Dominions II
: The Ascension Wars

Shrapnel Games
Illwinter Game Design
◆ http://www.shrapnelgames.com/


Windows / Mac OS X
 / Linux / Solaris (英語)




■ ゲームについて

 「 Dominions 2 」は、ファンタジー世界を舞台にした戦略ゲームです。
 プレイヤーは一勢力とその神を受け持ち、古い絵地図のようなマップの上で様々な種類のユニットを行動させ、他の勢力を全て倒してこの世界唯一の「神」を目指します。

 このゲームにおける種族、職業・兵科・武装、その特殊能力や魔法、そして彼らの崇める神、は多種多様です。
 それらはファンタジーの雰囲気を醸し出していますが、雰囲気だけではなく、1つ1つのデータがしっかりとゲームの展開に関わってきます。
 様々な要因を考えなくては、勝利は難しいでしょう。
 AI はなかなか手強く、プレイヤーが出し抜かれることもしばしばです。

 ゲームのシステムはターン制で、州 (Province) で区切られたマップ上で、ユニットに行動させます。
 各ユニットへ命令を送るとすぐに行動するわけではなく、命令や作戦を決めた後にターンを終わらせると、他勢力も含めた全ユニットが同時に行動をおこします。
 このことにより、包囲した州から同時に攻撃隊を送ったり、逆にガラ空きになった州を突かれたりすることがあります。

 ユニットは、指揮官 commander とその下に付く兵 troop で構成されます。
 雇える指揮官と兵はその州によって異なり、人間の長弓兵・バーバリアンの戦士・重騎士団・トカゲ人・森の獣……などなど多様です。
 作戦によって、その種族・兵科の居る州を手に入れることも必要になるかもしれません。
 兵の布陣や戦闘時の作戦は、あらかじめプレイヤーが決めておきます。
 (ここで頭を絞るのも楽しいところです)

 また、このゲームにおいて「ドミニオン Dominion (支配力)」というものが重要になります。
 ドミニオンは、神とその種族の特徴 ── 「秩序」・「勤労」・「魔法的」等々 ── を表しています。
 その神と種族のドミニオンの力はマップ上で蝋燭として表示され、神の力や布教活動、安定した統治によって、徐々に広まってゆきます。
 ドミニオンが上がるとその州の統治力が上がり、収入・情報・魔法に影響します。
 国境を接している州は他種族のドミニオンの影響を受けやすく、油断をするとその州のドミニオンは低下してしまいます。

 そうして、幻想的な世界の中でその種族の特徴を活かし、ガンガンと領土を切り取ってゆく。
 ファンタジー好きにはこたえられないゲームです。



指揮官を雇って…


兵を編成して作戦を設定。
ペガサス率いるアマゾネス軍団が助っ人なのだ。



攻めろ〜!


アマゾネス弓兵の援護で、我が軍の黒い重歩兵が相手の軽歩兵を蹴散らします。





■ 種族・民族

Abysia アビシア
 Abysia は未知の起源を持つ、溶岩の皮膚を持った亜人間で、熱い荒野に住みます。 彼らの身体は熱を発し、炎による害を受けません。
 Abysia 人は重武装した人間よりも強力です。
 弓矢はその白熱した手によって燃えかすとなってしまうので、使われません。
 Abysia の軍には、 Abysia 人と同じように熱い身体を持つトカゲに似た「サラマンダー」もいます。
 Abysia 人の魔術師は、強力な血の魔法使いであり、炎崇拝の司祭は血を生贄を捧げます。
 Abysia 人は、非常に熱い場所に住むのを好みます。
 彼らは生活のため耕作や狩猟をしないので、土地の成長度の影響を受けません。

 セム族の神で暗黒の王・モーロックのソロモンは、ユダヤ人がトペテの地を冒涜したのに激怒し、この世界を彼の地獄の一部にするためにやってきました。
 アビシア人は、偉大な戦士であるソロモンに従って、彼の土地の活火山へ入って貴金属を採取します。

Atlantis アトランティス
 Atlantis は魚・蛙・人に似た、奇妙な海底の民族です。
 彼らは成長し続け、殺されない限り数百年間生き続けるでしょう。
 Atlantis 人の社会は、大きさと年齢による、厳密な階級で組織されています。
 最も大きな者はシャンブラー Shamblers と呼ばれ、大きなコストを投じないと軍には加わりません。
 最も年老いて器用な Atlantis 人は、司祭・魔法使いとして訓練されます。
 Atlantis 人は使用する魔法を見つけるのが困難なので、彼らは人間の子供を捕らえて「珊瑚の塔 Coral Towers 」で魔法の訓練をします。
 Atlantis の軍人は、生きた珊瑚片のカケラの槍を使い、珊瑚の塊で作られた鎧を着用します。 その珊瑚は有毒で、戦のためだけに育てられます。

 ペリシテ人の神・ダゴンは、長期に渡るユダヤ人との戦に敗れ、アトランティスの地に封じ込められました。
 しかしそれは滅ぼされたというよりも、自らアトランティスの地を海底に沈め、そこの生物たちを併合したのです。
 1世紀後、彼を追放した海と陸を征服する準備は整いました。
 また、ここで言うダゴンはクトゥルーの同盟者である地の精ダゴンではなく、古来から崇められているヤミールのダゴンのことです。

