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フクロナデシコ

シレネ・ペンジュラ
品種:‘Peach Blossom


ナデシコ科シレネ属(マンテマ属)
学名Silene pendula L.
英名drooping catchfly, nodding catchfly
和名フクロナデシコ(袋撫子)
別名サクラマンテマ、シレネ・ペンジュラ
花言葉 
メモ

 シレネ属の解説は、こちらをご覧下さい。
 和名は萼筒の形に由来し、別名はサクラのような花を咲かせるマンテマと言うことで付けられたそうです。また、「最新園芸大辞典」によると、オオマンテマという別名もあるそうです。
 地中海地方が原産地で、北アフリカ、イタリア、シチリア島に自生しているそうですが、他の地域でも野生化しているそうです。日本には、明治時代の中頃(1890年頃)に渡来したそうです。

 シレネ属は44節に細分されるそうですが、フクロナデシコは Erectorefractae節に属しているそうです。半耐寒性の一年草です。全草が毛に覆われています。葉は長楕円形で、縁に切れ込みがなく、対生します。萼筒は膨らみのある円筒形で、線状の脈(肋)があり、先端は5裂します。花弁は5枚で、先端に切れ込みがあります。花色は、普通はピンクで、品種によって濃淡があったり、赤い花もあったりするようです。果実は卵形の刮ハで、先端に6つの切れ込みがあります。雌性異株(雌性両全性異株)で、両性花を付ける株と雌株の2種類があるそうです。
 写真の品種の‘Peach Blossom’は、T&Mの通販で購入しましたが、上の写真のような八重咲きの他、サムネイルのような一重の花も咲きました。花色は、蕾の時は濃いピンクでしたが、老化に伴って薄くなりました。この他の品種として、‘Compacta’、‘Ruberrima’、‘Triumph’などがあるそうです。また、サクラギソウと呼ばれる極矮性の物もあるそうです。
 栽培ですが、繁殖は実生で行います。春播き、秋播きともに出来ます。春播きした場合はその年の夏に、秋播きした場合は、翌年の春に開花します。日当たりと排水が良いところを好みます。水は、土が乾いたときにたっぷりと与えます。


本棚以外の参考文献
  • Desfeux, C., et al. Evolution of reproductive systems in the genus Silene. Proceedings of the Royal Society of London. Series B, Biological sciences. 263: 409-414. 1996.

コメント

 1回目の栽培は、播種は2002年の4月末、発芽はその8日後、最初の開花は同年の7月下旬です。2回目の栽培は、播種は2002年10月上旬、発芽はその5日後、最初の開花は2003年の3月中旬です。2回目の栽培は、無加温の温室内で行いました。
 1回目の栽培は、あまり印象に残っていません(^^;。写真も1枚しか残っていませんでした。2回目は、栽培期間が長かったですし、花期も比較的長かったためか良く覚えているのですが。6号鉢に3株くらい植えていましたが、溢れるばかりに咲きました。花殻摘みが大変なくらいに( ̄▽ ̄ゞ(2004.2.9.)

 
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