属名は、キャベツを意味する古いラテン語名に由来します。 写真を撮影した「ハーブガーデン 六月の森」では、「マスタード」としか説明がありませんでしたが、何冊かの図鑑に載っていたブラウンマスタードと特徴が一致したので、ここでは、ブラウンマスタードの説明をさせていただきます。間違っていたら、すみません。
カブやハクサイなどのB. rapaとクロガラシB. nigraの雑種で、中央アジア〜ヒマラヤ地方が原産地として有力と見なされています。
日本での栽培は古く、平安時代の「本草和名」にも記載されています。日本でカラシナと言ったら、ここで紹介しているカラシナのみを指すそうです。カラシナの品種は主に、葉カラシナ類、タカナ類、多肉性タカナ類、茎用カラシナ類、根用カラシナ類の5類に分けられるそうです。
英語の「mustard」は、発酵前のブドウ酒に加えるカラシ粉(must)が名前の由来とも、新酒を意味するラテン語のムストゥムに因むとも言われています。また、マスタードは、カラシナ類を意味し、カラシナの他、クロガラシ(B. nigra;ブラックマスタード)、シロガラシ(正名:B. hirta、異名:B. alba、Sinapis alba;ホワイトマスタード)、アビシニアガラシ(B. carinata)などが含まれるそうです。 |