ゼラニウム |
品種:‘Marverick Star’ |
フウロソウ科 ペラルゴニウム属(テンジクアオイ属) | |||||||||||||||||||||
学名 | Pelargonium × hortorum L. H. Bailey | ||||||||||||||||||||
英名 | Geranium, Bedding Geranium, Zonal Pelargonium | ||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
別名 | |||||||||||||||||||||
花言葉 | 偽り、詭計、真の友情、器用、他(種によっていろいろあります) | ||||||||||||||||||||
メモ | 属名は、ギリシア語の「pelargos(コウノトリ)」に因み、果実の形がコウノトリのくちばしに似ていることに依るそうです。
また、ペラルゴニウム属は、以下の4つの群に分けられるそうです。
以下は、園芸上のゼラニウムの紹介です。 繁殖は、実生か挿し芽で行います。実生系は、現在栽培されている品種は、いずれもF1(一代雑種)ですが、これは1950年代にアメリカで育種されたのが始まりで、日本でも1970年代から広まったそうです。播種は生産現場では周年可能だそうですが、一般には、高温を避け、4〜5月、または、9〜10月に行うのが良いそうです。13℃くらいに保つと良いそうです。発芽は数週間、場合によっては数ヶ月かかることがあるそうです。種子の寿命は短く、一年未満で発芽率が著しく低下するそうです。しかし、‘Scarlet Eye Orbit’という品種を使った実験によると、貯蔵温度を15℃、相対湿度11〜52%を保った場合(この時の種子の水分含量は6.4〜9.0%)と、貯蔵温度を25℃、相対湿度11〜32%に保った場合(種子の水分含量6.8〜7.3%)、12ヶ月貯蔵した後の発芽率は約90%と比較的高かったそうです。 挿し芽をする場合、およそ5〜10cmくらいの長さの挿し芽を使いますが、茎は節の下辺りを切り、下葉を取り除きます。挿し芽後は十分に水を与え、湿度を保つようにしますが、過湿にならないように注意する必要があるそうです。20℃前後で発根し易いそうです。時期が良ければ、2〜3週間で発根するそうです。 生育適温は12〜20℃で、高温多湿に弱く、耐寒性がありません。乾燥に適していて、用土の過湿は根腐れの原因になります。日照が不足すると、葉が大きく、節間が伸びて軟弱になるそうです。 種子系のゼラニウムは、花弁が脱離し易いことが知られていますが、これには内生エチレンが関わっていると言われています。エチレンの作用を阻害するSTSを茎葉に散布すると、離脱を抑制できるそうです。最近の研究では、ジベレリン(GA3)にも離脱抑制効果があることが確かめられています。ただし、この場合、品種によって適切なジベレリンの濃度が異なるようで、濃度が濃いと花弁の離脱が促進される品種もあるようです。また、花殻を放置しておくと腐敗して病気の原因になるので、こまめに取り除くと良いようです。 ゼラニウムの花芽の形成と花序の発達に関して、15℃、20℃、25℃で栽培すると、15℃で小花数が多くなりますが、これは、花床部の細胞分裂活性が、高温で栽培された場合と比較して、長く維持されやすいためであると推察されています。日長は、花序の発達にはほとんど影響を及ぼさないそうですが、長日によって開花が促進されるそうです。遮光処理や摘葉・摘蕾処理を行った結果より、花序の発達には、同化産物の量が影響を及ぼしていることが明らかにされています。 生産の現場では、コンパクトな苗を作るために、矮化剤を利用したり、昼と夜の温度差を利用して草丈の伸長を抑制することも行っているようです。 本棚以外の参考文献
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コメント | 播種は昨年の5月半ば過ぎ、発芽はおよそ10日後、最初の開花は今年の2月上旬でした(無加温の温室内で栽培)。今年の冬は暖かかったせいか、真冬に咲いてしまいましたが、開花した直後くらいから冷え込みが厳しくなり、花序の中の2〜3花程度が咲いた後は花芽が枯れてしまいました。他の花序も全滅でした(T-T)。その後、暖かくなってからは、無事に咲いてくれました(^^)。写真は、4月下旬に撮影したものです。一つの花序に、たくさんの花が着きました。面倒だったので、いくつ着いたか数えていません(^^ゞ。5号鉢に1株植えていますが、花の重さのせいで、株が傾いてしまいました(^^;。参考文献によると、品種による違いがあるかもしれませんが、15℃の条件では、最大で135輪の小花が一つの花序に着いたそうです。 | ||||||||||||||||||||
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