・ヒーローズ・オブ・マイト&マジック  Heroes of Might & Magic
 NEW WORLD COMPUTING
 WIN95 (英)

 ファンタジー世界を舞台にしているが、一言でジャンル分けできないゲーム。
パッケージに書かれている「ストラテジック・クエスト」という言葉が、このゲームのすべてを表している。
 プレイヤーは、ヒーローを操り、城でクリーチャーを雇ったり、点在している宝物を手に入れたり(もちろん番人がいる)、他のヒーローを倒して城を奪ったりして、全てのヒーローを倒すか、とある宝物を探し出す。

 大変そうだが、幾つかのマップに分かれており、1ゲームは比較的短い。
 ルールも操作も、戦闘シーンもシンプルなのだが、見た目と裏腹に結構深い戦略が必要とされる。 さらに、ゲームバランスも絶妙。「あー面白かった、もう1回やろー」と思わせる。

 ただ、プレイしてみないと面白さがわからないタイプのゲームである。
 前作「Kings Bounty」も、知る人ぞ知る、といったタイプのゲームであった。
(嬉しいことに、CD-ROM の中に同梱されている)

(声)「何これ」「Mac版はないの?」「けったいなゲームだなァ」「ゆけー!この金鉱を手に入れ…あ、全滅」「(ばう)オオカミ、かわいい」

ゲームシステム ★★★★☆
 ファンタジー世界を、実に単純明快にシステム化している。
グラフィック ★★★☆☆
 美しいが、少々クセがあるので、好き嫌いが分かれるかもしれない。
プレイアビリティ ★★★★☆
 何度でもチャレンジ! マルチプレイも面白い。
操作性 ★★★★☆
 小気味が良い。
演出 ★★★☆☆
 さりげない効果音やBGMが雰囲気を醸し出している。
セットアップ ★★☆☆☆
 Direct X 関係で少しおかしな挙動をみせたが、特に問題はなかった。
ミョーな雰囲気 ★★★★★
 やってみないと面白さがわからない、この雰囲気。
思考ルーチン ★★★★☆
 なかなか強い。ナメてかかると不意打ちを食らう。


・ヒーローズ・オブ・マイト&マジック II
  Heroes of Might & Magic II
 NEW WORLD COMPUTING /イマジニア
 WIN95 (英・日)

 前作「ヒーローズ・オブ・マイト&マジック (Heroes of Might & Magic)」の続編。
 前作よりも、ストラテジー・ゲームの要素が強まっている。

 プレイヤーは、ヒーローを操り、木材や鉄などの資源を確保し、城の中に「家」や「巣」を建築、そこに集まったクリーチャー(怪物)を雇って、他のヒーロー達に戦いを挑み、倒す。
 最終目的は、選んだマップによって異なる。(他のヒーローを全て倒す・あるヒーローを倒す・金を貯める……云々)

 とにかく、資源←→建物←→クリーチャー の関係が絶妙で、かなり戦略を練らないと、資源不足→クリーチャーが集まらない→他のヒーロー達にボコボコにされる、ということになる。

 戦闘シーンでも、ええかげんにプレイしていると優勢をひっくり返されたり、無駄な犠牲を出すことになる。 (クリーチャーはなかなか増えないので、無駄な犠牲を出すと後に致命的な結果を招く)

 ゲームの展開は、以外とハードである。
 だが負けたときは、その原因がすぐわかるので、何度でもチャレンジしてしまう。
 そして、自分の戦略&戦術がツボにはまったときの爽快感は、キモチイイものである。

(声)「前作より難しーよー」「グラフィックがこぢんまりしたな」「うおおお、資源が無くてクリーチャーが雇えねーだぁぁ」「うりゃー!……勝ちっ!」

ゲームシステム ★★★★☆
 前編 (I) のシステムを整理。要素は増えているが煩雑になってない。
グラフィック ★★★☆☆
 美しいが一般的。前作の「アクの強いグラフィック」好きには物足りないかも。
プレイアビリティ ★★★★☆
 何度でもチャレンジ! キャンペーンも、マルチプレイも面白い!
操作性 ★★★★☆
 前作より洗練されている。 ただ、城中の建物が選択し辛くなった。
演出 ★★★★☆
 さりげない効果音が雰囲気を醸し出している。BGMは少々重厚過ぎるか。
セットアップ ★★★★☆
 全く問題ナシ。
見た目と違う深い戦略性 ★★★★★
 えらいシンプルでアバウトなゲームに見えるが、実に奥が深い。
思考ルーチン ★★★★★
 強い。しっかり「戦略」を立てないと勝てない!

◆「宵の口ゲーム情報」へもどる