リクニス属

属名の由来

　ギリシャ語の「lychnos（ランプ）」に由来する。もともと、テオフラストス（アリストテレスの弟子で、植物学の祖）が用いていた名前で、スイセンノウ（L. coronaria）の葉をランプの灯心として用いたことに因むとも、花の艶やかさを表したとも言われている。

属について
　現在、Silene属（シレネ属、マンテマ属）にまとめられています。詳細は、シレネ属のページをご覧下さい。

形態など
　形態については、シレネ属にまとめましたので、そちらをご参照下さい。

種類など
　種数は上記の通りです。前述の通り、現在はシレネ属に移されていますが、かつてリクニス属とされていた種の一部を以下に挙げます。なお、命名者名は、「The New RHS Dictionary of Gardening」に従いました。

・ホワイトキャンピオン（L. alba Mill.；Silene latifolia Poirotの異名）
・L. alpina L.
・アメリカセンノウ（別名：ヤグルマセンノウ；L. chalcedonica L.）
・ウメナデシコ（別名：コムギセンノウ；L. coeli-rosa (L.) Desr.、L. oculata Backh.；Silene coeli-rosa (L.) Godron.の異名）
・スイセンノウ（別名：フランネルソウ；L. coronaria (L.) Desr.；Silene coronaria (L.) Clairv.の異名）
・ガンピ（L. coronata Thunb.、L. grandiflora Jacq.）
・レッドキャンピオン（L. dioica L.；Silene dioica (L.) Clairv.の異名）
・エゾセンノウ（L. fulgens Sims）
・エゾセンノウ（L. fulgens Sims）
・センジュガンピ（L. gracillima (Rohrb.) Makino）
・オグラセンノウ（L. kiusiana Makino）
・フシグロセンノウ（別名：オオサカソウ［逢坂草］；L. miqueliana Rohrb. ex Franch. et Savat.）
・センノウ（別名：センオウゲ、コウバイグサ［紅梅草］；L. senno Sieb et Zucc.）
・マツモトセンノウ（別名：マツモト；L. sieboldii Van Houtte）
・エンビセンノウ［燕尾仙翁］（；L. wilfordii Regel ex Maxim.
・ホワイトキャンピオン（L. vespertina Sm.；Silene latifolia Poirotの異名）

• 北村四郎ら．原色日本植物図鑑．草本編（中）．保育社．1961年．