花言葉、誕生花、植物名、神話・伝説等

366日の誕生花物語
植松 黎日本法令1996年8月10日1,845円(税抜き)

内容
ヨーロッパで16世紀から19世紀にかけて出版された花言葉などの本をたたき台にしたという誕生花の本。この本の特徴は、花言葉に因んだ著名人の名言が添えられていること。イラストは手書き。索引は一般名と和名(いずれも、あいうえお順)の2種類がある。モノクロ。

コメント
花の説明は類似書からの引用は少ないようで目新しさがあります。時々著者の主観が混ざっているのも特徴といえるかもしれません。それはそれで楽しませていただきました。


366 Birthday Flowers 私の花あの人の花
監修・写真/北脇榮次
文/田中真理
POLICY2000年3月1日
(第2版1刷)
2,500円(税抜き)

内容
淡路花博開催記念本。A5版。1ページにつき1種の花が、一部を除いて2枚の写真で紹介されている。花の名前・別名の由来の他、形態的特徴についての解説もある。索引は、巻末に50音順のものが付いている。

コメント
誕生花を贈る366日」(以下講談社版)の写真を撮影された方の本。この本の誕生花は、一部を除いて講談社版と同じ配列で、写真も重複する(撮り下ろしでない)ものも一部あります。また、誕生花が「人生の応援」となるようにという配慮から、監修者が創作した花言葉もあるようです(例:2月10日のエンドウ「永遠の悲しみ(講談社版)」→「永遠の楽しみ」)。講談社版は入手できない巻もありますし、写真もこちらの方が奇麗ですので、この機会に手に入れてみてはいかがでしょう。書き込みが出来る別版(2,300円?)もあります。


誕生花366の花言葉 日々を彩る幸せのダイアリー
監修/高木誠
写真/夏梅陸夫
大泉書店1999年2月20日1,500円(税抜き)

内容
おおよその開花時期に合わせて誕生花が決められている。A5版の大きさで、1ページにつき2種類(2日分)の花がカラー写真で掲載されている。それぞれの花に、簡単な説明、その日に生まれの人の特徴、花を贈るアイディアが紹介されている。各ページの欄下に星座占い付き。月の始めには誕生石が紹介されている。巻末の花名索引は、あいうえお順。

コメント
占いが重視された内容で、女性向けな感じの作りです。花の説明もそれなりに満足できましたし、フルカラーでありながらリーズナブルな値段であることを考慮すると、現在私の手元にある誕生花の本の中ではベストだと思います(あくまでも私見です。)。


366日誕生花の本
瀧井康勝三五館1995年10月22日1,456円(税抜き)

内容
19世紀イギリス式の誕生花を紹介。花の説明、花占いの他、有名人や歴史上の人物の誕生日が載っているのがこの本の特徴。「この日生まれの大切な人」という書き込み欄付き。他の誕生花の本が誕生日一日に一種類の花(同種の色違いというのもあるが)を割り当てているのに対して、一種類の植物を複数の誕生日に割り当てていることもある。巻末には植物名のあいうえお順の索引が付いているが、ページの代わりに月日(誕生日)が書かれている。この索引は姉妹本の「366日相性花の本」と共通のようである。イラストは手書き。

コメント
独特というか、個性的というか、独自路線を走っている感じです(それが悪いと言っているわけではありません。)。異なる誕生日に同じ花(植物)が割り当てられていることもありますが、挿し絵とエピソードはちゃんと違っている点は評価できます。
内容とは関係ありませんが、3、4、11、12月のペ−ジが白地に赤い文字で印刷されていますが、目がチカチカして疲れます。姉妹本に「366日相性花の本」がありますが、そちらの購入予定はないので、コメントは控えさせていただきます。


園芸植物名の由来
中村 浩東京書籍1998年9月16日
(第2版1刷)
1,619円(税抜き)

内容
東京書籍社発行の東書選書60(1981年初版)の単行本(第二版)。早春を皮切りに季節を代表する花の名前(和名、英名、学名など)の由来を紹介している。目次には68種の植物名が挙げられているが、実際はそれ以上の種類の花が取り上げられている(重複するものもあるかもしれませんが、500種近く)。巻末に50音順の索引付き。

コメント
難しくはありませんが、一部は名前の由来の羅列といった感じもあり、ちょっと退屈という印象が残りました。たまに、花の由来とは関係のない脱線気味の話もありますが、それはそれで面白かったです(例:カルセオラリア)。

巻末の索引には、この本に収められていない植物名とページ数らしき数字が入っていますが、これらについての説明がありません(もしかしたら、姉妹本の「植物名の由来」に関連するのかもしれませんが。)。帯に「栽培のこつも身につく」とありましたが、それぞれの植物の栽培についての解説は全くありませんので、栽培の本としては役に立ちません。


