・Sword of ARAGON SSI DOS/V (英) (現在はSSI「TWENTY Wargame Classics」の中に入っている。) プレイヤーは「アラダン」という都市国家の男爵となって、ファンタジー世界の中で覇権を争う。 少し古いゲームだが(1991年製)、様々なファンタジーの味付けがとても良いゲーム。 ファンタジーのストラテジーゲームとしては傑作の部類では。 SSI社はストラテジーゲームで有名だが、「Phantasie」「ドラゴン・ウォーズ」といったRPGもマニアの間で有名なことを思い出す。 ゲームは「アラダン」のHEXマップと、街のデータ画面(テキスト)を中心に進んでゆく。 まずは、男爵となるキャラクターと、配下のキャラクターをつくることから始まる。(職業は、騎士・戦士・野伏・神官・魔法使いの中から選ぶ) キャラクターや兵隊の装備を完全に整えると、軍資金はアッという間に底をつくので、街の内政も忘れてはならない。 内政は「投資」という形で行われる。 マニュアルに記してある街の特徴(例えば「アラダン」は木材が主な産業である)をつかんで「投資」すると、収入は一段とアップする。 男爵に就任と同時に襲撃してきたゴブリンの軍団を蹴散らすと、「配下に加わりたい」という者が出てきたり(「功績」があると、キャラや兵が増える)、ミノタウロスを退治たり、「皇帝」が代替わりして近隣の締め付けを強くしたり、神官の隠れ里が見つかったり……、と、イベントもことかかない。 起こったイベントは、年表で記録される。 「アラダン」のマップ上で戦闘が起こると、戦闘用HEXマップへ切り替わり、キャラクターや兵を配置して戦闘を行う。 戦闘での思考ルーチンは良くできていて、非常に芸が細かい。 知性のある軍団は、弓矢でこちらの士気を落とした後に騎兵を突っ込ませたり、長槍兵で固めて突撃を防いだり(ファランクスですな)する。 逆に頭の足りない軍団や怪物は、しゃにむに突っ込み、怪我をすると逃げ回るだけである。 難を言えば、グラフィックがシンプル(4色!)でテキスト(英語!)が主体であること。(逆に言えば想像力はかき立てられる) 難易度が高いこと。 ワンダリング・モンスター(!)が多いということである。 (声)「……何をしたらいいのかわからん」「渋い!」「ビープ音だああ」「ふぁんたじぃ しとるのう」 |
ゲームシステム | ★★★☆☆ |
少々わかり辛いシステムだが、ファンタジーに不可欠の要素は詰め込んである。 | |
グラフィック | ★☆☆☆☆ |
古いゲームなので、ちと貧弱。(320×240 4色) 気にはならない。 | |
プレイアビリティ | ★☆☆☆☆ |
手応えがあるので終わらせるのも大変。RPGのような感じ。 | |
操作性 | ★☆☆☆☆ |
良くはない。 速いマシンだと、選択カーソルが走り回る。 | |
演出 | ★★★★☆ |
かなり本格的なファンタジー世界のイベントが起こって飽きさせない。 | |
セットアップ | ★★☆☆☆ |
WIN95のDOSプロンプトからは、インストーラが立ち上がらない以外は問題なし。 | |
剣と魔法の世界 | ★★★★★ |
演出もあいまって、剣と魔法の世界が味わえる。気分は都市国家の男爵である。 | |
思考ルーチン | ★★★★★ |
SSIだけあって強い! しかも、種族の特長によって戦法を変えてくる! |