二本松アニマルポリス(動物の不妊去勢と尊厳死を考える会)
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野生動物の人工繁殖は本当に動物のため??環境省の予算確保のため?
繁殖に携わっている野生生物保護センターの職員は、人間から無慈悲に扱われてノラになってしまったのら猫を「ノネコ」と定義し、のら猫の処分を推進する一方で、ツシマヤマネコを人工繁殖。つまり、頭数の少ない種は人工繁殖し、頭数の多い種は、積極的に処分しても良いと考えているのです。このことから、この女性職員は「種」を存続することに重点をおいて、個体は粗末に扱っても良いと考えていると解りました。



環境省は、長崎県に生息するツシマヤマネコを捕獲し、ツシマ野性生物保護センター内において、人工繁殖している。
人工繁殖されたツシマヤマネコは現在、同センター内で飼育されている。2000年に1匹、2001年に1匹、2002年に2匹が人工繁殖された。そして、いずれは自然界へ放されるそうだ。「放す」と言えば耳障りが良いが、捨てることになる。野生動物から野生を奪っから「放す」とはあまりにもむごい。遺棄である。

ツシマヤマネコやトキも将来、人間の都合だけで邪魔もの扱いされ、駆除される日が来るかもしれない。

もともと、ツシマヤマネコが著しく減少した原因は人間にある。「絶滅の危機から救う」という短絡的な名目で、命を安易に増やすことが、野生動物の幸せに繋がると考えてもよいのか。

12年、長崎県松浦市役所では、イノシシによる被害を理由に、住民たちがイノシシを処分した証拠にシッポを役所へ持っていくと、一万円の報奨金をもらえるということで、これに反対する声が全国的にあがった。他にも野生動物の処分はある、熊、山羊、尾瀬、和歌山のサル、北海道のアライグマ。

環境省によって人工繁殖されたツシマヤマネコもまた、将来、人間の都合で、駆除されることにもなりかねないが、現在、繁殖に携わっている人間は「将来的に処分される可能性があっても、先のことまで考る余裕がない」と残酷な言葉を。

仮に将来、ツシマヤマネコ・トキが駆除の対称になったとしても、そのとき、直接、処分に携わる行政や、処分依頼をする地元住民が、全国から攻撃されることになり、現在、「将来的に処分される可能性があっても先のことまで考えてられない」と言った残酷な女性が、責任を取らされることはないだろう。

その時、処分に携わる人たちは、環境省が今やっている人工繁殖の尻拭いをさせられることになる。そうなった時、今、人工繁殖に携わっている職員はすでに退職しているだろう。つまり、責任の所在がない。現に、環境省は頻繁に人事異動している。

また、人間の都合だけで、増やされたり駆除されたりする動物達は、たまったものではない。

もともと「絶滅の危機」「希少動物」という概念を作ったのは人間。
どこにでもいる三毛猫や、どこにでもいる柴犬だって、自分という個体は自分しかいないのだから、動物の立場からすると、それぞれが希少動物。

人工繁殖に携わっている人間は、飼い主のいない猫(通称・のら猫)を「ノネコ」と定義し、処分を正当化している。つまり、頭数の多い種は平気で処分を肯定し、頭数の少ない種は増やせば良いと考える人間が人工繁殖に携わっているのだ。(14年、沖縄県やんばる地区ののら猫を処分するために、動物愛護法に基づく保護動物であるのら猫を処分するためにノネコと定義し、有害鳥獣に認定してしまったことは、記憶に新しい。

このことからも、今は、希少動物として扱われているツシマヤマネコやトキもまた将来、人間の勝手な都合によって有害鳥獣に認定されて処分される可能性は十分にあり得る。

動物たちが、法律を制定することは不可能だが、人間は人間の都合だけで、法をどうにでもできる。

環境省は、動物の立場から考えるべきだ。
動物の不妊去勢と尊厳死を考える会
星野
0243-46-3337(tel fax)


種の保存法の見直しを求める連絡会では、以下の点を指摘しています
●「種」とは、人間が勝手に動物を種別に分けたに過ぎない。動物からすると、自分という個体は一匹しか存在せず、「わたしは三毛猫で希少価値がないから粗末にされてもいい。」「僕は柴犬でめずらしくないから粗末にされてもいい」と考えるだろうか。

●野生動物から生息地を奪わないように努めることと、野生動物の人工繁殖は同列のものではない。繁殖することで、将来的にはツシマヤマネコやトキもまた、邪魔もの扱いされ、処分される可能性がある。

●環境省は種の保存法に基づいて繁殖していると主張しているが、この法律は、・・・・国民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的とする・・・・と述べていて、もともと動物福祉の観点からの法律ではない。

●環境省は、捨て犬・捨て猫等や、現在、処分されている野生動物のことを無視すべきではない。

●人工繁殖され人間の手で育てられたツシマヤマネコを野生動物と見なして、自然界に放すのは無責任では?「自然界に放す」と言えば耳障りはよいが、これは「捨てる」と表現したほうが妥当。

●人工繁殖された動物を野生動物と見なす根拠はない。




環境省への意見はこちらから


人工繁殖の間違いを指摘する呼びかけ人

タカオ・アームストロング(オーストラリア在住、会社経営)、ミサ・アームストロング(オーストラリア在住、牧場経営、国際動物福祉基金 (IFAW)・世界自然保護基金(WWF)会員)、アンジュラ・アダムス(オーストラリア在住、会社員、世界動物保護協会(WSPA)会員、WSPA動物救助隊員 (ARTM))、
レイチェル・ナカタ(オーストラリア在住、教員・大学院生、世界動物保護協会 ボランティア、WSPA動物救助隊員 、国際動物福祉基金 (IFAW)・世界自然保護基金 (WWF)・アジア動物基金 (AAF)会員)
鬼塚敬造(自営)、鬼塚加代子(地域猫ボランティア)、青梅地域猫の会、大河内吉行(自営)、大河内恵美子(会社員)、大槻百合子(地域猫ボランティア)、梶浦美佐子(地域猫ボランティア) 黒木幸、 黒木真理子、 黒田修代(パート) 斉藤君子(ボランティア)、 のらねこ墨田、本多和信(ボランティア)、本多加代子(ボランティア)、溝井利一(自営業)、横浜動物里親の会、雲仙被災動物を救う会、アニマルライフ、北日本動物福祉協会、豊島避妊去勢ネット、避妊去勢ねっとわーく板橋、丸山利智(会社員)、黒木敬子(会社員)


●趣旨に賛同され、このファイルにお名前を掲載しても良い団体ならびに個人の方はかメールにてご連絡ください。
なお、賛同される団体ならびに個人に対して寄付のお願いなどをすることは、一切ありません。野生動物の繁殖のまちがいであるという世論を喚起するのが目的です。
  
●ひとつにはメールでメディアに訴える方法があると思います。このページで主張している野生動物の繁殖の間違いをコピーペーストして、メディアへ情報提供してくだされば幸いです。勿論、あなたの言葉で送ってくださっても構いません。


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