Pythium パイシウム
 Pythium ・エメラルド帝国は、強大なエルマー Ermor 帝国の残滓です。
 帝国の中心では暗黒の技が行われていたので、「星」は切迫した運命から逃げるように Pythia の司祭 Theurgs に警告をしました。
 彼らは、堕落した帝国から Pythia の地を奪い、賢明な支配の下で帝国の神政を形成しました。
 しかし、その行動は充分ではありませんでした。
 Ermor が崩壊した後、 Pythium の皇帝は反乱している地を収められず、1世紀の間ずっと Pythium の力は減少し続けました。
  Pythium の軍隊は、少し改良を加えた Ermor の古い軍団兵(レギオン)を元にしています。
 Pythium における騎馬の足りなさは、「蛇」によって補われます。
 その昔、剣闘競技に使われた Pythian 黒沼地のヒドラは、現在、特殊な調教師によって訓練されて、戦闘に使われます。

 強力なエルマー (Ermor) のターキン王 (Tarquin) と、クマエの巫女 (Cumaean Sibyl) の取引の後、レディ・ロムルスの大異変が目覚めさせるまで、クマエの巫女はミレニアムの為、呪われた生命のない形を取りました。
 彼女がもう一度星によって予言された道で、世界を裏から導かなくてはならない信じています。
 彼女は、まだ存在し栄光もある、大いなるエルマー教分派の長を目指しています。

Man マン
 Man の王国は、封建制の王国です。
 その王国は、トゥアハ(ダーナ神族) Tuatha として知られる、高潔で強力な魔法を持つ種族を征服して設立されました。
 トゥアハが滅ぼされたとき、最も大きな財宝が、アバロン Avalon の魔法の森で発見されました。
 深く隠されていたものは、大いなる魔法でした。
 Man の魔女は、森林に入って古い伝承を学び、 Man の力と威光を高めるのを手助けしました。
 Man の歩兵は限定されていて、重歩兵が足りません。 彼らの正規軍は、大抵、強力な騎士と熟練した大弓の射手から成ります。
 魔女は、自身の特殊な軍(アバロンの番人と騎士)を養成します。
 これら軍隊は非常に熟練しており、魔女によって魔法の効果をかけられています。

 アーサーはモルドレッドの戦いで致命的な傷を負った後、アヴァロンの谷を見つけるために出発しました。
 湖の貴婦人・ニミュエ (Nimue) は彼を受け入れ、アーサーに強力な魔法をかけてその命を救いました。
 アーサーの臣下たちは自らの真のリーダーを救うために、彼女のクエストについて聞き、彼女の取り決めを受け入れます。

Ulm ウルム
 Ulm は、落ちたるエルマー帝国の残滓から這い上がった、新しい王国です。
 Marignon は宗教に頼って王国を設立しましたが、 Ulm は鉄に頼りました。
 Ulm の鉱山はその豊かなことで有名であり、 Ulm の鍛冶屋は鉄を、騎士・歩兵を守る黒い鉄の鎧に加工します。
 Ulm の民は、人々の標準から比べると大柄です。
 歩兵は、全身鎖かたびらか、黒鉄で作られた甲冑を使います。 皆に怖れられている Ulm の黒騎士は、知る中で最も重武装の軍隊です。
 Ulm の長は、魔法を認めた事が無く、匠鍛冶屋のみがそれを使うことを許されます。
 鍛冶屋は、魔法的に不都合な状態でよく働くのに慣れていますので、ドミニオンが大きく失われている州でも難儀しません。
 鍛冶屋は支配者や王のための鎧や武器を作りますが、鉄の力は魔法よりも好まれます。 宗教さえも Ulm においては二の次です。

 トランシルバニアの王子の息子・サンジェルマン伯 (Comte de Saint-Germain)は、ドイツで錬金術を学び30歳のまま不老不死となりました。
 120歳まで何も持っていませんでしたが神格化され、投機の為に錬金術を使いました。
 その土地の金属を変化させ、生み出される資源は莫大なものになりました。
 彼は個人的にウルムの鍛冶職人を訓練しています。

C'tis クティス
 C'tis は、トカゲに似た亜人間の住まう、古代起源の聖王国です。
 彼らは草食ですが、兵隊や労働者として肉食のトカゲ人を奴隷にしました。
 C'tis 人は少々鈍重ですが、切り傷や打撲から守る厚い皮を持っています。
 共同体の長は王で、C'tis の最高位の司祭です。
 王の下には、神聖な大蛇と共にある高位の司祭、不可解な死人使い師、死者を復活させる偉大な魔法使いがいます。
 両トカゲ族は冷血生物なので、寒い諸国で戦っているときには早々に消耗してしまいます。
 C'tis の住人は、暖かい地方に住む方を好みます。

 異世界での抗争に負けた竜人・ススス・ラ (Sss'ra) は、この世界に飛ばされてしまいました。
 ススス・ラは生命魔法の使い手でしたが、異世界に飛ばされたことにより力がねじ曲げられて死の魔法の使い手となりました。
 そして、この世界には彼の手先となるに充分なトカゲ人たちがいました。
 ススス・ラはこの世界を征服し、追放した者に代償を払わせるため異世界へと帰ることを目指しています。

Arcoscephale アルコセフェイル
 Arcoscephale は、古い王国です。
 その全盛期は遠い過去ですが、Arcoscephale を強力な帝国にする為に王を助けた占星術師は、もう一度古い王国に世界を征服させるため、数世紀の隔絶の時から復活しました。
 治癒の大いなる知識を持つ尼僧は、古き王国の全盛期に造られた古代の寺院で養成されます。
 その尼僧は、神の支配力の及ぶ位置にある、州と敵軍を予言できます。
 古代の Arcoscephale の軍事機構は、ここ数世紀間にわたって変わりませんでした。 メチャクチャに暴れる破壊的な象と戦車は、まだ一般的です。

