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イベリス属


このサイトで紹介している種

クレナタ      
クレナタ
crenata
     

アブラナ科Cruciferae
学名Iberis L.
和名マガリバナ属
英名Candytuft
分布南ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ
種数約30〜40種
属名の性別女性

属名の由来

ギリシャ語の「Iberis」に由来し、イベリア属植物の原産地が、イベリア半島のスペインやポルトガルであることによる。

花言葉無関心、冷淡
メモ

名前について
 「Elsevier's Dictionary of Plant Name and Their Origin」、「花ことば」、「リーダーズ英和辞典」によると、英名の Candytuft は「Candia」+「tuft」だそうで、「Candia」はクレタ島、あるいは、クレタ島の古都(現在のイラクリオン)のことであり、また、「tuft」は「房」を意味し、散房花序であることを表しているそうです。「園芸植物 庭の花・花屋さんの花」では「花が盛り上がった砂糖菓子のようだということから」と説明されていましたが、同様の解説は、他には見つかりませんでした。
 和名はマガリバナ属、中国名は屈曲花属だそうです。マガリバナは、前出の「花ことば」によると「花弁の大きさが揃っていないから『歪り花』(マガリバナ)」だそうです(「歪」には「まがる」という読み方はないと思いますが)。私が crenata種を育てていた時、茎が色々な方向に曲がっていたので、もしかしたら、そのことを表しているのかな?と思いましたが、実際はどうなのか分かりません。


形態・生態・栽培など

キャンディタフト小花

 一年生あるいは多年生の草本・亜低木だそうです。
 小花は総状花序か散房花序を形成するそうです。小花には4枚の花弁がありますが、左の写真のように、花序の中心に向かっている2枚より外側に向かっている2枚の方が大きいという特徴があります。花言葉は、この小花の形に由来すると言われています。なお、写真はcrenata種の物です。

 一年草の種は切り花、鉢物など、亜低木の種はロックガーデンなどと、用途によって大別されるそうです。一般に、日当たりと水捌けが良い土地が向いていますが、半日陰で育てた方が良い種もあるようです。酸性の土壌でも育つそうです。耐寒性のある種の中には、−15℃の低温にも耐えることが出来る種があるそうです。繁殖は、一年生の種は実生で、亜低木の種は挿し芽で行います。


種類など
 種数は上記の通りですが、ここでは、主に「キャンディタフト」として栽培されている種と和名が付いている種を挙げておきます。

I. amara L.bitter candytuft
I. crenata Lam.candytuft
・ニオイナズナ(I. odorata L.
・トキワナズナ(I. sempervirens L.perennial candytuft, evergreen candytuft
I. umbellata L.florist's candytuft


本棚以外の参考文献
  • Watts, D. C. Elsevier's Dictionary of Plant Name and Their Origin. Elsevier. 2000.

  • 松田徳一郎監修.リーダーズ英和辞典(初版・第21刷).研究社.1995年.

  • Quattrocchi, U. CRC World Dictionary of PLANT NAMES. Vol. II. CRC Press LLC. 2000.

(2003.3.22.)
 
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