答え合わせ ( 2000/ 1/10 ) 1999年初頭に始めましたこの「暁のゲーム特急」。 しょっぱなにやったのが、「えーかげんに1999年のPCゲームを予測する」ことでありました。 さてさて、答え合わせをしてみましょう。 ◎ ついにPC用「銃型コントローラ」が発売される! △ ハイ、これは「半分当たり」。 アイ・オー・データ社から、セガ・サターン用のコントローラをPCにつなげられるボードが発売されましたね。 これは、銃型コントローラも接続できる、スグレものでした。 予想では、ビデオ・カードが多種ある昨今、CRTの走査線を読み込むのはどうなるか、と心配しておりましたが、「ビデオ・カードの信号を一度、専用ボードに取り込む」とゆーことで解決していました。 ナルホド。 しかし、対応ソフトは「バーチャ・コップ・PC」くらいでしたか。 やっぱりPC用の3Dシューティングの操作性は、マウスにかなわないのでは。 さらに、銃型コントローラを使うには、プレイヤーに一種の「ノリ」が必要になると思うのです。 ゲームセンターならいざ知らず、自室や居間で銃型のコントローラを使うのは、ちとノリが悪そうですな。 PC用には、普及しないかもしれませんねー。 ◎ 「Wizardry」もオンラインゲームになる! × これは、ハズレ。 WIZはやっぱり、一人黙々と迷宮に潜るゲームであらうか。 とはいえ、すべて3DのオンラインRPG「 Ever Quest 」が、これに近いかもしれません。 D&Dの世界であれば、「 Buldar's Gate 」とゆーネットワーク対応RPGが発売されました。 ◎ リアルタイム・ストラテジーゲームが飽和状態となる! ? うーん、何とも判定出来ず。 確かにリアルタイム・ストラテジーゲームはたくさん出ましたが、ユーザーを食い合うほどは出ませんでした。 今年の代表的なものでは、「 TOTAL ANIHIATION -KINGDOM- 」、「 Command & Conquer TIBERIAN SUN 」、「 Age of Empires II - Age og Kings - 」、などがありました。 けど、オレは「 AoE II Age of Kings 」しか買っていなかったりする。 やはり「飽和状態」……? ◎ 1999年だけあって、「破滅型」のゲームがヒットする! × うーん、大ハズレ。 ◎ 復刻版ゲームの人気が続く! ○ これは、当たり〜。 古き良き時代、日本の後発RPGを腐らせた「ザナドゥ」と、プレイヤーに「勘」とゆー名の謎を押しつける「ハイドライド」が復刻されました。 (おっと) アートディンクからも「A列車で行こう III」など復刻版が相次ぎ、システムソフトからも、「天下統一」・「大戦略 IV」が復刻。 アーケード・ゲームの復刻も多かったですねー。 中でも、セガの「セガ・メモリアル」は良いデキでした。 ナムコの「ナムコ・ヒストリー」は何故あんなに遅いですか? アートディンクの「アトラス」は、「ネオ・アトラス」の方がPSからPCに移植されましたが、「なんで3Dカードが必要なのよ、先代の『アトラス』がイイでないの」、と思ったのはオレだけ? 旧PC98版の「アトラス」、復活希望。「A3」とコレだけでいいです。 でも、新しくて面白いゲームも遊びたいですが。 日本のメーカーの。 と、ゆーわけで、予想は5戦で1勝1分け。 うむむ、G1と同じくらいの勝率ですな。 |
PCゲーム大予測 ( 2000/ 1/10 ) コリずに、2000年度のPCゲームの予測を立ててみることにしましょう。 最近は、シリーズものが多くてイマイチ元気がないPCゲームですが、ちょっと(≒たくさん)ホラを混ぜて大風呂敷を広げてみます。 さてさて。 |
◎ 非リアルタイムのネット・ゲームが流行する(かもしれない) |
現在のマルチプレイ・ネットワーク・ゲームは自宅で出来るとはいえ、やはり同時に何人もの時間を拘束します。 よって「ネット・ゲームをする時間が無いな〜」と言う人たちを中心に段々と、 PBEM ( Play By E-Mail ) のようなゲームや、Web サイト上で好きなときにアクセスしてコマンドを送ることの出来るタイプのゲームが、流行ってくるでしょう。 現在、Web サイト上で島を開拓してゆく ◆ 「箱庭諸島」 というゲームの CGI がフリーウェアとして公開されています。 このような形のゲームは、これから増えてくるのではと、愚考する次第。 |
