二本松アニマルポリス
(動物の不妊去勢と尊厳死を考える会)

20/5/7up


健康体の安楽死批判の欺瞞
〜〜○○動物病院に適切な指導を〜〜

福島県獣医師会 様

拝 啓 
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて用件ですが、○○動物病院について適切な指導をお願い致します。これについてお忙しい中、恐縮ですが、20年5月31日迄にご回答の程、お願い申し上げます。敬 具


【指導して頂きたい理由】
動物人口過剰だからこそ処分されてるのですから、産ませる飼い主(オスを未去勢の飼い主も同様)が殺しているのです。行政は、処分方法は安楽死だとアピールしてますが、実態は苦痛死ですが、行政は安楽死に変えませんので、開業獣医師が健康体の安楽死に協力する必要があります。獣医師の感情論だけで、間違った世論を作り上げることは動物福祉の弊害となりますので、厳重に注意して頂きたく思います。


1、安楽死の必要性については、動物が健康かどうかの問題ではありません。
健康体でも悪い人へ譲渡すると病気になります。病気の動物であっても良い飼い主へ譲渡すると病気が治ることもあります。なので、単純に健康体の安楽死を批判して良いとは思いません。
安楽死が必要かどうかについては、動物が健康かどうかの問題ではなく、良い譲渡先があるかどうかの問題ですが、動物人口過剰の現状からいって、すべての動物に良い譲渡先が見つかるはずがありません。こうしている間にも、悪い飼い主によって産まされて、動物人口が増え、野良化させられたり、棄てられたり、保健所へ持ち込まれたり、悪い里親へ渡されているのです。


2、処分される原因は繁殖(産ませる人は殺す人)
動物人口過剰だからこそ処分されるのです。去勢不妊の徹底によって動物人口が激減すれば安楽死の必要性はなくなりますし、保健所からレスキューできる頭数も増え、野良犬野良猫を保護するチャンスも増えます。


3、行政処分は苦痛死
行政処分が苦痛死である以上、開業獣医師による安楽死(健康体でも)が必要です。行政処分だけでも年40万匹もあり、健康体が苦痛死されています。苦痛死を看過したまま、安楽死を批判するのは尋常ではありません。自分がどうしたいかではなく、動物の立場から考えると自ずと答えがでます。


4、「助けるために獣医師になったんだから健康体の安楽死には協力しない」の欺瞞
○○獣医師は、「助けるために獣医師になったんだから安楽死には協力しない」と言いました。
彼は、全体(日本全体・世界全体)を視て助けているのではなく、動物病院へ連れてこられた動物を治療しているに過ぎません。
《動物福祉の観点から全体を視て助ける》のと《一部の動物に治療を施す》のを一緒くたにすべきではありません。

特に、飼い主から見棄てられて新しい飼い主がみつからずに、苦痛処分される動物たちには目を向けなくてはいけないはずです。

しかも、彼は、繁殖する飼い主には優しく接し、産ませた飼い主へクレームを言った私へクレームを言ったことまであります。
彼は、処分される原因を作る人(直接殺さなくても殺す人)には優しく、彼の損得勘定だけで当方へ暴言を吐くという心ない行いをしました。
因果関係が解る人は、彼のような獣医師を評価しません。現に、彼の行いを私から聞いた方が「そういう表面的な愛護だけの病院へは行く気がしない」と言いました。


5、「里親をみつければ良い」の欺瞞
理念の薄い愛護団体は、狭い範囲に限定して(家の周辺のみ)遺棄された動物を保護して里親探しを行っているだけですから、抜本的解決にはなりません。単に、譲渡先を探しているに過ぎないのです。
更には「ウチの団体は全頭、里親探しを行っているので健康体の安楽死はしない」と耳障りの良いことを言いますが、現に、その団体が全てを助け切れていなからこそ、行政処分だけでも年40万匹もあるのです。その他にも野良として悲惨な死に方をする命や、動物商から虐殺される命については助けていないのです。

視野の狭い活動は、暗い現実を直視していません。特に、繁殖を容認したまま熱心に里親探しを行ったところで、何ら解決にならないどころか、譲渡先で産まされると、更に処分数を増やすだけです。


6、○○獣医師について一定の評価はできるが
○○獣医師は、治療等については親切ですので、全否定はしません。問題点は、彼は当方の理念が正しいと解っていたにも拘わらず、損得勘定と、表層的な愛護精神だけの彼の妻の言いなりになって、当方を悪者にしたことなのです。
彼は、後に私の知人へ「星野さんの言う通りなんですけれどね、、ウチも開業したばかりで借金もあるし、、、お客さんからの評判を気にしなくてはいけないし、、、」と本音を漏らしました。

つまり彼は、健康体の安楽死の意味を理解できていない地域住民へ迎合することが、病院経営に有利だと考えたのです。
彼に必要なのは、風評被害を気にせずに、正しいことを正しいと言う勇気なのです。悪い世論に迎合したままでは、いつか必ずボロが出ます。現に、私は初めから、彼が悪い世論に迎合しているのだと解っていましたし、私だけがそう思っているのではありません。

私はネットを通じて、去勢避妊の必要性と健康体安楽死の必要性を説いています。一昔前は、健康体の安楽死を否定することが美談であるかのような世論もありましたが、今はその欺瞞が見透かされたのでしょう。
私がこれだけ大々的に、健康体の安楽死の必要性を説いているにも拘わらず、私に対する批判は希有です。健康体が保健所で年40万匹も苦痛死されているのですから、健康体でも新しい飼い主がみつからない命が年40万匹もある証です。
苦痛死される命を安楽死に代えてはいけないという人は尋常ではありません。また、行政は苦痛死を安楽死に代える気はありませんので、心ある人が暗い現実を直視して対処しなくてはいけないのです。
愛護団体は理念なき感情論だけの方が多いですが、そのような団体と獣医師が組んではいけません。


7、安楽死を批判する人ほど、繁殖の間違いを解っていないものです。
繁殖を肯定したまま処分ゼロを目指すのは、絶対に不可能です。だからこそ、去勢避妊の徹底と安楽死が必要なのですが、去勢避妊の必要性を理解できない人は、他の面においても間違いだらけで因果関係を理解できませんので、議論の対象にはなりません。

20年5月7日
悪い人へ悪いと言わない人も悪い人
二本松アニマルポリス
星野節子
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※尚、この文書は○○獣医師へも送付し、
後に、獣医師会から指導を受けたかの確認をさせて頂きます。






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『国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る』
(ガンジー) これはそのまま自治体にも当てはめられます
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