メモ | ヘリオフィラ属の解説は、こちらをご覧下さい。 学名は、タネが入っていた袋に依ります。Heliophila longifolia(ヘリオフィラ・ロンギフォリア)に関連する資料は、私の手元にある図鑑や植物事典では、「The Plant-Book」に学名と「フラックスを思わせる青い花を着ける」と書いてあるのみで、他の図鑑等では皆無で、形態的特徴が分からず同定すら出来ませんでした。写真の植物が本物のヘリオフィラ・ロンギフォリアであるかどうか分かりませんが、ここでは、本物という前提で紹介します。なお、前述の通り、形態的特徴を記した資料がないため、ここで紹介する特徴は、全て私の観察に依るものです。大きさについては、栽培の環境や方法の違いによる差や、個体差があると思います。ご了承下さい。
草本です。主枝は直立し、よく分枝します。草丈は、大きいものでは50cm以上になります。葉は細長く、下位の大きな葉は枝分かれ状の形になります。葉序は互生です。花序型は、総状花序です。萼片は長楕円形で、4枚あります。花弁は4枚で、1枚の花弁は直径約1cmのほぼ円形、色は青色ですが、基部は白〜淡い緑です。4枚の花弁は2枚1組となって、十字型に対生しています。萼片と花弁はいずれも離生していて、平開しています。離生している6本の雄しべはほぼ同じ長さで、他のアブラナ科植物に見られるような、四強雄ずい(長い雄しべが4本、花弁より短く外から見えない雄しべが2本)ではないように見えます。雌しべは一つで、子房は上位です。雌しべの長さは、雄しべより長いです。花は、早ければ一日で萎れてしまいます。果実は長角果で、10〜20個の種子が含まれています。
栽培については、ヘリオフィラ属のページをご覧下さい。私は、春播きし、今は、陽当たりの良いところに置いています。ヘリオフィラ属は、一般に耐寒性がないと言われていますが、ロンギフォリア種は、暖地では秋播きが可能な程度には寒さに耐えられるようです。アブラムシが付いた時は、オルトランを撒いて対応しました。
関連する文献としては、「Veratryl isothiocyanate a new mustard oil from Heliophila longifolia DC (Cruciferae). (Ettlinge, M. G., et al. Acta Chemica Scandinavica. 20: 1778-& 1966.)」という論文があるようですが、入手出来ませんでした。タイトルからすると、新規のマスタードオイルがヘリオフィラ・ロンギフォリアから発見されたと言うことでしょうか?
本棚以外の参考文献
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