 オデュッセウスにより盲目とされたサイクロプス・ポリュペーモスは、その住処から逐われて彷徨っていました。
 ポリュペーモスと出会った Arcoscephale の尼僧は、予言された巨岩王の帰還と彼を間違え、その傷を癒しました。
 傷が癒えた後ポリュペーモスは彼女を食らい、平和な Arcoscephale へ入って神であることを宣言します。
  Arcoscephale の人々は完全に彼を信用し、今、新しい間違った支配者の下で世界を統一するために努力をしています。

Caelum チェルム(ラテン語で天空)
 Caelum は、高い山頂に住む翼のある亜人間の魔道国家 magocracy です。
 チェルム人は、飛ぶ為に細く軽量です。 彼らは低温に影響されず、氷に覆われた山岳地帯を好みます。
 国を支配する魔法使いたちは、セラフ(熾天使)・風魔道師として知られています。 セラフは、チェルム人が通常の金属の代りに使う魔法の氷を作り出します。
 その氷の性質は更なる低温で適度になり、重い氷の鎧は、暖かい所よりも寒い所で耐久性が上がります。
 氷から作られた全ての武器は魔法がかかっていて、魔法の存在を傷つけるとができます。
 チェルム人は熟練した射手であり、自軍に巨大マンモスのような重武装兵がいたとしても、ヒット&ラン戦法を好みます。

 強力な天使の1人が、世界を支配下に置くために大地へと降り立ちました。
 しかし、彼女が暗黒魔法の技にちょっと手を出すことは、あまり知られていません…。
 彼女の翼のある民は、寒い地方を好んで良く増え良く働いています。

Ermor エルマー
 Ermor は1度、ほとんどの知られていた世界を征服した、大きい帝国でした。
 領土が崩壊したのは、帝国の偉大な魔法使いが、クティス C'tis の死人使い師 sauromancers の下で黒魔術を研究した為です。
 黒魔術の危険に気付かない司祭は、 Eldregate の首都において不浄の儀式を行いました。
 一度の地殻変動が起こり、死は解き放たれ、大量の生贄が出来ました。
 古きエルマーの信仰は見捨てられ、死の宗教は死を以て取り入れられました。 儀式が行われないならば、死は、国をもう一度つつむでしょう。
 エルマーの術師は、「死の崇拝」の長であり、エルマー軍と共に戦わせるために死者を呼び出すことができます。 帝国軍の人間の一部は、レギオンになります。

 西ローマ帝国の少年皇帝・ロムルス=アウグストゥルスは、ゲルマンの首長で傭兵隊長であるオドアケルによって父親を殺害されて追放されました。
 その災難の時、母親のレディ・ロムルスは、クティスのススス・ラの助けを借りて夫を甦らせようとしましたが、それは死人使いの力を解放するだけでした。
 この世から去った彼女は悪霊の女王 (Lich Queen) と化し、エルマーに不浄の遺産を残しました。
 彼女の憎悪は、この世界を滅ぼそうとしています。

Marignon マリグノン
 Marignon は、封建的な神政国家です。
 宗教裁判官は、戦争を含む国の全ての進む道を支配します。 領主は一割の税を払い、小作農民に課税しますが、全ての政治的な決定権は教会にあります。
 Marignon は、エルマー Ermor 帝国の残滓から這い上がり、宗教への熱意と厳格さによって、堕落した帝国の影を追い去ることに成功しました。
 この国を包む「狂信主義」も、これまで生き残るためには必要なことでした。
 Marignon の重歩兵は、大剣と矛槍のように大きな武器で武装しています。 全ての軍隊は、明るい赤とオレンジ色の制服を着けています。
 Marignon の宗教裁判官は、魔女狩り師と共に Just Fire 議会で養成されます。

 テンプル騎士団総長ジャック・ド・モレー (Jacques de Molay) は、フランス王フィリップによる拷問と宗教裁判によって火あぶりにされました。
 しかし、その告発は個人的・政治的・利得行為による捏造で、敬虔な騎士は異教の神の崇拝者となりました。
 騎士は総長を陥れた者を殺害した後、近隣の国家を支配して、悪に対するマリグノン宗教裁判を始めました。
 3人の非道な副官、カーディナル・ザイミネッツ、カーディナル・ファング、カーディナル・ビッグレスは、極悪な拷問によって告白を引き出し、人々の忠誠を保っています。

Pangaea パンゲア
 Pangaea は、自然と共にある森の国家です。
 サテュロス、ケンタウロス、ミノタウロスのような半人たちは、森林の深くにある神聖な場所の支配者を努めています。
 古代、深い森は世界の大部分を覆っていましたが、それも変わりました。
 人間はもはや獣ではなく、動物は飼い慣らされ、荒れ野の世界は消滅しています。
 その中、半人のケンタウロスは文明社会を発展させ、武装しました。
 森の守人「パン」たちは、小さくなりつつある住処を守る時、と行動をすることを決めました。

 ケト (Ceto) とポルキュス (Phorcys) の娘、ステノ (Stheno)は、人生の始めの頃とても慈悲深い生物でした。
 しかし偉大な英雄ペルセウスが彼女の姉妹を殺して首をはね、勲章としてその首を様々な地で見せびらかせたことを知りました。
 彼女は今、彼ら人間を滅ぼそうとしています。
 森へ帰ってきた者を受け入れると同じように、人間はその土地へ入り込んでくるので、彼女は限界に達しました。

