玉 川 村 オ ン ブ ズ マ ン


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last update2003年5月1日



玉川村のある村議が、請願の趣旨に賛同し、紹介議員になってくれるとのことでしたが、4月10日に当該議員はデタラメを並べたので、整合性のなさを指摘したところ、議員は怒り、紹介議員になる話は消えてしまいました。しかしながら当方は、当該議員のいい加減さについて問題提起する為に、議会事務局へ請願書を提出。議会事務局では議員本人の直筆のサインがなければ請願は受理できないとのこと。その通りですが、問題提起の為に当該議員へこのことについて問い合わせるようお願いしました。


家庭動物等の『料金差ありの登録制度の導入』に関する請願書

 請願者 ××××××

《紹介議員》



《請願内容》

犬の登録料金について
去勢避妊を受けている犬とそうでない犬について登録料金に差をつけます。
去勢避妊済みの場合   年間登録料     500円
未去勢避妊の場合     年間登録料    1500円

猫の登録制度について(猫についても登録制にする)
去勢避妊を受けている猫とそうでない猫について登録料金に差をつけます。
去勢避妊済みの場合   年間登録料   400円
未去勢避妊の場合 年間登録料  1200円

●登録は年に一度、更新するものとする。
●登録料金については、去勢避妊手術費の補助金として活用する。(私は本来、手術費は飼い主が全額負担するべきだと思っているが、料金差ありの登録制度の導入による村民からの反発の声が上がらないようにする為には有益かも)


《請願理由》
1、税の公平性の観点から

直接、遺棄・処分しないまでも安易に命を増やすことが遺棄・処分に加担し、ひいては税金の無駄遣い(処分・捕獲にも税金が投じられている)にもつながるから。

2、民主主義の原理に基づいて

行き過ぎた民主主義は権利だけを尊重し、義務を果たさない人間を増やすことになる。5の権利を尊重したら5の義務を果たすべきであり、7の権利を尊重して3の義務しか果たさないのでは、そのしわ寄せがどこかにくるはず。誰でもが飼う権利を与えられている以上、飼い主の義務を強化しなければ民主的ではありません。権利だけを尊重して義務をないがしろにすることは、受益者負担の精神に反する。

3、基本的人権の観点から

理解できない人がいても、誰も困らないならそれで良い。しかし、理解力のない人が存在することで、被害を被っている人や動物がいます。理解できない人に歩み寄ることは、被害を被っている人や動物に冷たい政治なのです。私は、毎日フルタイムで活動し、その活動量は膨大で、意見書だけでも年間500〜600通は作成し、同じ書面を同時に多方面へ送るので、送るのは年間5000〜6000通くらいになります。不良飼い主に代わって去勢避妊手術費だけでも、すでに900万円も負担し、通信費等も400万円強になります。
無法状態のまま放っておくのではなく法規制をかけるのが公正な政治ではありませんか? 命に関わる大切な問題であるにも拘わらず法規制がないほうが不自然です。法規制のない社会は、モラルのない人間に優しく、善意の人にだけ厳しいという矛盾した結果を招いています。


4、動物福祉の観点から
行政処分だけでも年間43万匹。その他に野たれ死、交通事故を入れると数え切れません。一匹が一度に5匹・年に二回産むとして一年後には72匹に。その72匹が71匹ずつ増えるので更に一年後には5112匹に。いくら里親さがしをしても追いつきません。

あなたから譲り受けた人が、捨てたり処分しても、そのことを正直にあなたへ伝えません。子を保護した方、あなたが保護した原因は、その子犬・子猫たちの親が手術を受けていなかったから。

オスの飼い主にも責任の半分があります。人間に例えると良く解ります。「オレの女房には子供がいるが、オレには子供がいないし、養育義務はない」と言っても通用しません。動物自身に責任があるのではなく、飼い主に責任があるのです。

単に不幸な命を作らないだけでなく、発情期において動物が受けるストレスを取り除いてあげるためにも、去勢避妊手術は必要です。

書面作成日 15年4月29日


●15年4月30日
上の請願書を玉川村議員の全員(16名)へ送付済み。玉川村議会では、紹介議員のないものは請願書ではなく陳情書として扱われます。陳情書の場合、議会で審議の対象にならず、議員さんの間で回覧するだけになってしまいます。当方は、多くの議員さんに紹介議員になって頂く為に16名の議員さん全員へ以下の請願書を送りました。

《紹介議員》とは陳情の趣旨に賛同する議員のことですから、紹介議員は請願内容を採択しようという意志があるということです。