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著者・編集者(敬称略)発行社・シリーズ名初版発行日 or 印刷日定価
内容とコメント

新着

新しく追加した本ほど上に記載しています


日本花名鑑・全3巻/図鑑/2004年10月10日
監修/安藤敏夫・小笠原亮Aboc(アボック社)1巻・2001年 4月20日
2巻・2002年 7月20日
3巻・2003年 4月25日
2,838円(税抜き)
2,838円(税抜き)
2,838円(税抜き)

内容
 全3巻で、14000種類(品種のレベル)の植物が掲載されている図鑑。ただし、3巻の中で繰り返し掲載されている植物・品種がある。国際植物命名規約(2000年)と国際栽培植物命名規約(1995年)に対応しており(科・属の分類は「The Plant-Book」に準拠)、NHKの「趣味の園芸」や「浜名湖花博」等で、植物名称の準拠文献として採用されている。各巻とも、「高木・低木」、「コニファー」、「つる植物」、「サボテン・多肉植物」、「観葉植物」、「ハーブ」、「球根植物」、「1・2・多年草」、他に区分され、それぞれの区分で、植物が学名順に配列されている。1巻には各植物に適した環境条件、利用法、栽培法などを記したマークと日本花き取引コードが付いている。また、耐寒ゾーン地図も付いていて、冬越しの目安が分かる。各巻末に、「学名、異名、英名索引」と「和名ほか索引」が付いている。3巻共通の索引は3巻にだけついている(ただし、3巻共通索引は、和名他のみで、学名索引は3巻共通ではない)。B5版。フルカラー。1巻・304ページ、2巻・386ページ、3巻・444ページ。

コメント
 内容は新しい文献に基づいているようですし、正しい名称を知るのには、適しているかもしれません。このサイトでの引用も多くなるかもしれません。
 ただ、引きにくいのが気になります。特に、学名索引。3巻共通の学名索引を付けて貰いたかったですし、異名で引けなかったり、属名だけで種小名(種形容語)を記していなかったりする場合があります。1巻、2巻、3巻と巻が進むのに伴って改良を加えていくという形にしたせいか、重複している植物もあります。新しい巻で新しい植物名が追加されているのに、写真は古いままということもあります(使い回しをしないで、新しく追加した植物に対応した写真を追加して欲しいと言うことです)。また、現在、市場に出回っている全ての品種を網羅しているわけでもありません。公式サイトで「14000」とされていますが、「種(しゅ、species)」ではなく、「園芸品種」のレベルで14000種類と言うことで、「種」のレベルでは、もっと少ないと思います。


ひっつきむしの図鑑/図鑑/2004年 3月13日
監修/北川尚史
写真/伊藤ふくお
文/丸山健一郎
トンボ出版2003年 9月20日2,800円(税抜き)

内容
 動物に付着して散布される種子(ひっつきむし)を着ける植物の図鑑。80ページまではカラー写真。81ページ以降は白黒の写真とイラスト。ひっつきむしでの遊び方や、似た植物(主に同属の植物)の見分けた方についての解説もある。巻頭には、種子の写真入りの索引があり、巻末には、ひっつきむしに関連する解説、ひっつきむしの方言、植物用語の図説、50音順索引がある。B5版。96ページ。

コメント
 「ひっつきむし」なんてタイトルが付いていたので、子供向けか、と思いつつ手に取ってみましたけど、中を見て吃驚。学名はもちろん、専門用語を用いた本格的な本です。各植物の解説に関しては、分布地や形態について簡単に述べている程度ですが、写真は見応えがあります。


絶滅危惧植物図鑑・レッドデータプランツ/図鑑/2003年12月 6日
監修/矢原徹一
写真/永田芳男
山と渓谷社2003年12月15日4,200円(税抜き)

内容
 日本国内の絶滅危惧、野生絶滅、準絶滅器具、情報不足の種のうち841種を取り上げた図鑑。中には、この本でしか見られないような植物もある。本文中の図版は、全てフルカラーの写真。植物全体の写真の他、部分的に拡大した写真も載っていることがある。解説は、形態的特徴と「撮影記」というコメントで構成されている。巻末に県別分布データ、レッドデータブックにおける評価の方法を収録。索引は、学名順、和名・別名の50音順の2種類。B5版よりやや小さめ。719ページ。

コメント
 普通に目にする機会がほとんどない植物の図鑑と言うことで、貴重な資料だと思います。取材をした人のコメントが入っている点が良かったです。日本の野生植物の約24%が絶滅の危機にあり、その一因は乱獲や開発工事などの人為的な行為によるものという現実に、植物に限ったことではありませんが、自然の保護に関心を持つべきだと思いました。


世界有用植物事典/図鑑/2003年10月 4日
編集委員代表・堀田 満平凡社1989年8月25日26,500円(税抜き)

内容
 このページでは便宜的に図鑑に分類したが、図は少ない。約8500種の植物と、138の事項について解説している辞典。B5版。1505ページ。配列は学名順であるが、巻頭と巻末に索引がある。巻頭の索引は和名の50音順。巻末の物は、「植物欧文・現地名索引」、「中国植物・生薬名索引」、「事項索引」の3種類がある。植物の解説は、有用性や人間生活との関連を重視し、植物にまつわる伝説についても触れられていることがある。その一方で、形態については最小限に留められている。事項については、植物に関わる有りとあらゆることを網羅しているようで、植物学の基礎的なことから、例えば、「菓子」、「楊子」、「まな板」、「花言葉」についても説明があったり、例えば、「麻薬」については、「薬理作用と副作用」の他、「東インド会社とアヘン貿易」のような歴史についても触れられていることがある。

コメント
 古いと感じることがあるものの、上記の内容から、特に、利用法に関することでお世話になっています。欠かせない一冊です。


原色和漢薬図鑑 上・下/図鑑/2003年10月 4日
難波恒雄保育社1980年4月1日各4,500円(税抜き)

内容
 このページでは便宜的に図鑑に分類したが、実際は、和漢薬として利用されている植物器官の図鑑(図版はカラー写真)であって、植物自体については白黒の手書きのイラストがあるのみ。上巻は517ページ、根、根茎、果実、種子類の和漢薬233種の解説と40の図版、巻末に「中国と日本の本草」(本草の歴史)、「常用処方集」、「漢方治療の実際−処方の応用−」、「日本薬局方収載生薬一覧表」、「参考文献」。下巻は521ページ、全草、葉、花、根皮、樹皮、茎、材、樹脂、エキス類、藻・菌類、動物、鉱物和漢薬218種の解説と40の図版、巻末に上下巻共通の索引(「和名・漢名」、「漢字名画数」、「学名」、「成分名」の5種類)。生薬の解説は、歴史、名義、基源の本草学的考証、成分、薬理、薬味、薬性、薬能、用途、処方例。成分については、構造式も載っている。A5版。

コメント
 20年以上前の本で、古いのは否めません。同様の内容で新しい本があるかもしれませんが、私の手元にはこれしかないので。園芸植物を中心に扱っているこのサイトでの引用頻度は低いものの、内容については申し分なく、重宝しています。



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