◆SF兵器ヨタ話


■ 前口上 ■


 地球の人間が太陽系全域に版図を拡げた世界。
 小惑星群・木星・土星・天王星は、資源生産地として多くの基地が建設された。
 しかし、外惑星の過酷な労働と、「移民」と称した流刑などにより、基地住民
の不満が蓄積される。

 ある日、労働環境改善を求める基地住民のデモが暴動に発展、これを駐留軍が
武力鎮圧する。
 それは逆に、外惑星基地住民の独立の機運を高めるものだった。

 これを引き金に、地球・月・火星の「地球連合」と、木星・土星・天王星の
「外惑星連合」による戦争が勃発する。
 当初は、最新の兵器を持つ地球連合が圧倒的な有利を保ち、小惑星ジュノーま
で占拠したが、徐々に強大な工業力を持つ外惑星連合が盛り返しジュノーを奪還。

 戦線は、小惑星帯で膠着していた……。



■ たたかう おふね ■


● 大型戦艦 ドラグーン級



 外惑星連合期待の新型戦艦。 艦隊戦の切り札として設計された。
 木星衛星軌道上の秘密ドックにて建造中。
 目玉は「竜の息」ことプラズマ炉収縮砲である。
 船体下部に電磁膜で閉じこめた融合炉を発生・収縮させ、いわば小型の太陽を
敵艦隊に向けて発射する。
 一作戦において二射までなら乗員に放射線の影響を及ぼさないといわれる。

◆大きさ
・全長:730m ・全幅:350m ・全高:150m

◆動力
・第七核融合エンジン×1(推測) ・第五核エンジン×2

◆主な兵装
・プラズマ炉収縮砲×1 ・プラズマ拡散砲×4 ・イオン粒子砲×10
(推測)

○全景
 前部・本体に見える所は、砲へのエネルギー
供給路と電磁膜発生機の塊。
 両側は巡航用の第五核エンジン。
 翼のように見えるものは姿勢制御用スラスター。
 後部の角張った部分は艦橋と居住区になって
いる。
○下部
 丸い部分内に第七核融合炉がある。
 青く光っているところは、プラズマ炉収縮砲の稼働部分。
             ○プラズマ炉収縮砲ノ図       

○後部
 航行用の主噴射口が並んでいるのが見える。
 艦橋下部(黄色いライン)は、バージを格納する格納庫。

●巡航戦艦 キャバルリー級

 外惑星連合の主力戦艦。
 対する地球艦隊の戦艦に比べると兵装は劣るが、外惑星連合ストレイカー大佐
の考案した、数に勝る艦により密集隊形を組む作戦において互角の戦闘を行って
いる。

◆大きさ
・全長:680m ・全幅:340m ・全高:120m

◆動力
・第五核融合エンジン×1 ・第三核エンジン×2

◆主な兵装
・融合ミサイル・サイト×1 (もしくは イオンブラスト砲×1)
・核ミサイル・サイト×8 ・イオン砲×2


○前方より
 前方に見えるのが融合ミサイルの発射口。
 両側にあるのが第三核エンジン。両脇前方の
イオン砲と直結している。
 後部の三角帽が艦橋。 バージを一隻搭載。

■ はたらく おふね ■


● タグ・ボート 「ぽんぽん丸」


 主にドック内の艦船を移動させる船である。
 両脇に各種ジョイントとバーニアを収納した大きなポッドがあるのが特徴。
 各種ジョイントで艦船とドッキングし、バーニアにより各方向に微移動が可能。
 後部にはハイパワーのエンジンを搭載。
 中央部には小さなカーゴ・ルームも存在する。
 値段も安く、馬力があって小回りがきくため、各ドックで活躍しており、
バージの代わりに搭載している軍艦も多数存在している。

 外惑星連合はこの他にも、優れた工業用艦船を多数所有している。

◆大きさ
・全長:35m ・全幅:12m ・全高:6m


● 作業用ポッド 「ジニー2」


 ドック内の作業用ポッド。
 二基のマニュピレーターにより、大型カプラー接合など、人間の船外活動では
無理のある作業を行う。
 ただしマニュピレーターの耐久性が低いために、出来る作業が限られるのが難。

◆大きさ
・全長:11m ・全幅:10m ・全高:5m  ・アーム全長:25m


● 運搬船 「あさしお」


 大型輸送船からドックにコンテナを運搬する小型船。
 特殊シールドされた半自立型コンテナ(小型バーニアを搭載し多少の移動が可
能なコンテナ)を三機搭載出来る。
 小型船とはいえ航続距離は長く、惑星の重力圏においてさえ輸送船とドックの
距離が少々離れていても、迅速な運搬が可能。

◆大きさ
・全長:63m ・全幅:15m ・全高:10m


■ひとりごと

 最近、「DoGA・CGAシステム」をいじってアニメを作り、一人で悦に
入っている。
 何だか結構キモチイイ動画ができるので、自分は天才じゃないかと思ったりし
ちゃうのだが、これは「DoGA・CGAシステム」がスゴイのである。
  →◆「DoGA」のホームページへ飛ぶ

 3Dモデリングは、最初から用意されたパーツを組み合わせれば、簡単に、な
かなかそれらしいメカを作ることができる。
 今回作った動画に使ったメカは、「こんなん用途に使うかな〜」と、パーツを
組み合わせて作ったものである。
(これらをゼロからモデリングしたら、途方もない時間がかかるだろう!)

 今回、それらのメカに、あとからヨタ話を含ませた設定を付けてみた。

 「前口上」の舞台設定は、SFではよくあるパターンの、とってつけたよーな
設定なので、深く考えないよーに。


(EOF)

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