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キバナセンニチコウ

キバナセンニチコウ
品種:‘クイズカーマイン(Qiz Carmine)’


ヒユ科ゴンフレナ属(センニチコウ属)
学名正名:Gomphrena haageana Klotzsch
異名:G. aurantiaca hort.G. coccinea Decne.G. tuberifera Torr.
英名 
和名キバナセンニチコウ(黄花千日紅)
別名キバナセンニチソウ(黄花千日草)、アメリカセンニチコウ、アメリカセンニチソウ
花言葉不朽、不滅の愛
メモ

 ゴンフレナ属の解説は、こちらをご覧下さい。
 英名は、「園芸植物図譜」や「最新園芸大辞典」などの日本の図鑑では「golden glove amaranth」とされていましたが、海外の資料では見つけられませんでした。
 原産はテキサス州〜メキシコだそうです。日本には、大正時代末期に渡来したと言われています。

 多年草ですが、園芸上は春播きの一年草として扱うそうです。栽培の詳細については、ゴンフレナ属の解説をご覧下さい。また、形態的特徴についても、ゴンフレナ属のページに、センニチコウとの違いをまとめました。

 和名の通り、黄色い(と言うよりオレンジ色の)苞を着生するそうですが、園芸品種の中には写真の‘クイズカーマイン’のような赤い苞を付けるものがあります。‘クイズカーマイン’は、F.S.クオリティー受賞品種だそうです。「花卉品種名鑑」によると国内で販売されている品種として、‘キスカーマイン’、‘ストロベリーフィールド’、‘ラズベリーフィールド’、‘オレンジ’、‘キャンディーポップ’等があるようです。

 植物ステロール(phytosterolsの一種である植物エクジステロイド(phytoecdysteroidsが含まれているそうです。種子に含まれる主要な植物エクジステロイドは20-ヒドロキシエクジソン(20-hydroxyecdysone)で、他にポリポジンB(polypodine B)が含まれているそうです。器官別には、種子に最も多く含まれていて、次いで葉、茎、花で、根に含まれる量が最も少なかったそうです。これらの器官でも20-ヒドロキシエクジソンが大半を占め、ポリポジンBは6%未満だったそうです。

追記(2003.6.15.)
 メモを全文改訂しました。

追記2(2006.1.29.)
 植物ステロールと植物エクジステロイドに関する記述を、こちらのページに移しました。


本棚以外の参考文献
  • Savchenko, T. Distribution and identity of phytoecdysteroids in Gomphrena spp. (Amaranthaceae). Biochemical Systematics and Ecology. 26: 337-346. 1998.

  • Harborne, J. B., et al. (Editors). Phytochemical Dictionary. Taylor & Francis Ltd. 1993.

  • 大西英爾ら編集.昆虫の生化学・分子生物学.名古屋大学出版協会.1995年.

コメント

 自分で育てたのは‘クイズカーマイン’だけですが、播種は5月半ば過ぎ、発芽は5月末、色付き始めたのは8月中旬以降です。左の白と紫の品種は、昨年、職場で誰かが育てていたのを撮影させて貰ったものです(^^ゞ。花の写真を撮ろうとしましたが、上の写真が限界でした。今使っているデジカメはマクロに弱いみたいです。かろうじて、蕊と花被片が分かるかな?ってところですね。(2001.9.1.)

もう一言(2003.6.15.)
 これまでセンニチコウとして紹介していましたが、キバナセンニチコウとのご指摘を受けて訂正しました。写真は差し替えていません。訂正のついでにメモを全文書き直し、コメントを若干訂正し、ゴンフレナ属のページを作りました。研究はほとんど行われていないようで、論文の数は少なかったです。

 
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