Vanheim ヴァンヘイム(ファンハイム)
 Vanheim は、霧の深い荒野と厳しい森林の地です。
 人間が人口の大部分を構成していますが、土地の支配者はヴァナ神族 Vanir として知られる巨人で、生まれついての魔法使いです。
 ヴァナ神族は一度ヨツンヘイムの巨人と戦いましたが、人間が現れてからは姿勢が変わりました。
 現在、ヴァナ神族のうち少数の能力者だけが残され、人間はもう奴隷ではなくなりました。
 人間は、 Vanheim の歩兵軍を構成します。
 ヴァナ神族は、優れた戦闘技術と、野性的に暴れたり狼に変身する能力を、忠実である人間に与えました。
 ヴァナ神族は、非常に早い馬に乗って戦う、幻術師です。
 女性のヴァナ神族は、ヴァルキリー(ワルキューレ) Valkyries と呼ばれ、飛行能力があります。 この能力は、死の使いとして使われます。
 昔、生贄として血が捧げられました。
 長い間、血の生贄は行われませんでしたが、それでもヴァナ神族の古い者たちは、いかに血によって自然が満足するかを覚えています。
 ヴァナ神族は、非常に熟練した船乗りであり、大洋を渡ることも出来ます。

 新年の集いでオーディン (ウォータン Wotan) は、遠乗りをするため空を横断して、強力な8本足の馬シュレイプニール (Sleipnir) に乗ります。
 しかし今年、オーディンは彼の民が自分達の国をどんどん失っていることに注目しました。
 専制は歓迎されないでしょうが、彼は大地に降り立って神格を放棄し、民の安全をはかって自らの不死を回復させるために他の種族と神を壊滅するつもりです。

Jotunheim ヨツンヘイム
 Jotunheim は厳しい冬と寒い夏の土地で、巨人やゴブリンの故郷です。
 ヨツンの巨人はとても強く抵抗力がありますが、その大きさは簡単にターゲットとなります。
 彼らは寒さの中で生まれ、寒い気候を苦にしません。
 Jotunheim は、滅多に力を合わせない何人かの首長によって治められています。
 その森の中には、精霊 Vaettir が住んでいます。 彼らは森林地帯の外を滅多に冒険しませんが、 Gygjas が彼らを必要とするとき Jotunheim の軍隊に組み入れます。
 Gygjas は年老いた、ヨツンの邪悪な魔女 Hag です。 それらは熟練した女魔法使いであり、 Vaettir に忠実に仕えられています。
 Jotunheim の人々は、非常に寒い土地で生活するのを好みます。

 神々の先祖ブーリ (Bure) は、ギヌンガガップの深淵から登ろうとしている巨人イミールから世界を救うため人間の身体をとりました。
 どのような暗い力がこの邪悪な巨人を呼んでいるかは知られていませんが、ブーリは、ヨツン人たちが巨人を底なしの深淵にもう一度投じることができると保証するために、ここに出現しました。

R'lyeh ルルイエ
 過ぎ去った時代、異星の偉大な種族の住んでいる遠い星は、とてつもない大厄災に見舞われて粉々になりました。
 その星の破片の一つは、この世界に落下しました。
 その破片は海底に着き、この偉大な種族はそこに適応して生き残りました。
 彼らは増え、精神の完全な力により、魚に似た亜人間の種族を奴隷化しました。
 沈む都市ルルイエ R'lyeh は、人智の及ばない海底の信じられない場所に作られました。 落下から生き残った偉大なる者は、かの大いなる種族の再出現を計画しています。
 偉大なる者・星の卵は、遠い星の偉大な知識を持つ強力な魔法使いで、大いなる種族の全てが強力に精神を制御できる者です。
 ルルイエの海岸にある砦には、女性が大いなる者によって”満たされる”ことを欲して自らを沈める泉があります。
 しかしながら大部分は「深きものたち」によってその代わりをされ、女性たちの子供は望んだ”星の子供”ではなく、奇妙な魚に似た亜人間となります。
 これらの混血の半人間は通常、ルルイエの軍隊として捧げられます。

 狂えるアラブ人・アブドゥル・アルハザード (Abdul Al-Hazred) の記した魔書「ネクロノミコン(Necronomicon)」の通り、クトゥルーは深淵から復活するのでしょうか?
 ルルイエに封印した旧支配者 (Old Ones) に復讐するために、クトゥルーは人類を再び奴隷にして、復活することを目指しています。
 彼の命ずる名もない恐怖に直面させ、あらゆる同盟者に服従を求めます。

Mictlan ミクトラン
 Mictlan は、何世紀もの間隔絶された古代部族の帝国です。
 王国の黎明以来、首都の寺院で多くの血が流されました。 その Mictlan の司祭王の行いは、大部分の「隣人」を離反させました。
 短い間、「血の生贄」は Lawgiver と呼ばれる王によって禁止されましたが、新たに「貪欲なる神」がやって来ました。
 Mictlan の血の狂信者は、この新しい神の衰えた力を供給する為に、再び就任しました。
 Mictlan は、古風な武器・鎧を使います。 軍を構成する者は、主として最近征服された国から集めた奴隷から成ります。
 Mictlan の魔法司祭には「変化の力」がありますが、全ては熟練した血の魔法使いです。

T'ien Ch'i 天啓(ティエン・チー)
 天の帝国 T'ien Ch'i は、とても古い国です。
 帝国の創設以来、優れた官僚制度の下に発展し、平和に統治されました。 そこは能力だけによって選ばれた大臣と役人が、政治を行います。
 皇帝とその家族は「神」と考えられていますが、政治には関係していません。
 T'ien Ch'i の騎兵隊は有名です。 その官僚制度によって、非常に効率的に徴兵制度が行われた為です
 「道(タオ) Way 」と呼ばれる魔法の伝統は、王国の隠者や学者によって行われています。 「道」の高名な師は「天人」となるために、首都にある「天安門」にやって来ます。
 魔法司祭「天人」は、天球から天の存在を呼び出すことが出来ます。

