スクーデリア EVANCE


講習時間 AM10:00 〜 PM5:00 

最低でも、3日は連続して、受講すること。

これを1クールとして、ある程度までマスターするには、6クールくらいは、受講すること。

講習料は、1日5万円で、1クール 15万円。

受講には、独自のプラグイン・ソフトが必要で、これが、10万円(当時の価格)で、締めて、100万円くらいは、必要です。

講師は、厳しくて、怖いので有名なN島大先生です。

その先生とのマンツーマンでの講習となります。


こんなジュエリーCADスクールが在ったとしたら、まともなひとは、こんなに厳しい条件では、生徒が集まらずに、ビジネスとして成り立たないだろうと心配になることでしょう。

しかし、本当にこんなスクールが存在したのです。

かつて、「スクーデリアEVANCE」というライノセロスを使ったジュエリーCADスクールが甲府市朝日町の自家焙煎のコーヒーやさんのとなりの一角にありました。

そのスクールの受講条件は、本当に上記のような内容だったのです。

その建物のボロさは、今でも語り草になっています。

こんな貧乏くさい、ぼろいスクールで、ボッタクリみたいな高い講習料を取ってCADを教えている奴がいる。と悪口を言う人もいました。

賢明な読者の方ならば、お気づきかと思いますが、そのようなスクールが在ったとして、この厳しいスクーリングを受講する覚悟を決めた時点で、講師の先生が、よっぽど、タコでない限りは、ほぼ、70%くらいは、ジュエリーCADがマスターできることが保障されているのです。

基本的に、ライノセロスをマスターできる能力のある人であれば、時間さえ際限なくかけて、それにかかりきりになれば、きっとマスターできるはずです。

なるしま先生や、その昔からの友人のライノマンさんみたいに、半分ニートみたいな、半年も一年もライノで遊んでいられる人ならともかく、まともな生活者は、仕事もあるし、そんなことは、不可能です。

そこで、スクールに通うわけで、要は、時間をお金で買うということです。

しかし、「スクーデリアEVANCE」のなるしま先生は、自分が、ジュエリーCADのライノセロスを独学でマスターした経験から、その難しさを熟知していました。

いくらスクールで教わったところで、中途半端な覚悟では、マスターすることが難しいことをよく知っていたので、非常に厳しい条件を設定したのです。

1を聞いて、10を知る。というような能力の高い人であれば、どこのスクールに行っても、基本的なことだけ習えば、後は、それなりに時間をかければ、何とかなるでしょうが、そんなに時間のある人は多くはいないので、スクールとしては、いかに効率よく、短期間で出来るように教えるかというのが、大切な訳です。

まあ、先生が、習うのではなく、生徒が習う訳ですから、要は、ぶっちゃけ、生徒個人の資質の問題で、出来る人は、できるし、出来ない人はできないのですが、スクールとしては、いかに、できる見込みのある受講生を集めるかということが、実績につながる訳で、「スクーデリア EVANCE」は、その極端な例だといえるでしょう。

受講生はあまり集まらなくても、確実に出来そうな人だけにきちんと教えたい。

10人の中途半端な受講生より、1人の確実な受講生に時間をかけたほうが、ジュエリーCADの普及に結果的には、繋がると考えたのです。

なぜなら、その1人の人は、きちんとCADをマスターして、他の人たちに、正確に、教えてあげるだろうからです。

なるしま先生は、そういう想いで、「スクーデリア EVANCE」をやっていたのです。


講習は、まさにスパルタ式で、初めのうちは、テキストもなく、先生がやって見せたことをその場で覚えて、すぐさま繰り返してやってみる。

出来ないと、「本気で、覚える気があるのか。」などと怒られる。というハードなものでした。(多少、誇張があるので、あまり、真に受けないように。(笑)こういうことを言うから、怖いとかという評判が立ってしまうのであるが、しかし、一面の真実は、あるかもしれないのである。)

