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パンクラティウム属


このサイトで紹介している種

ゼラニカム、ゼラニクム      
ゼラニカム
zeylanicum
     

ヒガンバナ科Amaryllidaceae
学名Pancratium L.
和名パンクラティウム属
英名 
分布カナリア諸島、地中海地方〜熱帯アジア、西アフリカ〜ナミビア
種数約16種
属名の性別中性

属名の由来

 ディオスコリデスが、ある球根植物に用いたギリシャ古名の「pankration」に由来する。「pan(全て)+kratus(力)」の意で、薬効があると考えられたことから。なお、英語の pancratium は、古代ギリシャの格闘技の一種(パンクラティオン)のことを意味する。

メモ

形態、生態、栽培など
 多年生の草本です。葉は線形です。3〜15個の花が散形花序を形成するそうですが、まれに単生することもあるそうです。花序の基部には2枚の包葉があります。花色は白で、芳香があるそうです。花被片は6枚です。雄しべは6つで、花糸は副花冠を構成する皮膜の先端に近い部分に着いています。子房は下位で3室です。果実は刮ハで、種子は黒色で多数あります。
 ヒメノカリス属と近縁ですが、パンクラティウム属の子房は3室であるのに対し、ヒメノカリス属の子房は多室であることで区別するそうです。

 半耐寒性です。種によるようですが、地中海地方が原産の種は、その特徴として、夏の暑く乾燥した環境下で休眠し、球根が十分に育つそうです。また、−5℃までの温度に耐えられる種があるようですが、普通は、霜によって葉がダメージを受けるため、冬に保護する必要があるそうです。水捌けが良く、有機質に富む肥沃な土壌を好むそうです。繁殖は成熟した実生か分球で行います。


種類
 種数は上記の通りです。一部の種を以下に挙げます。

P. canariense Ker-Gawl.
P. illyricum L.
P. maritimum L.
P. zeylanicum L.


本棚以外の参考文献
  • CRC World Dictionary of PLANT NAMES -Common names, scientific names, eponyms, synonyms, and etymology. CRC Press. 2000.

(2004.10.11.)
 
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