Machaka マハカ
 Machaka は、全ての幸せが王によるものと考えられている、古い神聖王国です。
 王国は司祭によって支配され、宗教儀式・裁判の仕事・知識の収集、全て司祭自ら行います。
 しかし、戦争の指揮権だけは宗教に関係のない者へ渡されます。
 Machaka の軍隊は、軽歩兵・弓兵・重装歩兵で Arcoscephale 人を使います。
 また、 Machaka は森林で巨大なクモを捕え、騎乗用として使われます。 郊外で生活するふつうのウィッチドクターも、しぶしぶと司祭に仕えています。
 神の森の奥に、洞穴とうら寂しい山があります。 ここに Machaka の真の力、黒魔術師・女魔法使い・蜘蛛戦士がいます。
 Machaka 人は、暑い地方を好みます。



■ 呪文一覧表 (一部)

 呪文( Level 5 まで)のコストと効果の一覧表です。

・ 専用語などは、日本語で略してあります。
  Ritual =「儀式」 / Fatigue Cost =「疲労」
  Fire :火 / Air :風 / Water :水 / Earth :地 / Astral :星
   / Nature :緑 / Death :死 / Blood :血

 ◆ 呪文の一覧(一部)を見る →



■ 体験版ガイド

 「 Dominions 2 」の体験版(デモ)は、選べる種族やターン数などの制約はありますが、結構遊べるものになっています。
 しかし、最低限の説明用テキストが付属しているものの、操作感覚が他のゲームに似ていないこともあり、少々とっつきは悪いです。
 ここで、筆者が理解した部分のサワリだけを書いてみます。 何かのお役に立てばこれ幸い。
 (注:これは、マニュアルではありません)


▼ 種族と神を設定する

 最初のメニューから「 Create a New God 」を選択して、プレイヤー勢力の種族・神・魔法・宗派・砦、を設定します。

▽ 種族を選択します。
 種族名がズラリと並ぶので、前項に上げた「◆ 種族」を参考にしてみて下さい。 (体験版では選択できる種族が限られています)
 初めての場合は付属のガイドにも書いてありますが、資源が豊富に産出できて、強力な重歩兵や黒騎士を雇うことの出来る Ulm 族がプレイし易いかもしれません。

▽ 神のタイプを選択します。
 天使や悪魔、泉や石像、巨神、魔法使い、悪霊、ドラゴン、ナーガ、その他クリーチャーなどから、好きなタイプを選びます。

 泉や石像は強い力を持っていますが本拠地から移動できず、クリーチャー系は強い力を持っていますが統率力に欠けています。
 最初は魔法の研究能力の高い、アークメイジ Arch Mage やドルイド Druid などの魔法使い系統がお薦めです。

▽ 神の名前を入力します。
 カーソルが見えないので気を付けてください。

▽ ボーナス・ポイントを割り振って、魔法の設定をします。

 魔法の種類は、 Fire / Air / Water / Earth / Astral / Death / Nature / Blood があります。
 メニューから「 Magic School 」を選ぶと各種魔法の呪文一覧がでるので、選択した種族や神の特性などを考えて、ポイントを割り振ります。 (呪文一覧から戻るには Esc キーを押してください)
 体験版では魔法のレベルの上限は4です。

▽ ボーナス・ポイントを割り振って、ドミニオンを設定します。

 プレイヤーの神と種族がどのような方針であるか、を設定します。
 ボーナス・ポイントから、
  Order/Turmoil (秩序/混乱), Productivity/Sloth (勤労/怠惰), Heat/Cold (熱帯/寒冷), Growth/Death (成長/殺戮) , Fortune/Misfortune (幸運/逆境) , Magic/Drain (魔法/枯渇)
 …の天秤を調節します。
 どちらかに傾けると、さらに細かい選択肢…各種崇拝( Cult )や信仰( Faith )の種類を選択できるようになります。

▽ 本拠地の砦を選択します。
 効果やコストを計って、廟・物見の塔・魔法使いの塔・城塞・城塞都市、などから本拠地を選択します。
 種族と神を設定し終わると、最初のメニューへ戻ります。


神サマは魔法使い



▼ ゲームを設定する

 最初のメニューから「 Create New Game 」を選択して、参戦するゲームを設定します。 (マルチプレイ・ゲームの「セッション」と同様です)

 ▽ まずは、プレイヤー種族の設定。
 種族が表示されているメニューから、自分の種族と参戦させたい種族を選びます。 プレイヤーの受け持つ種族を「 Human 」にして、参戦させたい種族を「 AI 」に切り替えます。

 ▽ プレイするマップ(大陸)を選択します。
 最初は「 Aran 」の地がよいでしょう。

 ▽ ゲーム・バランスの設定。
 ここで難易度や魔法の効果などの、ゲームのバランスを変更できます。

 ▽ 最後に、設定したゲーム(セッション)の名前を決めます。
 名前を付けて、色々なゲームを設定することができます。

▼ ゲームを開始する

 最初のメニューから「 Play an Existing Game 」を選択すると、「 Create New Game 」で作ったゲーム設定名が表示されます。
 ゲーム設定名を選択して、プレイを開始します。


▼ ターンの表示

 ターンの始めは、「現在のターン数」と「 Host 」という項目が表示されます。

 ターン数をクリックすると、そのターンが開始(もしくは再開)されユニットに命令を送ることができます。
 「 Host 」をクリックすると、そのターンに送られた命令を全プレイヤー同時に実行し、次のターンへ進みます。

