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ブロワリア・ウィスコーサ[ビスコーサ]

ブロワリア・ウィスコーサ
品種:‘サファイア(Sapphire)’


ナス科ブロワリア属(ルリマガリバナ属)
学名Browallia viscosa H. B. et K.
英名 
和名ネバリルリマガリバナ(粘り瑠璃歪花)
別名 
花言葉ブロワリア属の解説参照
メモ

 ブロワリア属の解説は、こちらをご覧下さい。
 和名は、「最新園芸大辞典」に依ります。タネが入っていた袋には、「大輪瑠璃歪花」と書いてありましたが、同書によると、タイリンルリマガリバナは、B. speciosa(スペキオサ種)の和名だそうです。
 原産は南アメリカ(ペルー)で、日本には大正時代の末期に渡来したそうです。

 草丈は、品種によって異なるようですが、一般に12〜30cm、大きいものでは60cmになるそうです。花の大きさは、上の写真は大きく撮影していますが、実際は2cm未満ほどで、ブロワリア属の他の種と比べて小さく、大輪とは言い難いと思います。花の中心は白色です。同属の B. americana(アメリカナ種)と良く似ているそうですが、草丈が低く、花数が多い点が異なるそうです。
 半耐寒性で、日本では、春播きの一年草として扱うと良いそうです。栽培の概要については、ブロワリア属の解説をご覧下さい。ブロワリア属の他の種と比較して、耐暑性に優れるそうです。開花期は7〜9月だそうですが、環境によって異なるようで、私が栽培したときは、10月から咲き始めました。開花が遅れたのは、今年の低温と、日当たりが悪いところに置いていたせいかもしれません。

 写真は、タキイ種苗から「ビスコーサ系」として販売されていたものです。ビスコーサ系の他の品種として、‘Alba’、‘Compacta’や、Fleuroselect(ヨーロッパの品種審査会)のクオリティー賞を受賞した‘Amethyst(アメジスト)’があります。なお、「花卉品種名鑑」によると、ビスコーサ系は、「ブラボーシリーズ」と言う名前でも販売されているようで、国内では、タキイ種苗以外の会社も扱っているようです。その他、「オーシャンシリーズ」という名前の品種もあるようです。

 図鑑以外の資料は、強いて挙げるなら、「Plant-regeneration from protoplasts of Browallia viscosa (ブロワリア・ウィスコーサのプロトプラストからの植物体再生)」(Power, J. B., et al. Zeitschrift fur Pflanzenphysiologie. 94: 469-471. 1979.)という論文があるのみで、それ以外は見つかりませんでした。なお、その論文の内容については、入手できなかったので、不明です。


本棚以外の参考文献
  • 特にありません

コメント

 播種は5月上旬、発芽は5月下旬、最初の開花は10月上旬です。
 育て方が悪かったせいか、タネをいくつか播いたうち、無事に開花したのは、写真の一株だけでした。今はまだ咲き始めたばかりですが、蕾がいくつか着いているので、これからまだまだ楽しめそうかな、と思いきや、最近の寒さのせいか、花が痛んできました・゚・(つД`)・゚・。とりあえず、越冬できるか試してみたいと思います。

 ところで、タネが入っていた袋には、上記のように和名のミスの他、品種名のサファイアのスペルミス(Saphir。正しくは上記)もありました。種苗会社でさえこれですからね(--;。スペルミスはともかく、和名と学名が一致しないと言うのは頂けません。「タイリンルリマガリバナ」と称して「ネバリルリマガリバナ」を売るなんて、これが食品なら、偽装表示として大きな問題になりそうです(一応、「ビスコーサ サファイア」と書いてあるとは言え、この書き方では、種小名と品種名の区別が付けられません)。花卉園芸業界では、ケアレスミスで済まされてしまうのか、それとも、そう言うことが意識されることすらないのでしょうかね? ついでとは言え、花のコメントではなく、愚痴っぽい話ですみません。(2003.10.11.)

 
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