属名について
スペルは、私が調べた範囲で、国内外の多くの図鑑で上記の通りですが、一部の図鑑と相当数の学術論文で、「Eschscholtzia」と綴っている物もあります。 カタカナ表記は、エッショルチアの他、エスコルチアもあります。
形態・生態・栽培など
エッショルチア属は、ハンネマニア属や Dendromecon属(デンドロメコン属)と近縁だそうです。これら3つの属は、Eschscholzioideae亜科という、いくつか(4つ?)あるケシ科の亜科の中で、最も小さい亜科を構成しているそうです(3属以外の属は含まれていません)。「園芸植物大事典」では、これら3属はケシ亜科(Papaveroideae)に属するとされていますが、ここでは、「The Plant-Book」や Gleissberg氏の文献に従いました。なお、Eschscholzioideae亜科の特徴として、毛が単細胞毛であること、花粉が多溝粒であること、心皮が2枚であることが挙げられるそうです。Eschscholzioideae亜科に属する属の形態的特徴は、以下の通りです。
| Eschscholzioideae亜科 |
エッショルチア属 Eschscholzia Cham. | ハンネマニア属 Hunnemannia Sweet | デンドロメコン属 Dendromecon Benth. |
園芸的分類 | 一年草、または、多年草 | 一年草 本来は、多年草 | 常緑の低木 |
葉 | 三出複葉を繰り返す 小葉に深裂がある | 三出複葉を繰り返す 小葉に深裂がある | 単葉、全縁、披針形〜卵形 |
萼片 | 2枚が合着し、帽子状 開花時に脱落 | 2枚が離生している 開花後も脱落しない | 2枚、半球状 |
花弁 | 4枚、稀に6枚か8枚 黄〜オレンジ | 4枚、黄色 | 4枚、黄色 |
雄しべ | 16本以上 | 多数、オレンジ色 | 多数 |
雌しべ | 柱頭は4〜6裂 | 柱頭は4裂 | |
栽培については、ハナビシソウの解説のページをご参照下さい。
種類など
種数は上記の通りです。もっと多いとする見解もあるようですが、別種とされていた種がまとめられた例もあるようです。「The New RHS Dictionary of Horticultural Plants」には、以下の5種が掲載されていました。
・ヒメハナビシソウ(E. caespitosa Benth.)
・ハナビシソウ[カリフォルニカ](E. californica Cham.)
・E. hypecoides Greene
・E. lobbii Greene
・E. mexicana Greene
本棚以外の参考文献
(2004.8.27.)
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