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アスチルベ属


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アレンジー      
アレンジー
(× arendsii
     

ユキノシタ科Saxifragaceae
学名Astilbe Buch.-Ham. ex D. Don
和名チダケサシ属(乳蕈刺属)
英名astilbe, spiraea, false spirea
分布東アジア、北アメリカ
種数12種、あるいは、約25種
属名の性別女性
花言葉自由、気まま、恋の訪れ

属名の由来

 ギリシャ語の「a(〜がない)+stilbe(輝き)」で、葉に照りがないことを表しているとか、花が地味であることを表しているとか諸説あるが、本当の由来は不明。

メモ

名前について
 和名のチダケサシ(乳蕈刺)の由来は、「原色牧野植物大圖鑑」によると、長野県の山間部で、採取したチダケというキノコを持ち帰る際に、植物の茎に刺したそうですが、その植物(A. microphylla)がチダケサシと呼ばれるようになったとのことです。
 また、「spiraea 」は、本来は、バラ科のシモツケ属[Spiraea、英名:spiraea, spirea]のことです。似ていることから、アスチルベ属もこう呼ばれているそうです。false(疑似の、偽の)が付いているのは、シモツケ属と区別をするためだと思われます。


形態、生態、栽培など
 落葉性で、耐寒性のある多年草です。低木の種もあるそうです。葉は、三出複葉を2〜3回繰り返します。小花は穂状花序を形成し、穂状花序がさらに円錐花序を形成する複合花序です。小花は、雌雄異花か両性花です。萼は目立たず、4〜5裂しています。花弁は0〜5枚です。雄しべは5、8、10個のいずれかです。雌しべは多くて3個で、離生していたり、合着していたりします。果実は裂開性の袋果です。
 株分けは、春か秋に行います。風通しと水捌けが良く、養分を多く含む土壌が向いています。種にもよるようですが、日向よりも半日陰の方が向いている種があるそうです。また、夏は直射日光に当たらない方が良いそうです。水やりは、乾燥を避け、湿気を保つようにすると良いそうです。冬の寒さ対策は、特に必要ないそうです。


種類
 種数は、12種としているのは、「The New RHS Dictionary of Gardening」、「The Plant-Book」、約25種としているのは、「園芸植物大事典」、「Flower Oasis」です。一部の種を以下に挙げます。

A. × arendsii Arends
A. biternata Vent. et Britt.
A. chinensis (Maxim.) Franch.
  オオチダケサシ(var. davidii Franch.
  var. taquetii (Lév.) Koidz.
A. × crispa (Arends) Bergmans
A. × hybrida hort.
・アワモリショウマ(A. japonica Morr. et Decne.
  ヤクシマショウマ(ssp. glaberrima (Nakai) Kitam.
A. koreana Nak.
・チダケサシ(A. microphylla F. Knoll
・アケボノショウマ(A. × rosea hort. van Waveren et Kruijff
・ヒトツバショウマ(A. simplicifolia Makino
・アカショウマ(A. thunbergii (Sieb. et Zucc.) Miq.
  フジアカショウマ(var. fujisanensis (Nakai) Ohwi
  var. sikokumontana Koidz.


本棚以外の参考文献
  • 牧野富太郎.原色牧野植物大圖鑑.北隆館.1982年.

(2004.11.6.)
 
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