 まだ命令は送っていないので、「現在のターン数」をクリックして、そのターンを開始して下さい。


▼ ターンの始まり

 ターンの最初に、前回のターンに送った命令の結果が報告されます。
 簡単な報告文をクリックすると、詳しい報告が表示されます。
 戦闘の報告は「 View 」をクリックすると、その戦闘シーンが再現されます。


▼ ゲームの画面

▽ マップ
 州 Province で区切られた絵地図が表示されています。
 各州にある旗の色は種族、その下の四角は兵力、立っているロウソクはドミニオン、を表しています。
 旗を右クリックすると、その州にフォーカスが移って選択されます。
 カーソルキーでマップのスクロール、 PageUp / PageDown キーでマップの拡大・縮小です。

▽ 州の情報
 画面左上にあるのは、現在選択されている州の詳細情報です。

▽ ゲームのコマンド
 画面右上にあるのは、ゲーム用のコマンドです。
 「 End Turn 」をクリックすると現在のターン数が表示され、そこで「 Host 」を選択すると、ユニットに出した命令が実行されて次のターンへ行きます。

▽ ユニット

 画面左には、その州に駐在しているユニットが表示されています。
 ユニットを左クリックすると(白くブリンクして)選択され、その状態で他の州を左クリックすると、 Move (移動)命令が出て矢印が表示されます。
 移動先の州が、中立地帯や他種族の領地だった場合は、 Attack (攻撃)になります。
 (命令を出してもすぐには移動せず、ターンを終了した後、このターンに命令を出した全ユニットが同時に行動します)
 ユニットを選択するときに Ctrl キー もしくは Shift キーを併用すると、複数のユニットを選択できます。

 ユニットを右クリックすると、その詳しい能力情報が表示されます。

 ユニットの命令部分( Defend や Move と表示されているところ)をクリックすると、ユニットの能力に応じた命令を送ることができます。
※ 主な命令
・ 「 Defend Castle 」:その州の砦を守ります。
・ 「 Patrol Province 」:その州を警備します。 占領したばかりの州は「不穏 Unrest 」値が高く、収入や行動に制限が出てくるので、パトロールをして不穏な動きを止めます。 パトロール中のユニットは、砦の守備に携わりません。
・ 「 Construct Building 」:その州に建物を建てます。 ユニットの種類によって建設できる種類が異なり、例えば Temple (寺院)は Priest (司祭)などが建てることができます。
・ 「 Reserch 」:魔法の研究に携わります。 研究は「神」ユニットなど、「研究スキル」があるユニットのみです。 研究する魔法の種類は、ゲーム・コマンドの「 MAGIC 」で研究ポイントを割り振って決定します。
・ 「 Preach 」:神の教えを伝道します。 Priest 系のユニットのみ実行でき、その州とその周辺のドミニオンを徐々に上げることができます。 Temple (寺院)や複数の Priest による伝道で、効果は上がります。
・ その他いろいろ…


▽ 州への命令
 画面右にあるのは、選択されている州へ送るコマンドです。

・ 「 Province Info. 」
 その州の情報を表示します。
 そこが他勢力の州であっても、自勢力のドミニオンの影響下ならば、その州のドミニオンの状況と、州にいる兵力の状況を文章で表示されます。
 兵力の表示は数値ではないので、ある程度の推理が必要です。

・ 「 Army Setup 」
 各ユニットの兵を編成したり、陣形や作戦を決定しておきます。
 戦闘は自動的に行われるので、頭を絞って考えてください。

 兵を選択( Ctrl キー / Shift キーを併用すると、複数の兵を選択できます)すると、配属できる指揮官と部隊の項目の色が反転します。
 ここで指揮官をクリックすると、指揮官の下に新しい部隊が出来ます
 指揮官の下に付いている部隊をクリックすると、その部隊に追加されます
 それぞれの部隊に別の命令を出せるので、部隊を分けておくと各部隊に別の作戦を与えることができます。

 部隊の黒いボックスをクリックすると、その部隊と指揮官の陣形 ── 戦闘時の位置を決めることができます。
 黒い四角内の右側が前方(敵の居る方向)で、左側が後方になります。
 戦闘時にその部隊や指揮官を配置したい箇所をクリックして決定します。
 この陣形は、その州にいる他のユニットとも連携できます。

 また、ここで各部隊に「戦闘命令 Battle Order 」を決定しておきます。
 各部隊の「 Order 」と書いてある部分をクリックして、戦闘が始まったときの行動を決定しておきます。
 「 Battle Order 」メニュー上半分、「 Hold a turn 」「 Attack one turn 」などは、1度だけその命令を実行し、幾つかの命令を何度も組み合わせておくと、細かく動きます。
 「 Battle Order 」メニュー下半分、「 Stay behind troops 」「 Attack 」「 Fire 」「 Cast Spell 」「 Retreat 」などは、戦闘が始まるとその命令を実行しようとし続けます。

・ 「 Mercenaries 」
 その州に、傭兵を雇います。
 その地方周辺にいる傭兵がリストアップされるので、強そうな傭兵に「入札 Bid 」して下さい。 複数の勢力から呼ばれた場合、一番高い値を提示した勢力へやって来ます。
 傭兵は、指揮能力が高く兵数も揃っていて強力なのですが、3ターンしか働いてくれません。 継続して雇いたいときは、去る前に「 Mercenaries 」コマンドで入札しておきます。
 安全な州で傭兵を呼んでも、前戦へ移動する時間が勿体ないので、注意しましょう。

・ 「 Recruit Units 」
 指揮官や兵を雇い入れます。
 その種類は州によって異なります。
 雇い入れると、資金とその州の資源 Resource が消費され、次のターンにユニット(部隊)として編成できるようになります。


▼ 1ターンめ ( Ulm 族を選んだプレイヤーの場合)


