなみさんを見ると、さっき目を奪われた、ビキニのオッパイが太陽に照らされてキラキラと輝いている。思わず目を背けてしまう僕。海の中では、アソコがピクッと振るえたみたいだった。
「じゃ…じゃあ…僕…もう…でるね…」
まなみさんの眩い身体から逃げ出すように、僕は微かに痛む足を引きずりながら岸に向かって歩き出した。その時まなみさんが、こんなことを言ってきたんだ。息がかかるほど僕に近寄って、まるで内緒話をするかのように小さな声で。
「ねぇ…わたる…ホントにオシッコしたいなら、ここでしちゃえば?もう少し、海の中で遊んでいた方がいいんじゃない?…」
「え?…」
僕には意味が解らなかった。きょとんとする僕。
「さてと、私はそろそろあがろうかな?…じゃあ、わたる、先に行ってるね。姉さんと待ってるから」
うって変わって大きな声でそう言うと、まなみさんは僕を残して先に浜辺に向かってしまったんだ。最後に「お行儀悪いのね…わたる…」とひとこと言い残して。

その夜僕は中々寝付けなかった。昼間見たまなみさんのビキニ姿が脳裏に焼き付いていたから。目を瞑っても、あの大きなオッパイが浮かんでくる。それに、胸に残るあの柔らかい感触。思い出しただけでも心臓がドキドキしてきて、興奮して眠れなかったんだ。気がつくと、僕のアソコは固くなっていた。そしてそれがズキズキと疼き、眠れない僕を更に悩ませる。
(あの時…コレがまなみさんの太腿にこすられて…)
アソコの疼きに耐え切れず、僕は手を伸ばして、パジャマの上からアソコに触れてみた。すると、あの時の快感が微かに感じられたんだ。
(あの時…こんな風に…まなみさんの太腿が…僕のを…こんな風に…)
知らず知らずの内に僕は手を動かしていた。目を瞑り、海での出来事を鮮明に思い出しながら、あの時、まなみさんの太腿に与えられた刺激を、自分の手で再現していたんだ…。
(はぁ…はぁ…こ、これ…こ、この…感じ…あ…あぁ…)
パジャマの上から無造作にアソコをこすり上げる僕。あの快感が再び僕のアソコに蘇ってくる。僕はまなみさんのオッパイをそして太腿を思い描き、更に手の動きを早めいった。
「あぁ…あぁ!…もう少し…あぁ…ま、まなみさん…も、もう少しで…」
息が荒くなり、思わず声を上げてしまう。もう手の動きを止めることは僕にはできはしなかった。もう少し…もう少しで昼間逃した何かを、体験することができそうだったんだ。
「ま、まなみさん…まなみさん!も、もっと…もっとぉ!…あ!ああぁぁぁ!…」
その瞬間、頭が真っ白になった。そして、まるで身体の中にあったマグマが噴出するかのように、アソコから何かが吹き上げてきたんだ。物凄い、物凄い快感だった。アソコばかりじゃなく、全身までも打ち震えるほどに。何とか呼吸が整ったとき、僕は自分の股間が塗れていることに気がついた。
(ぼ、僕…おもらししちゃった…)
急いでパンツを下ろして見る。するとそこには、今まで見たこともないような白濁色の液体がべったりと付着していた。何が起こったのか解らない僕は、しばらくの間、股間を呆然と見つめていたんだ。これが僕の生まれて初めてのオナニーだった。