コーリン・マクレー・ラリー 2 Colin McRae Rally 2 ( colin | mcrae | rally | 2.0 ) Codemasters / イマジニア WIN 98 (英/日) |
![]() 慎重かつ大胆に攻め込む!! |
◆ ゲームについて 「コーリン・マクレー・ラリー2」は、WRC(世界ラリー選手権)をテーマにした、ドライビング・シミュレーション・ゲームです。 (前作同様、現役ラリー・ドライバー Colin = McRae 氏が、このゲームを監修しています) 世界各国、フィンランドの森林やギリシャの砂漠、スウェーデンの雪原など各地の自然を生かしたコースを、自らの腕とマシンで走りきります。 滑りやすいコーナーは、一気にステアを切り、 横滑りするマシンにカウンタをあてて体勢を立て直し、 アクセルを全開にして立ち上がり、 ナビゲーターから注意を受けた障害物や崖を、ギリギリでパスし、 高速コーナーの後のヘアピン、といったワナをかわして、 マシンを無事に持って行き、 次々と、コースを攻略してゆきます。 ちょっとした油断や無理な操縦で、コースは罠だらけの難所となります。 しかし、無難にコースをこなすだけでは他のドライバー達に、あっさりとタイムを越されてしまいます。 マシンをギリギリのところまで持って行き、「攻め」なければなりません。 基本的に、自分の車が走るときに、他の車は走っていません。 攻略する相手は、「コース」と「時間」なのです。 また、このゲームで忘れてならないのは、「リプレイ機能」です。 プレイ後、ラリー中継の雰囲気たっぷりに、自らの走りを改めて見ることができます。 この「リプレイ機能で」、自らの弱点を研究したり、自分の走りを見て陶酔したり、アチコチにヨタった「笑いを取れる走り」を見たりと、さらに楽しむことができます。 あいにく(──幸いに)ラリー車を運転したことがないので、リアルかどうかは判りませんが、「ラリー車を操縦している雰囲気」を、存分に味わえるでしょう。 (とにかくタイヤが路面をとらえる感覚は秀逸です) さらに、コツコツとコースを攻略するだけではなく、ライバル車とのつばぜり合いを楽しめる「アーケード・モード」もあります。 これはマルチプレイに最適で、冷静にこなすラリーモードと違い、アドレナリンを大量に放出するようなプレイを楽しむことができます。 |
◆ ゲーム画面
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◆ 操作 ・ ゲーム・オプションについて とにかくこのゲームは、ラリー車の「操作」が楽しいゲームです。 ギヤの操作モードは Manual にしても良いのですが、「 Automatic 」モードでも、充分に楽しめます。 (と、言いましょうか、AT でもずいぶん歯応えがあります) また、プレイには「ハンドル型・コントローラ」の欲しいところですが、以外とアナログ式のジョイスティックでもこなすことができます。 (さすがに、ジョイパッドやキーボードでは難しいですが……) ・ 「アウト・イン・アウト」じゃない ラリーにおいて大抵のコーナーは、カーレースの常識である「アウト・イン・アウト」ではパス出来ません。 (一部のターマック(舗装道)・コースを除きます) 普通、コーナーの手前でハンドルを切って、そのままドリフト(横滑り)しながらコーナーに入り、コーナーの出口が見えたらアクセルを全開にして、コーナーをパスします。 ヘアピン・コーナーでは、ハンド・ブレーキを引いて、スピン寸前のターンでパスする方法もあります。 これらのコーナリング方法は、マシンのコントロールを失うことが多いので、そんな時は軽くカウンタを当てて(逆ハンドルを切って)、コントロールを取り戻します。 ・ ナビゲーターの指示 とはいっても、すべてのコーナーでドリフトすれば良いという訳ではありません。 ステージ始めのサービス・ステーションで、コースの地図を確認してできるだけ頭に叩き込み、あとはナビゲーターの指示に従います。 例えば、 「テグナー」という指示があればハイスピードで攻め込みます。 「カーブ ギア3」(緑の矢印)の指示があれば( Automatic モードの場合)アクセルをゆるめて 3rd ギアでコーナーに突っ込みます。 「スクウェア・カーブ」(赤の矢印)という指示があれば、ブレーキングしながらハンドルを切り、スピンしそうになったらカウンタをあて、コーナーをパスします。 ・ 路面をとらえる感覚 さらに、現在のマシンのスピードと、タイヤが路面をとらえる感覚(特に「音」)をつかんで、臨機応変に対応します。 例えば、スピードが乗っているときに、ナビゲーターから「テグナー」の指示があっても、路面がグラベル(砂利道)でタイヤが完全に路面をとらえていない、と感じたときは迷わずに、いったんアクセルをゆるめ、「路面をとらえた」と感じたら改めてアクセルを全開にしてパスします。 また、同じコースでも、路面状況が変化する所がある場合もあります。 その場合も路面の感覚をつかみ、ウェットであれば、激しいブレーキングを避け、コントロールを失わないようにします。 ハンドルを常に小刻みに動かし、グリップを失わないようにしておくのも一つの手段です。 ………と言うことは頭ではわかっていても、なかなか上手くコースを走ることはできません。(笑) 自分好みのマシンで、自分なりの操縦方法を見つけてみて下さい。 |
◆ ゲーム・モード ◎ Rally モード 〜自らを磨け! とにかくコースを攻めてタイムを叩き出すモードです。 Arcade モードの様に他の車は走っていません。 ▽ Championship プレイヤーはラリードライバーとなって、1シーズン世界8ヶ国を転戦します。 次の大会に進むには6位以内に入賞しなくてはなりません。 プレイヤー・キャラクターを作って、気合いを入れて挑戦しましょう。 ▽ Single Rally 8つの大会から1つを選んでプレイします。 最初に選べるのはフィンランドだけですが、Championship モードで勝ち進むと、徐々に他のコースを選ぶことが出来るようになってゆきます。 ポイント(順位)を他のコースへ持ち越さないので、心おきなく車をブン回してステージを攻略する「ラリー」を楽しみましょう。 Championship の肩慣らしにも最適です。 ▽ Single Stage 1つのステージ(コース)を選んで、走ることが出来ます。 苦手なステージの攻略や、各天候での練習、に向いています。 また、ちょっと時間の空いたときのプレイにも最適です。 ▽ Time Trial 1ステージの最速タイムを目指します。 (天候はいつでも「良」です) Web の色々なサイト上でタイムを競っているので、挑戦してみましょう。 ▽ Challenge 2台で走る各国のSS( Super Special Stage )に挑戦します。 勝ち抜き戦で、プロのラリードライバーと「腕試し」をする事が出来ます。 とりあえず、「日本」コースを走ってみましょう。 ◎ Arcade モード 〜相手がいなけりゃ面白くない! ライバル車とつばぜり合いをしながら、上位を勝ち取るゲーム・モードです。 視点にコックピット・モードがないので、リア・ビューに慣れていないプレイヤーは苦戦するかもしれません。 また、コンピュータの操作する車に勝ってもあまり面白くありません。 下記の「 Multi Play 」モードでのプレイを強くお勧めします。 ◎ Multi Play モード 〜大騒ぎだぜ! タイムを競う「 Rally 」モードと、同時に走行する「 Arcade 」モードがあります。 とにかく、多人数での「 Arcade 」モードは燃えます! LAN などのネットワークに接続したPCがある場合、一度は友人とプレイすることをオススメします。
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◆ 車種
最初に選択できる車種は、上記の6種類です。 他の車種は、Rally や Arcade モードの Championship を、 Intermediate と Expert レベルで進めてゆくと、徐々に選択肢に加わります。 (早く他の車種で走ってみたい方は、後述の「チート・コード」をご覧あれ) |
◆ ステージ (注:画面下にある緑色の解説は、古谷 徹さん @ カー・グラフィック の声で読んでください。(笑)) ▼ フィンランド 森の中の高速グラベル(砂利道)・コースです。 道幅は広く高速コーナーが多いので走りやすいのですが、時折コースの脇にある「木立」に注意しましょう。 当たった時の車へのダメージが大きいのです。 最初に選択できるステージとはいえ、ナメてかかると罠にひっかかります。
▼ ギリシャ (アクロポリス) 砂漠と岩山のうねるダート・コースです。 道は滑りやすく、コーナリングに苦しむでしょう。 コースの両側に岩が迫る箇所にヒットすると、大きなダメージを食らいます。