◎ 3次元型ゲームが現在より少なくなる(かもしれない) |
現在、別に3Dにする必要のないゲームまで3D化しておりますが、そのようなゲームが淘汰されて、平面型でも素晴らしいゲームが出てきます。 逆に、3D型ゲームは「3Dならでは」のゲーム……痛快・カーアクション/操縦型シミュレーション/迷路型アクション………の中でも、クルクル動き回るだけの「ただ3Dにしましたよ〜」といったゲームは淘汰されて、「ちゃんと物理的な挙動をする」バリバリの3Dゲームが生き残るでしょう。 同じ3Dゲームでも「質量感」や「空間」を感じることの出来るゲームは、ちょっとした挙動や演出でも簡単な物理計算をしている(と思われる)。 そんなゲームは、プレイしていても気持ち良いし、失敗しても多々納得できる場合があります。 モチロン、ゲームの内容がアヤヤであれば、その限りではありませんが。 |
◎ 他分野からのゲーム製作が出始める(かもしれない) |
これは、ほぼ妄想に近いものですが。 ゲーム業界以外の、プロの音楽家さんや絵描きさんなどのアーティストが、新しいゲームの製作をするのではないでしょうか。 いや、「ゲームの音楽や絵をプロの方が作る」のではなく、「自分の感性を活かして、ゲームそのものを組み立てる」のです。 音楽のゲーム……、うーん、今言われている D.D.R. のような「音ゲー」とは違うものが出てくるのでは。 例えば、「音」を使ったパズルや、いじっているウチに音楽が出来るコンストラクション・ゲームなんてものが出てくるかもしれません。 (マクシスの「シム・チューン」はイイ線いってる) 絵のゲーム……………………、うーむむむ。 「絵ゲー」とわ難しいナリ。 テーブル・ゲームでは「ピクショナリー」のような形が考えられますが、PCゲームで「絵を描く」というゲームは難しいですな。 |
◎ 物語型のアドベンチャー・ゲームが復権する(かもしれない) |
昔のアドベンチャーのように、物語が展開してゆくシンプルなタイプのゲームが、また出始める。 RPGも複雑になり、ネットワークに対応してヘビーになったのに伴い、一人静かに「物語を楽しみたい」というプレイヤーも増えて行くのでは。 勿論、画面の演出は以前のようなベタ画面ではなく、「3Dでカメラアングルがグリグリ、カメラワークはプロの技をコンピュータがシミュレート」と、「インデイ・ジョーンズ・アドベンチャー」のようになるでしょう。 登場人物がオールポリゴンというものに、日本人は抵抗があるかもしれませんが、現在、輪郭を抽出・補正する「アニメ調フィルタ」というものが存在します。 これがリアルタイムで処理できれば、美少女ゲームも夢ではありませんぞ。 (をいをい) 脚本・演出は、一本道アドベンチャーで無い限り非常に大変になりますが、ここはストラテジー・ゲームの思考ルーチン並みに頑張って欲しいものです。 それとも、全ての登場人物に感情と記憶を持たせた思考ルーチンをつけるとか。 ひえー。 これは、密室劇でないと無理かもしれませんね。 「12人の怒れる男」「博士の異常な愛情」、ゲーム化希望。(笑) 「シェンムー」は、大味そうだから却下。 ◆ エレクトリック・シープ社の新作アドベンチャー は、イイ線いっています。(と思います) これに、ポリゴンで構成された世界と自由なカメラワークを加えれば、あながち夢物語とも思えないのですが。 |
◎ 音声でコミュニケーションのとれるネット・ゲームが出来る(かもしれない) |
CPU が強力になることによって、ゲーム+通信の処理以外に音声の圧縮に CPU パワーを回すことができるようになる。 圧縮されたデータは、通信パケットの中に混ぜ込むことが出来、ちょっとの誤差はあろうとも、ゲーム中、音声でコミュニケーションが取れるようになるのでは。 冷静な作戦のやりとりやコミュニケーションの混乱、そして悲鳴や怒号が飛び交えば、ネット・ゲームは盛り上がると思うのです。 チャットだと手先がおろそかになりますし、(自分の)ゲームの進行が止まることがありますので、これは実現して欲しいですねー。 個人的に。 |
◎ 「人肌」感覚のゲームコントローラが発売される(かもしれない) |
呵々 解説無用。 さて、どれだけのホラが「ゲンジツ」になるか見物でございます。 答え合わせは、一年後。 今年の途中で実現したら、何か下さい。 (ウソ) |