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ベンケイソウ

ベンケイソウ


ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属(ヒロテレフィウム属)
学名正名:Hylotelephium erythrostictum (Miq.) H. Ohba
異名:Sedum alboroseum Bak.S. erythrostictum Miq.
英名 
和名ベンケイソウ(弁慶草)
別名 
花言葉穏やかな
利用部
利用法薬用
薬効排膿
メモ

 属名はギリシア語の「hyle(森)」と「telephion(ベンケイソウ)」に由来し、ムラサキベンケイソウ属の植物が、他のベンケイソウ科の植物と異なり、森の中にも生えることからついたそうです。和名のベンケイソウは、容易に挿し木できる、炎天下でも発根するなど、乾燥に強いことを弁慶にたとえたそうです。また、10世紀頃には伊岐久佐(いきくさ;生草)と呼ばれていたそうです。本州中北部、九州、中国に分布しています。遣唐使などによって、中国からもたらされたと言われています。

 植物の光合成のタイプは、炭素を固定する過程の違いにより、C3植物、C4植物、CAM植物に分類されています。これらのうちのCAM植物とは、ベンケイソウ型有機酸代謝(crassulacean acid metabolism;CAMCrassulaceanはベンケイソウ科のこと)によって光合成を行う植物のことで、ベンケイソウ科の他、サボテン科、ラン科、パイナップル科などがあります。これらの植物では、蒸散によって水分が失われるのを防ぐために日中は気孔を閉じ、夜間に気孔を開けて二酸化炭素を取り込んでいます。取り込まれた二酸化炭素はホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼによって固定され、液胞内にリンゴ酸として蓄えられ、日中はリンゴ酸が脱炭酸され、C3回路を経て炭水化物が合成されます。

 弘前城植物園にて撮影しました。

 
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