オニラ・ウングイクラタ | |
開花前日 | 開花翌日 |
アヤメ科 オニラ属 | |||
学名 | 正名:Onira unguiculata (Baker) Ravenna、異名:Herbertia unguiculata Baker | ||
英名 | |||
和名 | |||
別名 | |||
花言葉 | |||
メモ | 手に入った資料は「The Plant-Book」、「CRC World Dictionary of PLANT NAMES」と参考にした2本の論文だけでした。これらのうち、学名の命名者であるRevannaの論文に詳述されていたので、これと併せて、Goldblatt らの論文や私が調べた形態や行った栽培方法を少々紹介したいと思います。
花は一日花で咲いたその日の夕方から萎れ始めます。写真上段左は開花前日の蕾、同右は開花翌日の萎れた花です。花の形態ですが、放射相称花で子房は下位です。形や色が異なる外花被片と内花被片が、それぞれ3枚ずつあります。外花被片は大きく、薄紫色で、背軸側に反り返っています。内花被片は小さく、先端は白色で中央に青い筋が入り、一度向軸側に曲がってから背軸側に反り返っています。外花被片、内花被片ともに赤茶色の斑点があります。雄蕊は糸状で葯は花柱に巻き付いて密着していますが、ピンセットと柄付き針を用いれば、花柱から剥がすことが出来ます。花柱は3裂していますが、分岐点から先端までの長さが約20mmと細長く、この点が、フォーク状に短く3裂している他の近縁属と異なるそうです。雄蕊と花柱は、外花被片と同じ方向に着いています。花が萎れるときは、外花被片は雄蕊と花柱を包み込みます。私の推測ですが、これは、自家受粉を確実に行うための仕組みかもしれません。花は、萎れたその日のうちは、子房と合着していて力を入れないと折り取ることが出来ませんが、更に1〜2日経つと、自然に落ちてしまいます。開花前日の写真の中で、蕾の右側にある緑色の物は、花が落ちた後に残った子房です。 本棚以外の参考文献
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コメント | 球根の植え付けは昨年の10月上旬、芽(葉)が出たのは同年10月下旬、最初の開花は今年の5月上旬です。無加温の温室内で栽培しています。球根を植え付けてから葉が出るまでの期間は短かったものの、その後の成長は緩慢で、ずいぶんヤキモキしたものです。このページを作るために関連文献を読んで、冬季に休眠することを知りました( ̄▽ ̄ゞ。成長しないのは、当たり前と言えば当たり前でした。花茎が伸びて最初の蕾が出てきたときは嬉しかったです(^^)。ところが、その翌日は出張のため開花しているところを見られず、その翌日に萎れた花を見たときは「病気になっちゃったのかなぁ?」と心配しました。2番目の花が咲いて一日で萎れる花だと知って、安心することが出来ました(^^; | ||
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