▼ フランス (コルシカ) 山中のタイトなターマック(舗装道)・コースです。 コーナリングは前のステージと違って「アウト・イン・アウト」が基本となるので、戸惑うかもしれません。 コーナーもきつく、アップダウンも激しいので、大きめの車は苦戦します。
▼ スウェーデン 白夜の薄暮の中を走る、雪原コースです。 とにかく滑りやすいコースなので、直線ではしっかりと路面をタイヤでとらえておきます。 コース外の深い雪と、所々にある凍結した路面に注意しましょう。
▼ オーストラリア ▼ ケニヤ 以降 (攻略中!) |
◆ PC環境 ・ グラフィック ハイ・スペックなPCを要求されそうなゲームですが、グラフィックのオプションを高精度にしなければ(デフォルトのままなら)、思ったよりサクサクと動きます。 (ちなみに、各ステージの紹介に使用したゲーム画面は、グラフィックのオプションを少々上げています。) とりあえず、当方のマシン、 Pentium III 600MHz + Memory 128MB + SPECTRA-5400 ( RIVA-TNT2 ) では、デフォルトの設定でストレス無くプレイ可能。 旧マシン、 Celeron 450MHz @ 300A + Memory 128MB + VIPER-550 ( RIVA-TNT ) では時々コマ落ちしましたが、プレイに支障はきたしませんでした。 当然ながらグラフィックのオプションをいじって、画面を高解像度にしたり、テクスチャを高精度にしたり、ボディの反射光をオンにしたりすると、画面は実写と見まごうばかりに美麗になりますが、ゲームのパフォーマンス(スムースさ)はガタッと落ちます。 車の操作が面白いゲームなので、そこはPCの性能と相談して、美しさと操作性の妥協点を見つけて下さい。 ・ コントローラー このゲームをプレイすると、「ハンドル型コントローラー」が欲しくなるのは必至です。 が、慣れれば以外と普通のジョイスティックでも、ゲームをこなせます。 筆者は、「 Microsoft Side Winder Pro 3D 」で、プレイしており、 Steering : X Axis (X軸=ステアリング) Accele : Button 1 Brake : Button 2 Gear Up : Button 3 Gear Down : Button 4 Accele & Braking mode : Digital Input と、設定しております。 (ちょっと変則的な設定の仕方ですが、昔からプレイしている DOS 版レース・ゲームの名残です) また、コントローラーの「フォースフィードバック機能」をオンにする場合、速いPCでないとゲームのパフォーマンスは落ちるようです。 |
◆ 「 Colin McRae Rally (元祖) 」との違い ・ 言わずもがなのグラフィック強化 当然と言うべきでしょうか、「元祖」よりグラフィックが強化されています。 マシンに付いた汚れやダメージから、コースのオブジェクト、光の反射と影の表現、遠い景色まで、美しくなっております。 また、 VooDoo II / Glide から卒業(?)し、全体的に落ち着いた色合いになったようです。 ・ フワフワとした操作感覚 「元祖」よりも、車がフワッと「はずむ」感覚があります。 サスペンションのシミュレートを強化したか、3Dエンジンを強化したので、マシンの上下を感じるようになったのかもしれません。 路面に張り付く感覚が弱くなったので、車のコントロールは難しく(=面白く)なっています。 ・ コースの道幅が広い 前述の通り、車のコントロールが難しくなった為か、コースの道幅が心持ち広くなりました。 (特にコルシカ・コースは「元祖」よりとても広い……) ただしコースの両脇に、ヒットすると痛い障害物が増えています。 ・ コックピット・モードが実用的に コックピット・モードが実用的になりました。 「元祖」では、スバル・インプレッツァ以外のコックピット・モードは実用性が低く、三菱・ランサーなどではボンネットが邪魔でコースがよく見えない始末。 「2」では、パネルのグラフィックも美しくなり、各車種のコクピットの表現も凝っています。 ・ ギヤの数値がノーマルに 細かい話ですが、ギヤの番号が「1→」から順番に速くなりました。 (「元祖」では一番速いギヤが「1」でした) ・ 「ラリー・スクール」が無い コーリン・マクレー氏のスパルタ教育で有名な(笑)、「ラリー・スクール・モード」が無くなってしまいました。 ラリー・ゲーム初心者向けに、普通のブレーキングから始まり、コーナリング、8の字ターン、ハンド・ブレーキング・ターン、コース実習………、などなどを叩き込んでくれただけに惜しいです。 |
