謙遜を美徳とするから、自己評価が高くなる。 結果、周りから笑われている。 日本人は謙遜を美徳とする風潮にある。「私はまだまだ、、、」「私はバカで、 、、」と建前を言う。それを聞いたほうは、『うんうん、良く自覚している』と納得 する。なので議論には発展しない。 何しろ、聞いたほうは相手が謙遜したとは思わず、バカをきちんと自覚できて いると思ってしまうのだから。結果、謙遜したほうは、自分の知見の低さに気 づくことはない。議論に発展しないだけあって、間違いを指摘してくれる相手 に巡り会うことがないからだ。似たもの同士は集いやすく、お互いを肯定し合 うのも要因。ましてや、建前とは裏腹に自己評価だけは高いから、間違いを 自覚できるはずがない。 自分の無気力・無能ぶりを反省せず、バカの一つ覚えで「政治が悪い」「行 政が悪い」に帰結する人が多い。『政治家を動かせない自分が悪い、行政を 動かせない自分が悪い、周りの人を動かせない自分の弱さが原因だ』という 発想は微塵もないようだ。 しかもズルいことに、多数派を味方につけて一部の少数派を攻撃するのが一 番、安泰だという打算も入っている。人口比からすると政治家・行政官は少 数派にあたる。なので、政治家と行政だけを悪者にし『民は被害者』という世 論は捨てがたいのだろう。 少しは賢くなりたいなら、心にもない謙遜をする前に、自分より優秀な人を探 し出し、その人と接点を多く持つこと。そして相手の話を良く聞き、価値観をマ ネし、行動をマネること。 卑怯と偽善と拝金主義を許さない心を持てば、少しは知見も高くなるだろうに。 日本が自立できないのは、 謙遜するが実は自己評価の高い無策無能の連中が、教えられる立場にあ るのに教える立場だと思い込んだまま、恥も外聞もなく教えているからだ。 二本松アニマルポリス 〒960-8066福島市矢剣町11−3 星野節子024-563-7650(tel fax) |