名前など
クリスマスローズ(Christmas rose)は、本来は、H. niger(ニゲル種[ニガー種])の英名です。しかし、日本では、H. orientalis(オリエンタリス種)や交雑種もクリスマスローズと呼ばれています。
形態・生態・栽培など
耐寒性がある多年草です。茎の有無で、有茎と無茎の二つのタイプに大別されるそうです。葉は3枚以上の小葉から成る掌状の複葉ですが、中には羽状の葉を持つ物もあるそうです。葉の縁は歯状、あるいは、全縁です。花は、普通、集散花序を形成しますが、花が多い場合は円錐状になることがあるそうです。花弁のように見えるのは萼片で、5枚あり、重なり合っています。花弁は退化して蜜腺になっていますが、八重咲きの花では花弁に戻っています。雄しべは多数あります。心皮は2〜10枚で、離生しているか、基部が合着しているそうです。果実は袋果です。 種によって開花期が異なり、例えば、ニゲル種はクリスマスの頃、オリエンタリス種はキリスト教の四旬節(Lent:聖灰水曜日〜復活祭[春分後の満月直後の日曜日]前日までの日曜日を除く40日間。オリエンタリス種の英名の lenten rose[レンテンローズ]は、これに由来するそうです)に開花するそうです。 栽培について、繁殖は株分けか実生によります。株分けは、秋か開花後に行います。排水が良く肥沃な土壌を好みます。日当たりについては、半日陰が向いています。乾燥する場合は、十分に水遣りします。
種類など
種数は上記の通りです。
・H. argutifolius Viv:有茎
・コダチクリスマスローズ(H. foetidus L.):有茎
・H. lividus Ait.:有茎
・H. multifidus Vis.:無茎
・クリスマスローズ(H. niger L.;Christmas rose):無茎
・H. odorus Waldst. et Kit.:無茎
・ハルザキクリスマスローズ(H. orientalis Lam.;lenten rose[レンテンローズ]):無茎
・H. purpurascens Waldst. et Kit.:無茎
・H. viridis L.:無茎
・H. vesicarius Aucher.:無茎
・H. × hybidus
・H. sp.(種不明)
本棚以外の参考文献
(2004.12.12.)
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