このページ内の文章・画像の転載を禁止します

ダイアンサス属


このサイトで紹介している種

ビジョナデシコ セキチク カワラナデシコ 不明
ビジョナデシコ[ヒゲナデシコ]
barbatus
セキチク
chinensis
カワラナデシコ
(superbus var. longicalycinus)
不明

ナデシコ科Caryophyllaceae
学名Dianthus L.
和名ナデシコ属
英名Pink
分布ユーラシア(地中海、南ヨーロッパの山地)、アフリカの山地、北アメリカ、アジア
種数約300種
属名の性別男性

属名の由来

ギリシア語で「dios(神聖な)+anthos(花)」を意味し、テオフラストス(アリストテレスの弟子で、植物学の祖)が用いた植物名に由来する。

花言葉白花:純粋なセンチメント、ピンク:大胆、他
メモこのページは少しずつ説明を追加していく予定です。ご了承下さい。

名前について
 Dianthus の読みは「ディアンツス」が正しいらしいですが、一般には「ダイアンサス」と呼ばれていると思いますし、園芸学会雑誌に掲載されているような研究論文でも「ダイアンサス」とされているので、このサイトでもそれに従いました。
 和名のナデシコ(撫子)は、花の愛らしさを子供に見立てて、撫でてあげたい、ということから付けられたようです。
 英名のピンクは、色のピンクの語源になっているそうです。17世紀頃にピンクと言ったら、黄色か緑がかった黄色、あるいは深紅色を表していたそうです。それが18世紀になると、ナデシコに近い、現在のピンク色を表すようになったそうです。(ここでこのようなことは書きたくありませんが、このページを作るまで、種不明のナデシコのページに書いていた英名に関する記述が、病院が運営しているとあるサイトで無断で転載されていましたが、気分の良いものではありませんでした・・・。こちらは、文献はあくまでも「参考」であって、時間、気、頭を使って自分流にアレンジしているのに、それがコピー&ペーストで簡単に真似されるとやる気を失いそうです。これを読んでいる方に、抗議はメールでやれと怒られそうですが、トラブルを避けたいがため、これがせめてもの抗議と言うことで、お許し下さい。)


形態・生態など
 多くの種が多年生の草本ですが、亜低木の種もあるそうです。また、僅かですが、一・二年草の種もあるそうです。毎年タネを播いて育てるような栽培品種は主として、セキチクやビジョナデシコのような二年生や短命の多年草から育成されたそうです。また、日本に自生しているシナノナデシコも二年生の種だそうです。
 葉は対生しています。花弁は5枚、雄しべ10本、柱頭2本です。花弁が多い品種では、雄しべが退化していることがあるそうです。

 生態的特徴として、ヨーロッパ原産の種は開花に低温に遭遇することが必要であるのに対して、アジア原産の種では低温要求性が小さいことが挙げられるそうです。


種類など
 日本にも、4種とその変種が自生しているそうです(@印を付けたもの)。主な種や変種は以下の通りです。

ビジョナデシコ(美女撫子、別名・ヒゲナデシコ;D. barbatus L.
・カーネーション(D. caryophyllus L.
セキチク(石竹;D. chinensis L.
  トコナツ(常夏;var. semperflorens Makino
・ヒメナデシコ(姫撫子;D. deltoides L.
・イセナデシコ(伊勢撫子;D. × isensis Hirahata et Kitam.
@ハマナデシコ(浜撫子、別名・フジナデシコ[藤撫子];D. japonicus Thunb.
@ヒメハマナデシコ(姫浜撫子;D. kiusianus Makino
・タツタナデシコ(立田[龍田]撫子;D. plumarius L.
@エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子;D. superbus L.
  @カワラナデシコ(河原撫子;var. longicalycinus (Maxim.) F. N. Williams
  @タカネナデシコ(var. speciosus Reichb.
@シナノナデシコ(信濃撫子、別名・ミヤマナデシコ;D. shinanensis Makino


本棚以外の参考文献
  • 竹田 義.種子繁殖性ダイアンサスの開花に及ぼす低温と日長の影響ならびにその品種間差異.園芸学会雑誌.第65巻:615−623ページ.1996年.

(2003.2.22.)
 
HOME   植物名一覧

このページ内の文章・画像の転載を禁止します