誕生花を贈る366日・春 同・夏 同・秋 同・冬
監修/西 良祐
写真/北脇栄次、森田敏隆、山口真澄
講談社・+α文庫春・データ無し
夏・1996年4月20日
秋・1996年5月20日
冬・1996年6月20日
夏、秋、冬 854円(税抜き)

内容
文庫本で、1ページにつき一つの花がカラー写真で紹介されている。他の類似書が同じ種の色違いの花を異なる誕生日に割り当てているのに対し、1つの誕生日に1種の植物を割り当てている。植物の説明は、一つの花につき69字以内。各巻巻末に全巻共通の花名索引(あいうえお順)が付いている。

コメント
品切れのため、「春」の巻のデータはありません。
私見では、長所は植物が写真で紹介されているという点だけのような気がします。コメントが物足りない、全巻そろえたら結構な値段になることを考慮するといまいちです。それと植物が何科であるのか記載されていないことも、私としては不満です。


創作花ことば
日本花ことば協会星雲社1・1998年6月10日1,500円(税抜き)

内容
見開き2ページの左ページに創作花ことばとイラスト、右ページに簡単な植物の説明と従来の花ことばが記載されている。アイウエオ順に98種の植物。オールカラー。

コメント
口語調の詩に奇妙な違和感を感じましたが(私の頭が固いのかもしれません。それにしても詩は男性が作ったのでしょうか?)、新しい花言葉を作ろうとしている心意気は買います。ところで、私の行きつけの本屋では2巻以降を見かけませんが、出版されているのでしょうか?カラーのイラストを使用しているためか文庫本の割に値が張りますが、個人的には購入してもいいと思っています。


カラー版 花言葉・花贈り 神話や伝説・四季の彩りを花束に託して
濱田 豊 監修池田書店1999年3月25日1,200円(税抜き)

内容
約160種類の植物の花を写真で紹介し、「花ことば」にまつわるエピソードやいわれ、花の特徴などを紹介している。巻末にはフラワーアレンジメントや花の贈り方について説明が付いている。また、巻末の索引には、この本に収録されなかった花についても花言葉が紹介されている。

コメント
春山行夫氏の「花ことば」も参考にされているだけあって、内容の一部はそのダイジェスト版といったところでしょうか。もちろん、他の本を参考にしている部分もありますが。花をプレゼントするときの参考にするには適当かもしれません。


花ことば 花の象徴とフォークロア(上・下)
春山行夫平凡社上・1986年
下・1986年
各2,500円(税抜き)
平凡社・平凡社ライブラリー上・1996年7月15日
下・1996年8月15日
各1,165円(税抜き)

内容
単行本とその文庫版(普通の文庫本よりやや大きめ)が出版されており、単行本のタイトルは、上記のタイトルの頭に「春山行夫の博物誌T」というのがついている。植物(以外のものも少しあります)の名前のアイウエオ順に、花にまつわるエピソードとその象徴的な意味が紹介されている。上巻は、アイリスからセンノウまで155種、下巻はタイムからワラまで148種。下巻の巻末には、「花ことば・シンボル」、「植物名」、「人物・事項」、「欧文」の4種類の索引がある。モノクロ。

コメント
花ことばを知りたい人なら、手元に置いておくことをお勧めしたい本。他の花言葉の本の参考にされていることもあるようです。目次は4種類あって目的に合わせて引きやすくなっており、特に、「花ことば・シンボル」は重宝してます。これで、それぞれの花の写真かイラストがあったら更に良かったと思うのは欲張りでしょうか。ただ、本来「種小名」とするべき所が「品種名」とされているところが気になります。


万葉植物事典 万葉植物を読む
山田卓三、中嶋信太郎北隆館1995年11月20日各3,690円(税抜き)

内容
万葉集の和歌の中で詠まれている植物のうち172種を取り上げて、その植物が詠まれた和歌について背景や作者のこと、そして植物の形態的特徴・性質などについて解説している。中には、平安時代以降の短歌や俳句も取り上げ、時代ごとのその植物に対するイメージの変化を考察していることもある。植物名のあいうえお順に配列してある(たまに順番が間違っていることもある)。カラーは口絵の32ページの写真のみで、本文中のイラスト(枠外に出典が書いてある。一部は牧野富太郎先生の絵)はモノクロ。巻末に、植物ごとに詠まれた歌の番号を記した表と、現代の植物名と万葉集での呼び方を混ぜた50音順の索引が付いている。

コメント
斜め読み程度で読破したわけではありませんが、万葉の人が花に託した想いを知ることが出来る、そんな感じの本です。



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