え り も 好 き !









妻アザラシの 朝の自然情報


北海道では、NHKラジオで朝7時49分頃から約6分間、北海道内の自然情報を放送しています。曜日ごとの担当者が、それぞれの身の回りの自然について話すものです。4月からは、新メンバーになり、アザラシ妻も木曜日を担当、一年間情報を提供していきます。
第一回目の放送は、自己紹介でしたので、次回から放送後に、おしゃべりした内容をこのページで紹介していく予定です。お楽しみに!!


4月9日:エゾサンショウウオの卵を見つけよう!!

今年の3月はとても暖かかったので、いつもなら4月になってから産卵を始めるエゾサンショウウオの卵が、3月中に産みつけられていました。
エゾサンショウウオは、林の中の湧き水のある小さな池のような水溜まりに卵を産みます。道内に広く分布しているので、春の林に出かけていって、サンショウウオの卵探しをしてみましょう。
サンショウウオの卵が産みつけられている水溜まりを見つけても、なかなか親のサンショウウオの姿を見ることはありません。実は、サンショウウオは大人になると産卵の時にしか、水辺にやってきません。その他の時は、じめじめした林の中で暮らしているので、目に付きにくいのです。しかも、産卵は夜中に行われます。ですから、この時期、卵を見つけたら、夜中にその場所へ行ってみると面白いんです。
夜の林は、明かり一つなく、ドキドキ、ワクワクの未知の世界。そんな、夜の森探検もなかなか面白いですよ。産卵を見たいなら夜10〜12時が良いでしょう。でも、産卵は毎日行われるわけではないので、からぶった時はあしからず。


4月16日:襟裳岬にトド上陸!!

12日の日曜日、襟裳岬の岩礁に、トドが上陸しているの見つけました。襟裳岬では、数年に1度しかやってこない珍客です。大きさは、体長およそ2.5メートルぐらい。トドは大人のオスになると体長3メートル体重1トンを超えるものもいるので、若いオスか大人のメスのどちらかでしょう。
今でこそ、数年に1度しか姿を見ることのできないトドですが、漁師さんの話によると、今から40年ぐらい前までは、毎年2月下旬から4月下旬にかけて、約30頭がやってきては、えりも岬の岩礁に上陸していたそうです。そして、その内の数頭を、主に食用に鉄砲で撃って、獲っていたそうです。そのころのえりもでは、肉はとても貴重品で、豚肉などは、お正月にしか食べることができなかったとのこと。そのため、1年中岬に生息しているアザラシは大切なたん白源で、ましてや一年のうちで限られた季節しかやってこないトドの肉は貴重でした。えりもの人にとって、海獣類は、生活の中に密接に関わって、大切に利用されていたのです。
ところで、どうして襟裳岬にトドがやってっ来なくなったのかというと・・・。昔、新冠のトド岩には、毎年150頭ぐらいのトドがやってきていました。しかし、漁業への影響が大きくなり、1959年から10年間、自衛隊の戦車や航空機による砲撃や銃撃による大規模な駆除が行われたのです。まだ、野生動物の保護とか、共存などと言う言葉が言われなかったころの出来事でした。それか、トド岩にはトドがやってこなくなり、それと同じくしてえりもにもトドがやってこなくなったのでした。
現在でも、日本海側やオホーツク海側ではトドによる漁業被害が深刻です。今までは、駆除することによってのみ、被害を回避する方法がありませんでしたが、最近では、トドの生態調査や、殺さないで被害を防ぐための方法の研究などが行われるようになってきました。日本海やオホーツク海にトドが現れると、珍客として騒がれるようにならないよう、何とか共存の道を見つけてほしいものですね。




自然情報出演者の紹介

月曜日 ・ 「鶴居・釧路の自然」 原田修(鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリチーフレンジャー)
火曜日 ・ 「東大雪の自然」 小澤克彦(ひがし大雪自然ガイドセンター)
水曜日 ・ 「札幌近郊の自然とナキウサギ」 市川利美(ナキウサギふぁんクラブ代表)
木曜日 ・ 「えりもを中心とした日高の自然」 石川朋子(えりもシールクラブ会員)
金曜日 ・ 「道北の自然」 有田智彦(環境庁鳥類標識調査員・傷病鳥獣救護員)
土曜日 ・ 「南空知の自然」 伊達佐重(北海道自然保護協会常務理事)

どうぞ、お楽しみに!!


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