道内PHS3社の現状

(99.07.04更新)



Kazumi個人の主観や、数多いPHSユーザーの友人知人からの情報に基づいて(笑)、道内PHS3社の現状をまとめてみました。客観性を欠いた記述も数多く含まれていることを予めお断りしておきます。
DDIポケット

 平成11年5月末現在、加入者数は243,000人で道内シェアNO.1の75%を誇る。DDI-P他社でしているサービスは北海道でもすべて利用できる。

 NTT依存網型の事業者(基地局間の通信にNTT回線を使う)である。

 エリアマップ中の穴は少なく、500mWのCSの威力により住宅等の建物内でもバーが沢山立つ事が多く、テレネーム機能が使えたこと等から、若者を中心に口コミでの人気が高く、見かけの端末価格の安さとも相まって依然として人気が高い。また、道内でのエリアの広さ自体もドコモと比べ遜色ないため、道内では最も無難なキャリアである。さらに、新料金体系の発表の時期やユーザーへの訴求力が他キャリアより上手で、DDI-Pしか使ったことのないユーザーには、「使えるPHS」として厚い信頼を得ている。

 しかるに、専門ショップやキャリアのフリーダイヤルなどでのユーザーサービスやサポート体制は他の2キャリアに比べ概ね不評であり、営業政策も不透明でかつころころ変わるなど、サービス面では他社と比べ大きく劣ることは否めない。そして、500mWCS+高シェアの弊害で、夜間の学生街やすすきの界隈ではbusyが頻発しており、通話断や発着信不良が日常的に発生し、「PHS=使えない」との認識をユーザーに植え付ける元凶を作っている。また、ホームアンテナ/パワーアンテナに相当するものが無く、自宅で電波の届きが悪い場合には打つ手がない。さらに契約事務手数料が加入時ではなく1回目の料金請求に必ずのってくるので、端末価格が一見安く見えるけど加入にかかる費用はドコモより高いことが多い。加えて、機種変更が10カ月経たないと出来ないと言うのも新しいもの好きな方には困った問題である。


NTTドコモ

 平成11年5月末現在、加入者数は67,000人で道内のシェアは21%にとどまるが、最近また加入者が増えている(謎)。NTTドコモ他社で可能なサービスは全て利用できる。

 当然(?笑)NTT依存網型の事業者(基地局間の通信にNTT回線を使う)である。

 早い時期に開業した地区は20mWのCS中心の展開だったため、エリアマップ内でもまれに穴があり、建物内ではホームアンテナがないときびしかったので、「家で使えない」という口コミでの評判や、端末価格が高かったことも災いして若者の広い支持が得られず、シェアは伸び悩んでいる(現在は概ね改善)。さらに、長距離の通話料が他社に比べ割高なため、長距離電話の機会が多い道内のユーザーには大きなデメリットになっている。以前はユーザーサービスやサポート体制に定評があったが、ドコモ化によりPHSをわからないキャリアの連中が決めた政策の下、PHSをわからないショップの姉ちゃん達が「あーだこーだ」言うようになったため、廃人からの評判は最近あまり良くない。

 しかし、道内でのエリアの広さはDDI-Pより若干上で、シェアが低いこととCSの数が多いことによりbusyが滅多に発生しないので、主な生活圏に穴のないユーザーにはオススメのキャリアである。近距離の市外通話料はアステルPHS相互間を例外とすると最も安く、札幌からだと0123(千歳)、0126(岩見沢)、0133(石狩)、0134(小樽)、0135(余市・岩内)、0136(倶知安・寿都)、0142(伊達)には市内通話と同料金で利用できるのはオイシイ。また3キャリア中最もデータ通信に力を入れており、様々なメニューが用意されている。64k対応化も道外に比べ道内は特に進んでおり、札幌市内や厚岸町内(爆)全域などは既に64k通信が快適に行えているし、その他の地区でも着実に64k化が進んでいる。「らくらくネット(後述)」のドコモ版、「パルディオネットサーフ」は全国のNTTドコモエリア内で均一料金で使えるため、Kazumiも外出時には愛用している。

 道内では契約事務手数料を含んだ値段で売られている店もあり、機種によっては加入時にかかる費用の合計額がDDI-Pより安かったりすることは見逃せない。また、機種変更にかかる費用も、6カ月以上のユーザーには格安であり、長期契約者にもそれなりのメリットを提供している点は高く評価できる。

 Kazumiが札幌・小樽・釧路で電測したところ、住宅街では中通りの入り口にCSを設置し、そのCSで本通りと中通りをカバーしようとしている傾向が認められた。そのため、本通りを走行中の車からかけるとハンドオーバーが多い反面、歩いている限りでは中通りに入ってもまず使える点は評価できる。


アステル

 平成11年5月末現在、加入者数は15,000人にすぎず道内のシェアはたった5%。携帯電話への接続や文字通信サービス(「文字トーク」)は道内キャリアではサービス開始がトップだった点は一応評価できるが、PHS間の着信番号表示が大幅に遅れたことなどから、他社PHSユーザーや、身近に他社PHSユーザーのいるユーザーには遅れたPHSとの印象を強く与えている。

 独自網型(基地局間の通信回線も自前で設置)の事業者である。

 20mWのCS中心の展開でかつCS密度が低いため、べた塗りのエリアマップは実は穴だらけで、鉄筋住宅内ではパワーアンテナ無しで使えるところの方が珍しいらしかったが、最近のexeシリーズの投入により端末の性能で大分カバーされるようになってきている。

 Kazumiが札幌・小樽で電測したところ、アステルは本通りの主要交差点にCSを設置する傾向が認められた。そのため、本通りを走行中の車からの発着信にはかなり使える反面、中通りに入ると途端に圏外になることが多い。単位面積当たりのCS台数はNTTドコモの1/2から2/3程度にとどまるようである。

 エリア自体も札幌圏と旭川・函館に限られ、他の道内主要都市では使えないのみならず、10年3月までは東京や関西などのアステルエリアでは発信しかできなかったこと、9年の5月末までは他社のPHSには一切接続できなかったことも災いし、PHSの主たる購買層である若者の口コミの評判は最低で、シェアは落ちる一方である。依存網型(他社)PHSへの接続開始で、ユーザー数が一瞬増え始めたかに見えたが、9年7月からは減少傾向が続いている。

 以上のようにデメリットは多いものの、基本料やアステルPHS間の通話料が極めて安く設定されている事、シェアが低いためbusyがまず発生しない事により、主な生活圏が幸運にもアステル圏内にあるユーザーには極めて有利なキャリアである。さらに、他社PHSや家庭電話への長距離の通話料も低廉で、長距離電話の機会が多い道内のPHSユーザーにはメリットが大きい。また、アステルショップのお姉さんたちの対応には一般に好感が持てる。
 アステル他社で行っているサービスは殆ど道内でも利用できるのみならず、「らくらくネット」も使えるので、モバイルしたい場所がアステル北海道エリア内にのみ限定されているという珍しい方がおられれば、データ通信が最も割安に出来るというメリットもある。


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