メモ | ゼニアオイ属の解説は、こちらをご覧下さい。 原産地はヨーロッパ南部です。日本には明治時代に導入されたそうです。
多年草です。「日本帰化植物圖鑑」に依ると、下位と上位の葉の切れ込みの深さによって、3つの品種(この場合は、cultivar ではなく、forma の品種)に分類されるそうです。写真のムスクマロウは、下位の葉は掌状浅裂(切れ込みは非常に浅いです)ですが、上位の葉ほど切れ込みが深くなり、羽状になっています。また、「園芸植物大事典」に依ると、花の色や開花の早晩から3つの変種があるそうです。 種子の説明書に依ると、播種は、春播き、秋播き、いずれも出来るようです。覆土は薄くします。発芽の適温は15〜20℃だそうです。播種した後は湿度を保つようにすると良いようです。播種してから1〜3週間で発芽するそうです。肥沃で、日当たりと水捌けが良く、適湿な所を好むそうです。
ハーブとしては、同属のコモンマロウ(M. sylvestris; common mallow)より、効果が劣ると言われています。また、有毒で食用に向ないものもあるようです。 種子からメタノールで抽出した成分には、抗菌活性があるそうです。ただし、全ての細菌に対して効果があるのではなく、限られた菌種にのみ効果があるそうです。
追記(2003.8.31.) メモを全文改訂、写真を差し替えました。
本棚以外の参考文献
長田武正.日本帰化植物圖鑑.北隆館.1972年.
清水矩宏ら編著.日本帰化植物写真図鑑 Plant invader 600種.全国農村教育協会.2001年.
Kumarasamy, Y. Screening seeds of Scottish plants for antibacterial activity. Journal of Ethnopharmacology. 83: 73-77. 2002.
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