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last update2003年5月25日




JAWS(日本動物福祉協会)阪神支部は、平成11年2月より、行政の手の届かないところをサポートすることを目的に、神戸市動物管理センターで子犬の譲渡を中心にサポート。

犬の性格や体調をよく把握するために、従来のゲージでの展示をサークルに変え、来訪者との会話の中で、正しい飼い方、家族の一員として室内飼いのすすめ、不妊手術の大切さを説明。

平成14年6月より、正式に成犬譲渡制度を発足させ譲渡規約を改正。



■JAWS阪神支部と神戸市衛生課との話し合いの結果の改善された譲渡規約(条件)。

1、譲渡希望者を事前登録制にする。

2、登録された方には、原則として事前に訪問調査をし、飼育講習を受けて頂く。

3、譲渡後には追跡調査をする。

4、子犬の譲渡に年齢制限を設ける(里親さんは65歳まで)。

5、去勢避妊手術を義務づける(原則生後6ヶ月で実施させる)。

6、譲渡誓約書を書いて頂く。その際には身分証明書となるものを確認させて頂く。
  (運転免許証、健康保険証等、集合住宅では管理組織の飼養規約の提示、個人所有でない
   住居の場合は所有者による飼養承諾書)


JAWS阪神支部が神戸市動管センターをサポートしている内容
譲渡前の現地訪問 と 譲渡後の追跡調査
神戸市動物管理センター内に収容犬の散歩や清掃協力
成犬譲渡前の不妊去勢手術費用の全額負担 と 動物病院への送迎
譲渡待ちの犬用の小屋や飼育指導モデル犬用のフリースペースの資材提供
 
(工作奉仕は神戸市動物管理センター職員)


《考察・・・動物の不妊去勢と尊厳死を考える会 星野節子・・・》

譲渡前の登録は、動物福祉の観点からかなり有益です。それは、登録済みだと行政のほうも飼い主に関する情報(住所、電話番号、犬の年齢等)を把握していますので、飼い主を指導しやすいからです。

去勢避妊手術を義務づけたことも、処分数を減らす観点から、かなり有益です。

ボランティアと称する人の中には、自分は何の努力もせずに、行政にだけ文句を言っている非常識な人がいます。動物行政の充実を求めるなら、民のほうも率先して努力し、行政と民が情報交換をし、お互いの権限でできることを確かめ合い、お互いにサポートし合うのが得策だと思います。例えば、行政が手術の為に動物病院への送迎を行うのは、現状では難しいでしょうが、ボランティアがサポートすることでこれが可能になります。