形態・生態・栽培など
低木、多年草、一年草のいずれかだそうです。互生葉序で、葉の基部は耳状になっています。花序は穂状花序で、茎の先端に着きます。萼は筒状で、5裂しています。花冠は合弁で、縁は5裂しています。花筒が長いのが特徴です。雄蕊は5本ですが、稀に4本のこともあるそうです。子房は上位で、5つの剳ミで構成されているそうです。花柱は1本で、柱頭は5裂しているそうです。 栽培は、ルリマツリ属の中では、ルリマツリが最も栽培されているようです。詳細は、ルリマツリのページをご覧下さい。他の種については、越冬の温度が異なることがあるそうで、例えば、アカマツリは最低でも16〜18℃に保つ必要があるそうです(ルリマツリは5〜6℃)。また、アカマツリについては、強い日差しを避けた方が良いとも言われています。
種類など
種数は上記の通りです。一部の種について、以下に挙げます。
・ルリマツリ(瑠璃茉莉;正名:P. auriculata Lam.、異名:P. capensis Thunb.)
・アカマツリ(赤茉莉;P. indica L.、異名:P. rosea L.)
・P. scandens L.(英名:devil's herb, toothwort)
・セイロンマツリ(別名:インドマツリ;P. zeylanica L.)
利用
「原色和漢薬図鑑・下」によると、アカマツリ、セイロンマツリは、アジアで、皮膚病、潰瘍、消化不良、痔、浮腫などの治療に用いられているとのことです。 また、ルリマツリは、南アフリカで民族薬として用いられているそうです。こちらについては、ルリマツリのページをご覧下さい。 成分としては、プルンバギン(plumbagin)が含まれているそうですが、種によって多く蓄積している器官が異なるらしく、ルリマツリは葉、セイロンルリマツリは茎、アカマツリは根に蓄積しているそうです。
本棚以外の参考文献
難波恒夫.原色和漢薬図鑑・下.保育社.1980年.
Mallavadhani, U. V., et al. Screening of Plumbago species for the bio-active marker plumbagin. Pharmaceutical Biology. 40: 508-511. 2002.(摘要のみ参考)
(2003.9.29.)
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