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updated15/6/25



去勢避妊と動物福祉、人権、税金との関係 

■動物福祉(animal welfare)■
一匹が一年で72匹に。更に一年後には5112匹になります。この数に比例させて、飼える人を増やせると思いますか。「ウチのは死ぬからそんなに増えない」と言う飼い主さん、死ぬのは、適性飼育されていない証なのです。
遺棄動物を保護した方、あなたが子犬子猫を保護した原因は、その子達のメス親が手術を受けていなかったから。どこかのオスがそのメスと交尾したからなのです。このことからも、オスの飼い主にも責任の半分があると解ります。
〜〜〜〜〜〜■ 論理のすり替え ■〜〜〜〜〜〜
善意で活動する人がいるからといって、飼い主が動物を粗末にしても良い理由はありません。ボランティアが居ようが居まいが、飼い主責務を果たさなければいけません。
〜〜〜〜〜〜〜■ 平等の原理 ■〜〜〜〜〜〜〜
処分にも税金が使われています。のら犬の捕獲も役所の仕事。つまり、処分に胸を痛める人や、きちんと去勢避妊手術を受けさせた飼い主からも徴収された税金が処分に使われているのです。このことは平等の原理に反します。
〜〜〜〜〜〜■遺棄・処分を無くす為の課税制度の導入を■〜〜〜〜〜〜
処分される原因を作った人とそうでない人が同じく扱われるのは平等の原理に反しますので『遺棄・処分を無くす為の課税制度』の導入を。
《法案1》猫も登録制にし、手術を受けさせた飼い主とそうでない飼い主の登録料金に差を付けて(未手術のほうを高く)財源を確保し、それを去勢避妊の助成金に充てる。すでに導入済みの国があります。《法案2》手術を受けさせない飼い主へ課税し、去勢避妊の助成金に充てる。どちらを法制化しても処分数は激減するはず。
〜〜〜〜〜〜■行政の意識(The consciousness of the government)■〜〜〜〜〜〜
長野県、愛媛県、横浜市、兵庫県では、飼い主から見放された動物へ早期手術をしてからの譲渡。神戸市は愛護団体と連携し、《手術の確約》をとってからの譲渡に変わり、厳しい審査基準を。今後、この傾向は全国的に広まるはずです。
〜〜〜〜〜〜 口の利けぬ動物に変わって、人が人に都合よく語るのは卑怯〜〜〜〜〜
動物には選挙権がありませんので、動物福祉に関心のある方は、動物に変わって選挙に臨みましょう。「金にならない動物は好きではない、私は牛と豚が好き」と言った議員もいます。
■〜〜〜〜〜〜〜〜もらってくれる人をさがせば解決になるか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜■
貴方から動物を譲り受けた人が、捨てたり処分しても、そのことを正直に貴方へ伝えはしません。新しい飼い主さんが、手術を受けさせなかったら必然的に処分・遺棄が増えます。そういう人へ渡した元の飼い主にも責任があります。仮に、法的責任を問われな道義的責任はあるのです。
■処分業務に携わっている職員の苦悩■ 
情緒だけで判断する方は『自分の手を汚さない間接的な殺し』や、苦痛を与えながら生かしている『飼い殺し』をすることには罪の意識がないようです。
処分を減らす為に真摯に職務に励んでいる保健所職員が、「直接、処分に携わっている私達よりも、そうなる原因を考えて欲しい。どうして私達ばかりが悪者にされなければいけないの!」と訴えています。
〜〜〜〜〜〜■■ 保護活動をする人の権利 ■■〜〜〜〜〜〜
苦しむ動物の存在に心を痛める人にも「人権」があります。動物を苦しめる人よりも『苦しむ動物の存在に胸を痛める人』の人権のほうが優先されなければいけません。それは、苦しめる人はお金を掛けませんが、助ける人はお金を掛けて助けるからです。
■■ 安楽死について ■■
あなたに周りに里親候補が滅多にいないのと同じで、愛護団体の周りにだけ里親候補が集中していることはありません。動物人口過剰は日本全国どこも同じです。当ネットワークは、保護した方や愛護団体が里親を見つけることができずに安楽死をすることを否定しません。安楽死に携わる人よりも、その原因を作る人が殺しているのです。安楽死を無くすには去勢避妊を徹底することが必要です。(去勢避妊手術を怠る人を擁護しながら処分を無くす方法などありません)。
〜〜〜〜〜〜■■どうしても飼えなくなってしまった方は■■〜〜〜〜〜〜
どうしても飼えなくなってしまった方は、本当に飼えないのかどうかをよく考えたうえで、新しい確実な飼い主を探すか、安楽死処置を開業獣医にお願いするなどしてください。飼ってくれる人ならば誰でも良いという無慈悲な考えでは、動物を不幸にします。
〜〜〜〜〜〜■■ これから動物を飼いたいと思うかたは ■■〜〜〜〜〜〜
これから動物を飼いたいと思う方は、保健所や愛護団体から引き取りましょう。産ませようとしている飼い主へ予約をすることは繁殖に加担するので、遺棄・処分に加担します。動物商から買ってはいけないことは言うまでもありません。