甲府でやっていたときの、第一号の犠牲者(笑)は、(株)エムクラフトの中沢さんでした。

第二号が、アミュールの伊藤さん、第三号が、ラヴァーグの松尾さんです。

今考えると、錚々たるメンバーが、講習を受けに、殆んど毎日仕事をサボって、もとい、休んで、通ってくれました。

その後、彼らは、さらにいろいろ、それぞれに勉強を重ねて、所属するメーカーでジュエリーCADをトータルで使いこなして、業界内でも注目を集めるほどの結果を出したり、独自のコンセプトに基づいたジュエリーCADスクールを起ち上げて、多くの人にジュエリーCADを広めたり、等の活躍は、まさに、ジュエリーCADの普及という意味で、目覚しいものがあったといえるでしょう。

さて、「スクーデリアEVANCE」はと云えば、まあ、案の定、山梨では、あまり生徒が集まらず、2年で撤退して、東京の岩本町のシノダES事業部様の事務所を「秋葉原教室」として、間借りして、その後も2、3年ほど、続けていました。

甲府でやっていたときから、受講しに来てくれる人は、殆んど県外の人ばかりだったので、東京のほうが、都合がよかったのです。

まあ、正直、ビジネスとしては、あまり成功したとは、言い難いですが、優秀な人たちが集まってくれて、結果として、ジュエリーCADを普及させるという目的は、かなりの程度は果たすことが出来ました。

まあ、そんな訳で、EVANCE-DGが、「頂点に立つテクニック」とか云っても、誰からも「なに調子づいたことを言ってるのだ。」とかクレームがこないのは、こういう経緯があるからです。(笑)


今は、なるしま先生が、病気で療養が必要になったり、(お蔭様で、これは、クリアーいたしました。)講習料が高い、時間の拘束がきつい、など、条件が厳しすぎるうえ、先生もすごく怖くて、きびしい。・・・というウワサ(ウワサではなく、真実であるようである。(笑))も浸透した結果、受講してみたいという人もあまりいなくて、休止しているけれど、話のネタに受講してみたいという勇気のある人がいれば、考えてあげても良いですよ。(笑)

ただし、忘れていけないのは、CADのマスターというのは、ただのスタート地点にしか過ぎず、ここから、実際に、沢山の失敗をしたりして、経験とキャリアを積み上げていかなくてはならないということです。・・・

そのスタート地点にさえ立てない人が、実は、殆んどなのが現状なのです。・・・

そのくらい、ジュエリーCADをきちんとマスターするというのは、難しいので、生半可な気持ちで始めても、ほぼ100%挫折するでしょう。

これは、推測ではなく、長くスクールをやってきていて、すでに、データとして、出ていますから、間違いないです。

それは、スクールがどうの、先生がどうのとか云う問題よりも、受講生が、どれだけ本気でCADに取り組むかというスピリッツの、主に、問題なのです。

謙遜すると、「スクーデリアEVANCE」は、受講生のスクリーニング(選別)を特に厳しく行っていたので、それなりの結果を残せたのに過ぎません。

要は、スピリッツのある、真剣にCADに取り組む人を集めるというその一点においては成功したというだけのことでしょう。・・・


テキストなどに載っているものとかなら、ちょっとは出来るという人は、大勢いるけれども、どんなものでも、大抵のものはこなせる。という、本当に、プロとしてやっていけるほど上手な人というのは、それほど沢山は、いないというのを、今でもあちこちで、耳にします。

更には、ジュエリーCADデザイナーのプロとして仕事を取っていくためには、クライアントや、お客様の要望を即座にCADデータに反映させられる「センス」と「スピード」というものが必要になってくるのです。

このレベルに達している人は、今でも決して、そう多くは無い様に思いますが、どうでしょうか。・・・

まあ、CADのスキルは低くても、自分のできるものしか作らないで、「オリジナル・ジュエリー・クリエイターです。」と、言い張るのも、それで通用するのであれば、それはそれで、ひとつの手かもしれませんけどね。(笑)・・・

でも、そんな、企画力、営業力のある人であれば、別に、ジュエリーCADを習って、ジュエリーなんかやらなくても、何をやっても、必ず成功する筈だと思いますが。・・・

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