 ランダムに配置された Ulm 州から開始されます。
 ユニットは、「神」・重歩兵ユニット(指揮官+兵)・スパイ Spy の3つが居ます。


 まずは、「 Recruit Units 」コマンドで足りない兵を雇いましょう。
 重歩兵を援護するための兵・弩兵 crossbowmen を3〜4、ドミニオンを高めるための指揮官・司祭 Priest を1、雇っておきます。
 (強い黒騎兵 Black Knight も雇用可能ですが、資源 Resource が足りずなかなか数を揃えられないので、後回しにします)
 雇った兵は、次のターンに編成できます。


 お次に、「 Mercenaries 」コマンドで傭兵を雇っておきましょう。
 序盤は部隊の頭数が揃わないので、攻撃に重宝します。
 傭兵の情報は限られていますが、最初に提示される金額で大体の見当は付きます。 強そうな傭兵ほど他種族との奪い合いになるので、できれば、雇える金額に少し色を付けて「入札」しておきましょう。


 さらに、魔法の研究を進めるため、「神」ユニットの命令を「 Research (研究)」に変更します。 (「神」ユニットの「 Defend 」と表示されている所をクリックして、メニューから「 Research 」を選択します。)
 この後、ゲーム・コマンドの「 MAGIC 」を選択して、知識ポイントを研究する魔法の種類へ割り振ります。
 最初は、相手にダメージを与える「 Evocation 」タイプか、味方ユニットを強化する「 Enchantment 」タイプを中心に研究するのがオススメです。

 周りの州の情報も掴んでおかなくてはなりません。
 スパイ・ユニットをクリックして選択し、向かわせたい州の旗をクリックします。 (次のターンに到着します)
 スパイには隠密 Stealth スキルがあり、忍び込むことができます。 自ら攻撃したり、相手がパトロールをして気付かない限り戦闘にはなりません。

 とりあえずすることが無くなったので、ターンを終了させます。
 ゲーム・コマンドの「 End Turn 」を選択して、「 Host 」をクリックすると、他の勢力も同時に行動を行い、次のターンになります。
 「 ( Turn 1 ) 」をクリックすると、そのターンを再開できます。


▼ 2ターンめ

 「 ( Turn 2 ) 」をクリックすると、2ターンめが始まります。 (ここで「 Host 」をクリックしてしまうと、何も命令を送らずに次のターンへ行ってしまいますので気を付けてください…)


 「兵が雇われた」「傭兵がやってきた」「レベル1魔法の研究が終わった」…など、ターンの最初の報告が表示されますので、必要な情報をクリックして見てからターンを開始します。

 まずは、前のターンに雇った兵をユニットに編成しましょう。


 「 Army Setup 」コマンドをクリックすると部隊表が表示されるので、雇ったばかりの弩兵(一番上の段)をクリックして選択します。 ( Ctrl キーか Shift キーを併用して、まとめて選択できます)
 すると編成できる指揮官や部隊が暗転するので、重歩兵の指揮官をクリックしましょう。 指揮官の歩兵部隊の下に新しく弩兵部隊が出来ます。
 (ここで、部隊の方をクリックすると、その部隊に追加されます)


 このままでは戦闘時、適当に突っ込んでいってしまうので、部隊の配置と戦闘命令を決めておきます。


 表の各指揮官・部隊の黒いボックスをクリックすると、その部隊と指揮官の陣形…「戦闘時の配置」を決めることができます。
 黒い四角内の右側が前方(敵の居る方向)で、左側が後方になります。
 戦闘時における、その部隊や指揮官を配置したい所をクリックして決定します。
 この陣形は、その州にいる他のユニットとも連携できます。
 ここで、歩兵部隊を前方(四角の右)に配置、弩兵部隊を歩兵部隊の後方に配置して、弓兵を歩兵の援護にまわします。 さらに指揮官を歩兵部隊のすぐ後方に付け、その守りを固めます。

 次に、表の各指揮官・部隊の「 ... set battle orders 」と書いてあるところをクリック。 戦闘が始まったときの行動を決定しておきます。
 「 Battle Order 」メニューの上半分、「 Hold a turn 」「 Attack one turn 」などは、1度だけその命令を実行し、幾つかの命令を何度も組み合わせておくと、細かく動きます。
 「 Battle Order 」メニューの下半分、「 Stay behind troops 」「 Attack 」「 Fire 」「 Cast Spell 」「 Retreat 」などは、戦闘が始まるとその命令を実行しようとし続けます。
 歩兵部隊には、命令「 Attack 」・目標「 none 」(目の前の敵を攻撃)を、
 弩兵部隊には、命令「 Fire 」・目標「 none 」を、
 指揮官は倒されたらまずいので「 Stay behind troops 」を、出しておきます。
 (騎兵部隊がいたら、命令「 Attack 」・目標「 rearmost enemies 」を出し、敵部隊の背後を突かせる、とい手も考えられます)

 雇った傭兵も同様に、陣形と戦闘命令を決めておきましょう。

 お次に、ドミニオンを増加させるため、前のターンで雇った司祭 Priest に伝道活動をさせます。
 司祭ユニットの命令を「 Preach 」に変更。
 次のターン、この司祭のいる州から少しずつドミニオンが上昇するでしょう。


 翻って周りの州。 その情報は、少しずつわかってきたはずです。
 右クリックで州を選択し、「 Province Info. 」コマンドをクリックすると、天秤で表されたそこのドミニオンと、そこを守備する軍勢の情報(文章)が表示されます。

 州の収入、資源、軍勢、地の利、戦いに必要な種族…、を考慮して、攻撃する州を考えてください。 (州を手に入れるには攻撃するしかありません)

