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フォックス・フェイス

フォックスフェイス花フォックスフェイス花序
花序
果実
未成熟果実


ナス科 ナス属(ソラヌム属)
学名Solanum mammosum L.
英名nipple fruit, lady nipples
和名ツノナス(角茄子)
別名キツネナス、カナリアナス
花言葉 
メモ

 属名は、由来不明のラテン古名ですが、一説にはラテン語の「solamen(安静)」に由来し、ナス属の植物に鎮静作用を持つものがあることから付いたと言われています。
 英語の「nipple」は「乳頭」、種小名の「mammosus」は「乳頭状突起をもつ」を意味し、果実の基部に付いた突起に由来する名前だそうです。また、「フォックス・フェイス(キツネの貌)」は、果実の形から付いた和製英語だそうです。
 熱帯アメリカ(北アメリカのテキサス州、アイオワ州、ニューメキシコ州)に分布しているそうです。ヨーロッパには17世紀に導入されたようですが、日本には、1935年(昭和10年)に玉利幸次郎氏が、ジャワのボイテンゾルグ(現在のボゴール)植物園から導入したのが最初のようです。

 主に果実を観賞することに利用し、生け花にも使われています。果実を食べると中毒を起こすと言われています。
 棘がある系統とない系統があるそうですが、写真はタキイ種苗の通販で買った「トゲナシツノナス」です。茎には棘はありませんが、葉っぱには小さな棘があります。

コメント

 播種は5月中旬過ぎ、最初の開花は9月上旬です。写真をご覧の通り、果実は未成熟のもので、本当ならもっと大きく色は黄色くなります。花が咲くようになってしばらくの間は、花が落ちて全く結実しませんでした。10月下旬からようやく実が成るようになりましたが、時既に遅く、寒さのせいでほとんど成長しませんでした。加温していない温室で育てていましたが、今週になって、外の最高気温が5℃以下、最低気温が氷点下になる日が続くようになってからは、一気に葉が萎れてしまいました(熱帯原産なので当然といえば当然ですが)。
 栽培のコツですが、実を成らせたい年の前年の秋に(本によっては、実らせたい年の1〜3月に)播種し、越冬させて作った古い苗の方が実の着き方が良いらしいです。来年以降、成功したら写真を差し替えたいと思います。
 果実の着き方を見て不思議に思ったのは、花序が出た方向と逆の方向に花柄が曲がって果実が成っている点です(写真では分かり難いかもしれませんが)。他のナス属だとどうなっているのでしょうね? 観察を怠っている証拠ですね(^^ゞ(2001.12.22.)

 
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