◆ チート・コード ハイ、ズルっこ( Cheat )をする、チート・コードです。 ズルとは言っても、このゲーム「 Colin McRae Rally 2 」のチートは、特にゲームのバランスを崩すことは(ほとんど)ありません。 例えば「すべてのコースが使用可能」になっても、最初のステージであるフィンランドをクリアできる腕がなくては、他のコースでストレスがたまるだけですし、「すべての車が使用可能」になっても最初に用意された車種を乗りこなせなければ、ほとんどコントロールできません。 (ハイ、筆者が経験済みです) チートを使って面白さが半減することはないので、安心して試してみて下さい。 チートを有効にする場合は「 Create Character 」で、名前を入力するときに以下のチート・コードを入力します。 チートを無効にする場合は、もう一度チート・コードを入力します。
注) タイムを競っている Web サイトでは、車の性能を上げる "gofasterstripes" や、コースそのものが変わってしまう "waveyourlefts" , "bouncybouncy" を禁止しているので、注意してください! ◇ おまけの Colin McRae Rally (元祖)のチート・コード
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◆ おまけ |
![]() ランチアの勇姿 ![]() 攻めるランチア |
![]() 3年連続でタイトルを取った幻の名車 ランチア・ストラトスがゲスト出演します。 |
![]() ランチアの後ろ姿 ![]() この姿を見て感涙…… |
![]() ミニだって攻めます ![]() ミニの勇姿 |
![]() モンテカルロ・ラリーで優勝経験のある ミニ・クーパーもゲスト出演します。 |
![]() 石垣とミニはよく似合う ![]() ちゃんと右ハンドルです |
◆ さいごに 面白いです。 筆者はズブの素人。 よって、ほぼ我流でプレイしていますが、 素人でも、それなりにプロのような走りを楽しめてしまいます。 (そうです、筆者はラリーどころかモーター・スポーツ全般に関してド素人なので、このレビューはだいぶアヤシイです。 間違いや勘違いがあったら笑って読み流すかご指摘下さいませ。) また、ちょっと時間の空いたときには「タイムアタック」、頭が煮詰まったときには「シングル・ラリー」、気合いが入った時は「チャンピオンシップ・モード」、気晴らしに「アーケード・モード」………と、好きな車種でプレイ。 コースに集中したときの緊張感と、コーナーをパスしたときの快感は、何とも言えません。 とにかくこのゲーム、飽きずにプレイし続けております。 |
◆ ひとりごと ・ プレー時の画面をキャプチャーするのは大変でした。 どこかにヒットして、車体にダメージをくらったら最初から走り直し。 上記のフィンランド・コースのインプレッツァ、実は右サイドガラスが粉々になっていたりします。 (笑) ・ リプレイ画面をキャプチャーしても、遠景だったり、車のテールしか撮れなかったり。 さらにスピード感も無くなってしまうのです。 (次回作にはリプレイ・モードの画面に、モーション・ブラー ── スピードによる「ぶれ」を表す ── 機能をぜひ付けていただきたい。) ・ 「インプレッツァの画面しかないじゃないか」とゆーツッコミには、 「だって好きなんだもん」としか答えようがない。 ・ お気に入りだが、配置したときのアングルやファイルのサイズの関係で、泣く泣く削った画面が何十枚もあるのだ。 ・ コーナリングに失敗してテールを障害物にぶつけたときに鳴る、「ドシャン」という「テール・ランプの壊れる音」がミョーにリアル。 思わず、「アチャー」と顔をしかめたりします。 ・ ストラテジー・ゲーム好きと、ラリー・ゲーム好きには、何か共通項があるようなのだが、まだ解明デキズ。 ・ 気付かない人もいるかもしれませんが、最初のゲームモード選択画面でしばらく何も入力しないと、コーリン・マクレー氏の走り(リプレイ)を見ることができます。 ・ 自然は大切に。 |