メモ | ネモフィラ属の説明はこちらをご覧下さい。 原産地はカリフォルニア州で、森林の周辺に生育しているそうです。
花冠は白色で5裂し、裂片の先端に斑点があるのが特徴です。これが英名の由来になっています。
「最新園芸大辞典」によると、var. variegata と var. grandiflora という二つの変種があるそうですが、「園芸植物大事典」では、園芸品種(それぞれ、‘Variegata’、‘Grandiflora’)として扱われています。どちらが正しいかは分かりませんでした。
花が咲き易いか咲き難いかの判断をする目安の一つに、花が咲くまでに形成された葉の数が挙げられます。葉の数が少なければ花が咲き易く、葉の数が多ければ花が咲き難いと判断されます。Erwin氏らの文献によると、ネモフィラ・マクラタの‘Pennie Black’(‘Pennie Black’は、ネモフィラ・メンジージーの品種だと思いますが?)の場合、花成には日長時間はあまり影響せず、長日でも短日でも、花が咲くまでの葉数に差はなかったそうです(これは著者の判断で、データを見る限り、長日性のようにも見えます)。また、補光をすることで花成が促進されることが分かったそうです。
関連する文献は少なく、入手出来なかったり、入手出来たものでも、根の表皮細胞のタイプ分けに関する研究と個人的に興味を惹かれるものではなかったので(^^;、その文献についてはタイトル等の紹介に留め、内容の紹介は見合わせました。この文献で気になったことは、ネモフィラ・マクラタが、Hydrophyllaceae(ハゼリソウ科)ではなく、Boraginaceae(ムラサキ科)とされていた点ですが(より正確には、「ハゼリソウ科を含めたムラサキ科」とのことですが)、これについて調べたことをネモフィラ属の解説ページで紹介しています。
追記(2004.3.7.) ネモフィラ属の解説を追加したのに伴い、内容の一部をそちらに移し、ほぼ全文を改訂しました。また、種小名のカタカナ表記を「マキュラータ」から「マクラタ」に改めました。
本棚以外の参考文献
Erwin, J. E., et al. Determination of photoperiodic response group and effect of supplemental irradiance on flowering of several bedding plant species. Acta Horticulturae. 580: 95-99. 2002.
Pemberton, L. M. S., et al. Epidermal patterning in seedling roots of eudicotyledons. Annals of Botany. 87: 649-654. 2001.
|