 勝てそうだと思ったならば、増強した重歩兵ユニットと傭兵ユニットを選択。 攻め込ませたい州をクリックすると、攻撃が決定し、次のターンに結果がわかります。 (これは、「 Host 」をクリックしてターンを終わらせない限り、何度でも変更出来ます)
 もう少し軍備を整えたかったら、指揮官か兵を雇っておきましょう。
 真打ちの「神」は、護衛の軍隊を付けて強い部隊になるまで、研究に専念してもらいます。


▼ 3ターンめ以降



 戦闘結果は、ターンの最初の報告書に出ます。
 この報告は戦闘結果だけなので、詳しい戦況(戦闘シーン)は報告書の「 View 」をクリックすると見ることが出来ます。 …ちょっと地味ですが。
 戦闘シーンを途中でキャンセルするには、「Q」キーを押してください。


 もしも戦闘に勝利していたら、州が増えます。
 手に入れたばかりの州は治安が悪い( Unrest 値が高い)ので、攻め込ませたユニットに「 Patrol Province 」命令を送って、パトロールをさせておくと良いでしょう。 次のターンには夜盗を倒しているかもしれません。

 州が増えると、指揮官の手が足りなくなるので、このあたりでもう1人雇っておくのもいいかもしれません。
 (傭兵は強力ですが、あまり頼ると居なくなった時に作戦が破綻します。 あくまでも「助っ人」と考えた方がいいでしょう)

 このあとは、次の一手・次の一手、を考えながら、なるべく緻密に、時には大バクチを打って進めていってください。
 (体験版では40ターンまでプレイできます)


▼ ゲームのセーブと終了

 ゲームを終わらせるには、 Esc キーを押してシステムメニューを出します。
 メニューの「 Save & Exit Game 」を選択すると、ゲームをセーブして終了します。
 ゲームのセーブは、終了時に1回しかできません。




■ ちょっとトラブル・シューティング

 このゲームは、古いシステム環境( Windows 98SE + DirectX8 など)では、起動しない場合があります。

 公式フォーラムの書き込みによると、前作「 Dominions 」体験版に入っているバージョンの「 sdl.dll 」を、この「 Dominions II 」のディレクトリへ上書きすれば、古い環境でも正常に動作するかもしれない、とのことです。
 ※ この方法は、ご自身の責任において行ってください





■ さいごに

 この「 Dominions II 」は見た目が地味ながらも、ファンタジー世界を表現する数々の仕掛けとデータがしっかりとゲームに反映するため、この世界に浸りつつじっくりと楽しめました。
 絵地図を上でユニットを動かして着々と進める展開は、ボードゲームをプレイしているような感覚です。 (あえて、プレイ感が似ているPCゲームを上げるとすれば、元祖「天下統一」でしょうか…。)

 ただ、残念な点が少々。
 画面や効果音が地味で、特に戦闘シーンは最近の3DゲームやRTSに慣れた目には、少々貧弱に見えます。
 そして、操作方法に統一性がなく判り辛い為、次の行動に移ろうとすると一瞬迷ってしまうこともあって、とっつきが悪いのです。

 とはいえ、舞台の仕掛けを楽しみながら考える次の一手と、セーブ&ロードを繰り返せないので漂う緊迫感、そしてターンが始まったときの一喜一憂は何ともいえません。

 この舞台は他のゲームと少々異なる雰囲気を持っています。
 古い種族の居る森と沼地、高い山々がそびえる大地を、神と一族が肩を並べて一緒に戦う…。 この感覚は、北欧製のゲームだからでしょうか。
 プレイ中に流れるしっとりとした音楽も、盛り上げてくれます。

 ファンタジー好きな諸兄にお薦めしたいゲームです。

 あ、一つ書き忘れていましたが、 このゲームは英語版です。
 独特の言い回しが多いのですが長文は少ないので、特に苦にはならない……と思います。(多分)

(2003/12/ 2) (2003/12/22) (2004/ 1/19)


■ おまけの雑談

・ 体験版をプレイして面白かったものだから、製品版を買おうと思ったのですが、日本のショップには輸入される気配も見えず。
 仕方ないので、 Gamers Front に注文して輸入いたしました。 (航空便、高いぞーッ!) 配達は USPS 。 FedEx でないところに一抹の不安。
 案の定、予定の期日はオーバーしてスリルはありましたが、 "Shipped" のメールが届いてから12日で到着しました。

 このゲーム、豪華なパッケージは無く、紙ケースに入れた CD-ROM をマニュアルに挟んでシュリンク包装してあるという、まるでペーパーバックのような簡易パッケージ。
 DVD ケースのようなものを想像していたので、送られてきた時に、ちょと焦りました。 (いやいや、 Gamers Front ではちゃんと”簡易シュリンク包装”と書いてあったはず。 私が読んでいなかっただけ。)

 家内制手工業のような作りですが、面白いから充分です。

・ 戦闘シーンは、……こう言っちゃ悪いですが、ちと貧弱です。
 ユニットは3Dに見えますが、ほぼ一枚絵です。 アニメーションもしません。 効果音も波形いじったくらいでしょう。
 しかしグラフィックが地味なので、逆に想像力が働くのかもしれません。

・ 販売元の Shrapnel Games 社ですが、他にも色々と渋ーいゲームを出しているようです。
 「 Dominions II 」製品版の CD-ROM には他のデモ版が入っているので、ちょっとずつ試してみます。

・ Shrapnel Games 社、「シャープネル・ゲームズ」と間違えそうですが
  「シュラプネル・ゲームズ」
 です。 実は私、最初は間違えていました。(笑)



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