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キャンディタフト[イベリス・クレナタ]

イベリス・クレナタイベリス・クレナタ
花序(春播き、7月上旬撮影)花序(秋播き、3月下旬撮影)


アブラナ科イベリス属(マガリバナ属)
学名正名:Iberis crenata Lam.、異名:I. pectinata Boiss.
英名Candytuft
和名 
別名 
花言葉イベリス属の解説参照
メモ

 イベリス属の解説は、こちらをご覧下さい。
 原産はスペインの中部・南部です。

 詳細は不明です。イベリス属の他の種はともかく、この crenta種に関する文献は、図鑑等では「園芸植物大事典」と「The New RHS Dictionary of Gardening」と「CRC World Dictionoary of PLANT NAMES. Vol. II.」(名前のみ)、論文は見つかりませんでした。

 耐寒性がある一年草です。T&Mから買ったタネから栽培しました。タネが入っていた袋に書いてあった説明と私の経験に基づく栽培方法を少々説明させて頂きます。タネ播きは春でも秋でも可能ですが、大きな株に育てるなら、秋播きの方が良いと思います。覆土は3mm程度と薄くします。発芽にはおよそ21日程かかるそうですが、春播き、秋播きとも、1週間もかかりませんでした。日当たりと水捌けの良い土地が向いているそうです。また、湿り気があると良いらしいです。
 春播きした時は、播く時期が遅かったせいか十分に成長する前に花が咲いてしまいました。デルフィニウムなどで見られる、早期抽台でしょうか?

 形態ですが、前出の図鑑に書いてあったことと比べると、以下のようになります。二つの図鑑の内容はほぼ同じなので、「The New RHS Dictionary of Gardening」を基とし、「園芸植物大事典」の内容は括弧書きとします。


 図鑑写真のキャンディタフト(秋播き)
直立し無毛(剛毛をつける)
(茎の上部で)分枝する
直立し細軟毛〜軟毛を着ける
茎の下部、上部で分枝する
葉序は互生
へら状〜線状で細かい歯状。
上位葉は幅が狭く全縁
大きさ:25×1〜1.5mm
葉序は互生
形は左記の図鑑と同じ
大きさ:20×1mm(茎の上位)、
50×3mm(中位)、85×5mm(下位)
草丈30cm(35cm)主枝:約55cm、側枝:約30cm
(2003年3月下旬の時点)
散房花序
小花の大きさ:データ無し
(花序の直径:2〜3cm)
総状花序気味の散房花序
小花の大きさ:6×6mm〜10×10mm
花序の直径:約4cm

 栽培方法、環境条件、測定した時期等が違うかもしれませんが、私が栽培した物の方が大きいです。園芸品種として、改良されているのでしょうか?草丈は、秋播きでは上記の通りです。春播きは測定していませんでしたが、秋播きの半分にも満たなかったと思います。


本棚以外の参考文献
  • Quattrocchi, U. CRC World Dictionary of PLANT NAMES. Vol. II. CRC Press LLC. 2000.

コメント

 春播きは、播種は2002年4月下旬、発芽はそのおよそ6日後、最初の開花は同年6月下旬でした。秋播きは、播種は2002年10月上旬、発芽はそのおよそ5日後、最初の開花は今年の3月上旬です。秋播きは無加温の温室内で栽培しています。
 前述の通り、T&Mの2001年のカタログに載っていたものを購入しました。キャンディタフトは、他に、amara種・1品種とumbellata種・3品種がありましたが、写真があったのは、この crenata種とumbellata種の‘Appleblossom’(花色はピンク〜白)と‘Flash Mixed’(赤、白など)という品種だけで、好みで白花のこちらを選びました。資料がこんなに少ないとは思いませんでした(^^;。まぁ、まとめが簡単に出来るので、忙しいときに楽出来ますが(^^ゞ。カタログに載っていた写真は、花序の中心にある蕾の萼片の紫色、花弁の白、蕊の黄色がよくマッチしていて綺麗でした。実際に自分で栽培してみると、春播きでは花数が少なくて貧弱でしたが、花色はカタログと似た花が咲きました(厳密には、花序が出来ました。写真左)。秋播きでは小花の数は多かったものの着色不良でした(写真右)。今の時期は温度が低いためでしょうか?今後、良い写真が撮れたら、差し替えるかもしれません。
 カタログには「ほのかな香りも漂う」と書いてありましたが、微かにナノハナに似た香りがする程度でした。(2003.3.22.)

 
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